藤子・F・不二雄ミュージアム、オープン(2)

(1)からの続き

 ミュージアム入場まで3時間、どう過ごそうと思っていたら、12時入場予定のKAGEさんが来られたので色々と話をしていたら、いつの間にか12時になった。
 ひとまずKAGEさんと別れて、今度は宿河原ではなく向ヶ丘遊園駅前まで行き、食事を摂った。

 その後、向ヶ丘遊園駅からミュージアムまで、徒歩で辿っていった。この道すじには、Fキャラをあしらった案内板やFキャラのブロンズ像が多数設置されており、それらを探して見つけるのが実に楽しかった。
 その成果が、これらの写真だ。

















 とりあえずブロンズ像だけを載せてみたが、案内板の上部や川の柵にもたくさんのFキャラがあしらわれており、一通り見つけようとするだけで十分に時間が潰せるだろう。川崎市の気合いがうかがえる道筋だった。
 そんなわけで、ミュージアムの周囲を散策しているうちに時間は経ち、入場時間の14時が近づいたので待機列へと並んだ。
 ミュージアムは完全予約制だが、なにしろ一度に入館する人数が半端ではない(定員:500人)ので、列を作って整理せざるを得ないようだ。入館前の説明などもあり、入る事が出来たのは14時10分頃だった。

 このミュージアムのメインとなるのは、何と言っても原画展示室だ。展示室Iと展示室IIの二室に別れており、Iは常設展示、IIは企画展用となっている。
 Iでは数多いF作品の中でも、アニメ化されたお馴染みの作品群の原画が主に展示されており、F世界の入門用としては妥当だと思う。IIは今回、ミュージアム開館記念にちなんでF作品の連載第一回を集めた展示となっており、藤子・F・不二雄の世界展などでもおなじみの『ドラえもん』や『パーマン』をはじめとして、こちらも有名作品は一通り展示されていた。個人的には、昔のF展では見られなかった『オバケのQ太郎』の原稿が見られたのが嬉しかった。
 『オバQ』や『パーマン』などは、かなり初出状態から手が加えられている事がうかがえて、切り張りやら描き足しの状態がわかるのが面白いし、作品をよりよくしようとするF先生の気持ちが込められているように感じた。

 展示室は、一見すると部屋の広さに比べて展示されている原画の数が少ないようにも見えたのだが、実際に入ってみるとどちらの部屋も結構な枚数が展示されているし、二つの展示室の間には「先生の部屋」や「ヒストリーロード」などの見どころもあって、展示室IIまで見終わった時には早くも入館から二時間が過ぎていた。ミュージアムの入館時間が二時間きざみである事に、妙に納得してしまった。
 今後は、企画展示用の展示室IIに期待したい。ミュージアムならではの、他では取り上げられ無さそうなマニアックな展示もぜひ行って欲しいものだ。とりあえず、今回は連載第一回特集だから、次は最終回特集だろうか。「終わる」というのはちょっと不吉ではあるが。


 原画展示室を見終わった後にも、まだまだ見どころはあるので時間は二時間では全然足りない。当初予定されていた、二時間ごとの完全入れかえ制ではなくてよかった。そのかわり、早い時間の人が残っているが故の混雑もあったのだろうけど。特に、ミュージアムショップは大変な事になっていたが、それについては(3)で触れる予定。

(以下、次回に続く)

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (マルス)
2011-09-11 17:05:49
近くを走る小田急線では藤子先生のキャラをラッピングした電車が走ってるみたいです。
http://www.f-train.info/index.html

ミュージアムといえば手塚先生のも都内か近郊に作って欲しいですね。
 
 
 
Fトレイン (おおはた)
2011-09-11 22:04:24
 はい、このF-Trainにも乗ってきました。
 こちらについては、またいずれブログで触れたいと思っておりますので、それまでお待ち下さい。
 手塚先生については宝塚の記念館が入場料値上げになるなど、最近は厳しいようですね。他に作るよりは、まずはこちらの経営の安定が先ではないかと思います。
 
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