クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-05 No.28-1

2012年05月31日 15時29分57秒 | Weblog
<Decca>
4784389 23CD+1DVD ¥7080
《カーゾン/コンプリート・デッカ・レコーディングズ》
【CD1】
『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」』
-ジョージ・セル(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1949年9月》
『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』
-ジョージ・セル(指揮)ロンドン新交響楽団《録音:1950年9月》
【CD2】
『シューベルト:4つの即興曲D.935,Op.142』《録音:1952年12月》
『シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調D.850,Op.53』《録音:1963年6月》
【CD3】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」
「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」』
-ジョージ・セル(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1964年12月》
【CD4】
『フランク:交響的変奏曲』
『アンリ・リトルフ:交響的協奏曲:第4番ニ短調Op.102』
-エイドリアン・ボールト(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1955&1958年》
『ファリャ:スペインの夜の庭』
-エンリケ・ホルダ(指揮)ロンドン新交響楽団《録音:1951年7月》
『アラン・ロースソーン:ピアノ協奏曲第2番』
-マルコム・サージェント(指揮)ロンドン交響楽団
【CD5】
『幻想曲ハ長調「さすらい人」(リスト編曲版)』
-ヘンリー・ウッド(指揮) クイーンズ・ホール管弦楽団《録音:1937年4月》
『モーツァルト:「ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478」
「ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493」』
-アマデウス弦楽四重奏団メンバー《録音:1952年9月》
【CD6】
『モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488』
-ボイド・ニール(指揮)ナショナル交響楽団《録音:1945年12月》
『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
-エンリケ・ホルダ(指揮)ナショナル交響楽団《録音:1946年1月》
【CD7】
『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23』
-ゲオルク・ショルティ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1958年10月》
『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18』
-エイドリアン・ボールト(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1955年6月》
【CD8】
『グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16』
-エイヴィン・フィエルスタート(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1959年6月》
『ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83』
-ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1957年10月》
【CD9】
『ベートーヴェン:「ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58」
「ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」』
-ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
《録音:1954&1957年》
【CD10】
『シューベルト:4つの即興曲D.899,Op.90』《録音:1954年6月》
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」
「ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491」
-ヨーゼフ・クリップス(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1953年10月》
【CD11】
『シューマン:「幻想曲ハ長調Op.17」「子供の情景Op.15」』
《録音:1954年3月》
『シューベルト:「幻想曲ハ長調「さすらい人」D.760,Op.15」』
《録音:1949年7月》
【CD12】
『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
-エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団《録音:1953年5月》
『グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op.16』
-アナトール・フィストゥラーリ(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1951年10月》
【CD13】
『リスト:「ピアノ・ソナタ ロ短調S.178」「愛の夢第3番変イ長調S.541-3」
「忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調S.215-1」
「演奏会用練習曲第2番嬰ヘ短調「小人の踊り」S.145-2」「子守歌S.174」』
《録音:1963年9月》
【CD14】
『ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番イ長調Op.81』
『フランク:ピアノ五重奏曲ヘ短調』
-ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団《録音:1962&1960年》
【CD15】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」
「ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491」
-イシュトヴァン・ケルテス(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1967年10月》
【CD16】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」」
「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」』
-イシュトヴァン・ケルテス(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1967年12&10月》
【CD17】
『ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15』
-ジョージ・セル(指揮)ロンドン交響楽団《録音:1962年6月》
『ブラームス:「愛の歌(18のワルツ、4声と4手ピアノのための)Op.52」
「新しい愛の歌Op.65-さて、ミューズよ」』
-イルムガルト・ゼーフリート(Sp), キャスリーン・フェリアー(A),
ユリウス・パツァーク(T), ホルスト・ギュンター(Br),
ハンス・ガルピアーノ(P)《録音:1952年9月》
【CD18】
『シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667,Op.114「ます」』
-ウィーン八重奏団員《録音:1957年10月》
『ブリテン:「序奏とブルレスク風ロンドOp.23-1」
「マズルカ・エレジアカOp.23-2」』《録音:1944年1月》
『ウィレム・ペイペル:交響曲第3番』
-エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団《録音:1953年5月》
【CD19】
『シューベルト:即興曲D.899,Op.90-3&4』《録音:1963年6月》
『シューベルト:即興曲変イ長調D.935-2』
『シューベルト:楽興の時D.780,Op.94』
『ベートーヴェン:「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調
Op.35』《録音:1971年2&4月》
【CD20】
『ブラームス:「ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5」
「間奏曲変ホ長調Op.117-1」「間奏曲ハ長調Op.119-3」』《録音:1963年12月》
『シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960』《録音:1972年11月》
【CD21】
『モーツァルト:「ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466」
「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」』
-ベンジャミン・ブリテン(指揮)イギリス室内管弦楽団《録音:1970年9月》
【CD22】
『ベートーヴェン:ロンド・ア・カプリッチョ ト長調Op.129』
『メトネル:4つの抒情的断片Op.23-3』
『リスト:ペトラルカのソネット第104番』
『ブラームス:「カプリッチョ ロ短調Op.76-2」「間奏曲ハ長調Op.119-3」
「間奏曲変ホ短調Op.118-6」「ラプソディ第2番ト短調Op.79-2」
「間奏曲変ホ長調Op.117-1」』『リスト:「メフィスト・ワルツ第1番S.514」
「愛の夢第3番変イ長調S.541-3」』『ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調』
《録音:1942-1949年》
『ファリャ:スペインの夜の庭』
-エンリケ・ホルダ(指揮)ロンドン新交響楽団《録音:1945年9月》
【CD23】『BBCインタビュー』(「師シュナーベル、ランドフスカの思い出」
「無人島への一枚」について語る)《録音:1973&1978年》
【DVD:BBCリサイタル】
『シューマン:子供の情景 Op.15』
『ブラームス:カプリッチョ ニ短調 op.116-1』《収録:1959年, モノクロ》
『シューベルト:「楽興の時 第3番D.780」「即興曲第2番 変イ長調」
「ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960」』《収録:1968年, カラー》
ケテルビーの甥に当たるイギリスのピアニスト、クリフォード・カーゾン。
シュナーベルのもとで研鑽を積み、1939年のアメリカ・デビューで大成功を
収めて以来、欧米での評価が格段に上がり、生涯、神のごとく尊敬を集めま
した。録音嫌いだったために、残された数少ない録音は一枚一枚が貴重な宝物
といえます。師匠シュナーベルと同様、モーツァルト、ベートーヴェン、シュ
ーベルト、ブラームスなどドイツ=オーストリア系の作品を得意とし、その
透明な音色と品格ある音楽性で圧倒的な支持を得ました。ブラームス、シュー
ベルト他のアルバムでも、作品の隅々までを知り尽くし、最高の理想を追い
求めるアーティストのみが実現できる、心に深く響く音楽を聴かせてくれます。


●Decca Opera 2枚組 ¥1850 3枚組 ¥2580
4784159 2枚組
《J.シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」(全曲)》
ヴォルフガング・ブレンデル(Br:アイゼンシュタイン),
キリ・テ・カナワ(Sp:ロザリンデ),
トム・クラウセ(Br:フランク),
ブリギッテ・ファスベンダー(Ms:オルロフスキー)
リチャード・リーチ(T:アルフレート),
オラフ・ベーア(Br:ファルケ)
アントン・ヴェンドラー(Br:ブリント),
エディタ・グルベローヴァ(Sp:アデーレ)
カリン・ゲットリング(Sp:イーダ),
オットー・シェンク(語り:フロッシュ)
アンドレ・プレヴィン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団
《録音》1990年11月, ウィーン、ムジークフェラインザール
(デジタル:セッション) 音源=PHILIPS
プレヴィン&ウィーン・フィル初のオペラ録音となったアルバム。キリ・テ・
カナワ、オラフ・ベーア、エディタ・グルベローヴァなど、豪華な歌唱陣によ
る「こうもり」です。真面目さを基調とした歌手を起用しつつ、その中に面白
さを追求したプレヴィン&ウィーン・フィルの見事な演奏です。

4784167 2枚組
《ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」(全曲)》
ジュゼッペ・タッディ(Br:ファルスタッフ),
ローランド・パネライ(Br:フォード),
フランシスコ・アライサ(T:フェルトン),
ライナ・カバイヴァンスカ(Sp:フォード夫人),
クリスタ・ルートヴィヒ(A:クイックリー夫人),
ジャネット・ペリー(Sp:ナネッタ),
トゥルデリーゼ・シュミット(Ms:ペイジ夫人)、他
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団
《録音》1980年5月, ウィーン(デジタル:セッション)  音源=PHILIPS
ほぼ同じキャストによる1982年ザルツブルク音楽祭の映像もありますが、この
アルバムはその2年前にカラヤンが完璧さを追求したスタジオ録音です。巨匠
の至芸による丁寧で緻密な曲運びと堂々とした演奏。60才を越えたタッディを
タイトル・ロールとして起用し、「真剣に人生を歩む時にこそ、本当の笑いが
感じられる」ことを教えられる名演です。

4784153 2枚組
《プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」(全曲)》
レナータ・テバルディ(Sp:蝶々夫人),
カルロ・ベルゴンツィ(T:ピンカートン)
アンジェロ・メルクリアーリ(T:ゴロー),
フィオレンツァ・コッソット(Ms:スズキ)
エンツォ・ソルデッロ(Br:シャープレス),
ヴィルジリオ・カルボナーリ(Bs:神官)
パオロ・ワシントン(Bs:僧侶), オスカー・ナンニ(Bs:ヤクシデ)
リディア・ネロッツィ(Ms:ケート・ピンカートン)、他
トゥリオ・セラフィン(指揮)
サンタ・チェチーリア国立音楽院管弦楽団&合唱団
《録音》1958年7月、ローマ、サンタ・チェチーリア音楽院
(ステレオ:セッション)   音源=Decca
イタリア・オペラの黄金期を支えた最高のソプラノ、テバルディの歌う、温か
く可憐な蝶々さん。加えてリリック・テノールの最高峰ベルゴンツィ、シミオ
ナートの後を担う若き日のコッソットらの見事な歌唱。更にイタリア・オペラ
の神様とも言える大御所セラフィンの指揮によるこの録音は、あまたの演奏の
中でもベストと言えるものでしょう。録音も優秀で、イタリア・オペラの神髄
を伝える歴史的な名盤です。

4784141 2枚組
《ビゼー:歌劇「カルメン」(全曲)》
ジェシー・ノーマン(Sp:カルメン), ニール・シコフ(T:ドン・ホセ)
ミレッラ・フレーニ(Sp), サイモン・エステス(Br)
ギレーヌ・ラファエル(Sp), ジーン・リグビー(Ms)
ジェラール・ガリーノ(T), フランソワ・ル・ルー(Br)(バリトン)
ニコラス・リヴェンク(Br), ジャン=フィリップ・クリティ(Bs)、他
小澤征爾(指揮) フランス国立管弦楽団
フランス放送合唱団, フランス放送少年合唱団
《録音》1988年7月、パリ、ラジオ・フランス(デジタル:セッション)
音源=PHILIPS
豪華なオールスター・キャストで贈る小澤のカルメン。ノーマンの圧倒的な美
声のカルメン、復帰後間もないカレーラスの劇的な歌唱、そして最高の当り役
のひとつと言えるフレーニなど、古き良き日ならではの豪華な饗宴が繰り広げ
られています。

4784145 3枚組
《グノー:歌劇「ファウスト」(全曲)》
キリ・テ・カナワ(Sp), フランシスコ・アライサ(T)
エフゲニー・ネステレンコ(Bs), アンドレアス・シュミット(Br)
パメラ・コバーン(Sp),  マリヤーナ・リポヴシェク(A)、他
コリン・デイヴィス(指揮)
バイエルン放送交響楽団&合唱団
《録音》1986年2月, ミュンヘン(デジタル:セッション)音源=PHILIPS
豪華キャストによる見事な「ファウスト」の演奏。特にネステレンコのメフィ
ストが巧演で、このオペラの劇的性格を奥深いものにしています。テ・カナワ
の素晴らしいアリアも聴きもの。合唱、オケの水準も高く、リアルで驚異的に
質感が高い超優秀録音です。

4784165 2枚組
《ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」(全曲)》
モンセラート・カバリエ(Sp), ソーナ・ガザリアン(Sp)
パトリシア・ペイン(Ms), ホセ・カレーラス(T),
イングヴァル・ヴィクセル(Br), 他
コリン・デイヴィス(指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
カバリエとカレーラスの豪華主演で贈るデイヴィスのの珠玉の「仮面舞踏会」。
リリカルな声質でヒロイックに熱演するカレーラス。彼のリッカルドは正に理
想的で、唖然とするほど見事な歌唱で歌われます。デイヴィスの劇的緊張感に
貫かれた指揮も見事。

4784161 3枚組
《R・シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」(全曲)》
イヴリン・リアー(Sp:元帥夫人),
フレデリカ・フォン・シュターデ(Ms:オクタヴィアン)
ジュール・バスタン(Bsバス:オックス男爵),
ルース・ウェルティング(Sp:ゾフィー)
デレク・ハモンド=ストラウド(Br:ファーニナル),
ホセ・カレーラス(T:歌手)、他
エド・デ・ワールト(指揮) ネザーランド・オペラ合唱団
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団,
《録音》1976年7月, ロッテルダム、デ・ドゥーレン(ステレオ:セッション)
音源=PHILIPS
「流麗なメロディ・ライン」と「豪華なオーケストレーション」を見事に浮き
出させたデ・ワールト。彼の解釈は、ワーグナー的楽劇寄りではなく、濃厚的
でなくあっさりとした喜劇風の解釈。ワーグナーとモーツァルトを統合した作
品として意図されていたということで、音楽の美点が強調されたものです。
シュターデの歌うオクタヴィアンも絶品。

4784155 3枚組
《ロッシーニ:歌劇「セビリャの理髪師」(全曲)》
レオ・ヌッチ(Br), チェチーリア・バルトリ(Ms),
ウィリアム・マッテウッツィ(T), ミケーレ・ペルトゥーシ(Br)
グローリア・バンディテルリ(Sp), パータ・ブルチュラーツェ(Bs)
エンリーコ・フィゾーレ(Br),ピッポ・アネパータ(Bs)
ジュゼッペ・パターネ(指揮)
ボローニャ市立歌劇場管弦楽団&合唱団
《録音》1988年7月, ボローニャ(デジタル:セッション)音源=Decca
ボローニャでの「セビリャの理髪師」。“天性のロジーナ”と評されたデビュ
ー間もないバルトリ。高域まで廻るハイ=テナーのマッテウッツィのアルマヴィ
ーヴァ伯爵など、充実の歌手陣を起用。パターネの精彩に富んだ指揮によって、
この作品が生き生きとしたものとなり、心地よい悦びに浸れます。

