今年度の社中の顔合わせの茶会も無事に終わりました。
お天気だけが心配でした。
何しろ数年前、大雪で帰りが大変だった経験があり、
あれ以上のことはないと思うと、多少のことでは驚きませんが。
庭には梅も咲いていて、露地や腰掛で待っていても、
それほど寒さを感じない一日でした。
午前中は私の「長板総荘り」と、
お茶名披露を兼ねた方の「立礼」での濃茶点前で、
全員の皆さんにお濃茶をさしあげました。
毎年私が「よろけないでお点前をしなくては」と頑張る一瞬です。
普段言いたいことを言っているので、
皆さんの目が刺さるようで、ピリッとしますね。
でも襖を開けた途端に、タビカバーの脱ぎ忘れに気づき、
「失礼しました!!」と仕切り直しになり。
これで皆さんの気合も抜けたかしら。
ご高齢で着物を着て正座でのお点前が無理な方が、
お茶名披露ということで、立礼でしっかりとお点前をしてくださいました。
70才を過ぎてからの頑張りで、一つの節目を迎えられて、
私もとても嬉しいですし、ご本人もきっと。
皆さんの拍手を頂いて、恐縮していらっしゃいました。
お点前のお茶入れも、その長寿にふさわしい、銘は「養老」。
大ぶりな豊かな姿にその人生を込めて、
丁寧に扱う姿に半東でそばで見守りながら、
胸に迫るものがありました。
午後は4つのグループに分かれて、
小間と広間で薄茶を頂きました。
今年の干支の方が三人いらしたので、お点前当確。
その他は、お点前、半東 正客等を、
クループごとにクジや話し合いで決めていただきました。
皆さん自主的に取り組めて、もう心配なしと、
私はのんびりと客として席に入ることもできました。
「皆さん慣れてきて本当に楽になりましたよ」というと、
「初めのころは、先生は小間と広間を飛び回っていましたものね」と。
それでも客として座っていて、
半東さん出てくるのがおそいわね・・・とか
お運びの方の所作が気になったり…
思わずNGを出したり・・・・
100パーセント楽しむのは無理ですね。
皆さんも稽古の延長と、色々と実地で勉強かな。
それもこれも含めて、無事に終わって、
私はとても楽しかったのですが、
皆さんはどうでしたかしら。
お仕事の都合や、年明け早々のご家族のご不幸で、
参加できなかった方もおられましたが、
松風丸はこれで無事?船出完了です。
今年は外部のお茶会を予定しておりませんので、
日々の稽古の充実と、お茶事を楽しもうと思っています。
終えて気持ちもちょっと楽になって、疲れも感じず、
翌日は午後から予定通り、「オペラ」鑑賞に出掛けました。
疲れはその後にどっと出ましたが。
それでも七時間の熟睡が、
もう復活ののろしを揚げさせてくれていますよ。
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