A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【爆裂超革命】音楽革命戦士の歌〜爆裂女子/ビートルズ/J.エアプレイン/頭脳警察/T.レックス/ピストルズ/クラッシュ/アーバンギャルド/キスエクetc.

2019年09月25日 08時27分40秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


爆裂女子『爆裂超革命』
2019.9.22 sun 新宿MARZ

2018年1月7日にデビューした「最強で最狂!暴れまくりのパンクロックアイドル」爆裂女子-Burst Girl-は、筆者がデビュー時から推し続けてきて、いわゆる「古参」を自称できる唯一のアイドルグループである。9/16に中心メンバーのしばくぞ零ちゃんが卒業し、デビュー20ヶ月にして初のメンバーチェンジを経験した彼女たちが、オーディションで選んだ新メンバーを加えての新体制披露ワンマンライヴが朝の新宿血かライヴハウスで開催された。



パンクを体現した看板メンバーの脱退で果たして新体制がどうなるのか不安もあったが、パープルカラーの新衣装に身を包んで拡声器と爆裂旗を手に登場した5人のメンバーの爆裂パフォーマンスにそんな不安は一気に消え去った。ステージも客席も一緒になって激しくぶつかり合うライヴ空間は、この日が初ライヴとは信じられない熱量と一体感に貫かれ、新生爆裂女子の存在感を知らしめる歴史的な瞬間であった。

爆裂女子-BURST GIRL-/超革命【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


11/20ニューシングル『超革命』リリース、2020年1/7にワンマンライヴ『爆裂大解放』開催決定。由良、凛、都子、杏來、路亜の5人体制の爆裂女子にアイドルシーンに革命を起こしてほしい。その願いを実現するための手引きとして、音楽界の革命の歌をオレ目線で集めてみた。

●ザ・ビートルズ


ポップス/ロックだけでなく世界中のカルチャーやアートに大きな影響を与えたビートルズこそ革命的なバンドだった。1968年のシングル「Hey Jude」のB面に収録された「Revolution」には「暴力革命の仲間に入れるなよ」という歌詞がある。その後にリリースした10作目のアルバム『The Beatles(通称ホワイト・アルバム)』にはスローバージョンの「Revolution1」と前衛的な「Recolution 9」が収録されている。

The Beatles - Revolution



●ジェファーソン・エアプレイン


ビートルズにも影響を与えたドラッグ・カルチャーが花開いた60年代後半のサンフランシスコ中心にサイケデリック革命が起こった。その代表的バンド、ジェファーソン・エアプレインの5枚目のアルバム『Volunteers』は反戦思想の濃い政治的な歌を多数収録。69年の「ウッドストック・フェスティバル」での演奏は60年代へのララバイのように聴こえる。

Jefferson Airplane - Revolution (Live, Woodstock 1969)



●カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ


サイケデリックロックのもう一方の雄、カントリー・ジョー率いるフィッシュは学生運動/反戦運動のメッセージ色の濃いアシッドロックを聴かせる。特に67年「モンタレーポップフェスティバル」でのヘルメットを冠った勇姿はラヴ&ピースの象徴である。

Country Joe and the Fish Section 43



●山下洋輔トリオ 


同じ頃日本では学生運動の嵐が吹き荒れており、学生の反戦デモや過激派の闘争が盛んだった。学生運動の拠点の早稲田大学の講堂にピアノを持ち込んでフリージャズをプレイしたのは山下洋輔率いるピアノトリオ。学生運動家の乱入や占拠が起きると予想されたが、それに反して活動家たちも聞き惚れていたという。音楽が平和のための武器足り得る証拠である。

バリケードの中のジャズ 山下洋輔トリオ.flv



●頭脳警察


その一方で新左翼・全共闘・全学連などによる政治運動が激化した時期の最後、1972年にレコードデビューした頭脳警察は、タブーに挑戦する政治的に過激な歌詞と、ラディカルなライブパフォーマンスによって、発禁や放送禁止、コンサート会場への出入り禁止などセンセーションを巻き起こした。中でも革命三部作と呼ばれる「世界革命戦争宣言」「赤軍兵士の詩」「銃をとれ」は動乱の時代へのエピローグであった。

頭脳警察-世界革命戦争宣言~銃を取れ!