4784169
ヴェルディの処女作
《ヴェルディ:歌劇「オベルト」(全曲)》
サミュエル・レイミー(Bs), マリア・グレギーナ(Sp)
ヴィオレッタ・ウルマーナ(Ms), 他
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団, ロンドン・ヴォイセズ
《録音》1996年8月, セント・ジョーンズ・スミス・スクェア
(デジタル:セッション)音源=PHILIPS
ヴェルディの処女作。娘を奪われた末、決闘で殺される伯爵オベルトと、悲し
みで自ら生命を絶つその娘を描いた作品。最初の作品なので目新しさはないの
ですが、後の成功を予告する面が見受けられます。

4784173 2枚組
《ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(全曲)》
ロバート・ヘイル(Br:オランダ人), ヒルデガルト・ベーレンス(Sp:ゼンタ)
ヨーゼフ・プロチュカ(T:エリック), クルト・リドル(Bs:ダーラント)
ウヴェ・ハイルマン(T:舵手), イリス・フェルミリオン(Ms:マリー)、他
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団
《録音》1991年11月, ウィーン、コンツェルトハウス(デジタル:セッション)
音源=Decca
輪郭のしっかりとした力感に満ちたドホナーニの指揮に乗せて、現代を代表す
るワーグナーの歌い手ヘイルが見事な歌唱を聴かせ、ベーレンス、リドルらも
好演を繰り広げた1枚です。「その海は、まさにワーグナーが意図通りに、ス
コアを流れ滑らせてゆく」と、高い評価を得ている名盤の1枚です。

4784177 4枚組 ¥3680
《ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(全曲)》
ビルギット・ニルソン(Sp:イゾルデ), フリッツ・ウール(T:トリスタン)
レジーナ・レズニック(Ms:ブランゲーネ),
トム・クラウゼ(Br:クルヴェナール)
アルノルト・ヴァン・ミル(Bs:マルケ王),
ヴァルデマール・クメント(T:水夫)
エルンスト・コツープ(T:メロート), ペーター・クライン(T:牧童)
テオドール・キルシュビヒラー(Br:舵手)
ゲオルグ・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン楽友協会合唱団
《録音》1960年9月, ウィーン、ゾフィエンザール(ステレオ:セッション)
音源=Decca
当時絶頂期にあったビルギット・ニルソンと、人気ヘルデン・テナーだったフ
リッツ・ウールの共演。ウィーン・フィルも若きショルティによって迫力ある
サウンドを聴かせており、この作品のオーケストラ・パートとしては異例と言
って差し支えない起伏の激しい音楽が今聴くと実に新鮮。カルショウによる半
世紀前の録音とは思えないリアルな録音。そしてウィーン・フィルの濃厚な音
色も個性的で魅力十分です。

4784171 2枚組
《ヴェルディ:歌劇「椿姫」(全曲)》
ジョーン・サザーランド(Sp), ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
マッテオ・マヌグエッラ(Br), デラ・ジョーンズ(Ms), 他
リチャード・ボニング(指揮)
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 ロンドン・オペラ合唱団
《録音》1979年11月, ウィーン、キングズウェイ・ホール
(デジタル:セッション)音源=Decca
サザーランド2回目の録音。1回目のプリッチャードの盤も若々しくすばらしい
名唱を聴かせてくれましたが、こちらも持ち前の美声が生かされたヴィオレッ
タ。そして、おおらかに歌い切るパヴァロッティのアルフレードに、マヌグエ
ッラがソフトなバリトンで色をそえています。伸びやかな声がホールの空間の
隅々まで響きわたるDeccaの優秀録音です。

4784175 2枚組
ドホナーニの白熱のワーグナー
《ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」(全曲)》
ロバート・ヘイル(Bs), ハンナ・シュヴァルツ(Ms)
ナンシー・グスタフソン(Sp), ペーター・シュライアー(T), 他
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
クリーヴランド管弦楽団
《録音》1993年12月, クリーヴランド、セヴェランス・ホール
(デジタル:セッション)音源=Decca
アメリカ・スーパー・オケによる「リング」。デッカの超優秀録音によって、
コンサート形式の定期演奏会と並行して録音されたものです。すばらしいキャ
ストたちを起用し、ドホナーニが白熱の指揮を聴かせてくれます。

4784139 2枚組
《ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」Op.72(全曲)》
ライナー・ゴルトベルク(T:フロレスタン),
ジェシー・ノーマン(Sp:レオノーレ)
アンドレアス・シュミット(Br:ドン・フェルナンド),
エッケハルト・ヴラシハ(Bs:ピツァロ)
クルト・モル(Bs:ロッコ), パメラ・コバーン(Sp:マルツェリーネ)
ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(T:ヤキーノ)、他
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン, ドレスデン国立歌劇場合唱団
《録音》1989年11月, ドレスデン、聖ルカ教会(デジタル:セッション)
音源=PHILIPS
愛と自由を高らかに謳ったベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」。投獄
された最愛の恋人フロレスタンを解放する勇敢なレオノーレに、ジェシー・ノ
ーマンほどふさわしいソプラノは今後もきっと見つからないことでしょう。ノ
ーマンをはじめ、傑出したキャスト陣を巨匠ハイティンクが見事にまとめた名
盤です。「ジェシー・ノーマンの声の傑出した美声と演技力は、この最も高貴
なオペラに完璧に一体化している」と、高い評価を得ています。

4784151 3枚組
《オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」(全曲)》
フランシスコ・アライサ(T:ホフマン), エーファ・リント(Sp:オランピア)
ジェシー・ノーマン(Sp:アントニア),
シェリル・ステューダー(Sp:ジュリエッタ)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms:ミューズ、ニクラウス)
サミュエル・レイミー
(Bs:リンドルフ、コルペリウス、ミラクル博士、ダペルトゥット)
マルティノヴィチ(Br:クレスペル:ボリス),
リカルド・カッシネッリ(T:スパランツァーニ)
ジェフリー・テイト(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン, ライプツィヒ放送合唱団
《録音》1989年6月, ドレスデン、聖ルカ教会(デジタル:セッション)
音源=PHILIPS
燻し銀のドレスデン・サウンドで聴くフランス・オペラの傑作「ホフマン物
語」。一見、真逆とも言えるこの取り合わせが、不思議なマリアージュを醸し
出すテイト盤。アライサら、充実の歌手陣たちの機知にあふれた名歌唱も見事
です。

4784143 2枚組
《ブリテン:歌劇「ねじの回転」Op.54(全曲)》
ヘレン・ドナート(Sp), ヘザー・ハーパー(Sp),
ロバート・ティアー(T), アヴァ・ジューン(Sp),
フィリップ・ラングリッジ(T), 他
コリン・デイヴィス(指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団員
《録音》1981年5月, ロンドン(ステレオ:セッション)音源=PHILIPS
家庭教師に起こる怪奇な出来事を描いたヘンリー・ジェームズ原作の小説を、
ブリテンが神秘的な雰囲気をもつ室内楽的オペラに仕上げた作品です。コリン
・デイヴィスはこのドラマに真撃に対峙し、氷のような冷たい響きの中に、
熱い情感を引き出していきます。

4784157 3枚組
《シュレーカー:歌劇「烙印を押された人々」(全曲)》
ハインツ・クルーゼ(T), エリザベス・コンネル(Ms),
モンテ・ペダーソン(Br), アルフレート・ムーフ(Bs),
ラスロ・ポルガー(Bs), 他
ローター・ツァグロゼク(指揮)
,ベルリン・ドイツ交響楽団  ベルリン放送合唱団
《録音》1993年8月, ベルリン、イエス・キリスト教会(デジタル:セッション)
音源=Decca
作曲家フランツ・シュレーカーは、ウィーンでヴァイオリンと作曲を学び、
1920年以降はベルリンで教鞭をふるい、ハーバやクシェネクを輩出しました。
彼の歌劇は初期のシュトラウスのような豪華絢爛なオーケストレーションと、
印象主義やワーグナー的な動機の手法を取り入れました。この作品は数少ない
彼の成功作で、ツァグロゼクはこの退廃音楽を見事に復活させています。

4784149 2枚組
《モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」K.384(全曲)》
エディタ・グルベローヴァ(Sp:コンスタンツェ),
キャスリーン・バトル(Sp:ブロンデ)
エスタ・ウインベルイ(T:ベルモンテ), ハインツ・ツェドニック(T:ペドリロ)
マッティ・タルヴェラ(Bs:オスミン), 他
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ウィーン祝祭合唱団
《録音》1985年12月, ウィーン、ゾフィエンザール(デジタル:セッション)
音源=Decca
モーツァルトがコンスタンツェとの結婚を控えた幸福の時期に書かれた作品。
昇竜の勢いにあった時代のグルベローヴァの見事なコロラトゥーラをはじめ、
珠玉のモーツァルト歌手を起用。軽快なだけでなはく、ときに激しさをストレ
ートに表現するウィーン・フィルの音楽作りも聞き逃せません。

4784163 2枚組
《チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」(全曲)》
ベルント・ヴァイクル(Br:オネーギン),
テレサ・クビアク(Sp:タチヤーナ)
ユリア・ハマリ(Ms:オリガ),
ニコライ・ギャウロフ(Bs:グレーミン公爵)、他
ゲオルク・ショルティ(指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
《録音》1974年7月, キングズウェイ・ホール(ステレオ:セッション)
音源=Decca
ショルティと国際的スターキャストによるロシア・オペラの最高傑作。ショル
ティにとっては珍しいレパートリーです。精緻を極めた指揮によって、元々芯
の強い美しさをもった作品が一層洗練されたインターナショナルな演奏です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12-05 No.28-2

2012年05月31日 15時29分18秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
47973 ¥1850
《ぺぺ・ロメロ/スパニッシュ・ナイツ》
『フェデリコ・モレーノ・トローバ:「ソナティナ」「夜想曲」』
『ロドリーゴ:「3つのスペイン風小品」』
『セレドニオ・ロメロ:「マドリレナ組曲第1番」』
『トゥーリーナ:「セビリアーナ」』
ペペ・ロメロ(G)
《録音》2010年12月, ミュンヘン、バイエルン・ムジーク・スタジオ
(デジタル:セッション)
現代ギタリストの巨匠のひとり、ぺぺ・ロメロの最新録音は古典的フラメンコ
・スタイルによる作品集です。もちろんスペイン・ギター名作曲家というだけ
でなく、彼らはペペ・ロメロの演奏に触発されてギター作品の筆を執ったそう
です。さらに彼の父親であるセレドニオ・ロメロの曲も収録されています。

47992 ¥1850
《マンドリンで聴く、J・S・バッハ:協奏曲集》
『チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052』
『チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056』
『ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041』
『フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BWV.1034』
アヴィ・アヴィタル(マンドリン&編曲)
カンマーアカデミー・ポツダム
《録音》2010年9月, ベルリン放送局スタジオ(デジタル:セッション)
マンドリン奏者アヴィ・アヴィタルが、グラモフォンにレコーディングを開始
しました。イスラエル出身の彼は、「絶妙に敏感な演奏」「素晴らしい俊敏性」
と高い評価を得ているマンドリン奏者です。2010年には、アブナー・ドーマン
作曲の「マンドリン協奏曲」(Naxos)で“グラミー賞2010ベストインストゥル
メンタルパフォーマンス”部門にノミネートされました。このアルバムでは、
バッハの協奏曲をマンドリンで奏するもの。すでに「卓越した技術と演奏力で
マンドリン演奏の限界を超える」と評されており、テクニックに走るだけでな
く上品な表現とカラフルな色彩感を引き出しています。


●Collectors Edition
479379 14枚組 ¥8350
ヴェルディの音楽が内包する熱い情熱
《クラウディオ・アバド/ヴェルディ:名オペラ録音集》
【Disc1&2】
『歌劇「アイーダ」(全曲)』
カティア・リッチャレッリ(Sp), プラシド・ドミンゴ(T),
エレーナ・オブラスツォワ(Ms), レオ・ヌッチ(Br), 他,
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1981年1月, ミラノ(デジタル:セッション)
【Disc3&4】
『歌劇「仮面舞踏会」(全曲)』
カティア・リッチャレッリ(Sp), プラシド・ドミンゴ(T),
エレーナ・オブラスツォワ(Ms), エディタ・グルベローヴァ(Sp),
レナート・ブルゾン(Br), ルッジェーロ・ライモンディ(Bs), 他
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1979-1980年, ミラノ(ステレオ:セッション)
【Disc5-8】
『歌劇「ドン・カルロ」(フランス語版全曲)』
-カティア・リッチャレッリ(Sp), プラシド・ドミンゴ(T),
ヴァレンティーニ・テラーニ(Ms), レオ・ヌッチ(Br),
ルッジェーロ・ライモンディ(Bs), ニコライ・ギャウロフ(Bs), 他
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1983-1984年, ミラノ(デジタル:セッション)
【Disc9&10】
『歌劇「ファルスタッフ」(全曲)』
ブリン・ターフェル(Br), トーマス・ハンプソン(Br),
ダニール・シュトーダ(Br), エンリコ・ファチーニ(T),
アンソニー・ミー(T), アナトーリ・コチェルガ(Bs),
アドリアンネ・ピエチョンカ(Sp), ドロテア・レシュマン(Sp), 他
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団, ベルリン放送合唱団
《録音》2001年4月, ベルリン、フィルハーモニー(デジタル:セッション)
【Disc11&12】
『歌劇「マクベス」(全曲)』
ピエロ・カプッチッリ(Br), ニコライ・ギャウロフ(Bs),
シャーリー・ヴァーレット(Sp), プラシド・ドミンゴ(T), 他
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1976年, ミラノ(ステレオ:セッション)
【Disc13&14】『歌劇「シモン・ボッカネグラ」(全曲)』
ピエロ・カプッチッリ(Br), ミレッラ・フレー二(Sp),
ホセ・カレーラス(T), ニコライ・ギャウロフ(Bs),
ジョゼ・ヴァン・ダム(Bs), ジョヴァンニ・フォイアーニ(Bs)
ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
《録音》1977年1月, ミラノ(ステレオ:セッション)
2013年に80才をむかえるアバド。それを記念して、彼の最も得意としている
ヴェルディのオペラ6作品を収録したボックスです。「ファルスタッフ」を除
いてアバドがミラノ・スカラ座の音楽監督であった時代の録音で、アバドの
スカラ座時代10数年の輝かしい成果といえるでしょう。力強く色彩的な表現、
精緻な美しさ、ヴェルディの音楽自体が内包する激しく熱い情熱がここに収録
されています。

