「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

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高砂や~とは

2016年02月12日 | 日記

「高砂や~」は皆さんよくご存じですね。
では「高砂」ってなんだかわかりますか。
おめでたいことの枕詞かしら・・と言った方も。
実はこれは地名。もっと詳しく言うと神社の名前だそうです。
そこで恥ずかしながら、
「高砂ってどこにあるのですか」とたずねたら、
「最後まで謡うとわかりますよ。」といわれました。
そういえば私たちが普段耳にするのは、
「・・・この浦船に帆を上げて~」までで、
その先はよく知らないですね。

そこで、少し先までご紹介。
         

わかりましたね。
「淡路」とか「住之江」て、兵庫県の高砂ということが。
住之江は住吉明神のことです。
高砂神社と住吉明神には『相生の松』があることから、
夫婦愛と長寿を寿ぐ謡として歌い継がれているとか。

なるほどと思っていたら、その二日後の昨日、
あるイベントで、この謡を1300人で大合唱することに。

そのイベントとは、
           
知人がその会場で染色の作品でブースを持たれるというので、
興味がわき誘われるままに出かけてきました。

            
どのブースも大勢の人で、それぞれの説明にも、
自分の携わる日本の伝統芸能のすばらしさを知ってもらおう、
という熱い気持ちが伝わってきました。


こちらが目的のたずねて行ったブース。
           

辻が花を手掛けておられます。

            
帯と着物と、素晴らしい作品が飾られていました。
きれいなものはいいですね。

            
他には、残念ながら聞くことのできなかった、
蒔絵の人間国宝・室瀬和美氏のキャラリートークも。
漆に螺鈿のこの箱もとても見事でした。 

そしてホールでは、
「鬼太鼓座」の演奏、能・日舞・古武道のコラボなど、
たっぷりと和の芸能を楽しみました。
その時間の中で、「皆さん一緒に謡いましょう」
と、能楽師の音頭の下に、
会場を埋め尽くした1300人の参加者が「高砂や~」と、
腹に力を入れての大合唱となったのです。

ふらっと参加したイベントでしたが、
期待を上回る主催者の力の入れように、
大いに楽しませていただきました。

それにしても、この短い間の、
「高砂や~」体験はとても充実していました。

 

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