銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

【ほぼ百字小説】

2020-04-01 22:33:01 | 日記
日頃からtwitter上、稀に実生活上で親しくさせて頂いてる大阪在住の作家北野勇作さん、その百字で綴るあれやこれやのweb小説が本日、めでたく2000回を突破した。既に130話ずつの選り抜き版が三冊、キノブックスから『じわじわ気になるほぼ100字の小説』として世に出ているが、この度古巣(と云っていいのやら)の早川書房から『100文字SF』として出版される。以下に、2000話に達した記念すべき回と、宇宙の彼方を新たに見据えよたよたと新世紀へ飛び去る2001回を転載した。皆んな、買うてやー!

北野勇作 『100文字SF』近日発売!@yuusakukitano
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【ほぼ百字小説】(2000) 国民の皆さん、これからこの四月馬鹿がみなさんに貴重なマスクを配ります。なんと一家に二枚、であります。この四月馬鹿もつけておりますオシャレで素敵な布マスクが二枚ですよ。ええ、どこにも売ってはおりません。

【ほぼ百字小説】(2001) 黒い蒲鉾板は珍しい。それに大きい。支えもないのにいちばん小さい面を下に自立している。こうして見上げても、形以外はまったく蒲鉾板らしくない。なのになぜ、蒲鉾板だとわかったのか。さっき手を触れたせいかな。

https://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/34a0d93535b1c62ab630bc27e43fb0b0