479377 5枚組 ¥2980
ゲーベルならではの選曲と切れ味鋭い演奏
《『Bachiana』-バッハ一族の音楽集》
【Disc1&2】
『ヨハン・ミヒャエル・バッハ:「われらのもとに留まりたまえ、主イエス・
キリストよ」「いざ、われら主を讃えん」「そは大いなる利得」「愛するイエ
スよ、わが願いを聞きたまえ」「ああ、いかにこの時を待ち望んでいたこと
か」』
『ゲオルク・クリストフ・バッハ:「見よ、いかに美しく愛らしきかを」』
『ヨハン・クリストフ・バッハ:「いとしき女よ、汝は美しく」「かくて争い
は起これり」「ああ、私の頭が水で満ちていたなら」「主よ、ふりむきたまえ、
われを慈しみたまえ」「おお神よ、汝はいかにして怒りに燃え立ち」「主の畏
れ」』
『ハインリッヒ・バッハ:「神よ、われ汝に感謝す」』
マリア・ツェデーリウス(Sp), ウラ・グレーネヴォルト(A)
デイヴィッド・コーディアー(CT), ポール・エリオット(T)
ハイン・メーンズ(T), ミヒャエル・ショッパー(Bs),
スティーヴン・ヴァーコー(Bs)
ヘルマン・マックス(合唱指揮), ライニッシェ・カントライ
《録音》2000年9月, ケルン(デジタル:セッション)
【Disc3】
『ヨハン・クリストフ・バッハ:「ああ、私の頭が水で満ちていたなら」』
『フランチェスコ・バルトロメオ・コンティ:「私の魂は切望します」』
『J・S・バッハ:カンタータ「満ち足れる安らい、うれしき魂の喜びよ」
BWV.170』
『J・S・バッハ:カンタータ「告白しましょう、そのみ名を」BWV.200』
『C・P・E・バッハ:「ゼルマ」H 739(Wq. 236)』
『ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ:「アメリカの女」』
マグダレーナ・コジェナー(Ms)
《録音》2003年2月, ケルン(デジタル:セッション)
【Disc4】
『ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:「序曲ト長調」』
『ハインリヒ・バッハ:「5声のソナタ ハ長調&ニ長調」
『ヨハン・ルードヴィヒ・バッハ:「協奏曲ニ長調」』
『ヨハン・クリストフ・バッハ:「アリア」』『ヴィルヒェ:「戦い」』
『ヨハン・ミヒャエル・バッハ:「ソナタとカプリッチョ ト短調」』
『J・S・バッハ:「協奏曲ニ長調」(復活祭オラトリオより)」
《録音》2000年9月, ケルン(デジタル:セッション)
【Disc5】
『ヨハン・クリスティアン・バッハ:「ヴァイオリンとチェロのための協奏交
響曲イ長調」』
『ヴィルヘルム・フリードマン・バッハ:「フルート協奏曲ニ長調」』
『ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハ:「フォルテピアノとヴィオ
ラのための二重協奏曲変ホ長調」』
『C・P・E・バッハ:「チェンバロとピアノのための二重協奏曲変ホ長調」』
《録音》2002年6月, ケルン(デジタル:セッション)
ラインハルト・ゲーベル(指揮)
ムジカ・アンティクヮ・ケルン
《録音》2000-2003年 ケルン(デジタル:セッション)音源=Archiv
ゲーベル&ムジカ・アンティクヮ・ケルンが、2000年から開始したバッハ一族
の音楽を集めたシリーズ『Bachiana』。その5枚分を収録したボックスです。
[ライハルト・ゲーベル] 1952年ウェストファーレンのジーゲン生まれ。ケル
ン音楽院でF.マイヤーに師事し、メルクスの集中講座を受け、マリー・レオン
ハルトの下で研鑽を積む。またケルン大学で音楽学を修める。在学中の73年
に仲間とピリオド楽器によるバロック音楽専門のムジカ・アンティカ・ケル
ンを設立。78年にアルヒーフと専属契約を結び、79年にオランダのフェスティ
バルで国際的なデビューを飾る。以降意欲的で刺激的な活動をする。2007年
に30年間のムジカ・アンティクヮ・ケルンの演奏活動を休止・解散。

479378 11枚組 ¥5180
《ブラームス:室内楽作品全集》
【Disc1】
『ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」』
『ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100』
『ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108』
オーギュスタン・デュメイ(Vn), マリア・ジョアオ・ピリス(P)
《録音》1991年8月, ミュンヘン(デジタル:セッション),
『F-A-Eソナタ-スケルツォ』
クリスチャン・フェラス(Vn), ピエール・バルビゼ(P)
《録音》1968年6月, ベルリン(ステレオ:セッション)
【Disc2】
『チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38』
『チェロ・ソナタ第2番ヘ長調Op.99』
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc), ルドルフ・ゼルキン(P)
《録音》1982年7月, ワシントン(デジタル:セッション)
【Disc3】
『クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1』
『クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2』
カール・ライスター(Cl), イェルク・デムス(P)
《録音》1968年8月, ベルリン(ステレオ:セッション)
『クラリネット三重奏曲イ短調Op.114』
カール・ライスター(Cl), オトマール・ボルヴィツキー(Vc)
タマーシュ・ヴァーシャーリ(P)
《録音》1981年11月, ベルリン(デジタル:セッション)
【Disc4】
『ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8』『ピアノ三重奏曲第2番ハ長調Op.87』
オーギュスタン・デュメイ(Vn), マリア・ジョアオ・ピリス(P)
ジャン・ワン(P)
《録音》1994-1995年, ベルリン(デジタル:セッション)
【Disc5&6】
『ピアノ三重奏曲第3番ハ短調Op.101 』
『ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.26』『ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25』
『ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60』
タマーシュ・ヴァーシャーリ(P), トマス・ブランディス(Vn)
ヴォルフラム・クリスト(Va), オトマール・ボルヴィツキー(Vc)
《録音》1981-1982年, ベルリン(デジタル:セッション)
【Disc7&8】
『弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51-1』『弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2』
『弦楽四重奏曲第3番変ロ長調Op.67』『ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34*』
エマーソン弦楽四重奏団, レオン・フィッシャー(P*)
《録音》2005-2006年, ニューヨーク(デジタル:セッション)
【Disc9】
『弦楽五重奏曲第1番ヘ長調Op.88』『弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.111』
ハーゲン弦楽四重奏団, ジェラール・コセ(Va)
【Disc10】
『ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40』
ノルベルト・ハウプトマン(Hr), タマーシュ・ヴァーシャーリ(P)
トマス・ブランディス(Vn)
《録音》1981年11月, ベルリン(デジタル:セッション)
『クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115』
デイヴィッド・シフリン(Cl), エマーソン弦楽四重奏団
《録音》1996年12月, ニューヨーク(デジタル:セッション)
【Disc11】
『弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18』『弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.36』
アマデウス弦楽四重奏団, セシル・アロノヴィッツ(Va)
ウィリアムス・プリース(Vc)
《録音》1966-1967年, ベルリン(ステレオ:セッション)
世界のグラモフォンが誇る極めつけの「ブラームス演奏」の音源による室内楽
作品全集。奇しくもグラモフォン社はブラームスの生地ハンブルグにあり、ブ
ラームスを愛することでは随一のレコード会社ですので、この全集もグラモ
フォン・レーベルにして実現したきわめて質の高いものです。ブラームスの音
楽の魅力のすべてがたっぷりと味わえるこの全集から、音楽の深い喜びをあじ
わうことができましょう。なお、「ヴィオラ・ソナタ」は「クラリネット・ソ
ナタ」と同曲のため、収録されておりません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12-05 No.27

2012年05月31日 15時28分56秒 | Weblog
<Australian Eloquence>
4805003 2枚組 ¥1400
《ヘンリー・パーセル:アンセム集》
『彼らは船で海に出て行く Z.57』『主よ、わが敵の何と多きことか Z.135』
『わが愛する者語りて Z.28』『主に向かって新しい歌を歌え Z.44』
『主よ、おんみはいつまで怒りたもうや Z.25』
『我らが宣るところを信ぜしは誰ぞ Z.64』
『見よ、大いなる歓喜の訪れを我汝に告ぐ Z.2』
『主よ、われ汝に依り頼む Z.16』『テ・デウムとユビラーテ・デオ Z.232』
『葬儀の音楽-行進曲とカンツォン』
『主よ、われらの罪を思い出したもうことなかれ Z.50』
『主よ、汝はわが心の秘密を知りたもう Z.58』
『彼らの言いたる時、われ喜ぶZ.19』『おお主よ、万軍の神よ Z.37』
『主に感謝せよ』
ジョージ・ゲスト(指揮)
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団
《録音》1964, 1972, 1975年,
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ・チャペル 
(ステレオ:セッション)
セント・ジョンズ・カレッジ合唱団は、世界屈指の大学聖歌隊として、多くの
人々に親しまれ、愛されています。カレッジのチャペルでの礼拝は英国国教会
の大聖堂の伝統にのっとって行われており、1670年代から礼拝での役目を担っ
てきました。伝統的な少人数制の編成は、英国の大聖堂聖歌隊の大多数とは一
線を画す、表現力に満ちた豊かな響きをもっています。

4804844 2枚組 ¥1400
《J・S・バッハ:カンタータ集》
(1)『カンタータ第51番BWV.51』
(2)『カンタータ第202番「いまぞ去れ、悲しみの影よ(結婚カンタータ)
BWV.202』
(3)『カンタータ第10番「わが魂は主をあがめ」BWV.10』
(4)『カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV.80』
(5)『カンタータ第140番「目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声」
BWV.140』
カール・ミュンヒンガー(指揮), シュトゥットガルト室内管弦楽団
シュザンヌ・ダンコ(Sp:(1)(2)), エリー・アーメリンク(Sp:(3)),
ヘレン・ワッツ(A:(3)), ヴェルナー・クレン(T:(3)),
マリウス・リンツラー(Bs:(3)), ガブリエレ・フォンターナ(Sp:(4)(5)),
ユリア・ハマリ(A:(4)(5)), エスタ・ウィンベルイ(T:(4)(5)),
トム・クラウセ(Bs: (4)(5)),
ウィーン・アカデミー合唱団((3)), 室内合唱団((4)(5))
《録音》1968, 1977, 1984年,
シュネーヴ, シュトゥットガルト(ステレオ:セッション)
1960年代後半-70年代初めのバロック音楽復興期に大活躍した巨匠ミュンヒン
ガー。ヴィヴァルディ「四季」の録音がベストセラーになり、「パッヘルベル
のカノン」などを有名にしたなど様々な功績がありますが、何と言っても彼の
本質はバッハの演奏にありました。カール・リヒターの厳格な演奏とは違い、
穏やかで優しいバッハは今でも多くの人に愛されています。名歌手シュザンヌ
・ダンコ, エリー・アーメリンクの美しい歌声も収録。

4802336 ¥900
《ブリテン:合唱作品集》
『5つの花の歌 Op.47』『2つの2声部合唱曲』
『古いフランスのキャロルによるコラール』『羊飼いのキャロル』
『幼いマスグレイヴとバーナード夫人のバラード』
『“グロリアーナ”からコーラル・ダンス』『エイブラム・ブラウン老』
『オリバー・クロムウェル』『おまえはクッションが縫えるかい?』
『サリー・ガーデン』『聖母への讃歌*』
『ミサ・ブレヴィス ニ長調Op.63**』
ルイス・ハルシー(指揮)ザ・エリザベサン・シンガーズ,
ジョージ・マルコム(指揮)ロンドン交響合唱団*
ジョージ・マルコム(指揮)ウェストミンスター大聖堂聖歌隊**
《録音》1960, 1961, 1964年, ロンドン(ステレオ:セッション)
ブリテンは、歌曲や合唱の分野でもたくさんの作品を残しています。ブリテン
はとりわけ少年合唱を愛し、伝統的に少年のみの構成を貫いてきた教会聖歌隊
のためのレパートリーの充実のために多大な貢献をしました。合唱の透明な響
きとその残響を大切にした美しい作品が多いことでも有名です。このアルバム
でもスケールの大きい充実した内容の作品ばかりで、感動的な音楽が心に響き
ます。「聖母への讃歌」は、初CD化。

4802077 2枚組 ¥1400
《イギリス合唱作品集》
(1)パリー:『別れの曲』,
(2)スタンフォード:
『ヘラクレイトス』『Sweet love for me』『僕の恋人はアルブツス』
『ヴェネタ』『チリンガム』『ダンスをしましょう』,
(3)エルガー:
『夏の激流のように』『愛する人は北の地にありて』『行け、私の歌よ』
『冬来たりなば春遠からじ』『驟雨』『愛の嵐』『碑銘』『泉』『甘い調べ』
『私の心の奥深く』,
(4)ディーリアス:
『夏至の歌』『クレイグ・ドゥーの山頂にて』『夏の夜、水の上にて歌える』
『夕日の輝きが城壁に落ち』,
(5)イギリス民謡:
『Captain Bover』『A fair maid』『Matthew, Mark, Luke and John』
『I sowed the seeds of love』『Wassail Song』『Bushes and Briars』
『O Waly, Waly』『Dance to your Daddy』『Bobby Shaftoe』
『Adam Buckham O!』『I love my Love』『The Sailor and Young Nancy』
『Our Captain calls all hands』 『Bonny at Morn』『Soul Cake』
『Down among the dead men』『Brigg Fair』『Early One Morning』
『Derwentwater’s Farewell』
ルイス・ハルシー(指揮)
ルイス・ハルシー・シンガーズ((1)-(4))
ザ・エリザベサン・シンガーズ((5))
《録音》1965, 1968, 1977年, ロンドン(ステレオ:セッション)
イギリスの穏健な書法、旋法性の高さが堅持されたイギリス合唱作品。このメ
ロディーだけでなく和声の美しさを表現豊かな名合唱団の演奏で、イギリスの
溢れる叙情に陶酔されることでしょう。初CD化。

