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何故日本人にはできなかったのか

2018-11-22 | ニュース

 大手自動車メーカーの外国人社長が、有価証券報告書への自らの報酬を少なく記載した疑いで逮捕されました。およそ年20憶円の報酬を得ながら、有価証券報告書には約10憶円ほどの収入だとしたものだ。他にも海外での住居や投資に株価連動報酬もあったと報道されている。今も捜査が進んでいるのでしょうし、これほどの外国人の大物ですから相当な証拠も揃えていることでしょう。

 逮捕されてしまいましたが、もちろん彼には功罪ありで功の面も見逃すことはできません。1999年に資本提携先の仏ルノー社から送り込まれた彼は、約2兆円の有利子負債で倒産寸前だった会社をたった4年で立て直してみせた。それはいくつかの工場を閉鎖し余剰資産を売却するとともに大規模なリストラを実施。それと共にルノーとの部品や購買の共通化でのコストカットを行う。そして、ブランドイメージの一新と新車種の投入を一気に行う事で達成されたものです。まるで魔術のように。

 同様なケースとして挙げられるのがシャープ。こちらも中国資本に買収され大規模な資本注入と共に社長が外国人となった。そして、徹底的な信賞必罰人事と 社長案件の範囲を広げることで案件の決定スピードを上げることなどで、1年での1部上場復帰となった。

 どちらにも言えるのは、まず大規模な資本投入はあったとはいえ、外国人社長のリーダーシップの強さだろう。彼らのやったことは、魔法でもなんでもなく日本人社長でも十分やらなければならないとは思っていたはずだし考え付いたはずだ。

 でもそれまでのいわゆる生え抜きの社長には、社内社外にしがらみがあって決められないという面があったのでは。また雇われ社長なので、一部からは反対されようが憎まれてでもやり切るというのが難しかったというのもあったようにみえる。それでズルズルと赤字がかさんで、もはや外国企業に助けてもらうしかなくなるまで事態は悪化してしまった。

 社外から外国人が社長ということなら、それまでの慣習を無視して目標に向かえるという面はあった。そういう、自分で責任をもちたくない少数の人からでも嫌われたくないという日本人らしい面が、不景気な時には裏目に出るんだなあと今回のニュースを見ていて思ったりしました。

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