工藤礼子さんと並んで好きなフィメールシンガー、朝生愛さんがニューアルバム「カモミールのプール」をリリースした。制作陣は石原洋、中村宗一郎、栗原ミチオなどPeace Music Studio関連の面々。全曲日本語詞で歌われているのが、前作「ラヴェンダー・エディション」との大きな違いだ。前作では、歌も演奏も儚げな脆さが印象的だったが、このアルバムでは、音数の少なさを生かしつつ、その歌声はしなやかな強靭さをたたえている。日本語詞であることも関係しているだろうが、何よりも幾多のライブ経験を経て彼女本人が得た自信によるものといえるだろう。でも相変わらず舌足らずな歌声は魅惑的。メロディがとても優しくて、タイトルどおりカモミールを浮かべたプールに漂っているような浮遊感のある世界へ誘ってくれる。聴けば聴くほど味の出てくる奥の深いアルバムだ。栗原氏のギターはプールの上を横切るカモメのような趣。9曲目の「みらい」の後半ではギターがドラマティックな展開を見せる。ボーイソプラノのような清浄な歌を聴かせる8曲目「百年」はジブリ映画のテーマ曲として使われても不思議の無い名曲。また2曲目の「アロン」ではゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏が控えめながらキラキラ光る瑞々しいギターソロを聴かせてくれる。
それにしてもラヴェンダーに続きカモミールとは、朝生さんはアロママニア(それとも紅茶好き?)のようだ。
また、同時発売のBORISのWATAさんとのスプリットシングルではキング・クリムゾンの「アイランズ」をカヴァーしているとのこと、そっちも聴いてみたい!
それにしてもラヴェンダーに続きカモミールとは、朝生さんはアロママニア(それとも紅茶好き?)のようだ。
また、同時発売のBORISのWATAさんとのスプリットシングルではキング・クリムゾンの「アイランズ」をカヴァーしているとのこと、そっちも聴いてみたい!