goo blog サービス終了のお知らせ 

「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

暑さぼけの言い訳に

2018年08月02日 | お茶三昧

 

暑さの所為でしょうか、皆さん、いろいろとおかしなお点前が続出で、
私のお腹はよじれっぱなしです。
確かに思考能力も低下しますね。

ウエルカム氷水に、少し味をつけようと垂らした梅ジュース・・・
のつもりが梅酒だったのかしら・・いい気持でお点前する方も。

八月はまず逆勝手のお点前をしていただいています。
これなら、少しおかしなことをしても、
「いつもとは勝手が違いますから」と言い訳もできますし。
逆のお点前をすると、今更ながらお茶の点前が、
お客様のことを中心にして考えられている、ということがよくわかります。
本勝手のお点前の意味を、改めて考え直すこともできますね。
私はただ、勝手が違って慌てる皆さんの様子を、
意地悪く楽しんでいるわけではないのですよ。

八月もこのように、
つかの間でも、暑さを忘れてのお稽古三昧です。

 

 


小物を楽しむ

2018年07月30日 | お茶三昧

可愛らしい裂地の古帛紗。
「チョーカーの猫」という龍村のオリジナルとか。

お稽古の皆さん、こうやって時々、
「あら素敵ね」と見入ってしまうような、
古帛紗や、帛紗を見つけていらっしゃいます。
最近は、夏用の古帛紗で楽しんでいる方も。

私も若いころは、帛紗や古帛紗でずいぶん楽しみました。
茶道具には手が出なくても、帛紗なら、
ちょっとボーナスの出たときに新調したりできましたし。

絽の帛紗と、紗の古帛紗です。

こんな小物は、お点前をすることがないと、
懐からちらっと見えるだけですね。
それでも盛夏のお席では、心秘かに満足感を味わえます。

若き日に、汗をかきかきお稽古をしていたころの跡も残る、
しばらく活躍することのなかった帛紗と古帛紗です。
思い出して持ち出しては、懐かしく眺めています。


 

 


暑い中、頑張りました

2018年07月24日 | お茶三昧

先日参加した八坂神社のお献茶式で、
「菓匠」席で飾られていたお菓子の変わり種を紹介。

青楓も、なでしこもお菓子です。
下のバトンは材料は何で、お味は・・と。
京都の伝統をテーマにしたお菓子としては、ちょっと突き出ていますね。

さて毎日暑い日が続きますが、そんな中、お茶名の引継ぎの式をしました。
お二人が申請をし、無事にお許しが出て、
「秋には届くかしらね」と話していましたが、
七月初めに、思いのほか早く手元に届きました。
一日でも早く引き継式をと思いましたが、問題は着物です。
殺人的な猛暑の中、お着物でいらっしゃるのは大変です。
でも「頑張ります」ということでしたので、
お着物持参で、我が家で着付けて、本日決行しました。

床に利休像を掛け、三つ具足を飾り。
真台子のお点前の準備をしました。
私がお点前をして差し上げるのですが、
心配なのは、出入りその他の立ち振る舞いで、
すっと立てるかどうかなのです。
おかげさまで、本番になると、気合が違って、
私のお膝は、ちゃんといい子にしていてくれました。
なんだやればできるではないのと安心しましたよ。
よろっと来るのは年の所為かしら、体幹鍛えなくては。

真のお点前は七種のお菓子ですが、縁高には水菓子を含めて三種盛り、
四種は持ち帰りやすいように、初めから箱に入れてご用意しました。

式を無事に終え、記念写真を撮り、
「七月で丁度10年です」
と頑張って続けてこられた日々を思い出しておられました。
それから、緊張もほぐれて、お薄を点て合いました。

お二人は、秋に、記念のお茶事をしますので、
もうそちらの準備に入っているようです。

お家元から拝受したお茶名が読み上げられた瞬間の、
喜びのお顔が、私には何より嬉しいです。
お二人にとっては、これからが修行の始まりですが、
私は、一つ責任が果たせて、ちょっとほっとしていますよ。
膝の調子の良い事も含めてね。

 



 


もう夏なんかいらない!!

