A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 18『成層圏からこんにちは』タンジェリン・ドリーム/ポラリス/NOBODY/ストラトヴァリウス/宇宙大怪獣ドゴラetc.

2018年04月30日 11時36分48秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc Newシングル『おやすみポラリスさよならパラレルワールド / ギラメタスでんぱスターズ』リリース記念イベント
2018年4月21日(土)
<1部>13:00【MIKIOSAKABE×愛☆まどんな新セーラー 衣装】
<2部>15:30【PK学園制服 衣装】
<3部>18:00【12/30 大阪城ホール公演着用宇宙セーラー 衣装】

[会場]東京(TOC有明コンベンションホール)
[内容]2ショットチェキ撮影会

でんぱ組.inc約1年3ヶ月ぶりのニューシングルのリリース記念2ショットチェキ撮影会が開催された。CDシングル3形態同時購入で特典券が一枚付与され、衣装を変えて1日3回行われるので、複数特典券をゲットして臨むでんぱヲタも少なくないが「一日一チェキ一期一会」をモットーとする(USO)筆者としては一回のチェキに全力を注ぐ決意で挑むのみ。風が強い土曜の午後にえいたそデザインソフト帽を飛ばされないよう手で押さえながら辿り着いた東京卸売センター有明の最上階のコンベンションホールには多数のヲタクが並んで特典会の順番を待っていた。メンバーが二人増えたので混乱必至と覚悟していたが、特典会イベントに慣れた主催者とヲタクの息が合い、行列は平和に行進していった。毎度のことだが成瀬瑛美さんの元気のいい声が響くホールは、ヲタクの心に渦巻く欲望を浄化して幸せオーラのNIRVANA(涅槃)に導く禊の式典会場となった。

次第に近づくえいたその声。臆することなく帽子の形を整えていざ出陣と進み出た筆者を見て「少し痩せました?」と何故か敬語で尋ねる瑛美さん。最近密かにやっているダイエット効果に気付いてくれたのかと嬉しい驚きを覚えたが、咄嗟のことに「ええまあ・・」と口籠る俺。だが一瞬で気を取り直して新たなブログ用のテーマを求めた。考えながら後ろに貼られたポスターをちらっと見て「成層圏!!!・・・でも難しいかな?」と気遣いを見せる彼女に「大丈夫!!!ありがとう、またね」と名残惜しくも別れを告げた。これにてミッション完了。



【えいたそモダニズム】Episode 18『成層圏からこんにちは』

●でんぱ組.inc『ギラメタスでんぱスターズ』


でんぱ組.incのカセットを、バルーンで高度3万1千メートルの成層圏まで飛ばし撮影。Music Videoには、でんぱ組.incのメンバーがカセットのスイッチを押すところから始まり、日本を飛び立ちモンゴルに到着、バルーンで成層圏まで飛びたった後、着地するところまでの映像となっている。この映像は、スペースエンターテインメントラボラトリー、kikyu.org、千葉工業大学、山梨大学、モンゴル高専の全面協力のもと、"モンゴルでの成層圏バルーンプロジェクト”として実施された。カセットが成層圏まで飛んだのは世界初!?の試みかもしれない。

トキメキがマックスになれば地球の上にはいられない。成層圏までイッテQ。そんな弾ける気持ちをオレに託した瑛美の心の中にはロケット弾のワクテカが装備されているのだろう。バビュロケット発射オーライ。成層圏の向こうまで妄想を拡げてみよう。

【世界初!?】でんぱ組.inc「ギラメタスでんぱスターズ」MV Full



●opening『成層圏 ~the stratosphere~』


2007年結成のピアノ・インストゥルメンタルバンドopening。2009年の1stアルバム『黙』に収録。流麗な旋律を奏でるピアノが核となる彼らのサウンドは、激情と寂寞が共鳴し、聴く者の聴覚だけでなく視覚までも刺激する。

ピアノメインのインストサウンドはジャズピアニストH ZETT M作曲のA面『おやすみポラリスさよならパラレルワールド』に通じる。しかしopeningのスケールの大きいロックは成層圏まで届きそう。残念ながら現在は活動休止の模様。

opening「成層圏」



●DUDE TONE「成層圏までぶっ飛べ」


THE MODSのギタリスト苣木寛之によるソロ・プロジェクト、DUDE TONEの2014年のセカンド・アルバム『十字路のGuitar』収録曲。レスポールを操る独特のギター・サウンドが全編を駆け抜け、激しく、切なく、胸を揺さぶる楽曲群がより強靭な存在感を放つ。

ロッケンローはロケットの如く成層圏までぶっ飛んでいく。めんたいロックの最長老THE MODSのエモロックはロケットよりも軽快に空を飛ぶ。

DUDE TONE「成層圏までぶっ飛べ」試聴



●NOBODY『ヘッド・フォンから成層圏』


80年代から活動するロッケンローバンドNOBODYの15作目のアルバム『FUZZ FUZZ FUZZ』(1994年)収録曲。タイトルどおり,すべてのヴォーカルにファズがかけられている。全曲を通してテンションの高い演奏と相まって,ニューウェイヴな空気が。過去20年をパースペクティヴにとらえたベテランにしか作れないロック・ワールド。

