今日は濃茶は「名水点」、薄茶は「洗い茶巾」で。
名水点は、昔は夏冬どちらでもしていたようですが、
最近はすっかり夏のお点前になりました。
お水を頂くことや、釣瓶の水指に注連飾りという姿が、
いかにも涼しそうですものね。
洗い茶巾は、茶巾を絞ったりして、水音を聞いていただくのがご馳走です。
お茶碗に張られた、たっぷりの水も涼しげです。
こんなちょっとした工夫で、
夏の暑さをしばし忘れてくださいという、亭主の心入れを感じながら、
酷暑の時期のお茶を楽しみます。
今日は社中の方が鮎を作ってきてくださいました。
上手にできていますね。
ガラスの器に盛って、清流を泳ぐ鮎という風情に。
お腹に求肥が贅沢に詰まっていて、ぷっくりとした鮎。
ちらっとはみ出ている求肥に、
皆さん嬉しそうに、「わあ~子持ち鮎かしら!」と言いながら、
美味しく、楽しくいただきました。
ごちそうさまでした。