ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

春風に鯉のぼりが泳ぐ!!

2006年04月20日 | 季節の話題
今年の三月、四月はほんとうに雨が多くて、春らしい温かな天気が少なく、まだ朝晩は冷たく感じる日もあって、なかなか春らしい日和だと思う日が続かなく、ちょっとした天候異変を多くの人たちが感じている。

 今日も、農業に従事する方々と雑談していると、ぼちぼち田植えの準備に入りたい季節なのに、二月、三月に雨が多くて、田んぼが乾かなくて困ったことだとおっしゃっていて、一旦乾いた田んぼに水を入れて耕した後、田植えの準備に入るのが通常だと言われるのである。

 昨年秋の稲刈りから、田んぼは暫くの間、休んでいたのだが、最近は「野焼き」が禁止になったために、田んぼでの藁焼きも出来ずに、田んぼの栄養もなかなか十分に自然にはキープできない様子で、天候異変と共に、田んぼの段取りにも異変が生じているみたいなのである。

 そんな今日この頃ではあるが、日増しに春の日差しを感じる昼下がりが増えてきたと思うのだが、早四月も下旬に入っていて、近所の家にも、また田畑や里山をバックにした農家の家にも、元気な鯉のぼりが泳ぐ季節となっているのである。

 今日は、春風と言おうか、日中の突風交じりの風が吹き乱れて、道行く人々は歩きづらいし、私の様な軽自動車で行き来する人間にとっては、ハンドルをとられそうな突風もあり、車の走行も危険を感じるくらいであった。

 しかし、町中のあちこちに、元気な鯉のぼりが上がるのは、とっても嬉しいことであり、どれ程の元気なお子さん達が、そのお家におられるのかは存知得ない場合が多いが、少子化が叫ばれだして数年も経つ、現代の日本社会にあって、子ども達が元気に育つことを願うシンボルの「鯉のぼり」は、私達の願いの象徴でもあるのである。

 とっても激しい春の突風に、近くの家の鯉のぼりはカラカラと音を立てて、風に抵抗するかの様に、青空をバックに激しく泳いでいて、私自身も、その鯉のぼりを下から見上げながら、ついつい「がんばれ!鯉のぼり!」と叫びたくなる思いであった。

 五月が近づき、日本社会では多くの人たちが、いわゆるゴールデンウイークを愉しむべく、旅行や日頃できない家事や遠出など、いろんな計画や予定に頭を巡らせておられる季節だろうと思われる。

 しかし、ニッポンの食の基本である、「米づくり」を担っていただいている農家の人々や、農業に従事されるお百姓さんたちにとっては、地域や気候の変動にもよるが、概ね、この時期に一年の米の作付けへの準備がされる多忙な季節なのである。

 私達が何気なく一般消費者として、お米を買い求めて、日々炊いて食しているのだが、日本中の多くの田んぼでの半年に及ぶ、「米づくり」の成果がなくては、いただけないのである。

 改めて、自然の恵みとしての天候と共に、米作りに勤しんでいただいている、お百姓さんの苦労と労働に感謝して、美味しいご飯をいただける幸いを喜びたいものである。

 春風に泳ぐ鯉のぼりは、子ども達の元気な成長を祈るだけでなく、大切な米づくりのスタートを意味するシンボルでもある様に思えるのである。
コメント (1)
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