「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

飛梅

2015年02月06日 | お茶三昧



一月・二月は「梅月棗」がよく使われますね。
でもこのお棗を使うと、茶杓の銘に「梅」が使えないので、
「今日は茶杓はこの銘で行こう!」と勇んで出てきて、
お棗をよく見たら「梅と梅」で重なってしまって、
慌てて「はは・・春告げ鳥です~」と変更。

花の蒔絵のお棗は、茶杓の銘との取り合わせが難しい事もあります。

今日は「飛梅」という銘を使われた方が。
久しぶりに聞いて、懐かしい銘だなと思いました。

この銘は、藤原氏の陰謀により大宰権帥に左遷されることになった菅原道真が、
別れの日に慣れ親しんだ梅に
 
 ~東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ~

と歌いかけると、主人(道真)を慕った梅は、道真が大宰府に着くと、
一夜のうちに道真の元へ飛んで来たという古事から来ているということですが。

この梅は、宰府天満宮の境内にある6千本の梅の中で、
最も早くほころぶと、少し前のニュースの記事で読みました。

今は梅が主役ですが、
これが桃になり、菜の花になり、そして桜ですね。
そんなことを考えると、もう気持ちは春です。



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