4784972 2枚組 ¥1400
《ウォルトン:合唱作品集》
(1)『戴冠式テ・デウム』
(2)『オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」』
(3)『神をたたえよ』『汝の心に封印をするように』
『生まれた音楽はどこへ行くのか』『ミサ・ブレヴィス』『十二夜』
『リタニア「涙はゆるやかに流れ」』『今まで』
『Make we joy in this fest』『What cheer?』
(4)『領主市長の仕事台』『3つのシトウェルの歌』
(1)ソールズベリー大聖堂聖歌隊, ウィンチェスター大聖堂聖歌隊, 
チチェスター教会聖歌隊
(2)ゲオルグ・ショルティ(指揮) 
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
ベンジャミン・ラクソン(Br)
(3)サイモン・プレストン(指揮)
オックスフォード・クライスト・チャーチ聖歌隊
(4)ヘザー・ハーパー(Sp)ポール・ハンバーガー(P)
《録音》(1)(2)1977年, ロンドン/(3)1972年, オックスフォード/(4)不明 
(ステレオ:セッション)
ロマンティックで、イギリス的な雰囲気な作風のウォルトン。戦後純音楽の分
野で活躍しました。「戴冠式テ・デウム」は、英国女王エリザベス2世の戴冠
式の最後を彩る音楽は壮麗で祝典的。「ベルシャザールの饗宴」では、ユダヤ
人のバビロン捕囚と、やがて実現される予言へ期待を描いている作品です。二
重合唱や二軍の吹奏楽を要する壮大なこの作品は、さすがショルティらしくダ
イナミックな表現が冴えた演奏です。オックスフォード・クライスト・チャー
チ聖歌隊による合唱作品も、透明な歌声を聞かせてくれます。(3)(4)は初CD化

4802296 ¥900
《ブリテン:声楽作品集》
(1)『今日のための発言 Op.75』
(2)『金曜日の午後 Op.7』『鳥たち』『聖体拝領のキャロル』
(3)『カンティクル第2番「アブラハムとイサク」Op.51』
(4)『子守歌のお守りOp.41』
(5)『ボトムの夢-「夏の夜の夢」より』
(6)『王様の剣』
(7) パーセル:『束の間の音楽(ティペット編)』『薔薇のあずまやから』
(1)ベンジャミン・ブリテン(指揮)
ケンブリッジ大学音楽協会合唱団
デイヴィッド・ウィルコックス(指揮)
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団
(2)ジョン・ハーヘシー(B-A), ベンジャミン・ブリテン(P)
(3)ノーマ・プロクター(A), ピーター・ピアーズ(T),
ベンジャミン・ブリテン(P)/(4)&(7)パメラ・ボウデン(A),
ピーター・ゲルホーン(P)
(5)ジェライント・エヴァンス(Br),
エルンスト・アンセルメ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団
(6)ヴァルター・ゲール(指揮)&管弦楽団
《録音》 1952-1966年
ブリテンはイギリス国教会聖歌隊の編成のための作品を数多く書いた作曲家の
ひとりです。無調的な音階や機能和声とは逸脱したパッセージを使用しながら
も美しい和声を保ちつつ、壮大な教会に響く残響を取り入れ、ボーイソプラノ
の天使のような歌声の感動的な響きを作り出しました。(2)では、ブリテンが
その歌声に感動し録音したボーイアルト、ジョン・ハーヘシーは、現在バロッ
クのテナー歌手として有名なジョン・エルウィス氏のこと。(1)(2)(4)(6)(7)
は世界初CD化。

4802157 ¥900
《シューベルト:声楽作品集》
(1)『祈り D.815』『夜の明かり D.892』『自然に中の神 D.757』
『若者の喜び D.983』『セレナード D.920』『ゴンドラを漕ぐ人 D.809』
『詩篇第23篇「主は私の牧者で」D.706』『嵐の中の神 D.985』
『天使の合唱(ゲーテの「ファウスト」より)D.440』
(2)『流れの上で D.943』
(3)『岩の上の羊飼い D.965』『ます D.550』
『糸を紡ぐグレートヒェン D.118』『ミューズの子 D.764』
『君はわが憩い D.776』
(1)ルイス・ハルシー(指揮)ザ・エリザベサン・シンガーズ
(2)ロバート・ティアーズ(T), ニール・サンダース(Hr),
ラマー・クラウソン(P),
(3)シュザンヌ・ダンコ(Sp), ジェルヴァーズ・ドゥ・ペイエ(Cl),
グイド・アゴスティ(P)
《録音》 (1)1966年, (2)1969年, (3)1956年
ルイス・ハルシーが指揮する名門ザ・エリザベサン・シンガーズの透明で温か
い歌声。そして、純粋なハーモニーがシューベルトの詩情を表出しています。
そして名歌手ロバート・ティアーと、エレガントな声による歌曲集を収録。世
界初CD化。




<AMATI>
AMI 2503 2枚組 ¥4360
テレマン:
『ヨハネ受難曲』(1749年版, TWV.5:34)
ブリッタ・シュヴァルツ(Ms), ミヒャエル・ツァバノフ(T),
トーマス・フレップ(T), トビアス・ヴォルナー(T),
ゼーレン・フォン・ビラーベック(Br),
ミヒャエル・ショル(指揮)
テレマン・コンソート・マクデブルク(ピリオド楽器アンサンブル)
ビーデリッツ・カントリオ室内合唱団
《録音》2008年3月 (デジタル:ライヴ)
テレマンは3000以上作品を作曲し、受難曲だけでも48曲(うち2曲は不明)もハ
ンブルクのために作曲したそうです。「新しい作品を書くことが神への奉仕」
と考える当時の作曲家の中でも、これだけ毎年受難節のために書いた作曲家は
テレマンぐらいだったのではないでしょうか。11ものヨハネ受難曲を書いたテ
レマン。バッハは1曲しかヨハネを書きませんでしたが、1749年はバッハが最
後に自分のヨハネ(4稿版)を演奏した最後の年でした。このテレマンの1749年
版は、前半に明るい雰囲気、後半に向かってイエスの深い心情を深く掘り下げ
ていくような組立によって、ドラマティックな絵画的手法が採られています。

AMI 9902 2枚組 ¥4360
テレマン:『マタイ受難曲』(1758年版, TWV.5:43)
フレデリケ・ホルツハウゼン(Sp), エリザーベト・グレンガー(Sp),
レナーテ・カッペルト(Sp), フレデリック・メイラン(A),
セバスティアン・ライム(T), ロラント・フェネス(Br),
ラルフ・グローベ(Br),
ミヒャエル・ショル(指揮)
マクデブルク・バロックオーケストラ(ピリオド楽器アンサンブル)
ビーデリッツ・カントリオ室内合唱団
《録音》1999年3月 (デジタル:ライヴ)
テレマンの初期のマタイ受難曲は、既により複雑な対位法を使用していました。
テレマンの設定は、その後の啓蒙主義の時代への情熱だったのです。しかしこ
の晩年のマタイの音響は、完全に精巧でかつ合理的で明確に処理されており、
バッハのそれとは大きく異なった、心に繰り広げられるドラマが展開されてい
きます。




<ARION>
ARN 48018 ¥2180
『ドビュッシー:ピアノ三重奏曲ト長調』
『ラヴェル:ピアノ三重奏曲イ短調』トリオ・ラヴェル
〔シャンタル・ド・ビュシー(P), クリスティアン・クレーネ(Vn),
マンフレート・シュティルツ(Vc)〕
《録音》1982年 (デジタル:セッション)
ドビュッシー17才の時から書き始めた作品で、ドイツのヘンレ社から1986年に
出版されました。この演奏は出版前に世界初録音されたもので、ドビュッシー
らしい甘美で切ない音楽が奏でられます。ラヴェルの作品は20世紀の偉大なピ
アノ三重奏のひとつで、厳格な構成力、凝縮された緊張感を持つ作品です。旧
品番: ARN268018からの再発売となります。

ARN 248128 2枚組 ¥4360
《ドビュッシー:ピアノ・デュオのための作品全集》
『ディアーヌ序曲』『放蕩息子』『交響曲ロ短調』
『アンダンテ・カンタービレ』『バッカスの勝利』
『民謡の主題によるスコットランド行進曲』『リンダラハ』
『ディヴェルティスマン』『小組曲』『牧神の午後への前奏曲』『間奏曲』
『春』『白と黒で』『6つの古代碑銘』『海』
クリスティアン・イヴァルディ & ノエル・リー(P)
《録音》1990年 (デジタル:セッション)
ARIONレーベルで、ピアノ・デュオの数々の名盤を送り出しているお馴染みの
リー&イヴァルデ。ここでも息の合った演奏で、珍しい作品を含む作品も収録。
どの曲もシンプルながら聴く人の心を瞬時に捉える典雅な美しさを演出してく
れます。旧品番: ARN268128からの再発売となります。

ARN 68825 ¥2180
《セバスティアン・デュロン:作品集》
『Diferencias sobre la gaita』『Vuela mariposa』
『Pues me pierdo en lo que callo』『Ay, galan de mi vida』
『Obra de sexto tono』『Cuando muere el sol』『Canarios』
『Gaitilla de mano izquierda(Flute)』
『Gaitilla de mano izquierda(Clavecin)』『Sosieguen, descansen』
『Duerme rosa, y descansa』『Gaitas』『Una zagaleja soy』
『Gran duque』『Que es esto, alevoso』『La borrachita de amor』
『Obra en lleno de tercer tono』『La majestad soberana』
『Y pues de tu error los suspiros』
ムジカ・フィクタ
〔ジャイロ・セラーノ(テノール, パーカッション, バロック・ギター),
ジュリアン・ナヴァーロ(バロック・ギター, テオルボ),
カルロス・セラーノ(リコーダー, ダルシアン), エリザベス・ライト(Cemb)〕
《録音》2010年 (デジタル:セッション)
セバスティアン・デュロン(1660-1716)は、アントニオ・デ・リテレスととも
にこの時代の最も偉大なスペインの作曲家のひとりでした。若き頃の経歴は知
られていないようですが、オルガニストとして20歳になる前にいくつかの重要
なポストを与えられ、特にサルスエラの作曲家としても功績を残しました。
4人のバロック・アンサンブル「ムジカ・フィクタ」は、ラテン アメリカと
スペイン・バロックのレパートリーとしたアンサンブルで、情熱的で多彩な
レパートリーを発信に努めており、高い評価を得ています。

ARN 68824 ¥2180
《皇太子妃マリー・アントワネットへのオマージュ》
ルイ=シャルル・ラゲ(1744-1793):『ソナタ第1&2番』
ジャン=バティスト・カルドンヌ(1730-1792):『皇太子妃』
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):『皇太子妃』
ジャン=バウア(1715-1773):『ソナタ第1&2番』
ジャック=アントワーヌ・ミグノー(1700年代):『ソナタ第1番』
トリオ・ドーフィンヌ
〔クララ・イザンベール(Hp), マリー・ファン・ライン(クラヴサン),
モード・ギゲ(バロックVn)〕
《録音》2010年 (デジタル:セッション)
フランス王室に仕えた作曲家たちによる、皇太子妃への思いを綴った作品集。
1728年にシングルアクション・ハープがウィーンの宮廷に紹介され、翌年には
フランスに持ち込まれて次第にもてはやされる楽器となっていきます。この流
行に輪をかけたのが1770年にフランスの王太子妃となったマリー・アントワ
ネットで、自らハープを弾いて宮廷、サロンを中心にハープはなくてはならな
い楽器となりました。「トリオ・ドーフィンヌ」は3人の女流器楽奏者による
アンサンブル。ここではピリオド楽器を使用していますが、モダン楽器による
現代音楽まで幅広いレパートリーによってフランス音楽を紹介しています。

ARN 48326 ¥2180
《ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲集》
『ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77』
『ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調Op.129』
マリー・シューブレ(Vn)
ジェイムズ・デプリースト(指揮)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
《録音》1995年 (デジタル:セッション)
マリー・シューブレのデビュー盤だった演奏。いきなりデビューからしてデプ
リーストのバックによる重量級なアルバム。そこで展開される感情的に平板で
冷めきった「クールビューティ」ともいえる演奏です。旧品番: ARN68326から
の再発売となります。

ARN 48292 ¥2180
D・スカルラッティ:『4声のための「マドリード・ミサ」』
モンテヴェルディ:『6声のための「ミサ・イン・イッロ・テンポレ」』
モーリス・ブルボン(指揮)
メタモルフォーゼ・ドゥ・パリ
声楽アンサンブル「コエリ・エト・テラ(天と地)」
《録音》1994年 (デジタル:セッション)
モンテヴェルディが1610年に作曲した6声のミサは、教皇パウロ6世に献呈され
た作品です。伝統的な対位法によって書かれていますが。彼らしい流麗で深い
響きをもっています。500曲以上のソナタを作曲したD・スカルラッティは宗教
曲にも珠玉の作品を残しており、モンテヴェルディから100年後のこの作品は、
D・スカルラッティは、バロック音楽の華やかさが前面に出た一品です。モー
リス・ブルボンは音楽研究家かつ作曲家で、ルネサンス声楽音楽を専門とする
男声アンサンブル、メタモルフォーゼを指揮して、これらの作品を見事な緻密
さをもった感覚で蘇らせています。旧品番: ARN68292からの再発売となります。

ARN 48272 ¥2180
《ギデオン・クライン(1919-1945):器楽と声楽のための作品集》
『ピアノ・ソナタ』『2つのMadigaux』『原罪』
『高声とピアノのための3つの歌』『ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏』
『ディヴェルティメント』『ヴァイオリンとチェロのための二重奏』
『弦楽四重奏のための4つの楽章Op.2』
アンサンブル2E2M
パウル・メファーノ(P&監修)
《録音》1992年, パリ (デジタル:セッション)
ギデオン・クラインは、チェコのブロジェロフ出身のユダヤ系の作曲家。6歳
で音楽的天性を示し、11歳でピアノの才能を発揮。作曲をアロイス・ハーバに
師事。1941年にナチスの収容所に送致されましたが、そこは所内で芸術活動が
推奨された数少ない収容所でした。その時期の書かれた作品は、アルバン・
ベルクの作風を髣髴とされる作品でした。その後アウシュヴィッツ、そして
フュルステングルーベに移送され他界。1990年にクラインの友人が保管して
いた彼のスーツケースか発見されたもの中心に録音されたものです。アンサン
ブル2E2Mは、退廃音楽を中心に知られざる作品の復活演奏を試みています。
旧品番: ARN68272からの再発売となります。

ARN 68820 ¥2180
《バッハへのトリビュート》
『J・S・バッハ:コラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」
BWV.639』
『メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ第1番Op.35-1』
『フランク:前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調Op.18(ハロルト・バウアー編)』
『リスト:孤独な中の神の祝福』
『フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調』
『J・S・バッハ:前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調BWV.849』
セリメーヌ・ドーデ(P)
《録音》2010年11月,  プロヴァンス・リリック・アート(デジタル:ライヴ)
フランス・トゥーロン地方音楽院教授を務めるセリメーヌ・ドーデ。彼女のデ
ビュー・アルバムは、バッハとそれにまつわる作品集。どの作品もバッハを意
識して書かれたもので、暖かみを帯びた骨太なタッチで、濃厚なロマンティシ
ズムに彩られながら、まるで巨大な建造物を組みたてるように描き出される。
壮麗で構築力溢れたアルバムです。

