はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

「愛しり」7集と「のび太の恐竜」SPパック

2006-03-01 23:22:38 | 藤子不二雄
 発売日から一日遅れて、ようやく「愛…しりそめし頃に…」第7集を購入できた。

 毎回読んでいる時には気が付かなかったが、あらためて通して読んでみると、ゆったりと、しかし確実に、満賀道雄やその周辺が動いている事がわかる。小鷹さんとの別れやテラさんの婚約など、やがて来る「トキワ荘との別れ」に向かって話が進んでおり、おそらくそれは、この作品の締めくくりになるのだろう。
 7集以降の連載分では、既に「シルバー・クロス」が登場している。まさか、このまま「オバケのQ太郎」までトキワ荘で描くような展開はないだろうから、いよいよ完結も近づいていそうだ。藤子両先生達が過ごしたトキワ荘の世界には、いつまでも浸っていたいので、なるべくゆっくりと、もう少し続けていただきたいものだ。

 それにしても、今回の巻末付録が、藤子不二雄Aランドで普通に読める「ミミズク人間」の再録だったのは残念だ。せめて、雑誌掲載バージョンの完全復刻にして、煽り文句や柱広告なども入れてくれればよかったのだが、見たところ、特にAランドと変わりは見受けられない。


 さて、これだけで終わってしまうと短い気がするので、2月23日に発売された「大長編ドラえもん VOL.1 のび太の恐竜」スペシャルパックについても触れておく。
 本書は、ドラえもんとピー助が顔を出す「特製アクションバッジ」が付録として付いている。それ以外は、基本的に普通のてんコミ版と変わらないが、表紙の左下に「この作品は 映画「のび太の恐竜」(1980年3月公開)、映画「のび太の恐竜2006」(2006年3月公開)の原作コミックです。」と、わざわざ書いてある点は異なる。帯に隠れているので、家で袋を開けるまで気が付かなかった。こんな目立たないところに、わざわざ宣伝をする必要はあるのだろうか。
 また、本書は、てんコミの増刷扱いであり、奥付では「2006年3月30日 第104刷発行」となっている。映画公開に合わせたてんコミ新装版で初版第1刷にリセットされた「パーマン」とは事情が異なるようだ。
 よって、内容的には現行のてんコミと変わらないはずだが、私はてんコミ「のび太の恐竜」は初版しか持っていなかったので、初めてセリフの変更などをじっくりと確認する事が出来て、なかなか興味深かった。そろそろ「復元光線」コーナーに、大長編も加えなければなるまい。

 このような内容なので、既刊の単行本を持っていて、付録に興味がなければ、わざわざスペシャルパックを買う必要はないだろう。個人的には、現行の最新版てんコミを買うきっかけになったので、ありがたかった。