でんぱの神神』DVD第9弾発売記念イベント
「PAKU☆ットしちゃうぜ秋だしね」
食欲の秋ゲーム対決&オリジナル特典お渡し会
2017年10月15日(日)
ご集合及びご整列時刻 11時30分/開演 12時30分(終演予定 14時30分)
■会場 YAMANO HALL [東京都渋谷区代々木1-53-1]
■出演 でんぱ組.inc [古川未鈴/相沢梨紗/夢眠ねむ/成瀬瑛美/藤咲彩音]
久々のワンマンライヴ開催が発表されたでんぱ組.incの特典イベント。食欲の秋に因んだ“食”にまつわるゲームで対決。最上もが脱退後5人のでんぱ組を生で観るのは初めてだが、金色の異端児が居ないとヲタ成分が九割増の甘味香が立ちこめる濃厚な現場になった気がする。またえいたそ☆成瀬瑛美さんの暴走ぶりが益々破壊力を高めていることは明らかで、推し甲斐と手応えを感じもする。キノコ狩りゲームで間近に接近したメンバーが、地下アイドル時代と変わらぬ華奢な女の子のままであることに気付きふっと心が軽くなった。特典会の短すぎる接触では、えい「いつもありがとう、何だか痩せた?」俺「い,いえ別にそんなこと・・」と口籠っていたら剥がされそうになり、咄嗟に「次のテーマをください」と頼んだところ、準備していなかったのか暫く考えて「キノコ・・やっぱ紅天狗だけ?むずかしいよね」と珍しく躊躇いをみせ、係員が痺れを切らす直前に「スーパーマーケット!」と輝く笑顔で答えてくれた。キノコでもよかったのに、と思いながらも心の中で瑛美への想いが膨らんでいくのを感じながら帰路についた。
⇒でんぱ組.inc夢眠ねむ「神神」イベント初優勝に手が届くも食欲の秋に2度散る
えいたそモダニズム Episode 12『幸せスーパーマーケット!』
なぜスーパーマーケットなのか?”食”のイベントが終わってからスーパーマーケットで秋の食材を選ぶのを楽しみにしているのか、と思ったが、よく考えると11月に瑛美が出演するミュージカル『ハッピーマーケット』の舞台がスーパーマーケットであることに思い至った。初出演の舞台への不安と緊張をテーマとして俺に託して、肩の荷を下ろして前向きな自分をキープしたかったに違いない。瑛美からそれほどまでに頼られて、鼻の下を伸ばしているだけじゃいけない。武者震いしながら世界で一番ハッピーなスーパーマーケット・ソングを求めて、俺の妄想の旅が始まった。
⇒SOLID STAR プロデュースvol.12「ハッピーマーケット!」
●コズミック・ジョーカーズ『ギャラクティック・スーパーマーケット』
ディーター・ディークルス,マニュエル・ゴッチング(アシュ・ラ・テンペル)ら70年代独ロックの顔役に大御所クラウス・シュルツが加わった,ファン必携のセッション盤。メロトロンを駆使しての壮大なスペース・サウンドに涙する人も多いはず。
瑛美の言葉を聞いて真っ先に俺の頭に浮かんだのが、クラウトロックのラリッたミュージシャンによる気狂いセッションユニットCosmic Jorkers(宇宙の戯けもの)の74年の3rdアルバム。ただでさえドラッグキメ過ぎで蕩けた頭に、リバーヴやエコーやフェイザーで狂った音響処理を施し、宇宙の彼方へ意識を飛ばす銀河スーパーマーケットの売り場にはマジックマッシュルームが特売されている。
Cosmic Jokers Galactic Supermarket Part 1 & 2
●クラッシュ『ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット』
クラッシュの3rdアルバム『ロンドン・コーリング』(79)の収録曲。ミック・ジョーンズは歌詞について下記のように語っている。「“ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット”は非常に面白い曲でさ、あの曲を書いたのは俺だと誰もが思ってるんだけど、実際に書いたのはジョーなんだよね。ジョーが俺のために書いてくれた特別な曲なんだと自分は思っている。俺がどのような環境で育ったかをジョーが頑張って想像しながら書いたという。実際の俺の人生は、ジョーの想像通りではなかったんだけど、感覚的にはかなり近いことが描かれていて。そんな曲を俺にプレゼントしてくれたわけだよ、ジョーは」