2018年07月22日 | お茶三昧

 

「夏の雲」(亀屋良永製)と丹波しぼり豆

 

「もう夏なんかいらない!」
お稽古に来た若い方がそう叫んで。
熱中症直前のような状態で、辿り着かれた方も。

それでもお着物で頑張られる方もいらっしゃいます。
ご主人に「この暑いのに着物を着ていくのか」と言われて、
「今しか着られない着物もあるのよ」と着てきたと。
そのくらいの気合がないと、この暑さで着物は着られませんね。

濃茶では、難しいお点前で少し緊張した冷や汗を流し、
その代わり、薄茶は冷たい氷水で点てていただきました。

その名も涼しげな、「雪点前」で冷茶です。
泡はそれほどたちませんが、多めの抹茶に少なめの氷水で点てると、
思っていた以上に美味しいです。
お点前をする方も、いただく方も、とても涼しいお茶の時間でした。

 


猛暑の京都へ(1) 八坂神社の献茶式

2018年07月18日 | お茶三昧

祇園祭で賑わう京都に行ってまいりました。
気温38度を超えるという予報に、過酷な状況を覚悟して。

一つ目の目的は、八坂神社のお献茶式です。
毎年祇園祭の時に、表千家と裏千家が、交互に行います。
今年は表さんの茶友に誘われての初めての体験です。

八時前には八坂神社に着きましたが、



もうすでに参加を待つ人の列ができていました。

 


社殿に上がることができ、お献茶を拝見しました。
献炭・濃茶・薄茶と、厳かにお点前が進みましたが、
待つ時間も含めて、1時間半ほどの正座に、膝が持つかと心配でした。
最後の方はちょっと辛かったのですが、頑張って持ちこたえ、
何とかその後に影響なく、副席回りもすべてこなすことができました。

中村楼での裏のお席では、
ご亭主が気さくにお道具などのご説明をしてくださいました。

「菓匠」席では伝統をテーマにしたお菓子の展示を見ながら、
お菓子とお茶が頂けました。

 

表さんのお席にも二席入り、
最後は「一力」でのお席に並びました。

午後の炎天下に30分ほど並びましたが、なんとか倒れずに済みました。
なんとまあ、お茶の皆さんは我慢強いですね。
並んだ甲斐あって、お茶のお運びは、きれいな、かわいらしい舞妓さん。
お茶の美味しさが何倍にもなりました。

お席の中で見られた祇園祭のお花。

「檜扇」と「祇園守り」

 

後姿の花一輪。まだ足取りは確かのよう。

でもホテルに戻ったら、汗でぐしょぐしょの着物になっていました。

ただでも暑い京都、ましてや異常な暑さの今年の気温。
大変な思いのお茶会でしたが、
終わってみるといろいろと心に残ることばかり。
思い切って参加して良かったと。
「今度」とか、「何時か」とか言っているうちに、
きっと機会を失ってしまいますものね。
初めてで最後になるでしょうけれど。

明日は、祇園祭見物をご報告しますね。

 

 

 


酷暑のお点前で少しでも涼しく

2018年07月11日 | お茶三昧

今日は濃茶は「名水点」、薄茶は「洗い茶巾」で。

名水点は、昔は夏冬どちらでもしていたようですが、
最近はすっかり夏のお点前になりました。
お水を頂くことや、釣瓶の水指に注連飾りという姿が、
いかにも涼しそうですものね。

洗い茶巾は、茶巾を絞ったりして、水音を聞いていただくのがご馳走です。
お茶碗に張られた、たっぷりの水も涼しげです。

こんなちょっとした工夫で、
夏の暑さをしばし忘れてくださいという、亭主の心入れを感じながら、
酷暑の時期のお茶を楽しみます。

今日は社中の方が鮎を作ってきてくださいました。
上手にできていますね。

ガラスの器に盛って、清流を泳ぐ鮎という風情に。
お腹に求肥が贅沢に詰まっていて、ぷっくりとした鮎。
ちらっとはみ出ている求肥に、
皆さん嬉しそうに、「わあ~子持ち鮎かしら!」と言いながら、
美味しく、楽しくいただきました。
ごちそうさまでした。

 


続いていますね、茶道検定

2018年07月08日 | お茶三昧

「試しに受けてみるのも」、という方がいらしたので、
申し込み用のパンフレットを差し上げました。

もう11回にもなるのですね。

始まった一年目に、四級の問題を見て、
「お茶を習っている人にはわかりますよね」と言っていたのですが、
その後、「裏千家」という部分を取って、
茶道全般の知識を広く問う問題になったこともあって、
一・二級はかなりの難問も出ますね。
私は受験したことはないのですが、
公式テキストを読むだけでも、勉強になるようです。

