「Enka Mood Collection発売記念ライブ」
出演:工藤冬里/à qui avec Gabriel
ゲスト:Reiko.A
フランスのAn'archivesレコードからリリースされた、日本の地下音楽家が演歌を演じる10インチLPシリーズ『情趣演歌/Enka mood collection』のレコ発イベント。会場は渋谷Last Waltzの前店長マルタが新たに大久保にオープンしたばかりの珈琲と音楽の店。以前はキャバレーだったらしく、まだその頃の「キューピッド」の店名の看板が設置したまま。然程広くないので、工藤くらいの人気アクトだと立見がでるのは必至。運良くカウンター席を確保した。
⇒【ビビッと☆演歌ジャックなう!】JOJO広重/白石民夫/À Qui Avec Gabriel/工藤冬里/灰野敬二
●à qui avec Gabriel
(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)
ピアノ弾語りなので、愛用のアコーディオンGabrielは抜き。とはいえ名義はやはりアキ&(アヴェック)ガブリエルのままとのこと。レコードに収録したのは「女のブルース」(藤圭子)、 「好きになった人」(都はるみ)、「港町ブルース」(森進一)など有名な演歌だが、改めてムーディなピアノとアキの妖艶な歌で聴くと、殆どシャンソン。越路吹雪や美輪明宏が流行歌手だった時代を思えば、演歌とシャンソンは異母姉妹と云って良かろう。女の業の深み水圧に押し潰される思いがするが、チャーミングな赤いボブカット女子ならば本望である。
1. 伊勢佐木町ブルース (青江三奈)
2. 女のブルース (藤圭子)
3. 星の流れに (菊地章子)
4. 北の蛍 (森進一)
5. 逢わずに愛して (内山田洋とクールファイブ/水原弘)
6. ストロベリーキッス (田畑満)
7. 港町ブルース (森進一)
●Reiko.A
ゲスト出演のReiko.Aは、中森明菜と風船遊びと一人芝居のステージ。予期せぬ展開に唖然とするが、辻褄が合わない不思議より、ピッタリ合うことの不自然さを取沙汰すべきという真理すら黙殺される理不尽に、誰かが警告を発するべきだと思わないだろうか。
●工藤冬里
レコード収録の工藤の演歌パートは、普通のファンなら聴く前に不良と罵るだろう。遠距離トラック野郎の荷台にノルとは、どういうことか。カラオケビデオの投射スクリーンの手前でシリアス&非シリアスに演じられる言葉は、工藤らしい理不尽の創造性の極みであった。
演歌とは
歌だけじゃなく
生き方か
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