ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

若者よ笑うな、行く道じゃ。

2005年09月17日 | 季節の話題
 只今、敬老週間で、9月19日が「敬老の日」だそうである。

国民の祝日法の改正で、三連休を増やして消費拡大をと、祝日本来の目的や記念日的性格が薄れ、休みだが何の休日か昨今はわかり難い日が多く、敬老の日も、たまたま今年は中秋の名月、満月の18日の翌日、19日月曜日であるに過ぎないのである。

 世の中、三連休で楽しんでいる人も多いのは結構なのだが、何故に三連休になっているのか、ご存知ない人たちも多いのではないだろうか。

 「敬老の日」は説明する必要もないが、老人を敬い大切にし感謝する日だと思われる。しかし世の中では、いまや「少子高齢化」と一緒にされて問題視され、2007年には、団塊の世代が定年年齢を迎えて、多くの実労働からリタイアする人たちが急増すると言われ、2007年問題とされている。

 この「団塊の世代」をも含む中、老年世代を「高齢者」と呼んでいて、昔と同じ様に、「年寄り扱い」されてしまうことも今後増えてくるのではないだろうか。

 今朝FMラジオで「敬老の日」にちなんで、「若者よ、笑うじゃない、いつか行く道じゃ」また「老人よ、笑うじゃない、いつか来た道じゃ」と、若者に対して高齢者を尊び、老人に対しては、若者も捨てたものじゃないと期待をと、いい話をしていた。

 ついつい、若者は「年寄り」を「じじい、ばばあ」と敬遠し、相手にしなかったり、邪魔者扱いしがちであり、また高齢者は「若者」を「いまどきの若い奴等は・・・」と批判し子ども扱いしてしまうのである。

 人生を歩む、先輩、後輩という生きる時代が違うだけであって、どちらも、いずれ行く道であり、過去に歩んでいた道なのだから、敵対視したり、軽蔑したりは、決してしない方がよいと言うものである。

 今日、私の家人の母、つまり義母の「米寿の祝宴」を子供達と孫、曾孫で美味しい食卓を囲み行うことができた。妻の実家の母を囲んで、もうすぐ4歳になる私の孫と、三人兄弟の姉、妹、弟と、その連れ合いが2人、残念ながら長女のご主人は、この6月に61歳で他界されたので、姉の子ども3人と私の娘と孫、弟家族3人の参加に留まった。

 来られなかったのは3人で、私の娘の旦那は社員旅行、私の息子は沖縄在住、義弟の長女は、明日所属するアマチュア楽団の発表会の練習のため等で、参加できなかった。

 いずれにせよ、88年間の人生を振り返ってもらうとしても、「1年分を1分で語っても88分、すなわち1時間半もかかるね」と冗談を言いながら、結局は88歳の義理の母の「88歳の弁」を聞くことは出来なかったが、こうして家族12人が一同に会して、賑やかに笑いながら食卓を囲める喜びを堪能したのである。

 若者よ、笑うじゃない。いずれ行く道。私達にとっては、もうすぐそこにある人生の終盤戦である。
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1 コメント

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素敵な怖い話です。 (anpanman)
2005-09-19 09:23:44
 ボレロをもう一度、あの彼女のいる喫茶店で聴きたいと思って、戦地を転戦される中で頑張って来られた本田さんに、シベリア抑留後の帰国。

 彼女は東京大空襲で返らぬ人となっていた。叶わぬ恋は、ここでも戦争の被害者であったようである。
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