この試験、10名以上での団体受験の制度があります。
独自の場所を設けて、そろって受けられるということ。
社中でそろって受験もできますね。
でも全員が受かればよいけれど、
中に落ちた方がいたら、どうやってフォローしましょうか。
なので「皆さんご一緒に」などとは、軽はずみには言えません。

受けられる方がいらしたら、合格した時だけご報告くださいね。

 

 

 


半夏生

2018年06月15日 | お茶三昧

今は二十四節気の「芒種」に当たります。
そして次はいよいよ「夏至」。
気が付けば、日も長くなりましたね。
その夏至の間の七十二候の一つが「半夏生」(はんげしょうず)です。
夏至から数えて11日目に当たります。
このころに咲く花が「半夏生」。
ドクダミ科で、「半化粧」と書いたり、「三白草」「片白草」という名も。

床にあると、白がとても爽やかで、印象的な花ですね。
葉が白くなるのは、目立つことで、虫を誘うためとも言われています。
花の時期が終わると、葉は緑になってしまいます。
つかの間のあでやかさというわけですね。

今週は出来立ての「水無月」を食べたいただきたくて、
二日ほど一時間早起きをしました。
六月もはや半ばを過ぎてしまいましたね。

(七月の稽古予定を更新しました。)

 

 


製は松風庵

2018年06月14日 | お茶三昧

 

水無月を作りました。
稽古で、私の手作りのお菓子の時は、
「ご製は」と聞かれると、
「松風庵でございます」とお答えしてくださいます。
PCを覗かれない方には、私のブログを知りませんので、
始めきょとんとしていらっしゃいますが。
手作りのお菓子は、
美味しく召し上がってくださるか、心配になります。
みなさんお世辞でも「美味しいですね「」とおっしゃってくださいますものね。
でも手作りが一番のご馳走と信じて、時々頑張っています。

 

 

パンダ好きの友人が、プレゼントしてくれた、
体が白黒になる前のピンクパンダです。

何度も見に行っているそうですが、
こんなくパンダクッズももあるのですね。
本物の重さということで、ちょっとずっしり来ます。
どんなパンダもかわいらしいですね。



 


梅雨空でもお茶は楽し

2018年06月09日 | お茶三昧

 

キキョウが初めて咲きました。

鉢植えですが、今年は花芽の付きが良く、
ちょっと気前よく切っては、花入れに挿す事もできそうです。
頂いたお花も一緒に、籠花入れで贅沢な床になりました。

キキョウ シチダンカ 下野 クガイソウ シマアシ

梅雨入りとともにやってきた台風の、うっとおしさも吹き飛びそうです。

先日教えていただいた和菓子二種です。
今まで作っていたなんちゃって和菓子ではなく、
材料も正しく作りましたよ。

あんみつは寒天を天草から煮て作りました。
棒寒天や粉寒天にはないしっかりとした味と食感に、
さすが本物は違うと思いました。
求肥も二色手作りで、黒蜜ももちろん。
今までも何とか作っていましたが、
やはり"なんちゃって"だったなと思います。

「水無月」は五色の甘納豆バージョンです。
来週のお稽古の時には、小豆の甘納豆で作って、
皆さんに召し上がっていただこうと思っています。
「水無月」は、夏越の祓にちなんだお菓子ですが、
六月には一度はいただきたいお菓子ですものね。

今まで、昔お料理教室で教えていただいたことを参考に、
本を見ながら自己流で作ってきた和菓子ですが、
正式に勉強できる時間が取れましたので、
今までよりも美味しいお菓子を作って差し上げられそうです。
いままでうまくできなかったちょっとしたコツが、
目からうろこで分かったりしてとても楽しいですよ。

皆様お楽しみに・・ん!
梅雨空でも、花在り、お菓子在り、お茶は楽しです。

 

 


