ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

婚活時代

2009年01月13日 | 日本の課題
 先日、八百屋の仕入れに出かける車中のラジオで、「婚活」という言葉を聞いて、「就職活動」に対して、若者を中心とした「結婚活動」が今や必要な時代となったという話であった。

 この「婚活」をサポートするための、NPO法人「花婿学校」なる団体もあって、年に何回か「花婿になるための」心得、ノウハウ、考え方などを学び、実践するサポート講座が行われているというのであった。

 昨今は、どう見ても既に結婚されていると思えるお年頃の男女共、お若い人も三十路を超えてアラフォーと呼ばれる世代も、なかなか結婚しない、それとも結婚できない人が多い様である。

 私が知る友人、知人、またはそのお子さんたちの中にも、結構「結婚適齢期」をずいぶん過ぎていても、いまだ「結婚していない」方々が相当数おられることを、改めて年賀状を整理しながら感じたこともあった。

 現代の日本社会が「生きにくい」「暮らし困難」という不安も手伝っているのかもしれないが、「結婚が全てではない」が、普通の結婚への道筋が大変難しくなっている様である。

 そのために「花婿学校」なるNPO法人までできていて、多様な「結婚への道」のサポートをしてもらわなければ、機会やきっかけがつかめなかったり、積極的な異性へのアプローチが出来なかったりする人が多くいる様である。

 昔は、地域や会社に必ずと言っていいほど、「仲人役」や「お見合いを勧める人」がいて、恋愛結婚というケースを除いては、それなりの妙齢になると、どこからか「お見合い話」が舞い込んできて、いつかは何回かのお見合いの末、めでたく結婚へとゴールインするケースも多くあった。

 また一時は、「結婚と言えば」、大半が「恋愛結婚」と思えるくらいに、現代的な結婚への扉が大きく展開されていて、大いに賑わい結婚の知らせもそこほかにたくさんあった。

 バブル経済と名づけられた日本経済が破綻したと言われる1990年代以降、この結婚ブームも何故か影を少し潜めつつ、だんだんと「結婚しない男女」や「結婚したくない人」が増えて来たように思えてならない。

 そうして21世紀を迎えて、昨日は「成人式」だったが、二十歳の成人式に早くも赤ちゃんや子供を連れて列席する若いお父さん、お母さんも見かけられたが、全体的には若くて25歳位から高齢では50代に至るまでの各年齢層で、各々の「婚活」がさかんになりつつあるのだという。

 「婚活」に必要な要素とは、まず男性の場合は「服装」「会話」「付き合い方む、それぞれに異性の考え方、見方などを慮っての工夫と知恵、ファッション感覚が求められていて、最大のウイークポイントが「コミュニケーション力不足」だそうである。

 社会に生きる人間として、「婚活」以前の問題ではあるが、他人との世間話や楽しく過ごす力が不足というより、自分勝手な「わが道」や「マイペース」のみで生きてきた人が多いのである。

 人は一人では生きてはいけない者なのだから、他人とじっくりと関わり、お互いを尊重したコミュニケーションを楽しめる人間になりたいものである。
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