ARN 48110 ¥2180
《レ・ミュジシャン・ドゥ・プロヴァンス/プロヴァンスの笛》
『Branle En Faux-Boudon』『Contredanse "" La Cins rit ""』
『Sonate Que Sias Et Mountagno』『Berceuse ""Lou Rei E Soun Pagi""』
『Ballade de La Reine D’Avril』『Ballet Et Branle Double』
『Les Gaudets:Menuet & Rigaudon』『De Los Alamos』
『La Quatre Estampie Reale』『Marche Du Lieutenant Du Prince D'amour』
『Lei Grand Dansare:Premier Er Dei Dansare』『Second Er Del Dansare』
『Lei Chivau-Frus』『Le Forze D'ercole』『Faunes Et Dryades』
『Branle』『Deux Musettes』『Serenade』
『Bergers Qui Passez Dans La Plaine』『Anuech Quand Lou Gau Cantovo』
『L'annouciatien』『Marche De ""Colinette La Cour""』
『Andantino Pour 2 Fltets Et Tamboourins』『Contredanse Avec Valse』
『Possado- Er Dei Courso- La Reino Sabo』
レ・ミュジシャン・ドゥ・プロヴァンス
《録音》1975年頃 (ステレオ:セッション)
13-18世紀プロヴァンス地方の笛のための舞曲を中心としたアルバム。プロ
ヴァンスの笛の音楽といったら「ビゼー:アルルの女」のファランドール。こ
の地方の民俗舞踊で、男女が手をつなぎあって踊る8分の6拍子の曲で、笛(ガ
ルベ)やタンブランで伴奏される心まで踊らされる楽しい音楽です。もちろん
ファランドールだけでなく、様々な時代の笛(リコーダーや横笛)を使用した
民族的な演奏で、絶妙な間の取り方がたまりません。

ARN 48134 ¥2180
《18世紀フリーメイソンの音楽集》
フランソワ・ジルースト(1738-1799):『フリーメイソンの葬送の音楽』
モーツァルト:
『結社員の旅 K.468』
『フリーメイソン小カンタータ「われらが喜びを高らかに告げ」K.623』
『おお、聖なる絆 K.148』『カンタータ「汝、宇宙の魂に」K.429』
『ドイツ語小カンタータ「無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが」K.619』
ベートーヴェン:『行進曲変ロ長調WoO.29』『奉献歌WoO.126』
フンメル:『フリーメイソンの喜び』
アンリ=ジョセフ・タスカン(1779-1852):『フリーメイソンの葬送行進曲』
レ・ミュジシャン・ドゥ・パリ、他
ロジェ・コット(監修)
《録音》1970年頃 (ステレオ:セッション)
映画「ダ・ヴィンチ・コード」等で話題となった秘密結社フリーメイソン。
数多くの作曲家や音楽家がフリーメイソンに関係していた・・・。というわ
けで、モーツァルトを中心とした18世紀そのころの作曲家たちのフリーメイソ
ンのために書かれた作品を収録した盤です。1970年頃の録音盤ですが、発売
当時話題となった演奏です。旧品番: ARN68134からの再発売となります。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12-05 No.26-1

2012年05月31日 15時28分26秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 ¥1000
8.573029
プロコフィエフ:
1-3.交響組曲「1941年」Op.90(1941)(戦闘の中で/夜に/人類の親和のために)
4-6.交響曲 第5番 変ロ長調 Op.100(1944)
サンパウロ交響楽団
マリン・オールソップ(指揮)
1944年に作曲された「交響曲第5番」は、プロコフィエフ(1891-1953)の最大傑
作の一つとされています。これは、当時、ヒトラー率いるドイツ第三帝国が、
一方的にソ連に攻め入ることで祖国愛に目覚めたというプロコフィエフが、自
ら持てる音楽の力で、祖国に貢献すべく作曲した作品であり、構想からわずか
1か月でピアノ・スコアが完成、そこから1か月でオーケストラのスコアが完成
したというのですから、その創作意欲には並々ならぬものがあったのは間違い
ありません。オールソップの冷徹な指揮が曲全体を引き締めています。

8.572432
リスト:ピアノ作品全集 第35集 ロシアの作曲家によるトランスクリプション集
1.チャイコフスキー:
歌劇「エウゲニ・オネーギン」からポロネーズ S429/R262
2-3. 2つのロシアのメロディ(アラベスク)S250/R102
(第1曲 アリャビエフ:ロマンス「うぐいす」/第2曲 ブラホフ:ボヘミアのシャ
ンソン)
4.別れ-ロシア民謡 S251/R104
5.サンクト・ペテルブルクのアマチュア作曲家のマズルカ S384/R115
6.グリンカ:
歌劇「ルスランとリュドミラ」からチェルケッスク行進曲(第2稿)S406/R164
7.ボロディン:ポルカへの前奏曲 S207a/R297
8.ブルハコフ:ロシア風ギャロップ S478/R143
9.キュイ:タランテラ S482/R147
10.ダルゴムィジスキー:タランテラ S483/R148
11.ルビンステイン:おお、永遠にこうしていられれば Op.34-9 S554/R239
12.ルビンステイン:アシュラ Op.32-6 S554/R239
13.ウィルホルスキー:かつては-ロマンス(第2稿)S577/R291
アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)
ハンガリー生まれの作曲家&ピアニスト、リスト(1811-1886)については、もう
今更語ることもなさそうですが、この曲集に含まれている作品などを聴いてみ
ると、まだまだ知られざる面が多いのではないか・・・と思ってしまいます。

8.572914
ホルスト:
1.ウォルト・ホイットマン序曲 Op.7 H42
2-5.コッツウォルド交響曲 Op.8 H47 (アレグロ・コン・ブリオ/エレジー
(ウィリアム・モリスの思い出に):モルト・アダージョ/スケルツォ/フィナーレ
:アレグロ・モデラート)
6.冬の牧歌 H31
7-12.日本組曲 Op.33 H126(前奏曲:漁師の踊り/儀式の踊り/操り人形の踊り
/間奏曲:漁師の踊り/桜の木の下の踊り/終曲:狼たちの踊り)
13.交響詩「インドラ」Op.13 H66
アルスター管弦楽団
ジョアン・ファレッタ(指揮)
ホルスト(1874-1934)といえば、「イギリス音楽の代表格」の作曲家ですが、
実は様々な国の文化の影響を受けている人でもありました。Op.7の序曲は1899
年、彼が王立音楽大学を卒業した頃に作曲されたもので、当時の作曲仲間に刺
激を受けながらも、まだ自らの独自性を開発しきれていなかったホルストらし
く、思い切りワーグナーの影響が見受けられる明るく朗らかな作品となってい
ます。また、当時傾倒していた社会主義を唱えたウィリアム・モリスに触発さ
れて作曲したのが「コッツウォルド交響曲」であり、こちらはイギリス民謡も
多用されています。それ以前の「冬の牧歌」(1897)は学生時代の習作です。ア
ルバム中、最も注目されるのは、日本の振付師、伊藤道郎から委嘱を受けた
「日本組曲」で、こちらは全編を通じて日本民謡が使われているというもの。
日本人ならたまらない音楽であることは間違いありません。交響詩インドラは
インド哲学からインスパイア作品。彼の父の2度目の妻が神学者であり、その
影響も多分にあることでしょう。

8.572482
ペンデレツキ:
1.フルートと室内オーケストラのための「フォノグラミ」(1961)
2.オーケストラのための「ヤコブ目覚めし時」(1974)
3.弦楽オーケストラと打楽器のための「アナクラシス」(1960)
4.オーケストラのための「デ・ナトゥラ・ソノリス I」(1966)
5.ハープシコード,エレキ・ギター,ベース・ギター,ハープ,コントラバスと
オーケストラのための「パルティータ」(1971…改編1991)
6.ホルンとオーケストラのための「ホルン協奏曲"冬の旅"」(2008…改編2009)
ウルズラ・ヤニク(フルート)…1/ジェニファー・モントン(ホルン)…6
エルジュビェタ・ステファンスカ(ハープシコード)…5
ミハル・ピンダキエヴィツ(エレキ・ギター)…5
コンラッド・クビッキ(ベース・ギター)…5
バルバラ・ヴィトコウスカ(ハープ)…5
イェルジ・チェムブルジンスキ(コントラバス)…5
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アントニ・ヴィト(指揮)
2008年にペンデレツキ(1933-)自身の指揮によって日本初演が行われたホルン
協奏曲(独奏は名手ヴラトコヴィチ)は、その幾分懐古的な音使いと、ホルンの
超絶技巧が相俟って、すぐさま人気作品となり、瞬く間にCDリリースも行われ、
多くの人たちが「現代におけるペンデレツキの存在価値」について思いを馳せ
るきっかけとなりました。このホルン協奏曲は、初演時から幾分の改編を経て、
2010年に録音されたもの。当時の熱狂ぶりから一歩離れた冷静な聴き方ができ
るのではないでしょうか?他の5つの作品は、60年代の“尖ったペンデレツキ”
を中心に選曲。ヴィトによる安定感のある演奏は、ペンデレツキ・サウンドの
変遷をじっくり味わわせてくれること間違いありません。こてこてのゲンダイ
オンガクからジャズの影響、インプロヴィゼーション、そしてネオ・ロマン
ティシズム。ペンデレツキの語法は、まるで流れる水のような柔軟さを持って
います。

8.572485
マルティヌー:
1-3.ハープシコードと小オーケストラのための協奏曲 H246(1935)
4-6.室内音楽 第1番(夜の祭り)H376(1959)
7-12.ラウンド H200(1930)
13-22.調理場のレヴュー(バレエ・ジャズ)(1927)H161
(プロローグ/イントロダクション/リールの大釜の周囲で躍る/鍋と蓋のダンス
/タンゴ(愛のダンス)/決闘/間奏曲/葬送行進曲/晴れやかな踊り/ドラマの踊り)
バレエ完全版…クリストファー・ホグウッド監修
ロバート・ヒル(ハープシコード…1-3)
ホルスト-シンフォニエッタ
クラウス・サイモン(指揮…1-3,13-22/ピアノ…7-12)
マルティヌー(1890-1959)がイマイチ知名度を上げられないのは、もしかしたら
あまりにも作品数が多すぎて、聴くべき曲がわからないからなのかも知れませ
ん。そんな時は、やっぱり楽しい曲から攻めてみませんか?この「調理場のレ
ヴュー」などは入門曲としてうってつけ。結婚を控えたポットと蓋ですが、泡
だて器が横やりを入れ、そこに布巾が介入、ほうきも交えてのケンカが始まり
ます。最終的には仲直りをするという物語ですが、なんといっても音楽が楽し
いこと!タンゴ、チャールストンなど当時流行の音楽が至るところに使われて
います。組曲版としての上演機会は稀にありますが、残念ながら、バレエとし
ては、初演以降忘れられてしまっていたもので、今回、ホグウッドによる綿密
な校訂のもと、この全曲盤が蘇ったのです。ハープシコード協奏曲は、マルセ
ル・ド・ラクール(パリ国立高等音楽院にチェンバロ科を設立した人物)に献呈
され、初演もラクールが行いました。プーランクの「田園のコンセール」にも
ひけを取らないほどの、ネオクラシカル調の精彩に満ちた名作です。

8.572714
メシアン:
1-5.われら死者たちの復活を待ち望む(1964)
6.輝ける墓(1932)
7.賛歌(1932)
フランス国立リヨン管弦楽団
準・メルクル(指揮)
メシアン(1908-1992)の作品の中でも、とりわけ規模が大きく、また「いかに
もメシアンらしい」この音楽。本来は第二次世界大戦の犠牲者を追悼するため
に、当時のフランスの文化相から委嘱されたのですが、この頃、宗教的な題材
をとことん追求していたメシアンは、曲中に戦闘の恐怖などを盛り込むことは
せず、もっと全人類的で普遍的な「救済、復活」の音楽を描き出しました。編
成は木管楽器と金管楽器、そして打楽器と言う変則的なもので、5つにわかれた
部分は、全て聖書からの引用によるタイトルが付けられています。もちろんお
約束の鳥の声も聞こえてきます。他には、若い頃に書かれた2つの作品も収録。
準・メルクルは今回も冴えた棒捌きを見せてくれます。

8.112072
グレート・ヴァイオリニスト・シリーズ
/ヤッシャ・ハイフェッツ アンコール集 第1集(1946-1956)
1.ブラームス(1833-1897):ハンガリー舞曲 第1番(J.ヨアヒム編)
2.ブラームス:ハンガリー舞曲 第17番(F.クライスラー編)
3.ブラームス:ハンガリー舞曲 第20番(F.クライスラー編)
4-6.ベネット(1894-1981):歌のソナタ(抜粋)
7.シュルマン(1915-2002):コド・リヴァー・イル
8.ハチャトゥリアン(1903-1978):剣の舞(J.ハイフェッツ編)
9.パガニーニ(1782-1840):カプリース 第13番(F.クライスラー編)
10.パガニーニ:カプリース 第20番(F.クライスラー編)
11.ズガンバーティ(1841-1914):ナポリのセレナーデ Op.24-2
12.クロール(1901-1980):バンジョーとフィドル
13.ストラヴィンスキー(1882-1971):
「火の鳥」より「子守歌」(S.ドゥシュキン編)
14.ラヴェル(1875-1937):ソナチネ 第2楽章(L.ロケ編)
15.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
3つの幻想的舞曲よりワルツ Op.5-2(H.グリックマン編)
16.ドビュッシー(1862-1918):亜麻色の髪の乙女(A.ハルトマン編)
17.ディニーク(1889-1949):ホラ・スタッカート(J.ハイフェッツ編)
18.プロコフィエフ(1891-1953):
4つの小品よりガヴォット Op.32-3(J.ハイフェッツ編)/
19.プロコフィエフ:10の小品より行進曲 Op.12-1(J.ハイフェッツ編)
20.ラフマニノフ(1873-1943):
練習曲「音の絵」Op.39より第2番(J.ハイフェッツ編)
21.ラフマニノフ:6つの歌より「雛菊」 Op.38-3(J.ハイフェッツ編)
22.2つの小品より「東洋風舞曲」Op.2-2(J.ハイフェッツ編)
23.カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):
一人の男にいいよる2人の乙女 Op.24-3(J.ハイフェッツ編)
24-25.ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ(抜粋)(J.ハイフェッツ編)
26.メトネル(1880-1951):
2つのおとぎ話より第1番 Op.20-1(J.ハイフェッツ編)
27.ドビュッシー(1862-1918):ビリティスの3つの歌より第2番「髪」
28.ファリャ(1876-1946):
「恋は魔術師」より第1番「パントマイム」(P.コハルスキー編)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ブルックス・スミス(ピアノ)…1-11/エマヌエル・ベイ(ピアノ)…12-28
録音 1946-1956年ハリウッド,RCAスタジオ マーク・オーバート=ソーン復刻
ハイフェッツと言えば、あの端正かつ情熱的なチャイコフスキーやブラームス
の協奏曲を思い出す人も多いかもしれませんが、彼の神髄を知るには、ぜひと
もこれらの小品集を押さえていただきたいものです。彼自身の編曲も含むこれ
らのコンサート・ピースは、極めて上品であり、かつ彼の妙技をたっぷりと味
わわせてくれる逸品であり、コンサートを締めくくるための素晴らしいデザー
トとしての役割も担っていたのでしょう。
“ヴァイオリンの神”ここに降臨です。