茶室開きに

2018年06月01日 | お茶三昧

先日社中の方の茶室開きに、お招きいただきました。

八畳と六畳の茶室が、清々しく迎えてくださいました。
ご亭主の姿に、私も昔、師匠をお招きして、
孤軍奮闘して茶室開きをしたことを思い出しました。
でもそれで、準備から始まって、
いろいろとわからないことをひとつひとつ確かめたりして、、
とても勉強になったことと、お茶に対する覚悟が決まったようにも思います。
気が付くと着物のたもとが出汁の中に入っていたりして、
正直水屋はてんてこ舞いでしたが、
それでも何とか一人で、二人のお客様をおもてなししました。
もう二十年近く前のことですが。

マンションの和室をリフォームした我が家の茶室に比べたら、
大炉もあり、釣り釜も釣れる茶室のまぶしいこと。
少し落ち着いたら、お弟子さんを取られる予定と。
ぜひこれからのお茶生活を充実させていただきたいと心から願いました。


 

これも先日のこと、
5年ほど前に、お茶名を取られてすぐに、
ご主人のお仕事の都合で、遠くに行かれた方から、
久しぶりにメールがとどきました。


ご無沙汰いたしております、お元気でおすごしでしょうか。
私はおかげさまで毎日元気に過ごしております。

 実はこのたび、ひょんな事からご縁を頂いて、
文化教室で小学生向けのお茶の教室をやる事になりました。
自分でも思ってもいない事だったので、びっくりするやら戸惑うやらですが、
お話を頂けるのは本当にありがたいことなので、思い切ってやってみる事にしました。

 どきどきしながら初めて先生の元に伺ったあの日から、
15年ほどの年月が経ったのだなあ、遠くまで来たなあと何とも感慨深いものがあります。
引っ越し前に先生が
「お茶名まで取っておくと、行った先で新しい出会いもあるから」
とおっしゃっていた、その通りになりました。
正直なところ力不足は否めませんが、頑張ってみたいと思います。

またそのうちご挨拶に伺わせてください。」

嬉しいですね。
お若いけれど頑張り屋の彼女のことです。
きっと素敵なご指導をなさると思います。

こうして少しずつ、お茶との出会いををお助けした方たちが、
次のステップへと踏み出されるのを見るのは幸せなことです。

お茶にどのような楽しみを見つけ出すかは、それぞれで良いと思います。
できるだけ長く楽しみ、できたら次の世代にもつなげてみるのも。
他にも、少しずつ動き出している方たちもいらっしゃいます。

楽しみにしていますよ。




ホトトギス

2018年05月30日 | お茶三昧

先日の茶事の薄茶席の茶杓。
銘は「時鳥」です。 

この時鳥、仮名で書けはホトトギスですが、
漢字にすると様々な表記がありますね。
杜鵑、杜宇、蜀魂、不如帰、時鳥、子規、田鵑など。

中国の故事から来ている表記あり、
かっこうに似ているから「郭公」というのも。

そう、あの正岡子規の子規は、
結核で病弱だった自分とホトトギスを重ね合わせたとか。
私も若いころ、「泣いて血を吐く時鳥」という語句に、
無性に惹かれたこともありましたっけ。

   ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞ残れる

こんな歌や、

   目に青葉山ほととぎす初鰹

こんな歌もあり。

一つ一つの表記の謂れを探るのも楽しいです。

私は単純に「時鳥」が好きですが。
そして「夏は来ぬ」の歌詞にある、
ホトトギスの初音「忍び音」という表現も。

そんな爽やかな時期も過ぎて、そろそろ梅雨入りの声も聴かれますね。


茶事を終えて

2018年05月28日 | お茶三昧

昨日はベテラン男性を亭主に、正午の茶事でした。

終わって、「皆さんご苦労様「」と、
亭主側の方達に濃茶を一服点てて差し上げました。

しばらくの間、膝が痛くて正座を避けていましたので、
お茶を点てるのも、久しぶりです。
少し回復したので、「略式でね」と。
思いついて、心構えもなく点てましたので、
満足のいくお茶を点てて差し上げられませんでした。
やはり濃茶は、気持ちの準備から始めないとだめと反省させられました。
後姿を撮られているとは思いませんでした。
後姿にも、年齢は現れるものなのでしょう。
これが私なのねと、しみじみ見ています。

