ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

団塊の世代は元気だよ。

2009年01月08日 | 日本の課題
 2009年の年が明け国会が始まっても、日本全土を覆っている「不況風」、「不景気モード」は解消されるどころか、ますます財政ならびに経済危機といわれる「不安な空気」が蔓延している。

 国会での議論を見聞きしていても、例の「定額給付金」は、首相が公明党の進言でかつての地域振興券バラ撒き経験を思い出させる様な、一人あたり一万二千円、高齢者や子供たちには八千円増しという、総選挙目当ての人気取り作戦施策を掲げたが、支給対象者や高額所得者の授受に逃げの答弁の繰り返しで、埒が明かない時間つぶしをしていた。

 一世帯当たり平均六万円強と言われる、税金からの一時の給付金そのものが、いつ支給されるかも不明のまま、臨時予算として計上したから賛成しろという、政府与党の自民、公明両党の国会茶番劇の中、新年を迎えた日本社会は、いわゆる「団塊の世代」の全てが還暦、定年退職の節目を迎えた。

 今年の「年賀状」の多くの知人、友人の一筆に「定年」、「停年」の文字が少し寂しげに書かれていた。

 しかし現代の60歳は、間違いなく私たちが二十歳の頃に「親父やお袋たち」に感じた老年の兆しはあまり感じない人が多く、会社や官庁、教師などの現職はリタイアしても元気でまだまだ働けるし、働く意欲も失せていない人たちが多くいる。

 こうした「団塊の世代」の定年退職で企業や仕事の現場から経験豊かなベテランがいなくなるとの危機感を持つ企業、現場があると聞くが、とんでもないことで、どっこい今からが企業にとっても、あらゆる現場にとってもチャンスなのである。

 いろんな経験豊かな人材を、これからは安い賃金や労働力として活かす大きなメリットが生じている時期と捉えれば、昨年から今年にかけての「金融危機的状況」を乗り越える知恵や経験を十分に発揮するチャンスとなること間違いない。

 不況風や不景気ムードの中で、臨時雇用や派遣労働者のカットや、新規採用の内定取消しなどが問題になっているが、探せば「仕事」はいっぱいあって、人材を求めている採用企業や現場はたくさんある。

 今までの買い手市場の選り好みは厳しいかもしれないが、新聞紙上や求人広告誌などには、たくさんの「人を求めている」がある。

 若い労働力だけではなく、必要な経験や中高年齢の人たちの持つノウハウを活かして、この不景気、不況風の中で何とか組織や会社を維持し発展させていくパワーにできるのではないかと私たち「団塊の世代」のリタイア組は思っている。

 行政や企業の人事担当者や人材を求める会社は、率先して「団塊の世代」を年金受給までの「元気な世代」として受け入れて、パートでも臨時採用に活用しない手はないのではないか。

 「団塊の世代」は、まだまだ力強く元気であり、社会に多方面で貢献できる「仕事」を用意されれば、張り切って役立てる人材がわんさかいるのである。
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