何度も書いたが、中3の時『白い暴動』に心酔したクラッシュの2ndに失望して以来、クラッシュを熱心に聴くことはなかった筆者は二枚組LP『ロンドン・コーリング』もシングル曲しか聴かなかった。90年代にCDで聴いてポップさに驚いたが、クラッシュのポップな面は決して嫌いではない。「ロスト・イン・ザ・スーパーマーケット」もミック・ジョーンズの甘い歌が好きだったりする。スーパーマーケットで迷子になる気持ちは、今でもドンキホーテやヴィレッジヴァンガードで経験できる。
The Clash – Lost In The Supermarket
●ザ・レインコーツ『フェアリーテイル・イン・ザ・スーパーマーケット』
70年代末にラフトレードからデビューしたガールズバンド、ザ・レインコーツのデビュー・シングル。1stアルバム『ザ・レインコーツ』にも収録。
「実のところ、僕はレインコーツのことを何も知らない。彼女たちが僕の心を突き動かす音楽を作ったということ以外は。だから、聴いているといつも、自分がものすごく不幸で孤独で退屈していた人生の一時期のことを思い出す。 レインコーツのファースト・アルバムのガリガリ音を立てるアナログ盤をプレイヤーに載せる贅沢がなかったら、僕にはこれっぽっちの平安も訪れなかっただろう。」―カート・コバーン(ニルヴァーナ)
パンク/ニューウェイヴ時代のガールズバンドとしてスリッツ、ドリー・ミクスチャーと共に愛されるレインコーツも実は当時はあまり聴かなかった。女子バンドは好きだが、ヘタウマの象徴のような演奏に馴染めなかったのか?同時期に再発されたシャッグスは愛聴していたが。。若い頃の理不尽な嗜好の理由を探っても益は無いが、当時聴かなかったがゆえに今聴いても新鮮な感動を覚えるから結局は得をしたと言えるだろう。スーパーマーケットだってお伽噺は起きる、という歌詞はメンヘラ女子の夢の世界。
THE RAINCOATS Fairytale in the Supermarket
●エド・シーラン『スーパーマーケット・フラワーズ』
エド・イズ・バック! ! 天才シンガーソングライター、エド・シーランが世に送りだす第3章! 2017 年に世界でリリースされるアルバムの中で最も注目を集める1枚、待望の3rd アルバム『÷(ディバイド)』に収録のナンバー。
イギリス出身の26歳。英米をはじめ世界中でチャートNo.1を飾る人気シンガーソングライター。アルバムタイトルは『+』『x』『÷』と記号好き。「スーパーマーケット・フラワーズ」はレコーディング中に亡くなったおばあちゃんのことを歌った歌。家族想いのいいヤツだ。待望の来日ツアー直前に自転車で転んで腕を骨折、ソールドアウトした武道館公演が延期になるというウッカリさんぶりにも好感が持てる。
Ed sheeran Supermarket flowers Music Video
●Mr.Children『SUPERMARKET FANTASY』
『SUPERMARKET FANTASY』(スーパーマーケット ファンタジー)は、Mr.Childrenの15枚目のアルバム。2008年12月10日にトイズファクトリーより発売。本作について桜井は「スーパーマーケットというのは消費文化の象徴。本作には大きなタイアップの付いた曲がたくさん入っているけれど、大量に消費されるからこそ起きる奇跡のようなものを信じて音楽をやっている。消費されることをポジティブに捉えたアルバム」「こちらから自発的にメッセージを発しようとはしていない。聴いてくれる人が生活の中で、お茶請けにでもしてくれればいい」などと語っていた。
昭和の大量消費時代に全盛を誇ったデパート(百貨店)はコンビニやネットショップの登場で大苦戦を強いられているが、スーパーマーケットはしっかり地元に定着している。郊外に行けばパチンコやゲーセンやゴルフ場やボーリング場と一体化したショッピングセンターの中心にスーパーマーケットが鎮座する。都市部と農村部の文化の違いは明らかだが、スーパーマーケットの愛され方に違いはない。ミスチルが言うように生活の中のお茶漬けとして憩いを与えてくれるのだ。
Mr.Children「HANABI」 Tour2015 REFLECTION Live
●佐藤博『SUPER MARKET』
