ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

『小寒』

2012年01月06日 | ちょっと可笑しいよ
 正月6日、今日は歳時記カレンダーによると、「小寒」、寒さが日増しに加わり、降雪がられる日であり、冬至と大寒の間の節気とある。

 太平洋側に近い私たちの住む京都府南部では、冬の気候となっても、昨今はめったに雪は降ることがなく、少し小雪がぱらついただけで、何だか大変な寒さがやってきたように感じたり、人々の会話でも「雪になった」と強調したりするのだが、北関東、甲信越、北陸、東北、北海道などの北日本地域においては、もう早くも大雪の季節に突入しているたいで、各地で降雪による事故や凍結による交通事故が多発していると報道されている。

 自動車交通がとても盛んになった現代の日本では、この時期になるとスタッドレスタイヤを装着するのが当然の地域と我々の住まいのある京都府南部では、たまに雪国へのスキーやドライブをされる方を除いては、そうした降雪の準備などを行う自家用車は少ないと思われるが、新年になる前に雪の地域へ正月を過ごすために出発された、あるご家族はタイヤの付け替えとチェーンを装備して出発されていた。

 しかし、スタットレスタイヤで走行しても、スピードの出しすぎやむやみなブレーキのかけ方をすると、自動車自身の制動が思い通りには行かなくなって、スリップしたり尻を振ってまっすぐには走らなくなったりして、接触事故や自損事故に繋がっているケースが起こりやすいと言われている。

 とにかく、雪が振ったりする気温になると、路上の凍結も目には見えずとも起こっている場合があるので、十分ドライバーは、注意喚起して、無理な運転やスピードの出し過ぎ、そして車間距離の短い様な運転は謹んで、お互いにとって事故を未然に防ぐための知恵と経験を活かした慎重な車の運転が求められると思われるのである。

 話は全く変るが、新年を迎えて、わが国の政治の行方を運転する、野田首相と民主党を中心とした内閣の「新年の動き」は、どうだろうか。

 昨年暮れからもたもたしながらの、基本姿勢として「消費税の値上げ」問題が明確に浮上し、政府・与党案として「税と社会保障の一体改革」素案が決定したらしく、消費税は2014年4月に8%、2015年10月に10%に引き上げ、社会保障に関しては低所得者に対する年金加算、パート従業員の厚生年金適用、そして衆議院議員定数の80削減などを骨子として発表した。

 昨年民主党の三人目の首相として登板した「どじょう内閣」と自称する野田佳彦総理大臣だが、地味な人間性なのか性格なのか、「安全運転で行く」といった姿勢は決して悪くはないのだが、例の「ぶら下がり」と称される様な、マスコミの取材にも応じず、毎日それなりに首相の動向と考えや思いを見守ることが出来た前首相までの恒例な場面がないので、余計に陰に篭って施策を練っているのか否か、明るさや元気さは全く伝わって来ないのである。

 一方、昨秋の大阪府と大阪市の同時選挙を圧倒的大差で勝利した、大阪市長橋下徹氏は、政治理念やパフォーマンスのやり方はともかくとして、明るく元気な見せ方をマスコミを利用して行うというスタイルで、何事もアカラサマに市民や部外者にも見せるというやり方で、大変好評を博しているとみえるのである。

 こんな国のトップとその背景にいる民主党など与党の議員たちの動向は、どうみても次の選挙に際して、如何に自分自身が生き残れるかを模索したり、誰の配下やグループに入ることが自らの利に近づくかを察知しての行動や言動としか思えない様な動きが、ここのところ顕著に目立っていて、政治家としての政策に関する自らの姿勢や指導力、イニシアティブを感じる言動すら感じられない人が多いのである。

 一方、地方議員も同様な面が概ねあり、大阪維新の会の旋風が吹いたといわれている大阪府を中心とした地域においては、次の国政選挙でも、既成政党としての自民、民主、公明、共産、みんなの党などに所属する議員ですら、維新の会との連携や協力をどうにかして結びつけて、自らの選挙を優位に進めたいとの思いだけが先行している模様である。

 そんな状況下のお正月早々ではあるが、早くも恒例の衆院選「当選完全予測」なる見出しを掲げた「サンデー毎日」が発売されて、野田民主は140議席減で分裂し、自民党がやむを得ず議席数を挽回し、与党全てで163議席、野党が311議席を獲得し、過半数はとれない自民党が再び他党か他のグループとの連立というカタチで内閣を発足させるしかないと予測しているのである。

 それに加えて、まだ総選挙がいつ行われると決まったわけではないのに、橋下維新連合は35議席を獲得し、政権運営や国会での重要なキャスティングボードを握る勢力となるであろうと予測しているのである。

 野田内閣ならびに野田首相の「安全運転」と言われている政権運営の明るさや元気さのなさに加えて、消費税増税だけが浮き彫りにされるような状況が、国民、有権者の苛立ちに似た思いに拍車をかけかねない状況が、徐々に「路面凍結」や「ノーマルタイヤ」での危険性を危惧する気持ちと同様に、最近特に変化してきている様子であり、確かに消費税増税を巡る議論や対応いかんによっては、解散・総選挙も週刊誌の予想とは異なる結果も含み行われる時期が近づいているのできないかと思われるのである。

 「小寒」は、気候としての冬の寒さを感じるだけでなく、政界や政権運営の「寒さ」をも実感することとどう時期に突入していると言っても過言ではないかと思われるのである。
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