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ゲゲゲの鬼太郎[第5作] #17「さすらいの 蒼坊主」感想

2007-07-27 23:47:35 | 水木しげる
・ゲゲゲの鬼太郎 [第5作] 第17話「さすらいの 蒼坊主」
(脚本/三条 陸、演出/土田 豊、作画監督/信実節子)


 第8話以来の、ぬらりひょんによる鬼太郎抹殺作戦の回。
 本話では鬼太郎が「兄」と慕う妖怪、「蒼坊主」が登場した。


 以前に鬼太郎が、蒼坊主に命を救われた恩があると言う事だが、具体的にどんな事があったのか語られなかったし、原作や過去のアニメシリーズで馴染みがある妖怪ではないので、最初のうちは蒼坊主の存在に違和感を覚えていた。
 しかし、カラッとした気のいい性格と方向音痴ぶりが面白く、鬼太郎と一緒に火取魔と戦っている姿を見ているうちに、いつのまにか彼の存在に馴染んでしまった。それに、蒼坊主のキャラ作りについては、声をあてた古川登志夫の演技も大きく寄与していたと思う。
 また、宴会の後の朝に「フッ」と笑ってこっそり立ち去ろうとする場面は、湿っぽい事が嫌いな蒼坊主の性格を描いた場面だが、それと共に、一瞬「もしかしたら、こいつはぬらりひょんのスパイかも」と思わさせられるようにも見えて、視聴者をひっかける演出としても上手くできており、心憎い演出だった。

 今回、ぬらりひょんは「火取魔」を操って鬼太郎を倒そうとするが、力が増大した火取魔が増長して、ぬらりひょんにも制御できなくなる展開となった。戦いは火取魔と鬼太郎達との総力戦の様相を呈して、久々に集団戦闘の面白さが楽しめた。
 鬼太郎・蒼坊主の息のあった攻撃は観ていて小気味がいいし、砂かけ・かわうその消火→ねずみ男・一反木綿の「子泣きハンマー投げ」→蒼坊主の幻術攻撃と来て、最後に全員で重りになって火取魔を封印するまでの流れはテンポがよく、一気に見せられてしまった。前回のぬらりひょんとの戦いは尻つぼみになった感があったが、今回は最後まで見応えがあった。
 蒼坊主はなかなか面白いキャラクターなので、いずれ再登場させて欲しいものだ。鬼太郎との過去のエピソードも、描いて欲しい。

 それにしても、ぬらりひょんはいつの間にかアジトがショボくなったり、「もう走れん、トラックを回せ」と弱音を吐いて朱の盤と漫才のようなやりとりをしたりと、第8話での威厳がなくなっていて笑えた。今回で、ぬらりひょんは概ね第3作の性格に戻った感じだ。


 そして、次回の第18話「古城に光る黒い眼」では、とうとう西洋妖怪・バックベアードが登場する。今回から、予告の最後に妖怪の名前を出さなくなったが、それでも一目でベアードとわかってしまうところはさすがの存在感だ。
 次回は鬼太郎達が海外に出るようなので、「おばけ旅行」のような展開が待っているのだろうか。まさか、「国盗り物語」のように相撲を取る事はないだろう。

 これは次の日曜が楽しみと言いたいところだが、29日は毎年恒例の「27時間テレビ」のためお休み。次回放映は8月5日となる。
 個人的には、次の日曜は関西の実家に帰っているため、放送があったとしてもリアルタイムでは観られなかったので、むしろ放送休止はちょうどいいタイミングだ。最近は何度か日曜9時に寝過ごしてしまっているが、ベアード登場はぜひリアルタイムで見届けたい。


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