はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

Voice in the Live ~2006 Summer~ 夏の終わり

2006-08-28 21:22:29 | ぴちぴちピッチ
 毎週書いてきた8月の遠征シリーズ最終回、その目的地は東京だった。

 昨年に引き続いて、アニメ「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」の出演声優による自主企画イベント「Voice in the Live ~2006 Summer~」が26日に行われたので、昨年と同様ケデラッタ(TOJHO)さんと二人して、今年も参加してきたのだ。ケデラッタさんとは、元々ドラえもん・藤子不二雄ファンとして知り合ったのに、なぜか二人ともピッチにはまってしまい、2年続けてライブに参加しているのだから、人の縁とは不思議なものだ。

 さて、今年のライブ出演者は昨年から二人減って、石塚さより・小暮英麻・小島めぐみ・土屋実紀の4人。下屋則子が抜けてBBSが揃わないので、パワー不足になりはしないかと少し心配していたのだが、蓋を開けてみたら全くの杞憂で、昨年同様に思いっきり盛り上がった素晴らしい時間だった。

 まずは、歌われた曲目を紹介しておこう。


 1 七つの海の物語~Perals of Mermaid~(全員)

 2 夢のその先へ(土屋実紀)
 3 暗黒の翼(石塚さより・小島めぐみ)
 4 Star☆メロメロHeart(小暮英麻)

 5 サンサンサンバ~ファインばーじょん★(小島めぐみ)《「ふしぎ星の☆ふたご姫」より》
 6 陽だまり電脳少女(石塚さより)《「ToHeart2」より》
 7 未来への鍵(土屋実紀)《「太鼓の達人 とびっきり!アニメスペシャル」より》
 8 FLY IN TO THE NIGHT(小暮英麻)《「ナイトウィザード」より》

 9 恋はなんだろう(石塚さより)
 10 花と蝶のセレナーデ (小島めぐみ)
 11 オーロラの風に乗って (小暮英麻)
 12 黒の協奏曲~concerto~(全員(メインは土屋実紀))

 13 希望の鐘音~Love goes on~(全員)

 14 Legend of Mermaid(アンコール・全員)


 以上。特記無き場合は全て「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」および「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチピュア」の曲。トークやコント、ゲームなどの企画が行われた部分では、一行あけておいた。


 今回は、2回目という事もあってか、前回以上に出演者も観客もノリノリ。なにしろ、最初にあった「前回も来てくれた人はいますか?」との質問には、ほとんどの人が手を挙げていたくらいだ。ピッチの本放送が終了して既に1年半以上経っているのだから、今から新しくファンになったという人は、あまりいないのだろう。キッズステーションでも無印しか放送していないのはもったいない。やはり、ピュアも含めて全91話を観てこそのピッチだと思う。

 それはともかく、みんなノッていたので、トークやコントは昨年以上に快調だった。元々仲のよいメンバーが集まってのライブなので当然だが、4人の息はぴったり。特に、英麻様とこじまめが完全に主従関係になっていたのはおかしかった。基本的に4人ともトークは素でやっていたように見えたが、英麻様に限ってはキャラとイメージがだぶりまくって、どちらがキャラで、どちらが中の人だったか、いつのまにか分からなくなってしまった。土屋さん、石塚さんは、相変わらず綺麗だった。

 まず、歌の前に幕間のネタについて触れておこう。トーク以外では病院を舞台にしたコントが行われたのだが、これがツンデレお嬢様あり、メイドあり、妖しい女医さんあり、甲子園決勝ネタありと、実に詰め込み過ぎ…いや、盛りだくさんな内容だった。脚本担当の石塚さんによると、ツンデレについては「最近知ったので、入れてみたかった」、メイドは「こじまめにメイド服を着せたかった」との事。更には、英麻様にセーラー服を着せる計画もあったのだが、拒否権が発動されてボツになったとの事。実に残念だ。
 なお、石塚さん自身は英麻様演じるお嬢様に慕われる男子役だったが、なかなか板に付いた演技だった。石塚さんの男の子役と言うと、ピッチの時の幼い海斗役くらいしか思いつかないが、こちらの路線で行っても売れるのではないだろうか。

 他に、幕間企画では早口言葉勝負や、公式ブログで募集していた「すごい質問」の当選と質問への返答発表、サインボールのプレゼントがあった。サインボールはぜひとも欲しかったが、残念ながらゲットできず。私のすぐ近くにいたケデラッタさんは見事にキャッチされており、非常にうらやましかった。


