分かっちゃいるけど…

　連日の様に、中央競馬の騎手が調整ルームでのスマホの使用が明るみに出て処分を受けている。昨年にも6名の若手が長期の騎乗停止という重い処分を受けているのに、それでもある程度の期間が空いた段階でまた処分者が出てしまう。このスマホの禁止は、外部との管理の届かない接触が八百長の温床ともなるし、競馬ファンに疑いの目で見られてしまうということからだそうだ。スマホ以前ならば、設置してある電話だけなのでそこで管理すればよかったのだが、携帯普及以降は隠れてやられたら分からなくなったというのが厳罰化への流れにあるようです。

　処分は重いし、ネットでも叩かれるのになくならないスマホの不正持ち込み。調教の連絡とか理由はあるようなのですが、それはどの騎手も同じ理由はあると思うので、やはりスマホ中毒がその原因なのだと思う。若い人たちは、それこそ中学生時代からずっとスマホ漬けの中で生活してきたわけで、何から何までスマホで処理することが当たり前になっているわけで、ただの通信機器だけではない生活から娯楽までのすべてが紐づけされたもの。無いと精神的に不安になったりもするのだろう。そういうことが、すっかり爺な私には理解が難しかったりする。

　バレたら、どえらいことになるのが分かっているのに、それでも不正をしてまで持ち込みたくなるスマホ。麻薬の様なものなのかもしれません。