ついに地デジを導入

 ついにと言うか、それともようやくと言うべきだろうか、地上波デジタル放送の視聴環境を整えた。
 今のところ、画質を考えなければ地上波アナログ放送でも特に視聴に支障はないのだが、今後は地デジ移行を促すテロップがどんどん増えて大きくなる(参照)ので、テロップが視聴の邪魔にならない今のうちに地デジに移行しようと思っていた。そこへ、あるきっかけがあって、地デジ導入を真剣に考えるようになった。
 と言うわけで、一念発起して地デジの受信・視聴環境を、一週間ほどかけて整えた。ちょっと手こずったが、ようやく安定して視聴&録画ができるようになった。


 地デジを観られるようになったらまず確認しようと思っていたのは、アニメ『ドラえもん』だ。
 最近のテレビアニメはほとんどが16:9の画角で制作されており、アナログではレターボックス放送になるが、『ドラえもん』は上下に細めの黒帯を付けて左右を少しカットした中途半端な状態で放映されている。わさドラが始まってから5年近くになるが、この状態はずっと気になっていた。

 さっそく、3月5日の特番をデジタル・アナログの両方で録画して、OPで気になっていた部分を見比べてみた。




上・アナログ、下・デジタル


 この場面は、アナログでは左にちょっとだけ見える「もの」が何なのかわからなかったが、地デジを見てやっと映写機だとわかった。

 アニメ本編でも色々とカットされている箇所がのがわかったが、全体を通して見てみると、人物を中心寄りに配置している場面と、そうでなく最初から16:9の画角のみを前提に作ったと思われる場面が混在しているようだ。これも、移行期ゆえの混乱だろうか。他のアニメだが、以前に16:9と4:3の両方の画角を意識して描かれた絵コンテ(4:3でサイドカットされる部分に点線が入っている)を見た事がある。わさドラの中途半端なサイドカットでも、やはり切られる部分を考慮しているのか、気になる。わさドラの絵コンテを見てみたいものだ。

 他に、地デジで個人的に有りがたいのは、OPクレジットがくっきりしていてちゃんと読める点だ。
 わさドラのOPクレジットは、アナログ放送では字が潰れてしまって拡大しても判読が難しい事が多く、スタッフリストを作る時に苦労していた。特に、夏季限定「ドラえもん音頭」EDはフォントが小さくて大変だったが、これからはクッキリ綺麗な状態で読める。


 以上のように、『ドラえもん』に関しては、地デジの導入でかなり視聴環境が改善された。
 わさドラはHD制作なのに今のところソフトはDVDしか出ていないので、その点でも地デジの録画を保存する事には意味がある。深夜アニメは今年に入ってBDのリリースがかなり増えてきたが、『ドラえもん』のような子供向け作品ではまだまだだ。もっとも、ドラの場合はたとえBDが出たとしても本放送の状態そのままで収録される事はないだろうから、いずれにせよ本放送の録画は手放せない。

 『ドラえもん』以外のアニメでの収穫となると、『ひだまりスケッチ×☆☆☆』のOPで、らすちゃん画伯の描いたウメスの絵をしっかり確認できたのはよかった。小さい絵なので、アナログでは潰れてしまって普通のウメスと区別が付かなかった。
 おそらく、今まで気が付いていないだけで、他にもこのような見逃している細かいネタはあるのだろう。この一週間、試験運用として色々と録画してみたが、HD制作&放送されている番組は、さすがにアナログ放送とは全然画質が違う。三重テレビのローカルニュースまで無駄にHD画質なのには笑った。



 何はともあれ、地デジの環境が構築できて気分的にも落ち着いた。これで、ある日突然アナログ放送のテロップが巨大化しても問題はない。
 『ドラえもん』は今後欠かさず地デジで録っていくつもりだが、ドラ以外で観ているアニメは大半が3月一杯で終わるので、それらについてはアナログで録画を続けて、4月新番組から本格的に地デジで録っていくつもりだ。
 地デジはこれでいいとして、後はBSだな。この勢いで、3月中にはBSデジタル用のアンテナを設置してしまいたい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )