はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

TBSアニメフェスタ2008感想

2008-08-23 01:01:12 | アニメイベント
 8月16日は、TBSアニメフェスタの一日目に行ってきた。


 今回の目当ては、何と言っても「ひだまりスケッチ×365」だった。昨年の内容から、「?でわっしょい」の生歌は間違いなく期待できるし、ひだまりスタッフ&キャストはイベントで色々なネタを仕込んでおり、個人的に今のところ外れはない。東京国際アニメフェアの「幻の「ひだまりスケッチ×365」第1話紙芝居」もバカバカしくてよかった。
 それに、昨年とは違って、まさにアニメが放映中と言う一番盛り上がる時期なだけに、どんなステージになるか非常に楽しみだったし、期待通りに「ひだまり」ステージの1時間弱はとても楽しかった。


 今回の出だしは「やまぶき戦隊ヒダマリン」と題して、メインキャストの四人がローカルヒーローに扮したネタが繰り広げられた。各人の名前に付いた色と、実際に着ている服の色が四人中二人しか合っていないとか、ローカルヒーローなのになぜか「生アフレコ」を披露するなど、微妙なグダグダ感が「ひだまり」らしくてよかった。声優四人の掛け合いも、息が合っているのか合っていないのかよくわからない微妙さに、かえって笑いを誘われてしまった。

 「ヒダマリン」の後は、marbleの二人が登場して、生で「流星レコード」を披露。
 「ひだまり」絡みのイベントは基本的にテンション高めで進行するので、marbleのしっとりした歌は、逆にいいアクセントになっていた。落ち着いて聴くと、あらためていい歌だと思う。意外にも、marbleは昨年のTBSアニメフェスタには未登場。そう言えばそうだった。振り返ると、marbleの生演奏を聴いたのは昨年の「超ひだまつり」以来だったが、あの時の「芽生えドライブ」もよかった。

 続いては、アニメ本編の上映。
 プログラムを見ると「ひだまり」で50分の時間が取られているので、昨年の「怪物王女」のように最新話の上映があるのだろうと思っていたのだが、なんと上映されたのは「特別編」。確かに昨年は特別編の第1話が上映されたが、今年は本放送の最中に特別編まで作っているとは思わなかったので、「始まったと思ったらうめ先生(キャラの方)が「なーんてね」と登場して、すぐに終わってしまうようなネタ映像なんじゃないか」と疑ってしまった。
 しかし、上映されたのは紛れもなく24分の尺で作られたアニメ丸々1話分。本放送中の作品にこんな隠し球があるとは、やはり「ひだまり」スタッフは油断できない。
 以下に、簡単な感想と気が付いたネタなどを書いておく。



ここから「ひだまりスケッチ×365」特別編の内容にある程度触れるので、今知りたくない人は避けてください。文字を白色にしておきます。



・OPは昨年の特別編同様、歌詞が2番に変更。それに合わせてアニメも一部変更があり、今回も校長の露出が増えている。
・話は「2月24日 ポラロイドン」。内容は、原作を知っている人には説明不要な、単行本3巻のあの話。基本的に原作通りだが、写真撮影の細かいエピソード増量や怪獣「ポラロイドン」の迫力ある(?)描写など、アニメならではの味付けもあり。
・放送中の「×365」本シリーズと同様に、アニメオリジナルで大家さんのアルバイト描写あり。やはり、シリーズ通しての伏線だろうか。
・一部で人気を誇る、校長先生(チョーさん)の持ち歌「おとこのこパズル」が、まさかの本編登場。これが一番驚いた。
・写真への落書きは、一期の「沙英の手形」などと同じく声優陣の直筆。書いたのはかなり最近らしい。



「ひだまりスケッチ×365」特別編ネタバレはここまで。



 今回の特別編もネタが盛りだくさんで、非常に面白かった。会場からも笑い声が絶えず、「ひだまり」は大勢で一緒に見るといっそう楽しめる作品なのだとあらためて思わされた。それに、原作付きでネタを知っていても笑い所がしっかり面白くなっているのだから、アニメスタッフも見事だ。
 この「特別編」はDVD最終巻に収録される予定で、本放送13話+特別編1話で全14話になるとの事。「×365」が全14話だという事はテレビ雑誌の情報で既に知っていたが、TBSで14話分の枠が取れるのかと不思議に思っていたので、謎がようやく解けてすっきりした。
 それにしても、この特別編が収録される予定のDVD最終巻は来年3月25日発売予定。本来の解禁より半年以上早く観られた事を喜ぶべきか、それとも「先の楽しみが一つ減った」と嘆くところか。まあ、イベント自体は楽しかったから別にいいか。特別編はまたDVDで観返しても面白いだろうし。

 そして、特別編の上映も終わり、声優四人も挨拶をしてそそくさと退場。これは、明らかにわざとやったのだろうなあ。会場からは唐突な「アンコール」がかかり、しばらくしてステージ中央より四人が再登場して、「?でわっしょい」を披露。
 会場に来た「ひだまり」ファンで「?でわっしょい」を期待していない人はいなかっただろうから、予定調和と言える展開だったが、もったいを付けた分だけ、より歌が盛り上がった(ような気がする)。TBSアニメフェスタ全体を通しても、「?でわっしょい」の時だけ会場が別次元に迷い込んだような盛り上がりだった。