8.111218
グレート・ピアニスト・シリーズ
/女性ピアニストたち 歴史的名演集 第4集(1921-1955)
1.ベートーヴェン(1770-1827):
創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO80
(演奏: コンスタンス・キーン/録音 1952年9月27-29日ニューヨーク)
2.ブラームス(1833-1897):2つの狂詩曲より第2番 ト短調 Op.79-2
(演奏: レーヌ・ジャノーリ/録音 1947年5月30日パリ)
3.リスト(1811-1886):
ハンガリー狂詩曲 第12番 嬰ハ短調(C.サン=サーンス復元版)
(演奏: ジーナ・バッカウアー/録音 1949年6月8日EMI第3スタジオ)
4.ショパン(1810-1849):スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
(演奏: ローザ・タマルキーナ/録音 1947年モスクワ)
5.スメタナ(1824-1884):チェコ民謡による幻想曲
(演奏: ライザ・フックソーヴァ/録音 1944年ロンドン)
6.アルベニス(1860-1909):スペイン組曲 Op.47より「セビーリャ」
(演奏: リリー・ダイモント/録音 1930年ドイツ)
7.ファリャ(1876-1946):「三角帽子」より「粉屋の踊り」
(演奏: マルセル・メイエ/録音 1925年12月1日ロンドン)
8.モンポウ(1893-1987):郊外-ギタリストと老いぼれ馬
(演奏: マグダ・タリアフェッロ/録音 1930年3月26日パリ)
9.フォーレ(1845-1924):舟歌 第3番 変ト長調 Op.42
(演奏: マリー=テレーズ・フルノー/録音 1944年4月21日パリ)
10.マレスコッティ(1902-1995):ファンタスク
(演奏: ロッティー・モレル/録音 1953年スイス)
11-13.ルーセル(1869-1937):3つの小品 Op.49
(演奏: イヴォンヌ・ルフェビュール/録音 1949年6月20日パリ)
14.ローゼンタール(1862-1946):蝶々
(演奏: ウィニフレッド・クリスティ/録音 1921年ロンドン)
15.シューベルト=リスト:ウィーンの夜会 S427/R252
(演奏: バルベル・アンドレーエ/録音 1929年)
16.J.シュトラウス2世:宝のワルツ(E.ドホナーニ編)
(演奏: エディット・ファルナディ/録音 1955年6月)
※修復&マスタリング…エド・トンプソン
どうしても歴史の影にかくれがちだった20世紀初頭の女性ピアニストたち。彼
女たちは、どれほど素晴らしい才能を有していたとしても、「ピアニスト」と
して認められることは難しかったのはご存知の通りです。このシリーズを通し
て聴くことができる彼女たちの名演は、ほんの片鱗ではありますが、どれも驚
くほどに素晴らしく、他多様性に満ちています。30歳の若さでこの世を去った
伝説的名手タマルキーナの豪快で力強いショパンや、ほとんど音源の残ってい
ない1913年生まれのフックソーヴァのしっとりした演奏など、このアルバムを
聴いているだけで、野に咲く花々を一輪ずつ眺めるような楽しさがあります。

8.572423
ヴァイグル:
1-6.6つの幻想曲(1942)/7.死の島(1903)…世界初録音
8-13.絵画とお話 Op.2(1909)…世界初録音
(むかし、むかし/白雪姫/コウノトリ、ひょろひょろ、長い脚/眠れ、よいこ、
眠りなさい/眠り姫の墓/月の光の中で)
14.復讐の女神の踊り(1937-38)…世界初録音
15-19.夜の幻想曲集 Op.13(1911)
ジョセフ・バノヴェツ(ピアノ)
カール・ヴァイグル(1881-1949)はウィーンの後期ロマン派の作曲家です。彼は
上流階級出身の両親の元で、幼い頃から音楽に親しみ、一時期はツェムリンス
キーから作曲の手ほどきも受けていました。ウィーン大学に進み、音楽学を学
びながら、ウェーベルンやシェーンベルクとも交友関係を結びます。1903年に
は「創造的音楽家協会」を設立し、その会員として、当時の最先端の音楽の初
演に携わります。この頃に書かれた「死の島」は、あの有名なベックリンの絵
に触発されたもので、同じ絵を題材としたラフマニノフやレーガーの曲とは、
また違った雰囲気を有しています。マーラーの第7交響曲を彷彿させる「夜の
幻想曲集」も秀逸。しかし、ナチスの台頭とともにアメリカに亡命し、故国へ
の思いが募るとともに、その作品も懐古的となり、最晩年に書かれた「6つの
幻想曲」には良き時代へのオマージュとも思える郷愁が漂っています。

8.572861-62 2枚組
ディーリアス:
《CD1》
1-5.人生のミサ 第1部
6-8.第2部
《CD2》
1-4.第2部(続き)
5-6.前奏曲と牧歌
ジャニス・ワトソン(ソプラノ)
キャサリン・ウィン=ロジャース(メゾ・ソプラノ…人生のミサのみ)
アンドリュー・ケネディ(テノール…人生のミサのみ)
アラン・オピー(バリトン)/バッハ・コア(人生のミサのみ)
ボーンマス交響楽団
デヴィッド・ヒル(指揮)
ニーチェの「ツァラトゥストラ」からインスパイアされた音楽と言えば、R.
シュトラウスやマーラーを思い出しますが、このディーリアス(1862-1934)の
「人生のミサ」も同じテキストを用いて、全く違ったテイストの音楽を書き上
げました。ディーリアスと言えば、イギリスを代表する作曲家と思われていま
すが、彼の両親は実はドイツ人であり、彼自身もドイツ語を操り、ドイツ文学
をこよなく愛していたのです。このタイトルにある「人生」とは超人ツァラ
トゥストラの辿った人生の遍歴であり、ディーリアスは、そこに普遍性を見出
していたようです。この作品、当初はウォレスによる英訳歌詞で歌われること
が多かったのですが、最近は原語歌唱によるものが増え、この録音もドイツ語
で歌われています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12-05 No.26-2

2012年05月31日 15時27分36秒 | Weblog
8.559722
ヘイルストーク:
1-4.交響曲 第1番(1988)
5-7. 3つのスピリチュアルズ(2005)
(第1番:いつも私は魂を感じている/第2番:クン・バ・ヤ/第3番:おお、自由よ)
8.アメリカン・ポート・オブ・コール(1985)
9.アメイジング・グレイスによるファンファーレ(2003)
10.ホイットマンの旅:1.無限の海に出航(2005)
ケヴィン・ディーズ(バリトン)…10/ヴァージニア交響楽団&合唱団…10
ジョアン・ファレッタ(指揮)
ニューヨーク生まれの作曲家、大学教授ヘイルストーク(1941-)の作品集です。
今回は彼の3曲ある交響曲から第1番(既発売、第2&3番…8.559295),と、その他
の特色ある作品を収録することで、彼の描き出す色彩感豊かで郷愁誘う世界を
味わっていただけます。交響曲第1番は1987年にニュージャージー州の夏の音楽
祭から委嘱されたもので、20分程度のコンパクトで古典的な趣きを持っていま
す。雄大な第1楽章を経て、第2楽章のアダージョはまるでドヴォルザークの作
品のような懐かしさに溢れています。騒がしいスケルツォ、全てを総括する終
楽章と、聴きやすさも満点です。「3つのスピリチュアルズ」はオルガンのた
めに書かれた作品の管弦楽編曲でありアメリカ民謡が至るところに使われてい
ます。ちなみに弟2曲の「クン・バ・ヤ」とは1930年代から変わらず愛されて
いる黒人霊歌で「Come By Here」を省略した言葉とも言われています。高らか
に奏される「アメイジング・グレイスによるファンファーレ」も心が高揚しま
す。NAXOSイチオシの女性指揮者ファレッタのしなやかな指揮でお楽しみくだ
さい。

8.572748
オネゲル:
1-3.オネゲル(1892-1955):交響曲 第2番
4-6.ラザロフ(1932-):管弦楽のための協奏曲 第2番「イカロス」
7.ラザロフ:管弦楽のための「ポエマ」
シアトル交響楽団
ジェラール・シュワルツ(指揮)
第二次世界大戦の最中、オネゲルが書き上げた交響曲第2番。これは1936年に
バーゼル室内管弦楽団の創立10周年記念のためにパウル・ザッハーが委嘱した
ものでした。しかし曲の完成が遅れ、その間に刻々と世相は混乱を極めていき
ます。作品の持つ暗い陰鬱な雰囲気は、確かにそんな当時の空気を反映したも
のですが、終楽章に現れるトランペットで奏される壮麗なコラールは、そんな
重苦しさを一瞬にはねのける輝かしさを有しています(トランペットの使用は
任意ですが・・・)。ラザロフの2つの作品は、シアトル交響楽団の性能を存分
に発揮させるために書かれた作品で、とりわけ「ポエマ」は指揮者シュワルツ
の結婚祝いでもあり、華麗さとロマンティックな雰囲気が見事に融合した美し
い曲です。

8.572892
ロペス=グラサ:
1-6.素朴な組曲 第1番(1950)/7.11月の詩曲(1961)/8.祝祭行進曲(1954)
9-11.交響曲(1944)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
アルヴァロ・カッスート(指揮)
フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994)は20世紀のポルトガルにおける、
最も多作な作曲家の一人です。リスボン音楽院で学び、その後パリへ留学、ケ
クランに作曲と管弦楽法を学んでいます。1941年からはポルトガルで教鞭をと
り、数多くの音楽家を育てあげました。ポルトガルの民謡やポピュラー音楽を
題材にすることの多い彼の作品は、とても耳に馴染みやすく、またドラマティ
ックな面も持ち合わせています。「素朴な組曲」の冒頭に現れるのどかな旋律
を聴いていると、まるで草原で深呼吸をする時のような清々しさを感じさせて
くれます。その後に続く速い部分はお約束通りに荒々しくと、全て聴き手の期
待を裏切ることはありません。これらとは対照的な「11月の詩曲」は、暗く陰
鬱であり、この作曲家の懐の広さを感じさせてくれることは間違いありません。
とは言え「祝祭行進曲」や「交響曲」はやっぱり情熱的。手に汗握るようなわ
くわくする音楽です。

8.572924
アダン:バレエ音楽「ジゼル,またはウィリたち」(ハイライト)
〈第1幕〉1.導入曲/2.葡萄収穫人の登場/3.ロイスの登場/4.ジゼルの登場
/5.葡萄収穫人の再来とワルツ/6.葡萄耕作者の行進
7.パ・スル-パ・ド・ドゥ/8.ポラッカ/9.アンダンテ
10.アレグレット・ペサンテ/11.アレグロ・アン・プゥ・ルレ
12.全員のギャロップ/13.第1幕の終曲と狂乱の場/
〈第2幕〉14.導入曲,猟師の休息と鬼火の出現/15.ミルタの登場
16.ヒラリオンの登場/17.グラン・パ・ド・ドゥ:アダージョ
18.ヴァリアシオンI:アンダンテ
19.ヴァリアシオンII:アンダンテ・モデラート/
20.ワルツ/21.ウィリのアンサンブル/22.終曲/23.日の出と貴族たちの到着
スロヴァキア放送交響楽団
アンドリュー・モグレリア(指揮)
数多くのバレエ作品の中でも、このアダンのジゼルは物語の幻想性においても、
音楽性においても、群を抜く人気を誇るのではないでしょうか?「結婚を目前
に死んでしまった娘は妖精ウィリになり、森に迷い込んだ男性を死ぬまで躍ら
せる」というオーストリア地方の伝説を元に作られた2幕の物語で、信じていた
相手に裏切られた村娘ジゼルが息絶えるという第1幕、彼女が妖精となって踊る
という第2幕で構成されています。このアルバムはこのバレエから聴きどころを
集めたもので、聴いているだけでも詩的な気分になれること請け合いです。

8.571208
ヘンデル:
ヘンデル(1685-1759):合奏協奏曲 Op.6より 1-5. ト長調 Op.6-1 HWV319
6-10.ト短調 Op.6-6 HWV324/11-16. ヘ長調 Op.6-9 HWV327
17-19.ヴィヴァルディ(1678-1741):
フルート協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」Op.10-3 RV428
20-22.C.P.E.バッハ(1714-1788):フルート協奏曲 ニ短調 H425
スコット・ゴフ(フルート)/サイモン・ジェームス(第1ヴァイオリン)
マイケル・ミロポスルキー(第2ヴァイオリン)/テレサ・ベンシューフ(チェロ)
キンベリー・ルス(ハープシコード)
シアトル交響楽団
ジェラール・シュワルツ(指揮)
シアトル交響楽団の主要な奏者たちをソリストとして演奏されたバロックの名
曲の数々です。ヘンデルの合奏協奏曲は、バランスの取れた響きと、渋めの音
色が魅力的。最近はどちらかというと軽快で刺激的な録音の多いヘンデル作品
ですが、この演奏はある種の懐かしさを感じさせてくれます。エレガントな
ヴィヴァルディの「ごしきひわ」とC.P.E.バッハで煌めくように美しいフルー
トを吹いているゴフは2011年までシアトル交響楽団の首席を務めていた人で、
彼は42シーズンに渡ってこのオーケストラで活躍していました。味わい深い音
色がたまりません。

