A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

JOJO広重、シベールの日曜日他@新宿motion 09.10.30(fri)

2009年11月01日 01時28分13秒 | 素晴らしき変態音楽
「ゆーきゃんpresents aka rui heya」というイベント。入場無料、投げ銭制、2ドリンク代のみという珍しいスタイルだった。

このイベントのことはJOJO広重さんのブログで知ったのだが、出演がとうめいロボ、見汐麻衣(埋火)、「21世紀の裸のラリーズ」の異名を取るシベールの日曜日、そして勿論JOJOさんということでワクワクしながら会場へ向かった。

motionは土足厳禁で禁煙の、誠に好ましい小屋だった。観客は床に座って観る。70名入って満員御礼。開店4周年ということで、こういう変った企画も実行できたのだと言う。

入場した時はとうめいロボの最後の方だった。にも関わらずラスト・ナンバーでヴォーカルのちひろちゃんがカスタネットをくれた。とうめいロボは3度目だが観る度にノリが分かって楽しめるようになってきた。天真爛漫なちひろちゃんの個性が際立っている。

次に期待のシベールの日曜日。彼らは北海道の函館出身だが今年の春から拠点を東京に移して精力的に活動しているようだ。今日の出演陣の中では唯一のバンド、しかも大音量のロックだ。音はヴォーカルに深いエコーをかけたり、延々とファズ・ギター・ソロを聴かせてくれて、確かに裸のラリーズの影響大である。「静岡のラリーズ」Up-tightと対バンしたら面白いのではないだろうか。フィードバックの中に隠れた叙情性のあるメロディーは美しい。

次は本当なら山形のQurageというアーティストが出演予定だったのだが、メンバーがインフルエンザに罹ってしまい欠席。ピンチヒッターにDJとしてイベントに参加していた埋火の見汐麻衣ちゃんがソロ・ステージを観せてくれた。大阪っ子らしい軽妙なMCとしなやかな歌い方は観ていて爽快だった。

そして個人的なメイン・アクト、JOJO広重さんの登場。椅子に座って譜面を見ながら山本精一氏や頭士奈生樹氏やジャックスなどの曲をカヴァーする。今年一年を振り返るようなMCが面白かった。普段の過激なノイジシャンではなく、気のいいおっさんの唄歌いの面を見せた。それでも最後にやった自作曲「神を探しに」では譜面台を蹴飛ばしてノイジーなギターを弾きまくり叫びを上げる。JOJOさんの優しさとヤクザな部分の両面が楽しめるライヴだった。

最後は本日の主催者ゆーきゃんのステージ。アコースティック・ギターの弾き語りで草食系男子の見本のようなイメージだ。誰かに似てるな、と思ったらさだまさしさんだった。しかしじっと聴いていると何ともいえない平和な気持ちになってきて、彼の心優しさが会場を静かに満たしていった。意外に良かったよ、ゆーきゃん君。

帰りに今日の出演者の音源のコンピCDRを買った。このイベントのテーマは「優しさ」だったと思う。

優しさに
値段はつけず
うた歌う

フライヤーを手がけたIROHAさんが会場の壁に描いたサイケなペインティングも良かった。







コメント
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