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まほろばの泉

亜細亜人、孫景文の交遊録にある酔譚、清談、独語、粋話など、人の吐息が感じられる無名でかつ有力な残像集です

質問の行方は・・ 再

2018-01-16 10:08:55 | 郷学

 

JCといわれてもピンと来ない人が多いだろう。
日本語では日本青年会議所、各市町村に支部があり県単位から千代田区平河町の社団法人日本青年会議所本部に統括されている。
組織は各委員会を構成し各々、教育、経済、国防、領土領海、国家主権、セフティーネット、あるいは理想国家「日本」創造会議など厳めしい委員会が存在している。

6/15日 畏友の縁で知り合ったメンバーから講義の懇請を受けた
内容は教育ということなので「観人則」を表題に官制学校歴カリキュラムに欠落した人間学を通じて時を経させてもらった。

委員長の合同ミーティングのようだったが出身は東京以外の方々で、円形テーブルに夫々がパソコンを置いてのミーティングのようだったが、講義中もメールなどパソコン操作に勤しむ者もいたが、2時間の講義に就寝するものはいなかったようだ。

弘前城公園

 

質問者は2名。紹介者と某君だ。
拙講でもあり聞きなれない単語が多くある内容のため、つかむ所に向かう意志が見えない部分があったようだが、誠に真摯な質問であった。

真摯な質問には真剣かつ厳しい応対が常だが、とくにフォーマルな立場における質問は意を共通な処に置く回答者の立場でもある。
某君の問いは、自らに問いかけるような若者らしい実直な内容であった。
また創業から後継へとわたる連続性の自覚と、他の世情環境への戸惑いと、茫洋に感ずるグローバルの流れに対する戸惑いが見受けられた。

方法論ではなく自立意志の置き所を模索しているようでもあった。
このことは質問趣旨にある日本経済の観察点と生業の不安が混在していたが、利他に用とする観点には狂いは無い。

世界の強者が金と武力を背景に、彼らの云う資本主義と自由と民主があたかも無謬性のある理想として宣伝され、半知半解のまま受け入れているが、今若者の切り口としては当然と思われているベースに問題意識を持つべきだろう。

あの米国の大統領候補として衆目を集めているヒラリー・クリントンでさえ、あのダボス会議でその疑念をスピーチしている。このような内容だった。

いま推し進めている消費資本主義というものによって様々な問題が発生している。そのことによって悪影響を受けるのは女性と子供であるということは、いま置かれているこの経済の姿を考え直さなければならない時期に差し掛かっているいるのではないか・・」(覚え書きだが趣旨は同)

キリスト教圏から発する問題意識だが、イスラム圏、アジア圏に永い歴史にもとずく道徳規範や商習慣をもつ人たちにとっては彼女より強い問題意識と「人間」の変容に対する不安は有ってしかるべきことだろう。
また、固有の文化を保持し他との共生を心がける指導者、知識人の真摯な問いであろう。

いつの間にか融解してしまう危機に真剣に向き合い、問題の在り処を探求する某君の青年らしい姿に小生の学びを再考した次第。
いずれの機を得て某君の故郷の忍び探訪がしたくなった。それは小生への自問でもある。

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