インド版『忍者ハットリくん』放送開始!

 昨日より、ANIMAXでついに「インド版」のアニメ『忍者ハットリくん』のレギュラー放送が始まった。

 なんで「インド版」なのかをご存じない方は、とりあえずANIMAXの作品ページをご覧いただきたい。とにかく、インドでのハットリくん人気は凄まじいようだ。


 インド版『忍者ハットリくん』制作の第一報を聞いたのは、昨年のことだった。その時のニュースで「日本への逆輸入も検討中」と言われていたので、いつ日本での放送が始まるのだろうと楽しみに待っていたのだが、いっこうに始まる様子がない。正直言って、ANIMAXでの放送が決まったと聞くまでは、日本での放映は半ばあきらめていた。
 日本での放送局が不明な段階では、せいぜいテレビ朝日の関東ローカル放送程度になるのではないか、その場合は時間帯は早朝になって、BS朝日が1クール遅れぐらいではないか、などとあまりいい予想はしていなかった。だから、BS・CSに系列局のBS朝日やテレ朝チャンネルがあるにもかかわらず、ANIMAXでの放映が決まったのは非常に意外だった。
 正直なところ、全国展開をするなら旧作のようにテレビ朝日系地上波全国ネットの方がよかったと思っていた。しかし、ものは考えようで、今はBSの視聴可能世帯はかなり増えており、設備さえあれば日本全国で観られる。さらに言えば、レギュラーの放映時間は月曜19時からで、これは旧作の30分版がやっていたのと同じ枠だ。今のテレ朝では、おそらくこんないい枠は取れないだろう。これらのことを加味して考えると、今回のANIMAX行きは悪くないかもしれないと思えてきた。


 さて、ここからは実際に観たインド版『忍者ハットリくん』の感想を書いておく。レギュラー放送は5月13日からだが、その前の5月5日に「インドからハットリくんがやってきた!スペシャル」として事前特番(第4話を先行放映)が組まれていたので、その特番の感想も一緒に載せておく。


・OPは、旧作でおなじみの「忍者ハットリくん」!!。ちゃんと、インド版放送のために新規OPアニメが作られていて感涙。EDも旧作の初代EDである「ねえ、ハットリくん」で、こちらも新規アニメが作られている。

・サブタイトル読み上げは、堀さんの「のまっきっ!」が健在で、名調子を久しぶりに聞けて非常に嬉しかった。

・本編は、A・Bの2本とも、旧作のイメージを尊重していて好印象。そんな中、ハットリくんが電子メールを送ろうとして苦戦する姿が描かれているあたりは、21世紀の新しい『忍者ハットリくん』なんだなあと思わされた。

・声優は、続投の堀さん緒方さんはもちろんのこと、さらに声優が交代したキャラも旧作に声質やしゃべり方がよく似ており、ほとんど違和感がなくて驚かされた。小池先生など、最初のうちは二又一成さんがしゃべっているのかと思ったほどだ。おそらく、キャストの方々は非常によく旧作の声を研究されたのだろう。

・堀さん・緒方さんも26年のブランクを考えれば、全く違和感なく聞けるのは凄いことだと思う。

・メインキャストのうち、残念ながらケムマキだけはかなり違和感があった。旧作では肝付さんの声で強烈な個性が与えられていたキャラなだけに、引き継ぎも難しいのだろう。今後、観ていくうちに声が馴染んでいく事を期待したい。

・作画は、フラッシュアニメーションで作られており、キャラの動きに違和感がある。これも、話数が進むにつれてこなれていくことを期待したい。



 とりあえず思いつくままに書いてみた。全26話、これから半年間はインド版『忍者ハットリくん』で楽しめるといいな。何と言っても、「雪山のからくり山荘の巻」で唐突に終了してしまった旧作の正当な続編であるわけだし、A先生原作の連続テレビシリーズアニメとしても、非常に久しぶりだ。さらなる何らかの展開を期待したい。
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