フュージョン系ヴォーカリスト兼ピアニスト佐藤博がエイモス・ギャレット、クリス・ピニック、ジョー・カレロ、マーティ・デヴィッド、ジョー・ララといった凄腕セッション・ミュージシャンを迎え、1976年にLAでレコーディングした1stソロ・アルバム。吉田美奈子に提供した名曲「レインボー・シーライン」のオリジナルが収録されていることでも有名な作品。同名のフォークシンガーとは別人。
70年代後半〜80年代半ばに全盛を誇ったフュージョンとAOR/シティポップは、当時筆者が「悪の音楽」と呼ぶ仮想敵であった。ヒップホップとテクノとオルタナの勃興で21世紀にはすっかりに下火になってしまったが、宦官贔屓の筆者としては、過去の過ちは水に流して心の中で応援したいと思っている。その甲斐もあってシティポップは今のJ-POPで徐々にブームになりつつある。でもサチモスじゃなくて佐藤博や小林啓子を推したいね。
Hiroshi Satoh - Rainbow Sea Line (レインボー・シーライン) (1976)
●ルチオ・バティスティ『スーパーマーケット』
イタリアのシンガーソングライター/プロデューサー、ルチオ・バティスティの3rdアルバム『AMORE E NON AMORE 8月7日午後』(71)収録。のちにPFM、フォムラ・トレというイタリアン・プログレッシヴロックを代表するバンドを結成するミュージシャンをバックに迎え、イタリアのポピュラー音楽史に残る傑作を産み出した。
70年代後半にキング・レコードからリリースされたヨーロピアン・ロック・コレクションはイタリアを中心に知られざるプログレ作品を安価で日本に紹介した画期的なシリーズだった。今から思えば高価なオリジナル盤を買い占めるコレクター市場への反撃とも言えるパンキッシュな試みとも思える。シンフォニック系には興味が無かった筆者はイタリア物はストーミー.シックスやピッキオ・ダル・ポッゾといったレコメン系とアレアやゴブリンくらいしか聴かなかったが、このシリーズで見覚えのある作品には否応無しに愛着を覚える。ルチオ・バティスティのこのジャケットのヌード女性の後ろ姿は、淫らな夢想に耽った若き日々を思い出させる。
Lucio Battisti - Supermarket
●Helsinki Lambda Club『Lost in the Supermarket』
Helsinki Lambda Club(ヘルシンキラムダクラブ):2013年夏、西千葉にあるラーメン武蔵家の近所でバンド結成。THE CUREとTHE DRUMSが恋人同士になったような、そこから紆余曲折を経てThe LibertinesとTHE STONE ROSESが飲み友になってしまったかのような、まるでSex and the City的な、なんでもありなニューオルタナティブサウンドを特徴とする。2016年はそこそこ注目され、業界の関係者からはヘルシンキ盛り上がってきてるねー。と言われる頻度が増えてきたこともあり、2017年はセルアウトしたいと思っているが、まだその途中。道はなかなか険しい。2015年3月18日発売Helsinki Lambda Clubファースト・ミニアルバムより「Lost in the Supermarket」(M-3)ミュージックビデオ
なぜヘルシンキなのか?大のフィンランド好きなのか?やはりムーミンがきっかけなのか?名前の由来はきっと元ネタがあるに違いないが、知らずに勝手に想像する方が面白い。バンド名から音は聴こえ辛いが、かつて渋谷系の後期にいくつかのアーティストがスウェーデンポップとリンクしていたことを思い出せば、何となくイメージできるかも。そういえば「北欧の風に乗ってやってきた清楚でイノセンスな雰囲気のアイドルユニット」バニラビーンズの現場にはほとんど行かなくなってしまった。清楚なポップは暗黒系/シューゲ系/ソフトプリック系の地下アイドルとは別世界になってしまったのかもしれない。
Helsinki Lambda Club - Lost in the Supermarket (official video)
スーパーは
ハッピーラッキー
マーケット
【特報】すきすきスイッチ、谷口宗一、石井聖子、イギー・ポップ、ブルース・スプリングスティーン、バート・バカラック、ゴブリンなどのスーパーマーケット÷ソング全21曲のプレイリストがSpotifyで無料試聴可。
⇒HappySuperMarket。