ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

春の土筆と菜の花を食す。

2006年04月03日 | 季節の話題
 やっと「春」を実感できる季節となった。

 全国各地からの「さくら」の便りや、日常生活の中にも春を感じる出来事が、いろいろと増えて、心から「春の訪れ」を嬉しく思うものである。

 先月末、隣町の友人の家庭を久しぶりに突然訪ねたのだが、長男が東京の大学に一浪して入学が決まり、妹は公立高校への進学が決まったと、ご両親が喜びと共に、ほっとされている処だったのである。

 我ながらグッドタイミングの訪問だったと感じたのだが、その兄妹を幼稚園と赤ちゃんの頃から知っているので、私自身も大変嬉しく思い、二人の新しい進学の門出に出会えたことに格別の感を覚えたのである。

 兄貴の方は中学時代に不登校に陥って、両親、担任の先生達をはじめ周辺の大人たちや妹にも心配をかける状態があった。

 しかし何とか高校進学も果たし一浪して東京の私学に合格したことは、ご両親にとっても大変うれしいことだったと思うが、本人が一番、自立のきっかけとしての東京での一人暮らしのスタートを切れる喜びを感じていたことだろう。

 彼は社会の物事に対して、自分自身の意見や感想をしっかりと持っている青年で、世の中を少し斜めに見てしまっている面もあると思われるが、実直な感性の持ち主であり、いろいろ議論やぶつかることが大学生活や一人暮らしで生じるだろうが、乗り越えてほしいと願っている。

 妹の方も現代っ子的な女子高校生とは一風変わった個性の持ち主であり、自ら自分は少し変わっていると思っているのか、回りの人たちを変わっていると思っているみたいである。

 私は彼と彼女に「少し変わっている」のは、当然であり、個性を大切に主張すべきは語って議論し、多様な意見や考え方価値観に遭遇しつつ、伸びて行ってほしいと願っているのである。

 いずれにせよ二人の個性的な子どもが、高校、大学と進学し、新たな学びと生活にチャレンジする新学期を迎えようとしていることに、とっても新鮮な喜びと刺激を僕自身もいただいたと感謝しているのである。

 その夜、東京へと再度出発する彼の実家での、家族との最後?の夕食に私も厚かましくも仲間に入れていただき、楽しい会話と共に何やら励ましの言葉をと思いながら美味しく食事をいただいたのである。

 春を告げる「土筆の卵とじ」と「菜の花のお浸し」は格別の季節の味であり、これからの彼らが「すくすくと伸びる」ことと「花をつける予感」の象徴のようにも感じられたのである。

 その後夜行バスに乗って東京へと旅立った彼と、コタツに半分以上体を滑り込ませて大好きな音楽のMDの整理をしていた彼女の、新年度の生活に幸多かれと祈りながら記念撮影をして別れたのである。

 将来に夢を抱いて、いろんな困難やトラブルを乗り越えて、たくましい大人に成長することを願って、彼らの健康とご家族の幸せも祈るものである。

 新しい春の出発、進学に花を添えた「つくし」と「菜の花」は、お母さんの愛すべき手料理であり、言葉少なく見守っておられる、ご両親の深い愛情を感じてほしいものである。
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