9.70164
※特殊な品番となっておりますので、ご注文の際はお気をつけ下さい
シューベルト:ヴァイオリンとフォルテピアノのための作品集 第1集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)ニ長調 Op.137-1 D384
4-7.ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)イ短調 Op.137-2 D385
8-11.ヴァイオリン・ソナタ(ソナチネ)ト短調 Op.137-3 D408
12-15.デュオ・ソナタ イ長調 Op.162 D574
ジャクリン・ロス(ヴァイオリン)
マギー・コール(フォルテピアノ)
シューベルト(1797-1828)の作品の中でも、あまり演奏の機会が多くないヴァイ
オリンのためのソナタ(ソナチネ)。Op.137の3曲は、彼がまだ20歳になる前に
書かれるも、忘れられたままになり、死後の1836年にようやく実兄フェルディ
ナントの手で出版された作品です。簡素な中に、いかにもシューベルトらしい
伸びやかで美しい旋律が聞こえてくるというもので、モーツァルトやベートー
ヴェンの影響も多分に感じられる、若さ故の情熱が潜んでいます。本来ならば
「配信のみ」で企画された音源なのですが、この曲をバロック・ヴァイオリン
とフォルテピアノで演奏したものは極めて珍しく、その上、あまりにも素晴し
い演奏であるため、急遽アルバム化したという逸品です。精妙な響きと軽やか
な音は、聴き手を200年前の世界へといざないます。

8.559721
レシュノフ:
1-3.弦楽四重奏曲 第2番「エデルマン」(2008)
4.蜃気楼の中の7つの視線(2003)
5.とりつかれた主題による宇宙的な変奏曲(2002)
6.…チャンスなし(2002)
カルペ・ディエム弦楽四重奏団…1-3
ジェローム・シマス(クラリネット)…4
スティーヴン・マイアキー(ヴァイオリン)…4
ジョシュア・ネミス(ピアノ)…4/トリオ・オーパス3…5
バリー・ダヴ(ヴィヴラフォン)…6/スヴェト・ストヤノフ(マリンバ)…6
デイヴ・デピーターズ(パーカッション)…6
現代アメリカ音楽界の中で、最もエキサイティングな作風を持つレシュノフ
(1973-)。彼の作品はすでにNAXOSレーベルからも2作リリースされていて
(8.559398,8.559670)、その対照的な音楽には、思わず声を上げてしまうほど
の驚きがあったものでした。今作も多彩な音世界が描かれた4つの作品を収録。
謎めいた表情から暴力的な表情と、様々な音楽を楽しむことができます。
作曲家の友人であるロバート・エデルマンのために書かれた弦楽四重奏曲第2
番は、極めて個人的な作品であるにもかかわらず、その内容は不変性を持ち、
大いなる生命への賛美につながるものとなっています。たくさんの想像を喚起
させる「蜃気楼-」、メシアン的な響きも垣間見える「宇宙的な変奏曲」、そ
して意味深なタイトルの「チャンスなし」。自分の観ているものが本当に正し
いのか、考え直したくなるような意表を突いてくる音楽です。

8.572475-76 2枚組
カベソン:ティエントとバリエーション全集
〈CD1〉1-14.ティエント集-新式タブラチュアによる曲集(1557)より
15-22.8つのティエント集-Obras de musica(1578)より
〈CD2〉1-3.ティエント集-Obras de musicaより(続き)
4-13.バリエーション集-Obras de musicaより
14-17.バリエーション集-新式タブラチュアによる曲集より
18-19.フーガ-Obras de musicaより
20.6つの音によるティエント-Musica nova(1540)より
グレン・ウィルソン(ハープシコード)
アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)はスペインのルネサンス時代の作曲家、
オルガニストです。彼は幼児期に失明したものの、素晴らしい音楽的才能を発
揮し、オルガンと鍵盤楽器のための作品を数多く残しました。当時はジョスカ
ン・デ・プレの音楽が流行していて、カベソンも彼の声楽曲を鍵盤楽器用に編
曲したものもありますが、一方、当時としては先鋭的な技法を用い、後のバロ
ック音楽を先取りするかのような作品も数多くあります。彼の代表作である
ティエントとは、イベリア半島に発生したポリフォニー様式の器楽作品の様式
で、スペイン語の「触れる」という意味のtentarが語源と言われていて、その
起源はフォリア(狂乱を表す舞曲)や、民謡にさかのぼることができます。形式
は変化に富んでいますが、カベソンの曲は即興的な前奏とリチェルカーレを元
にした、比較的厳格なもので、オルガン音楽の発達にも多大なる貢献をしてい
ます。

8.573023
期待の新進演奏家シリーズ ウラディーミル・ゴルバッチ:ギター・リサイタル
1-4.ピアソラ(1921-92):
ブエノスアイレスの四季(S.アサドによるギター編)(春/夏/秋/冬)
5.ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ 変ロ長調 K441(S.ソボルによるギター編)
6.D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K87(C.ジュリアーニによるギター編)
7.D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K27(E.フィスクによるギター編)
8.D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K431(R.オーセル編)
9.ジュリアーニ(1781-1829):ロンドデット
10-14.アセンシオ(1908-1979):
内なる思い(心静かに/宝物/静寂/よろこび/憧れ)
ウラディーミル・ゴルバッチ(ギター)
2011年、GFA(Guitar Foundation of America)国際ギターコンクールで第1位を
獲得した、ロシア生まれの若いギタリスト、ウラディーミル・ゴルバッチのリ
サイタルCDです。彼はノロシビルスク音楽学校、グリンカ音楽院を経て、ケル
ン音楽アカデミーでギターを学びました。メニューイン財団の主宰する音楽会
に出演したことで、一躍有名になり、その後は各国で開催されたギター・コン
クールで賞を獲得しながら、50回を超す演奏会もこなし、着々と腕を磨いてい
ます。ここで聴けるのは、スカルラッティからピアソラまでと多種多彩。ピア
ソラでの力強さもさることながら、スカルラッティで聴かせる独創性と器用さ
は、特筆ものです。アセンシオの「内なる思い」も名演であり、この若者の揺
るぎない感性には驚かされるばかりです。

8.572745-46 2枚組
ヘンデル:エイシスとガラテア HMV49 全曲
DELOSより移行盤
ガラテア…ドーン・コトスキ(ソプラノ)
エイシス…デヴィッド・ゴードン(テノール)
デイモン…グレン・シーベルト(テノール)
ポリフェルマス…ヤン・オパラッハ(バス)
シアトル交響楽団&合唱団
ジェラール・シュワルツ(指揮)
1712年にイギリスに渡ったヘンデル(1685-1759)は、最初はイタリア風のオペ
ラを上演し人気を保っていたものの、次第に情勢が変わり、仕事にも事欠くよ
うになってしまいました。そんなヘンデルを救ったのが、当時カナーボンの伯
爵(のちにシャンドス侯爵となる)であったブリッジズで、彼は自らの財力を誇
るために広大な邸宅を建築し、美術品や音楽家を集めていて、ヘンデルもその
恩恵に預かったというわけです。この「エイシスとガラテア」はその邸宅で演
奏されたもので、その時の楽長は「乞食オペラ」で知られるペープシュでした。
内容は、ニンフのガラテアと羊飼いのエイシスの物語。美しいガラテアに片思
いする一つ目の巨人ポリフェルマスによって、エイシスは石で打ち殺されてし
まうのですが、ガラテアは自らの力をもって、エイシスを永遠に流れる清らか
な泉に変えるというものです。仮面劇と言っても、技巧的なアリアや迫力あ
る合唱が存分に楽しめる素晴らしい作品です。




<MARCOPOLO>
8.225342 ¥1780
J.シュトラウス 1世:作品集 第22集
1.ワルツ「つばめたち」Op.208/2.オーストリアの分列行進 Op.209
3.有名なカティンカのポルカ Op.210
4.オベールのオペラ「悪魔の分け前」による有名なカドリーユ Op.211
5.マリーのワルツ Op.212
6.レントラーのスタイルによる「野の花」のワルツ Op.213
7.ナドル・ケル、パタティナル・ダンス Op.214
8.マルタ・カドリーユ Op.215
9.マルタ・カドリーユ(選択可能な補足部分)Op.215
10.ワルツ「達人」Op.216/11.羊飼いのカドリーユ Op.217
12.ワルツ「信号の踊り」Op.218
スロヴァキア・シンフォニエッタ
クリスティアン・ポラック(指揮)
1847年、43歳のヨハン・シュトラウス1世(1804-1849)は、相変わらず精力的に
創作活動に勤しんでいました。彼は1827年に自らの楽団を率い、何度かオース
トリアのための“分列行進”を行っていましたが、このOp.209の作品は1847年
の8月のパレードで演奏されたもので、熱烈な拍手で迎えられたと記録に残っ
ています。Op.211のカドリーユは、当時大変流行していたオベールのオペラか
ら題材を得たものであり、同じ素材を用いてJ.シュトラウス2世もカドリーユを
作曲しています。また「カティンカ」とは、当時ボヘミアの女性を総称した呼
び名です。他にもステキなワルツとカドリーユが盛りだくさんです(ちなみ
にカドリーユとは、4組の男女のカップルが四角い形を作って踊る舞曲です)。

8.225351 ¥1780
1871年ハーゼル・ヒル,夏のコンサート
1.ヨーゼフ・グングル(1810-1889):ワルツ「イモーテルの花々」Op.82
2.グングル:ポルカ「プラウデルモイルヒェン」Op.227
3.グングル:行進曲「ストックホルムへの挨拶」Op.260
4.グングル:インディアナ・ポルカ Op.78
5.グングル:シェーンブルンのカドリーユ Op.127
6.ハンス・クリスチャン・ランビ(1810-1874):銀婚式のポルカ
7.ヨーゼフ・ランナー(1801-1843):ワルツ「魔女の踊り」Op.203
8.グングル:行進曲「ムラート」Op.88
9.J.シュトラウス2世(1825-1899):ニコ・ポルカ Op.228
10.グングル:ワルツ「幻影」Op.222
11.ヨハン・グングル(1818-1883):行進曲「前へ!」Op.81
12.ヨーゼフ・ラビツキー(1802-1881):ポルカ「ロンドンへの挨拶」Op.134-3
13.グングル:ワルツ「海の上の夢」Op.80
14.ベラ・ケーラー(1820-1882):励ましのポルカ Op.24
ストックホルム・シュトラウス管弦楽団
ミカ・アイヒェンホルツ(指揮)
19世紀、ウィーンで大流行していたウィンナ・ワルツですが、ベルリンではハ
ンガリー生まれのヨーゼフ・グングルが「ベルリンのシュトラウス」として大
活躍していました。彼は本家シュトラウスのように、自身のオーケストラを率
い、ヨーロッパ全土を演奏旅行して大喝采を浴びたのです。このアルバムは、
彼が1871年にストックホルムで行った演奏会を再現したもので、スウェーデン
の音楽史の中でも“最もエキサイティングなイヴェント”として広く語り継が
れています。このツアーでは、同じくワルツ作曲家であったクリスチャン・ラ
ンビのオーケストラと合流し、混成メンバーで演奏会を行ったそうですが、新
聞批評では「グングルの指揮の腕前はランビよりも優れている」とされたそう
です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12-05 No.25

2012年05月31日 15時27分07秒 | Weblog
<Chandos>
●Chandos 2for1
CHAN 241-44 2枚組 ¥2180
ネーメ・ヤルヴィ生誕75周年記念 - シャンドス・ハイライト ――
ドヴォルザーク:序曲《謝肉祭》Op.92/ハルヴォルセン:メランコリー
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲ホ短調op.72-2
マーラー:なぜそんなに暗い眼差しだったのか
スッペ:喜歌劇《ファティニッツァ》より 行進曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第19番ロ短調
ブゾーニ:《踊りのワルツ》より フィナーレ/ボルゾーニ:メヌエット
コダーイ:組曲《ハーリ・ヤーノシュ》より 間奏曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス/スヴェンセン:夢/R・シュトラウス:明日!
ハルヴォルセン:ボヤールの入場行進曲/ウェーバー:祝典序曲
ワーグナー:感謝の行進曲/ショスタコーヴィチ:祝典序曲
エリントン:ソリチュード
バーバー:序曲《悪口学校》Op.5、弦楽のためのアダージョ
スティル:交響曲第1番《アフロ=アメリカン》より 第3楽章
エッレル:《5つの小品》より フィナーレ
プロコフィエフ:バレエ音楽《石の花》より ワルツ
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ショスタコーヴィチ:抒情的なワルツ、タヒチ・トロット(2人でお茶を)
スクリャービン:夢/ペルト:クレド
チャイコフスキー:付随音楽《雪娘》より 3つの楽章
ネーメ・ヤルヴィ(指揮)、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、
フィルハーモニア管弦楽団、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、
シカゴ交響楽団、他
これまでシャンドスから150枚以上(!)のレコーディングをリリースしてきた
ネーメ・ヤルヴィ。ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管との初期録音か
ら、遂に完結を迎えたベルゲン・フィルとのハルヴォルセンまで。
シャンドスで鳴り響かせてきた豪快な"ヤルヴィ・サウンド"とその歩みが凝縮
された2枚組の登場です!

