このところ、ネットでの動きが現実世界のニュースへと広がっていく動きが顕著になってきている。ツイッターでの呟きから大きな騒動が始まったり、ユーチューブでの映像から大きく報じられたり掲示板などで騒ぎが更に拡散・拡大していくのです。
昔から、多少はそういう動きもあったのですが、特に昨年の中国漁船衝突事件以降は逆にメディアの側を動かしニュースにしてしまうほどの大きな力となっています。
それは、特に民主党が政権を獲る2~3年ぐらい前から政治をも動かすほどにメディアの側の影響力が強くなり過ぎ、そのメディアの意向が流行や嗜好までも決められるんだという驕りが透けて見えるようになったことへの反発もあるように思えます。それと、メディアに対する抜き差しならない不信感もそこにあります。
昨日も、ローカル局のローカル番組でほんの一瞬だけ映ったフリップの文字が不適切と言うことで、その場面がユーチューブで拡散されました。先の松本復興相辞任にしても、ローカル局のニュースで流れたものがネットで拡散・拡大され、メディアが無視できなくなって翌朝から全国ネットで報じられ始めたからです。今話題のフジテレビの韓流押し付けも、映像での証拠?を実際に見せられると、単なる難癖ではなく事実に昇華していくのだ。
こういった、どんな些細な一瞬であっても残ってしまうネット社会は、メディアにとっても脅威な存在なのは間違いない。過去にどうして来たのかを簡単に検証されてしまうことも脅威だろう。ネットの目の監視の緊張感の中で、この先メディアはどう変わっていくのだろうか、それとも全く変わらないのだろうか。