矢沢ファミリーの成り上がりバンドと思っていたが、この曲は確かにニューウェイヴ風。インドアポップ(ヘッド・フォン)からアウトドア派(成層圏)へ、という広がりが開放感を生んでいる。

03_ヘッド・フォンから成層圏/NOBODY



●タンジェリン・ドリーム『ストラトスフィア』


ジャーマン電子音楽の大ベテラン、タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)の通算8枚目となるアルバム『ストラトスフィア~浪漫(Stratosfear)』(1976)。バウマン/フランケ/フローゼの3人による最も安定したタンジェリン・ドリーム作品。

成層圏は英語でStratosphere(ストラトスフィア)。タンジェリン・ドリームはphereをfear(恐れ)に引っ掛けて宇宙の恐怖を暗示している。宇宙空間へ飛び出すサイエンス・フィクションはプログレ系の十八番である。

Stratosfear 2007 Tangerine Dream



●エアリアル『ストラトスフィア』


シカゴ出身のジェレミー・レンが1997年に結成したシューゲイザー・ユニット、エアリアル(Airiel)の2003年のEPシリーズ『Winks & Kisses』に収録。2015年に4枚のEPをまとめたコンピレーションもリリースされた。

宇宙に一番近い地球圏である成層圏はドリーム・ポップやシューゲイザーにとっても格好のテーマ。空中浮遊する歪ギターとキーボード、地に足がつかないゆるふわヴォーカルは、無重力空間に漂うまどろみのBGM。

Airiel - Stratosphere



●ダスター『ストラトスフィア』


カリフォルニア州サンホセのハードコアバンドMohinderのメンバーが結成したスペース・ロック・バンド、ダスター(Duster)の1998年の1stアルバム。2000年に2ndアルバムを出して解散した短命なバンドだった。

なかなかいいバンドを発見。ジャンル的にはポストロックと呼ばれるだろうが、シンプルなトリオ編成で淡々と奏でられるスペーシーなサウンドは「ロックじゃなければなんでもいい」と語ったワイアーを思わせる強い意志を感じる。成層圏から帰還したカセットテープにダビングして一日中聴いていたい。

Duster - Stratosphere (FULL ALBUM)



●ストラトヴァリウス『ストラトスフィア』



フィンランドのパワー・メタル・バンド、ストラトヴァリウス(Stratovarius)に、イエンス・ヨハンソン、ヨルグ・マイケルが加入し、制作された1996年発表の通算5枚目のアルバム『エピソード(Episode)』に収録。アルバムにはNHK-BSドラマ『初恋』エンディング挿入歌「フォエヴァー」も収録。

ヘヴィメタル界でも成層圏まで飛び出す速弾きギターは人気者。ヴァイオリンの名器の名前をバンド名にしただけありクラシカルな要素を持つ正統派メタル・サウンドがデスメタルやスラッシュメタルに疲れた耳を癒やしてくれる。

Stratovarius - Stratosphere (Live at Boogaloo Club, Zagreb, 26.01.11)



●ビイドロ『まだ大気圏』


2000年より活動を続け12枚の音源をリリースしてきたが、2010年に突然の活動休止を宣言した3ピース・バンド、ビイドロが、活動休止後に録音した未発表音源を集めたアルバム『またあしたね』収録。ちょっとエモくて、ちょっと繊細で、ちょっとユーモラスなあのサウンドが甦る。

「大気圏」は下から「対流圏」「成層圏」「中間圏」「熱圏」に分かれている。その中で「成層圏」だけが有名なことを恨みに思う人もいるかもしれない。そんな正義感の高い大気ヲタクのために「大気圏ソング」をピックアップ。脱力したギターロックで「まだ大気圏あたりでグズグズしてるダメな奴」とディスられるのもマゾヒスティックでいいだろう。この3人組は最近復活した模様。

ビイドロ 「まだ大気圏」 MV



●Polaris『大気圏 (Taikiken)』


2001年にデビューした二人組ロックバンドPolarisが放つ、9年ぶり(2015年時点)のフル・アルバム『Music』に収録。個々のソロ活動を経た二人が、これまで築いてきた音世界を踏まえつつ、実験性を携え、新たな感覚、新たな視点、音楽的深度を追求したワン・アンド・オンリーの地平線。レコーディングにはあらきゆうこ、茂木欣一、Hakase-Sun、clammbonの3人など多彩なミュージシャンが参加。

今回のでんぱ組のニュー・シングルとシンクロしたバンドと遭遇。バンド名は「ポラリス」だし、ふうせん作家とコラボしたMVは『ギラメタスでんぱスターズ』によく似ている。もちろん偶然に他ならないが、Jロックの良質な部分とでんぱ組がシンクロしている事実は疑いようはない。

Polaris / 大気圏 (Taikiken) M.V.



●宇宙大怪獣ドゴラ『成層圏外よりの来訪者』


『宇宙大怪獣ドゴラ』(うちゅうだいかいじゅうドゴラ、英題:Dogora-the Space Monster)は東宝が製作し、1964年(昭和39年)8月11日に封切り公開された日本の怪獣映画。

とは言え成層圏は楽しいことばかりじゃない。時には恐ろしい怪獣が襲撃してくることもあるので警戒を怠ってはいけない。成瀬瑛美隊員、地球の平和をよろしく頼みます。

ゴジラ伝説Ⅱ 成層圏外よりの来訪者





成層圏
でんぱパワーで
エレキテル


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