 と、あっという間の1時間弱だった。約半分がアニメ上映に充てられていたので、声優陣のトークをもっと聞きたいという思いはあったが、それはいずれ開催されるであろう「超々ひだまつり」を楽しみにしておこう。
 また、今回うめ先生(中の人)は不参加。残念だったが、コミケと丸被りの日程では仕方がない。



 さて、今回のエントリはTBSアニメフェスタ全体の感想を書くつもりではじめたのだが、「ひだまり」だけで結構長くなってしまった。他の作品は、特に印象に残った部分に絞って書いておく。




・「CLANNAD ~AFTER STORY~」

 「1期で印象に残っていたエピソードは」と言うキャストへの質問で、中原麻衣が未放映の「もう一つの世界 智代編」を挙げていたのがおかしかった。理由は「本編と違って朋也と智代だけで話が進んで邪魔者がいないから」。「智代編」はこの前観たばかりだったが、確かに智代以外にサブヒロインは全く出ないので、テレビシリーズ本編とは違った味わいの話になっていた。
 キャストのトークに続いて、「CLANNAD ~AFTER STORY~」第1話が上映された。OP・本編・ED・次回予告と完全に揃った文字通りの「第1話」。本編も面白かったが、予告が付いていたせいで第2話の「いつわりの愛」が気になって仕方ない(原作は未プレイ)。今の「To LOVEる」の遅れ具合から考えると、CBCで第2話が放映されるのは10月末か11月頭くらいか。



・「鉄のラインバレル」

 放映局がCBC・TBSほかとなっているので、おそらく「イタズラなKiss」の後番組か。
 今回は、海外各国で先行上映された「ワールドプレミアム版」第1話が特別上映された。どの辺が「ワールドプレミアム」なのだろうと思って観てみたら、単に英語字幕が付いているだけ。
 昨年のアニメフェスタでは、CBCアニメは「ロミオ×ジュリエット」のダイジェスト映像が流れただけだったので今回も期待していなかったが、今年はプログラムにも2ページ割かれており、さらに本編上映もあって、扱いがよくなったようだ。せっかくだから、主演の柿原徹也や能登麻美子を呼んでくれたらもっとよかったのに。
 原作は未読だが、アニメ本編はGONZO臭がプンプンしていて、ある意味わかりやすい作品。主人公の勘違いっぷりは笑えた。日高征光&平井久司の「獣戦士ガルキーバ」コンビ(ちょっと不吉か)+谷口悟朗と言ったスタッフ陣はちょっと楽しみだ。



・「明日のよいち!」

 プログラムには「新作アニメ」とだけ書かれていた隠し球。確かに、アニメ化自体は発表されていたが、放送局やキャストの情報は出ていなかった作品だ。
 最初に主人公の居候先にいる四姉妹の声優(佐藤利奈、戸松遥、田村ゆかり、花澤香奈)が発表されたのだが、田村ゆかりの名前が出た時の場内の歓声が凄まじかった。そう言えば、生で田村ゆかりを観たのは今回が初めてだった。
 あとは、佐藤利奈の「最近長女役が多くて…」「今度は四姉妹です」のコメントに笑ってしまった。三姉妹の方のアニメも新展開がないものだろうか。更に言えば、四姉妹のうち三人まで「狂乱家族日記」乱崎家の声優と被っているが、さすがに誰もそれに触れた発言は無かった。
 本編第1話の上映もあり、結構面白かった。「パンツの柄のアップ」は、パンチラが出来ないTBSでの苦肉の策か。なお、本作はプログラムに載っていないため、帰りに補完用としてプログラムと同じ体裁で本作の紹介ビラが配られた。



 まだまだネタを拾えば色々と書く事は出来るが、疲れたのでこの辺にしておこう。全体としても、楽しめたイベントだった。
 今回改めて思ったが、TBSアニメフェスタは一日目・二日目で内容がほぼ同じだから、隠し球ネタに素直に驚いて楽しむためには、一日目に行った方がいい。二日目にも「明日のよいち!」や「夜桜四重奏」のキャスト紹介はあったはずだが、おそらく一日目ほどの歓声は聞けなかったのではないだろうか。
 そう言えば、「となりの801ちゃん」の紹介で、「アニメーション制作 京都アニメーション」とテロップが出た時の反応もすごかった。

 それにしても、全体で見ると第3部の「ひだまりスケッチ×365」と「CLANNAD ~AFTER STORY~」の2作が明らかに特別扱いだった。両作品とも1話分丸々上映&キャストトーク&OP・EDライブでたっぷり時間を取っている。TBSとしては、この二作品が今の一押しなのだろう。自分は両作とも好きなので不満はないが、他の作品目当ての人はどう思ったのか、ちょっと気になった。

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