 ここからは、メインの歌について書いておく。「七つの海の物語」で開幕した後、前半は各人が持ち歌以外のピッチソングを歌う趣向で、意外性があってなかなかよかった。特に、英麻様の「Star☆メロメロHeart」のはまりっぷりは異常なくらいで、新たな可能性を垣間見せられたような気がした。よく考えたら、かれん様以外にロリキャラの芽流役も担当していたのだから、芽流が歌っていると思えば違和感はないのだが、ついついキャピキャピのかれん様を、脳内にイメージしてしまう。
 水妖&御使いコンビの「暗黒の翼」も、本家以上にダークな感じが出ていてよかったし、土屋さんの「夢のその先へ」も、意外な取り合わせが面白かった。何でも、シェシェ役で出演が決まった頃に、初めてピッチを観て印象深かった曲だとか。

 続いて、各人がピッチ以外で、この一年間で歌った曲を披露した。知らない曲が多かったが、4人それぞれの、最近の活躍ぶりを確認する事が出来て、なかなか新鮮だった。特に、土屋さんの「未来への鍵」は気に入ったので、CDを探してみようと思っている。

 そして、後半は基本的にピッチソングより各人の持ち歌が歌われた。ただし、残念ながらイズールの歌はないので、石塚さんは「恋はなんだろう」、そしてBBSが揃わないので土屋さんの「黒の協奏曲~concerto~」は、残り三人もサブで参加した。
 今回、リアルで「恋はなんだろう」のかけ声「ヘイ!」を入れる事が出来たのは、非常に嬉しかった。途中で石塚さんがちょっと歌詞を忘れるハプニングはあったが、これはご愛敬。「花と蝶のセレナーデ」では、間奏部分で4人によるネタ(?)トークがあり、かれん様の「撲殺するわよ」発言も飛び出して、場内大爆笑だった。「オーロラ」は、昨年同様に観客のかけ声もばっちり。「黒の協奏曲」は、4人によるコンビネーションがよかった。

 最後に「希望の鐘音~Love goes on~」と、アンコール曲の「Legend of Mermaid」で、ライブは終了。本当に、あっという間の2時間あまりだった。放映終了から1年半以上経ったアニメで、製作側からでなく出演声優の自主企画によってイベントが行われ、それがここまで盛り上がるなんて事は、そうそう無いと思う。出演者も視聴者も、ピッチのことが本当に好きだからこそ、2度目の奇跡が実現したのだろう。あらためて「ぴちぴちピッチ」を好きになってよかったと思う。


 さて、こうなると来年もぜひ開催を…と思ってしまうが、公式ブログのこの記事には、土屋さんが「こういう形でのライブは最後になるかも?」「あの歌達がメインになるライブは最後かもしれない」と、書かれている。
 あらためて考えると、番組が終了して1年半あまりが経っており、出演者の皆さんはそれぞれ新たな仕事で活躍されている。新作が作られでもしない限り、ピッチは確実に「過去の作品」となっていくのだ。もちろん、私にとってこれからもピッチは心に残っていくアニメだし、今回のライブ参加者にとっては、皆そうだろう。
 だからこそ、ピッチに関する活動が途切れるのは寂しいが、今回のライブに全力で参加して楽しんだ思い出はずっと残るのだ。もし、ライブが今年で終わりだとしても、昨年・今年の2回のライブの事は、いつまでも心の宝箱にしまっておきたい。



 ライブの終了と共に、毎週各所へ出かけていた私の8月も、実質的に終わりを告げた。私も歳なので、かなりのハードスケジュールだったが、毎週本当に楽しかった。これから、さらに歳を取ると、こんな無茶も出来なくなってしまうかもしれない。ある意味、私にとって一つの区切りとなった夏だった。
 とりあえず、9月はおとなしくしていよう。



(追記)

 噂には聞いていたが、土屋さんのブログによると、やはりライブには、るちあ(の中の人)も来ていたらしい。残念ながら舞台に上がって歌う事はなかったが、あの空間で一緒に盛り上がっていたと思うと嬉しい。次にアニメで中田あすみボイスが聴けるのは、来年放送予定の「ひまわりっ!2」か。まだまだ先の事だが、こちらも楽しみだ。
 なお、昨年同様に、どんきぃさんが、このライブのレポート・感想リンク集をまとめておられるので、ぜひご覧いただきたい。リンクをたどって皆さんの感想を拝見したが、こんなにもたくさんの熱いぴっちファンと同じ時間を過ごせた事が分かって、あらためて嬉しくなった。