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北海道美術ネット別館

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渡辺行夫「ウスレユク記憶ノタメノ石積」 旭川の野外彫刻(8)

2020年12月18日 09時26分48秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 これも、前項の韮沢さんの作品と同様、2012年の旭川彫刻フェスタで公開制作された作品。
 当時のブログからコピペします。

 今回の作品は、玄武岩308個を利用する。
 この石は、かつて旭川にあった馬車道の舗道に敷き詰められていたものだという。
「表面の(摩耗した)こんな感じは、削ったりしても出せないよね」
と渡辺さん。


 この作品も、旭川市科学館(サイパル)とコメリパワーの間にある緑地に置かれています。

 2枚目と4枚目の画像に、韮沢さんの作品が小さく見えているのですが、わからないですよね…(銀色のドームがある白い建物の右側です)。
 それぐらい、二つの作品は離れています。

 「旭川野外彫刻たんさくマップ」によると、186×670×630センチ。

 ただ、渡辺行夫さんはとにかくスケールの大きな作品がたくさんある作家なので、これはそれほど大きくない方の作品といってもいいかもしれません。


 未来的なデザインのサイパルの傍らには、れんが造りの古い建物をリノベーションした市民活動交流センターがたっています。
 センターのサイトには

「旭川市では、北彩都あさひかわ「シビックコア地区」に現存する旧国鉄の工場として明治時代に建築された2棟の煉瓦造建物を改修整備し、旭川市市民活動交流センターとして利活用することになりました。」

とあり、こちらの建物のほうが、旭川市の過去の記憶にかかわるこの作品の背景としてはふさわしいといえるかもしれません。


 ちなみに、銘板には

 Masonry to revive memories of the past

という英語題も記されています。

 この斜めにねじれて、天の方をさす石は、なにを表しているのでしょうか。


 渡辺行夫さんは紋別生まれ、小樽在住の彫刻家。
 故郷の紋別や洞爺湖畔などに大きな石の抽象作品などが設置されています。
 また、2010年代の道内を代表する大型野外展「ハルカヤマ藝術要塞」の実行委をけん引するなど、精力的な活動を続けています。



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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (SH)
2020-12-18 12:59:23
ヤナイさん、こんにちは。
サイパル方面は何度か行きましたが、全く気がつかなかったですね。
また旭川に行ける日が来たら、色々発掘してみたいと思います。
返信する
SHさん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2020-12-18 16:08:52
サイパルの正面から見ると裏側なので、あんまり行かないでしょうねえ(もっとも、合同庁舎や市民活動センターが近いので、人通りは意外と多いです)。

いまはおっかなくて旭川には行けません。
感染よりも、交通事故にあったりしたら搬送先がなさそうです。
早く落ち着いて、再訪したいです。
返信する

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