はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

さようなら、ドラえもん?(2)

2004-11-22 23:52:38 | 藤子不二雄
 一日経って、少し落ち着いたので、もう少し冷静に「ドラえもん」の声優交代について書いてみる。
 私が大の「ドラえもん」好きである事は今更言うまでもないが、原作とアニメのどっちを取るかと言われたら、少なくとも現在であれば迷わず「原作」と答えるだろう。また、アニメ「ドラえもん」を単体の作品として見ても、藤本先生没後の原作からかけ離れたオリジナル路線や主題歌変更等の妙なテコ入れなど、最近は、私にとっては楽しめる作品ではなくなってきていた。
 しかし、それでも、アニメ「ドラえもん」は、私が藤子不二雄作品に触れるきっかけを作り、間違いなくその後の人生に影響を与えた作品であり、私にとっては「あって当然」の、空気のような存在だった。そして、ドラえもん役の大山のぶ代をはじめとする声優陣は、アニメドラにとって欠かせない要素の一つであると考えていた。人それぞれ意見は違うだろうが、私にとってはドラえもんの声が変わる時=アニメドラが終わる時と考えていたのだ。
 藤子不二雄atRANDOMで触れられているように、すでに大山さん自身が「25年」を区切りとしてドラの声の引き際につて語っていたのだが、結局その25年が過ぎた今年4月になっても交代する話は出なかったので、「やはり大山さん意外のドラはあり得ないのだろうな」と思って、この大山さんの発言は忘れていた。それが、まさか放送26周年での交代になろうとは。
 昨日も少し触れたが、今回の事が「メイン声優5人の交代」に留まるのか、それともスタッフを含めた総入れ替えなども視野に入れての事なのかが、気になるところだ。もし後者であれば、それはもう今まで親しんできた「ドラえもん」ではないだろう。たとえが適切かどうか分からないが、「Dr.スランプアラレちゃん」と、リメイク版の「ドクタースランプ」のような関係になってしまうだろう。
 まあ、何を言っても今は想像でしかないので、これ以上話を拡げる事はしないが、私にとっては声優の交代だけに留まったとしても、やはり別物に思えてしまう事には変わりはないだろう。つきつめると、原作のストックもほぼ尽きて、(私にとっては)オリジナル話はイマイチな今のアニメドラを、そこまでして続ける必要があるのかと言う話になってしまう。これは、2006年公開予定の映画についても言える事だ。
 と、ここまで書いてきたが、結局は「今回の発表自体がショックだった」と言う事に尽きてしまう。ネット上では既にあちこちで新キャストの予想なども見かけるが、少なくとも、今の絵のドラやのび太が違う声で喋るところは、私には想像しがたい。来年4月、どのような気持ちで新たな「ドラえもんの声」を聞く事になるのだろう。

(この記事を書いた時のBGM:「ポケットの中に」~「Love is you」までの歴代ドラ映画主題歌。あらためて「ポケットの中に」を聴くと、何とも言えない気持ちになる。大山ドラ最後の回は、この曲をEDに使ってほしい)