ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

偽装か化粧か。

2009年01月22日 | とんでもない!
 またもや今夕の新聞トップ記事に、鰹節メーカーの偽装が発覚したとの報道がされていた。

 もう慣れっこになった感があって、「またか」で済まされてしまいそうなのだが、とんでもないことである。

 ともかく特に人々の口に入るもの、すなわち「食品」の偽装は許しがたき「詐欺」であり、ひょっとしたら味覚や食味すらも狂わせてしまう、重大な犯罪行為である。

 特別な安心、安全性だけでなく、特産や高級品としてのイメージを消費者に植え付けて、よりたくさん、より高く売ろうとしている、とんでもない詐欺行為なのである。

 しかし、よーく考えて見れば、どれほどのことを「偽装」といって、どれほどまでだと「味付け」と納得されてしまうのだろうか。

 つまり、食品衛生や食品販売の立場からの違法性がなければ、ひょっとしたら、ちょっとした包装や味加減で、食品の味や美味しさは騙されやすいものなのではないだろうか。

 単刀直入に、歯に衣を着せずに言えば、食品添加物や化学調味料などの匙加減ひとつで、我々は間違いなく本来の食材の生の味を忘れさせられて、「美味しい、おいしい」を連発している場合があるのではないだろうか。

 コンビ二、スーパーなどを中心に販売されている「人気商品」と呼ばれる「売れ筋商品」の多くは、こうした添加物や化学調味料によって味付けされた、一種の偽装食品と言っても過言ではないのではないだろうか。

 「食品」については、ここ数年食品安全委員会などが裏Gメンなどの活躍や調査もあって、次々に摘発されたり発覚しているものが後を絶たないのだが、一方「化粧品」や「栄養補助食品」などと呼ばれる、サプリメントの類や通販などで販売されている健康食品などの中には、効能やダイエット効果を宣伝しつつ、ほとんど効き目の不確かなものも多くあるのではないだろうか。

 つまり、食品偽装は許せないとされているものの、「化粧」や「健康」に纏わる多種多様な商品は、よっぽどの健康被害や事故に至らなければ問題とされないのが現状ではないか。

 高価なうたい文句の上手な化粧品の類は、有名女優やタレントたちに高いギャラを払った上に、テレビや新聞、雑誌での広告料をつぎ込んで、さてどれ程の効果のある「化粧」を演出しているのだろうか。

 世に出回っている、あらゆる商品の中で、産地偽装や原材料偽装、賞味期限改ざんなどの、あってはならない「詐欺的商法」で摘発されている食品メーカーや販売店、料亭などと共に、こうした「化粧」を売り物にしている「化粧品」や「健康」「自然」をうたい文句にしている多種多様な商品の隠れた偽装にもメスを入れる必要を感じているのは私だけではあるまい。

 できれば私たちも自然な人間として生き続けたいと思っているのだが、実際は多くの商品の御蔭??で、大いに「偽装」された人生を演出しながら生きているのかも知れない。
コメント
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