ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

納豆ダイエット協奏曲

2007年01月13日 | 季節の話題
 何故か新年が明けて、何処かのテレビで「納豆を食べるとダイエット効果がある」とやっていたらしいのである。

 今までも「みのもんたの番組」でやっていたとかで、スーパーや食料品店の店先から、伝えられた食品が売れに売れて姿を消すと言った異常な事態は何度かあった。

 今回の「納豆ダイエット」の真相や因果関係は全くわからないのだが、今週から始まった「八百屋ガリバー」では、年末までに注文を入れていなかったので、今週の食品に「納豆」の姿がなかったのである。

 なのに、数人のお客様から「納豆はないの??」と尋ねられて、「納豆ダイエット効果」で売り切れましたと答えたところ、やっぱり「効くのね」とまことしやかに反応が返ってきて驚いてしまい、今日は欠品だとは言えなかった。

 ともかく、何が根拠かわからないのだが、時折こうした「俄かブーム」の如き食品の注文が、私達の有機農産物と無添加食品の小さな業界でも起きるのだから、コンビ二やスーパーでは、ちょっとした「話題づくり」で売り上げがドンと変わるのだと言う。

 テレビ、新聞、週刊誌などで、食品の話題のない日はないのだから、うまく食べ物番組やそうした効果の程はさほどでもなくても、便乗的な売り上げ増加を目指した宣伝的タイアップもあるのではないだろうか。

 世の中、ダイエットブームとグルメブームである。特別な因果関係がなくても、ちょっとした有名人が試みたり、少しでも成果が上がったダイエット方法や食品は、今までも多数が短い期間だったにせよ、ブームとなって相当な売り上げを示している。

 でも、その効果がダイエットに、てき面だったためしは殆どなく、ごく一部の効果とも思える現象があっただけで、全国中がそうした食品ブームとなるから、不思議でもあり、怖ろしい感じもする。

 冷静に考えてみれば誰でも判るはずだが、食物から摂取するカロリーが高ければ、カロリーを燃焼させることの出来る運動や日常生活をすればいいのであって、内蔵と消化器官が問題なく機能してれば、簡単には太らないのである。

 すなわち、余分なカロリーや異常な食生活をして、特別な食品やダイエットに良い食品を食べて痩せようとするくらいなら、余分なカロリーを取らず節制するか、取ったカロリーを燃焼させるエクササイズをすればいいのである。

 「納豆」は植物性タンパクであり、動物性タンパクをたくさん摂取することよりは、「体にいい」ことは間違いないが、「納豆ダイエット」なる、やせるために「納豆」ばかり食べるという偏った食生活は、絶対止めた方がいい。

 栄養とビタミン、ミネラルをバランスよく食生活で摂取することが、一番大切な健康法であり、食べ過ぎや同一食品だけを食べ続けることは、たとえ一時の効果があったとしても、決して健康な食生活とは言いがたい。

 いずれにせよ、納豆の原料である「大豆」の国内生産量は、たった5%である。

 輸入に頼る日本の食糧自給率の中でも生産が少ない大豆を、これ以上輸入しても日本人の体型は変わらないのである。

 
コメント (2)
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