ガリバー通信

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「一休寺」で、除夜の鐘。

2012年01月01日 | ファミリーイベント
 2011年の大晦日、我が夫婦と娘夫婦と孫二人で、恒例の一年の最後で新年最初の初仕事?にもなる「除夜の鐘」を衝きに、地元京田辺にある、室町時代の晩年の一休さんが生活されていた、「酬恩庵」こと一休寺へ出かけました。

 私がこの地、京都府田辺町に転居したのが、今から30余年前なのですが、その年の暮れ以来、出きるだけ大晦日には除夜の鐘を衝きに行くのが習慣の様になっていて、やはり地元にある名跡「一休寺」の鐘楼の鐘を衝くのが楽しみでもあり、一年の締めくくりと新年の初仕事的イベントとして続けているのです。

 昨年の暮れ、すなわち大晦日は、比較的冷たい風もなく、気温としても零度を下回ったり、雪が降るという様な気候にはならずに、温かな感じであったので、久しぶりに京田辺に住まう家族全員が揃って、除夜の鐘を衝き、その後一休寺の初詣というべきか、お参りもして、早朝の新年元旦を祝うことが出来ました。

 23時過ぎ、NHK紅白歌合戦の後半である「福山雅治」の「家族になろう」を少しだけ冒頭をテレビで観てから、自家用車で出発し、一休寺の鐘楼の前に着くと、なんと先客というべき「鐘つき」のために並ぼうとしていた人が二人だけという有様で、何とも拍子抜けした感じでしたが、携帯ラジオで紅白の続きを少し耳にしながら待つこと約30分程で、徐々に人が集まってきて、大晦日から元旦へと変る24時前には暗い境内の鐘楼への道に多くの人たち並ぶ状態となっていました。

 ちょうど1分ほど前に除夜の鐘衝きのお世話をされている方々二名が来られて、鐘楼内での試し衝きらしき音が数度鳴らされてから、参集者による二人から三人を一組とするグループの「鐘衝き」が始まりました。

 かつてなかった早さで衝く順番が来て、なんと2番目に私たち夫婦と孫の10歳になるK君と三人での鐘衝きが出来て、とてもいい音が出た感じで、世話役さんたちに新年の挨拶を簡単に済ませてから、本堂へのお参りへ足を進め、これも毎年の如く記帳している「参拝者ノート」に、新年の挨拶と祈願を記して、ご住職とお若いお坊さんが並んでお経を唱えておられる本堂で、お賽銭を入れて手を合わせました。

 一休寺と称される「酬恩庵」は、室町時代に一休禅師が建立された禅寺であり、一休さんが盲目の女性と共に晩年を過ごされたという「虎丘庵」という現在は一休さんの墓所となっている場所に近い処は、宮内庁の管轄であるので私たちが見学や気軽に入ることは許されない建物となっているのですが、その北側にある本堂と方丈と称される枯山水のお庭は、いつも参拝する方々には開放されているので、今回のライトアップされた幽玄のお庭は拝見でき、その後今年最初に口にする食品として「一休寺納豆」を一粒いただいたのであった。

 ご存知の方も多いと思われるが、この「一休寺納豆」と称する食品は、普通の納豆と称する現代のポピュラーな食品とは全く異なる製法で作られた塩分の多い保存食であり、一粒一粒の大豆が真っ黒になっている塩分とミネラルの塊の如き食品となっていて、御茶請けや酒のアテにはなるかもしれないが、普通に食するには「しょっぱい」という印象の口当たりのものなので、子どもの口には合わない代物であり、孫の少年も口にはしなかったのである。

 そこで、家族揃って、実はK君との事前の約束ごとでもあったので、新年の「初牛丼」と称して、市内の牛丼屋さんへと車を走らせて、夜中の24時半頃に、各々がオーダーしたファーストフード的「牛丼」を食べて、今年も最初の食事としていただいたのが牛丼チェーンの安価な牛丼というイベントが終了し、各々の自宅へと帰還したのであった。

 たわいない話なのだが、健康に家族全員が、皆で除夜の鐘を衝くことが出来、真夜中の牛丼を食して新年を迎えることが出来たという大晦日から元旦にかけての我が家のイベントは、無事終了したことは、今年も「ありのままの自己流」ではあるが、ささやかな幸せと健康を維持できている証拠でもあり、大変喜ばしい時間の経過となったといえよう。

 昨年の誰しもが記憶に新しく、また今も大きな爪あとと被災地や原発避難を余儀なくされている方々の非日常的現状を慮ると、本当に普通の日常、決して贅沢や特別なことではない当たり前の如き日常と時間の経過が、如何に幸せであり喜ばしいことかを、改めて痛感した大晦日から新年への、我が家の動向であったといえよう。

 さて、2012年を迎えて、多くの親戚、友人、知人たちから届いた年賀状の一枚、一枚をゆっくりと見たり読んだりしながら、大きな感謝と共に、これからの私たちの人生の行方との関わりで、また多くの人たちとの交流と励ましがあってこそではないかと思わずにはいられない心境が募ってきて、今年一年の健やかで暖かい交流と、イキイキと生きたいと思う自分の気持ちに素直に行動し、発言して行こうと改めて誓ったのである。

 皆様にとっても、新年が良き年となります様に、心から祈念しながら、今年もガリバー通信をよろしくとご挨拶する次第です。
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