今回のメンバーは、客側に、亭主さんのお友達をお招きして、
その他社中の方2人と私の4名。
亭主側に男性2人と、女性2人の4名です。

ご亭主はベテランですので、
「この年ですから、テーマは道楽とでもしましょう」と。

でも、あまりいい気にならないようにと、
ご自分で用意された床のお軸は「吾唯足知」でした。

濃茶のお茶碗には、清水六兵衛さんの三島写しをお出ししました。
私の好きなお茶碗なのですが、
お招きしたお友達の方にも、喜んでいただけてうれしく思いました。

そして薄茶は、亭主がそのお客様から頂いたという飴釉のお茶碗で。
これもサプライズで楽しんでいただけたと思います。

社中の稽古茶事ですが、このように亭主のご知り合いにご参加いただくのも、
とても新鮮で、また別の緊張感も持てて良いと思いますね。

盃事に選んだお酒は、

今評判で、なかなか手に入りにくいといわれたそうですが、
ネットで見つけられたとか。ワインのような口当たりで、色もこの通り。
終わってから、ちょっとバカラのグラスで頂いてみました。

お懐石も、さすがは料理人さんと、そのもとで修業中の社中の方の心尽くし。

上品で、心のこもったお料理でした。毎回この料理だけは、写真にとるのを忘れます。
頂くことに集中してしまいますので。でもそれでよいのだと思いますね。

お菓子は朝早くから頑張って、作り上げてくれた「きんとん」です。
こだわりのグラデーションだそうです。

イメージしたのは「やましゃくやく」ということです。
ここの所材料の餡をがそろっているので、きんとん三昧でした。、

このきんとんは何とかできるようになったようですので、
別のお菓子も教えて差し上げられるように、
私も修行をしておかなくてはと、挑戦を始めました。

客として、座っている時間が長く、膝を心配しましたが、
お尻の下に枕を入れて、何とかしのぎました。

二日間は、正座無しで、膝を休めます。
皆さんそして私の膝さん、お疲れ様でした。


最後の砦は灰形かしら

2018年05月25日 | お茶三昧

風呂の稽古茶事が近づきました。
今回は正午の茶事です。
初炭も後炭もちゃんとなさいます。

当日使う風炉に灰を入れて、準備をしました。
「灰形を自分で作ってみますか」と、ご亭主さんに行って見ましたが、
「いえ、よろしくおねがいします」と。

お料理も、お菓子も、お花も、何とか自分たちでできますが、
灰がどうやら最後の砦のようです。
これだけはしばらく私の仕事として、残されそうです。
お点前用の炭をそろえていて、止め炭が無くなっていたので、
のこぎりを出してきて、管炭を切って作りました。
灰形造りはは前日の夜の仕事になりそうです。

明日は前日準備にいらっしゃる亭主さんと、道具をそろえて、最終チェックです。
今回は本席の軸と、待合の軸、薄茶茶碗をお持ちになるというので、
その他の道具を取り合わせを見ながらを用意して差し上げます。

料理人さんも張り切っています。
美味しいお酒も用意したということ。
当日は私は、客として、皆さんを見守ればよいようなので、
楽しませていただけるかなと、思っていますが。


短い間でしたが

2018年05月20日 | お茶三昧

短い日本滞在の間に、少しでもお茶を学びたいと、
お忙しい合間を縫って、二週間で六日間お稽古を頑張りました。

努力が実を結び、「盆略点前」が上手にできるようになりました。

もう来週は日本を離れるということです。
この成果が海外生活で生かされることを願っています。

今日は最後の稽古ということで、リビングに毛氈を敷いて、衝立で囲み、
どのような場所でも工夫すれば、お茶の空間ができる、
そんなイメージ作りの参考にしていただきました。
和室がなくても、畳一畳分区切れば、もうそこがお茶空間ですよ。

そして最後の記念に、濃茶を頂く体験も。
ちょっと興味がおありだった濃茶は、どのようなお味だったでしょうか。

皆さんのお稽古の様子を見られて、
お茶で学ぶことの多さにも驚かれたそうです。

盆略点前の道具もそろえられたとか。
一生懸命取り組まれたこの経験が、海外生活にぜひ生かされて、
より豊かな毎日のためのお手伝いになればうれしいですね。

「ご縁があったらまたお会いしましょう」の言葉を、
お稽古でご一緒したみなさかとも交わして、お別れしました。

どうぞお元気でお過ごしくださいね。