可愛らしい裂地の古帛紗。
「チョーカーの猫」という龍村のオリジナルとか。
お稽古の皆さん、こうやって時々、
「あら素敵ね」と見入ってしまうような、
古帛紗や、帛紗を見つけていらっしゃいます。
最近は、夏用の古帛紗で楽しんでいる方も。
私も若いころは、帛紗や古帛紗でずいぶん楽しみました。
茶道具には手が出なくても、帛紗なら、
ちょっとボーナスの出たときに新調したりできましたし。
絽の帛紗と、紗の古帛紗です。
こんな小物は、お点前をすることがないと、
懐からちらっと見えるだけですね。
それでも盛夏のお席では、心秘かに満足感を味わえます。
若き日に、汗をかきかきお稽古をしていたころの跡も残る、
しばらく活躍することのなかった帛紗と古帛紗です。
思い出して持ち出しては、懐かしく眺めています。