十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

鳥雲に

2009-03-22 | Weblog
ハードルを運ぶ少年鳥雲に    金子 敦   
                            句集 「砂糖壺」
春、北方に帰る渡り鳥の群が、雲間遙かに見えなくなることを略して「鳥雲に」
というがどこか寂しさの漂う季語である。さて掲句、「ハードルを運ぶ少年」の
主観を排した淡々とした写生に、少年の繊細な心の風景が見えてきた。
午後の校庭だろうか・・・。「鳥雲に」の季語が、「ハードル」という硬質な教具と
少年の姿に呼応し、大きな抒情をもたらしている。(Midori)

2 コメント

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ラスカルさん♪ ()
2009-03-29 08:31:18
俳句をはじめて間もない頃、この句に出合い上品な写生句にとても惹かれました。「春の好きな句」としてノートに書き写していました。それが、な、なんとラスカルさんの句だったんですね~!思いをうまく言葉にできなくて残念ですが、コメントいただきとても嬉しいです
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ありがとうございます! (金子 敦)
2009-03-28 21:32:01
拙句を取り上げていただき、どうもありがとうございます!
僕の心情を代弁していただいているような鑑賞文を
執筆していただき、とても嬉しくなりました♪

実は「鳥雲に」という季語、好きなんです(笑)
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