はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

関西藤子ファン懇親会と京都ドラ展など

2007-09-02 23:45:35 | 藤子不二雄
 もう一週間が経ってしまったが、先週土曜日の8月25日は、関西藤子ファン懇親会に参加してきた。
 この会は一昨年の年末に始まって、それ以来毎年夏・冬に行われているが、私は都合で冬には参加していないので、昨年夏以来の1年ぶりの参加となった。

 今回は、ちょうどタイミングよく京都で「みんなのドラえもん展」(美術館「えき」KYOTO)と、「コロコロコミック創刊30周年展」(京都国際マンガミュージアム)が開催されていたので、昼間にそれらを観覧した後、大阪に移動して夜に飲み会と言う流れだった。
 そのため、「ドラ展」「コロコロ展」「飲み会」の三部に分けて、感想を書いておく。



・「みんなのドラえもん展」

 今年になって始まったもので、すでに川崎市民ミュージアムでも開催済み。
 これまでの「藤子・F・不二雄の世界展」とは違って、「ドラえもん」のみを取り上げているため、全体としては少々ボリューム不足だったが、「ドラえもん」の原画は多く観る事が出来て、なかなか見応えのある内容だった。

 ほとんどの話は、原画は1ページの紹介だが、「ドラえもんだらけ」は全ページが展示されていた。
 残念な事に「ドラえもんだらけ」は「原画の損傷が激しい」と言う理由で複製原画が展示されていたが、断り書きがなければ複製とは気が付かなかったかも知れない。今の複製技術の高さを見せつけられた感じだ。ちなみに、ドラえもんのセリフ「ついにくるった」は変更無し。
 他にも、これまでF展等では展示の無かった作品が盛りだくさんで、原画コーナーだけでその気になればずっと過ごせそうだった。

 順路後半では、以前に「THE ドラえもん展」に出品されていた作品のいくつかが、展示されていた。
 開催者側が「原画だけでなく色々と展示しよう」と考えたのかも知れないが、正直言ってこれは余分だと思った。一見すると「ドラえもん」とどんな繋がりがあるのかよく分からない作品も多く、結構スペースを取っているのももったいない感じだ。
 このような展示をするのなら、たとえばアニメ関連にも触れて、セル画や脚本等などを展示してくれた方が嬉しかった。

 と、気になるところもあったが、全体的には概ね楽しめる展示内容だった。



・「コロコロコミック創刊30周年展」

 京都国際マンガミュージアムは、以前から興味があった施設だが、訪れたのは初めて。想像していたよりも街中にあったのが、ちょっと意外だった。

 入館して、まずは通常の順路で館内を回ったが、通常展示を一通り見た印象としては、「マンガミュージアム」を名乗るにはまだまだこれからの施設だと思ってしまった。
 蔵書漫画の一部は開架で読めるようになっているが、作品ラインナップは「とりあえず今手に入る物を集めてみました」的な感じで、「マンガミュージアムならでは」のこだわりは伝わってこない。藤子作品に関して評価できるのは「魔太郎がくる!!」が元祖・少年チャンピオンコミックス版で全13巻揃っている点くらいだろうか。他の漫画家の作品にも言える事だが、少なくとも新刊で入手可能な著名漫画家の作品くらいは、一通り揃えて欲しいものだ。
 秋からは、保存分の蔵書検索も正式に始まる(現在は試験期間中)ようなので、それも含めて今後に期待したい。



 そして、今回の目当てのコロコロ展。
 これまでの「コロコロ」バックナンバーが創刊号から年代順にずらっと並べられている様子は、やはり圧巻だ。ファミコン、ミニ四駆などそれぞれの時代にコロコロで取り上げてきたホビーも併せて展示されており、どの時代を「コロコロ」と過ごした人にとっても、懐かしさに浸れる空間となっている。
 また、「コロコロ」執筆漫画家による描き下ろしの色紙も展示されていた。おそらく「熱血!!コロコロ伝説」プレゼント用の物だろう。

 個人的には、年代が新しくなるに連れて表紙からドラえもんをはじめとする藤子キャラが減って行く様子をあらためて自分の目で確かめて、ちょっと寂しくなってしまった。



・大阪での飲み会

 夕方には、京都を後にして、大阪へと向かった。

 飲み会では、集まった10人がそれぞれ藤子トーク&その他色々な内容のトークを繰り広げた。昨年、参加した時にも思った事だが、関西懇親会の参加者は濃い個性を持った人が揃っている。あらためて、それがよく分かった。
 酒が入っている事もあって、話が脱線したり、ちょっと危ない方向に進んでいったりもしたが、基本的には藤子不二雄とその作品が好きな人たちの集まりであり、会は楽しく進んでいった。

 飲み屋を出た後は、喫茶店に入って、さらに話が続いた。
 私は、この晩は実家に泊まる予定だったので、22時くらいで失礼しようかと思っていたのだが、話に熱が入ってしまい、気が付いたら23時になっていた。やはり、好きな事について話し合うのは楽しく、ついつい時間を忘れてしまう。

 今回は、昨年とは若干メンバーが入れ替わり、ネット上でお名前は知っていて、初めて直接お会いできた方も何人かいた。関西で、「藤子不二雄」を通じた新たな出逢いの機会を得られる機会として、この懇親会は大変貴重で有り難い。
 ちなみに、前回同様、なぜか幹事は関東在住のNさん。今は、ネット等の発達で、飲み屋やホテルの予約もそれほど手間ではないかも知れないが、それでも関東でわざわざ計画を立てるのは大変だと思う。Nさんの行動力には、本当に頭が下がる。



 全体として、京都・大阪とたっぷり「藤子不二雄」に浸る事が出来て、非常に心地よい一日だった。8月最後の遠征で、ちょっと体に疲れがたまっていたが、そんな事は気にならない楽しさだった。
 そして、今はすでに9月。今月から来月頭にかけては、私事でちょっと忙しくなる。8月とは対照的な月になりそうだ。だからこそ、8月最後の休みに楽しむ事が出来て、よかった。