ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「備えあれば憂いなし」

2009年01月18日 | 感じたこと
 昔から「備えあれば憂いなし」と言うじゃありませんか。

 今マスコミを中心に最大の問題となっている「派遣切り」や「臨時採用中止」などの非正規労働者と呼ばれる多くの人たちの経済的な不安と再就職や住まいのなさを含む当座の生活問題が危機的に叫ばれている。

 確かに「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひく」と言われていた経済的な影響に端を発した「日本の雇用実態の大きな変化の波」は、非正規労働者と呼ばれる人たちに特に押し寄せている。
 
 テレビマスコミを中心として報道されている、東京日比谷公園に昨年暮れに誕生した「派遣労働者支援村」を今は九段の日本青年会館などから空き室のある宿屋まで開放して、仕事と住む場所のない失業者に対して、支援のNPOなどが実施している要でる。

 ある政府の閣僚が、この日比谷公園の派遣労働者支援村を視察して、「どうも働く意欲が感じられない人もいた」と発言したことが大きく報道されたりもしたが、実態はどうなんだろうか。

 昨日、14年前に起きた「阪神淡路大震災」の震災記念日だったのだが、あの時の神戸市東灘区の「元気村」などの被災者支援の炊き出しなどを行っていた「支援村」を思い出した。

 あの山田和尚を中心とした自然発生的に集まった若者を中心とした「元気村」は、三度三度の炊き出しで真冬に起きた自然災害に、なすすべを失った多くの市民、被災者に対しての支援をし続けていたのだが、私も現場に手伝いに行って見たのは、日頃ホームレスで食べ物に困っていたと思われる人たちも、行列に何度も並んで「楽して食事にありつける」という実態もあった。

 何が言いたいのかと言えば、確かに突然やってくる災害に、為すすべもない事態に陥った時に、助けてくれるボランティアや組織は大変ありがたいことなのだが、本当に困った人たちだけではなく、便乗して得を得る人たちがいるのである。

 社会生活を営む普通の人として、よーく考えねばならないことに、常に「備えあれば憂いなし」という教訓があるのではないだろうか。

 よくテレビや新聞報道で突然の雇用が打ち切られ、ポケットには数百円しか残ってないとのこと、信じられないのである。

 昔の人は、自分の生活費は最低三ヶ月分程度は蓄えて、できれば半年分は余裕を持てるようにと若いものには教え、諭していた。

 つまり、どんな生活実態であろうとも、計画的に収支のバランスを考慮して、病気や事故など不意な時に備えておくべきだとの教えである。

 いくら安月給であろうとも、バイト代が低くても、それ相応の生活に準じた生計を為さねばならないわけで、急にと言っても当座の生活費を確保して、次の仕事や住まいを探すことができるようにしておかねばならないのである。

 自分に甘く、社会や会社、政治のせいにばっかりしないで、 自らの生き方、暮らし方に、「備え」をいつも持てるようにせねばなるまい。

 甘えてばかりでは、いつになっても他人や社会が悪いと言い続けるのだろう。
コメント (1)
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