●T. レックス


マーク・ボラン率いるT.レックスは派手なメイクと衣装のグラムロックで音楽シーンのみならずファッション界にも革命を起こした。70年代後半グラムロック・ブームの衰退と共にマーク・ボランは失意のうちに不慮の事故で死亡するが、ロックのヤバさを象徴する音楽性と生き様は現在でも語り継がれている。

Marc Bolan & T. Rex - Children Of The Revolution (1972)




●セックス・ピストルズ


グラムロックと入れ替わるように登場したパンクロックこそ商業化するロックシーンの草の根革命だった。「アナーキー・イン・ザ・UK」「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」と歌ったピストルズの存在自体がセンセーションだった。

Sex Pistols - Revolution In The Classroom (2013 Remaster)



●ザ・クラッシュ 


セックス・ピストルズと並ぶロンドンパンクの雄ザ・クラッシュは音楽性を広げ、レゲエやダブ、ゴスペル、フォーク、R&B、ロカビリーなど様々な音楽要素を取り入れ世界を代表するロックバンドに変貌して行った。3rdアルバム『ロンドン・コーリング』のエンディングを飾るこの革命ソングは、ジャマイカのシンガー、ダニー・レイ作曲のレゲエソング。

The Clash - Revolution Rock (Official Audio)



●ザ・タイマーズ


1988年にRCサクセションの忌野清志郎を中心に結成された覆面バンド。ライブイベントや学園祭にゲリラ的に出没し、メジャーデビューしたあとも歌番組出演で放送事故すれすれの際どいパフォーマンスを行うなど話題になった。ヘルメットを冠ったパフォーマンスは6,70年代革命の時代へのオマージュである。

タイマーズ 生放送事故



●アーバンギャルド


時代は変わって21世紀の日本で結成されたトラウマテクノポップバンド、アーバンギャルドは、「少女」「性」「死」「病」といったネガティブなモチーフをテーマに病める少女たちの人気を博す。松永天馬の描く世界には日本のサブカルチャーの歴史が形を変えて登場する。地下アイドルシーンにも多大な影響を及ぼしていることは間違いない。

アーバンギャルドTV出演/スカート革命 2011



●xoxo(Kiss&Hug) EXTREME


2016年にデビューしたプログレッシヴ・アイドルユニット、通称キスエク。今年9月16日、爆裂女子のしばくぞ零ちゃん卒業と同じ日にめるたんこと楠芽瑠が卒業した。キスエクの革命ソングは3部構成のシフォニックな組曲。爆裂女子とともにアイドル界に革命を起こしてほしい。

〜組曲「革命」より〜「革命」/ xoxo(Kiss&Hug) EXTREME 2018.2.4.目黒鹿鳴館 ファーストワンマンライブー革命ー


革命は
アイドルだけじゃ
終わらない

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 灰野敬二+太田惠資@下北沢La... | トップ | 【地下音楽アクショニズム】... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
妥協せざる人々 (haragaki)
2019-09-26 02:09:08
先日、『Duck Soup』から『我輩はカモである』という邦題を導いたパラマウント日本支社の人間は、ほとんど天才ではなかろうかという私見を述べましたが、たとえばそれがゴダール的な洗練だとすれば、

https://www.youtube.com/watch?v=sCMpKS77qn8

『Pretzel Logic』から『さわやか革命』という邦題を導出した東芝EMIの人間(本当に誰なんだろう)の天才性は、あえていうならストローブ=ユイレ的な野蛮というほかなく、改めて70年代における知と野蛮のアマルガム的風土に感じ入った次第。

ところで、私にとって革命といえばやはりこれですが、
https://www.youtube.com/watch?v=3rhb71VBrdI

久方ぶりに見直したら、ユイレの台詞パートがずいぶん長く、ああ、なんかリリアン・ギッシュを見つめるグリフィスのキャメラみたいだなあ、とセンチメンタルな気分に浸ってしまいました。もうすぐ彼女の命日です。合掌。
返信する
人々に自由と愛と革命を (haragaki)
2019-09-27 00:08:38
すいません! 絶対忘れちゃいけないこいつを忘れてました!

https://www.youtube.com/watch?v=FBDjk4ktJOA

さて、終わらない令和の歌は誰が歌うんでしょうか?
返信する

コメントを投稿

ガールズ・アーティストの華麗な世界」カテゴリの最新記事