CHAN 241-43 2枚組 ¥2180
ダイソン:
カンタベリーの巡礼者たち/イン・オナー・オヴ・ザ・シティ(都市を讃えて)
アット・ザ・タバード・イン
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団、
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)、ロバート・ティアー(テノール)、
スティーヴン・ロバーツ(バリトン)
英国王立音楽大学の学長を務め、ナイトにも叙せられたジョージ・ダイソン
(1883-1964)の大作「カンタベリーの巡礼者たち」の全曲録音。
「ヴォーン・ウィリアムズやアイアランドの音楽が好きならばダイソンも好き
になる」(英BBCミュージック・マガジン誌)と評されるなど、ダイソンの音楽
の入門編としてもオススメしたい好演です。
※CHAN 9531からの新装移行再発売。


●Chandos Classics
CHAN 10729X 6枚組 ¥7020 ※期間限定特価(期間未定) ¥4380
ブリッジ:管弦楽作品集 ――
狂詩曲《夜の始まり》/交響詩《イザベラ》/管弦楽のための2つの詩曲
交響詩《真夜中》(世界初録音)/ダンス・ラプソディ(1908/世界初録音)
5つの幕間劇/ダンス・ポエム/ノルウェーの伝説/交響組曲《海》
戴冠行進曲/夏/ファンタズム/小川にしなだれて柳が茂っている
ヴィネット・デ・ダンス/クリスマスの踊り/序曲《レブス》(世界初録音)
悲歌的協奏曲《祈り》/哀歌/オレイション/アレグロ・モデラート
弦楽のための組曲/ハッグ(世界初録音)
ロバート・ブリッジの詩による2つの歌/《スリーズ》から2つの間奏曲
2つの古いイギリスの歌/2つのエントラクタス/ワルツ・インテルメッツォ
甘き死よ来たれ/サー・ロジャー・ディ・カヴァリー
外でラッパを吹きなさい(世界初録音)/アドレイション(世界初録音)
彼女が眠り横になるところ(世界初録音)
愛はペガサスの翼に乗って(世界初録音)/汝の手は我の物(世界初録音)
子守歌 (世界初録音)/青いマントル(世界初録音)/毎日毎日
私を愛していると言ってくれ!/子守歌/デスペランス讃歌(世界初録音)
セレナーデ/ザ・ロンドン・ページェント(世界初録音)
ロイヤル・ナイト・オブ・バラエティー(世界初録音)
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団&合唱団、
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)、フィリップ・ラングリッジ(テノール)、
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、アルバン・ゲルハルト(チェロ)、
ハワード・シェリー(ピアノ)
2008年11月にこの世を去ったイギリス音楽の伝道師、リチャード・ヒコックス
の遺産を蘇らせるシャンドスの「ヒコックス・レガシー(Hickox Legacy)」シ
リーズ。
ヒコックスがBBCウェールズ・ナショナル管を振り、「過去10年間におけるイ
ギリス音楽への最も重要な貢献の1つ」(英ガーディアン誌)と激賞されたフラ
ンク・ブリッジ(1879-1941)の管弦楽作品集がボックス・セットになって新装
登場!ここには当時の主流となっていたイギリス民謡を採り入れる手法ではな
く、フランス印象主義、ロシア象徴主義、ドイツ表現主義、新ウィーン楽派な
ど、様々なスタイルを自らの作品と融合させたブリッジの作曲家としての足跡
が刻まれている。
ヒコックスの遺産により、ブリテンの師としてではなく、作曲家フランク・ブ
リッジとしての功績、慈愛にあふれる音楽が広く知られることになることだろ
う。

CHAN 10725X ¥1780
ホルスト:
バレエ組曲変ホ長調Op.10/夜の歌Op.19-1/歌劇《さまよう学者》Op.50
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ノーザン・シンフォニア、イングリッド・アットロット(ソプラノ)、
ニール・アーチャー(テノール)、アラン・オピー(バリトン)、
ドナルド・マックスウェル(バス)、
レスリー・ハットフィールド(ヴァイオリン)
ヒコックスが急逝する直前まで取り組んでいたグスターヴ・ホルスト(1874-
1934)の音楽。ノーザン・シンフォニアとのレコーディングでは初期の「バレ
エ組曲」(1899)と「夜の歌」(1903)、晩年の1幕の室内オペラ「さまよう学者」
(1929-30)の3作品をカップリング。
いち早く「惑星」以外のホルストの音楽に光をあてたヒコックスの慧眼に改め
て感服させられる。※CHAN 9734からの新装移行再発売。

CHAN 10726X ¥1780
エルガー:オラトリオ《生命の光》Op.29
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団&合唱団、
ジュディス・ハワース(ソプラノ)、リンダ・フィニー(コントラルト)、
アーサー・デイヴィス(テノール)、ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
ロンドン交響合唱団の指揮者を務めるなど、合唱指揮でも優れた手腕を発揮し
たヒコックス。エルガーの3大オラトリオ、「ゲロンティアスの夢」、「使徒
たち」、「神の国」より前となる1896年に作曲、初演が行われた「生命の光」
は、日本でも2010年に大友直人&東響によって日本初演が実現し、話題をよん
だエルガーの知られざる宗教作品であり、ヒコックスの代表盤の1つである。
※CHAN 9208からの新装移行再発売。

CHAN 10727X ¥1780
ハウエルズ:楽園の賛歌/ケント自由民のウーイング・ソング
リチャード・ヒコックス(指揮)、
BBC交響楽団&合唱団
ジョーン・ロジャーズ(ソプラノ)、
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノール)、アラン・オピー(バリトン)
20世紀イギリスの合唱音楽の発展に寄与したハーバート・ハウエルズ(1892-
1983)。「楽園の賛歌」は、1935年にポリオが原因で最愛の息子を9歳で失った
ハウエルズが深い哀しみの中で作曲した代表作。
失意の底で書かれた音楽に宿るハウエルズの想いが、ヒコックスの指揮によっ
て解き放たれる。※CHAN 9744からの新装移行再発売。

CHAN 10728X ¥1780
ヴォーン・ウィリアムズ:コッツウォルドのロマンス/タンタジルの死
リチャード・ヒコックス(指揮)、
ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団、
ローザ・マニヨン(ソプラノ)、トーマス・ランドル(テノール)、
マシュー・ブルック(バリトン)
「コッツウォルドのロマンス」は、ヴォ―ン・ウィリアムズのバラッド・オペ
ラ「牛追いのヒュー(Hugh the Drover)」を作曲者とモーリス・ジェイコブソ
ンが共同で改作したことにより誕生した作品。
交響曲の演奏が特に高く評価されてきたヒコックスのヴォーン・ウィリアムズ
だが、声楽付き作品も素晴らしいクォリティを誇る。
※CHAN 9646からの新装移行再発売。




<Signum Classics>
SIGCD 289 ¥2080
輝かしいセラフィムに ――
J.S.バッハ:カンタータ第51番《全地よ、神に向かいて歓呼せよ》BWV.51
テレマン:トランペット協奏曲ニ長調
A.スカルラッティ:テブロ川のほとりで
ヘンデル(スティール=パーキンス編):ヴォクソール・ガーデンの音楽
ヘンデル:
《水上の音楽》より 序曲、エアー、ホーンパイプ、《サムソン》HWV.57より
輝かしいセラフィムに
エリン・マナハン・トーマス(ソプラノ)、
クリスピアン・スティール=パーキンス(トランペット)、
クリストファー・モンクス(指揮)、アルモニコ・コンソート
アルモニコ・コンソートの大バッハ、テレマン、A.スカルラッティ、ヘンデル
の"バロック・プログラム"では、今を輝くイギリスの古楽系ソプラノ、エリン
・マナハン・トーマス、バロック・トランペットの世界的名手クリスピアン・
スティール=パーキンスと共演!
J.S.バッハの「カンタータ第51番」や、ヘンデルの音楽で構成された組曲形式
の「ヴォクソール・ガーデンの音楽」など、マナハン・トーマスやスティール
=パーキンスが活躍するプログラムが大きな魅力である。
名匠デイヴィッド・ヒルの薫陶を受けたクリストファー・モンクスが創設し、
2001年にデビューを飾ったアルモニコ・コンソート。
16世紀のポリフォニーからロマン派音楽までの広いレパートリーを持ち、さら
には古楽系のオペラ・カンパニーとしての役割も果たし、ネイクド・バード
第1集&第2集(SIGCD 180、SIGCD 235)やビクトリアの「レクイエム」
(DXL 1112)での優れた演奏が英国内外で高く評価されている。
古楽ファン要注目のアンサンブルです!
録音:2011年2月16日-18日、セント・ポール(デプトフォード、ロンドン)





<Saxophone Classics>
CC 4006 ¥2180
マイケル・デューク - デュオ・サックス ――
コッククロフト:スラップ・ミー/デュボワ:6つのカプリース
ヒンデミット:演奏会用小品/ギャラント:サックスサウンズIII
シュトックハウゼン:少年のデュエット/ラウバ:アルス
マデルナ:ディアロディア/スタンホープ:エアー
アドラー:コントラスティング・インヴェンションズ/ケイ:ハニー
ラム:ベアフット・ダンス
マイケル・デューク(サクソフォン)、ジェフ・エメリック(サクソフォン)、
マイケル・リフノフスキー(サクソフォン)、
カーティン・ケイ(サクソフォン)、アンナ・デューク(サクソフォン)
エキサイティングなサクソフォン・デュオを繰り広げるマイケル・デュークは、
ユージン・ルソー、ジャン=イヴ・フルモー、アルノ・ボーンカンプという
錚々たる面々にサクソフォンを学び、クラシック、ジャズの両ジャンルで活躍
するオーストラリアのサクソフォン・プレーヤー。
"サクソフォン"と"サクソフォン"のサウンド、テクニックのぶつかり合い、コ
ラボレーションから生まれるアンサンブルが、サクソフォンの多様性と柔軟性
をたっぷりと楽しませてくれる。レパートリーの拡大にも一役買ってくれる
デュオ・アルバムです!




<Cello Classics>
CC 1024 ¥2180
ユリウス・クレンゲル - セレブレーション ――
クレンゲル:シューマンの主題による奇想曲/J.S.バッハ:サラバンド*
クレンゲル:3つの小品/タルティーニ:アダージョ*/クレンゲル:小組曲
コスマン:タランテラ*/クレンゲル:即興曲/ポッパー:マズルカ*
クレンゲル:賛歌
ユリウス・クレンゲル(チェロ)*、ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
チェロ・クラシックス・アンサンブル、
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の首席チェリスト、作曲家、フォイアマン
やプリース、ピアティゴルスキー、スッジアといった世界的名手たちを育てた
名匠ユリウス・クレンゲルへのトリビュート。
現在のイギリスの名チェリスト、ウォルフィッシュとその仲間たちによるクレ
ンゲルの音楽、クレンゲルが弾いたJ.S.バッハやタルティーニの演奏の復刻が
リンクすることにより、"音楽家クレンゲル"の偉大な功績がチェロによって語
られる。名作「賛歌」でのアンサンブルも美しい。
2009年-2011年の録音、*=モーガン・ロバーツによるリマスター。

CC 1027 2枚組(1枚価格) ¥2180
キース・ハーヴィー - 献呈...音楽人生に ――
モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
J.S.バッハ/ブゾーニ編:半音階幻想曲とフーガ
スクリャービン:ロマンス イ短調/チャイコフスキー:秋の歌
ストラヴィンスキー:ロシアの乙女の歌/シャポーリン:スケルツォ
ガーシュウィン(ハイフェッツ編):
ベスよ, お前はおれのもの、そんなことはどうでもいいさ
ニン:ムルシアーナ、サエタ、アンダルシア/ポルディーニ:踊る人形
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
デュパルク:悲しき歌/カントルーブ:オーヴェルニュのブーレ
アクロン:ヘブライの旋律/カステルヌオーヴォ=テデスコ:海の歌
伝承曲(ハイフェッツ編):Gweedore Brae/ブラームス:4の厳粛な歌より 第3番
パーセル:しばしの音楽/リース:3つのロシアのアリアによる変奏曲
グリーグ:最後の春/グリエール:ロマンス ニ長調
プロコフィエフ:ワルツ、行進曲
ショパン(クライスラー編):マズルカ イ短調/シマノフスキ:練習曲変ロ短調
パガニーニ:
ロッシーニのモーゼの主題による変奏曲、カプリース第5番(シルバ編)
ハルフテル:恋人のセレナーデ、プレゴン/レーガー:前奏曲、変奏曲
サティ:ジムノペディ/ドビュッシー:美しい夕暮れ
エルガー:さようなら
キース・ハーヴィー(チェロ)、リン・ヘンドリー(ピアノ)、
メラリン・ナイト(ピアノ)、ピーター ペッティンガー(ピアノ)
ガブリエリ弦楽四重奏団の創設メンバーであり、ロンドン・フィル、イギリス
室内管の首席奏者を務めるなど、50年以上にわたってイギリス・チェロ界で重
要なポジションを担ってきたキース・ハーヴィー。
ハーヴィーが選んだ37曲の小品にはフェリアー、ロストロポーヴィチ、カザル
ス、フォイアマンなどの副題が付けられており、それぞれの音楽がキース・ハ
ーヴィーの音楽家人生での出会いを表現している。




<Clarinet Classics>
CC 0066 ¥2180
クラリネットとピアノのためのポーランド作品集 ――
ペンデレツキ:3つの小品/シャウォフスキ:ソナチナ
ラートハウス:クラリネット・ソナタOp.21
ペルコフスキ:クラリネット・ソナタ(世界初録音)
モス:哀歌第5番(世界初録音)
ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(舞踏前奏曲集)
ジャン=マルク・フェサール(クラリネット)、
ヤドヴィガ・レフチュク(ピアノ)
クラリネット・プレーヤーの重要レパートリー、ペンデレツキやルトスワフス
キを収録した近代ポーランドのクラリネット作品集!
名教師ナディア・ブーランジェの門弟ピオトル・ペルコフスキ(1901-1990)と
ピオトル・モス(1949-)の作品は、このフェサールの演奏が世界初録音となる。
フレンチ・クラリネット・スクールの伝統を受け継ぐジャン=マルク・フェサ
ールは、ベルギーのブリュッセル王立音楽院で教授を務めるフランスのクラリ
ネッティスト。2010年8月の録音。

CC 0062 ¥2180
ハリス:クラリネットのための室内楽作品集 ――
ソナチナ/映像/アダージョ/ディヴェルティメント/三重奏曲/電車の音楽
不幸なツチブタ/狩猟にて/室内ソナタ/猫と鼠/王たちのパレード
6つのクレリヒューの歌/5声の組曲/ファンタスティカル・マイクロ
序奏、主題と変奏
ヴィクトリア・ソームズ・サメク(クラリネット)、
マイケル・ベル(ピアノ)、ロバート・ハーディ(ナレーター)、
アレン・ラドクリフ(ソプラノ&ナレーター)、
キンバーリー・イースター(クラリネット)、イースト・ウィンズ
イギリスのコンポーザー=クラリネッティスト、ポール・ハリスの室内楽作品
集は、クラリネット・クラシックスの創立20周年記念タイトル。
ハリスはこれまでに600以上の作品を出版しており、ジュリアン・ブリスのた
めに作曲された「序奏、主題と変奏」など、リリカルでメロデッィックなスタ
イルは高評価を受け続けている。2010年7月の録音。




<Omnibus Classics>
CC 5004 ¥2180
ドーズ:室内楽作品集 ――
ヴァイオリン・ソナタ/ホルンのためのソナチネ
ヴァイオリンのためのエレジー/チェロ・ソナタ/クラリネット・ソナタ
エマ・ジョンソン(クラリネット)、スティーヴン・スターリング(ホルン)、
ジェマ・ローズフィールド(チェロ)、マシュー・トラスラー(ヴァイオリン)、
ゴードン・バック(ピアノ)
ジュリアン・ドーズ(1942-)は、エルガーやヴォーン=ウィリアムズ、フィン
ジの音楽に通ずる英国の田園風景、牧歌的雰囲気を生み出すことができる作曲
技法の持ち主。
エマ・ジョンソンやスティーヴン・スターリング、ジェマ・ローズフィールド
などの名手たちの存在が、ドーズの音楽への注目度の高さを示してくれている。

CC 5005 ¥2180
ショパン:夜想曲嬰ハ短調Op.posth、即興曲第1番Op.29、即興曲第2番Op.36
ドビュッシー:夜想曲変ニ長調/フォーレ:夜想曲第6番変ニ長調Op.63
シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居Op.26/ドビュッシー:喜びの島
ヘレン・リード(ピアノ)
1998年にBBCヤング・ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤーのファイナリストと
なり、2000年にはカリック国際ピアノ・コンクールで優勝を果たした女流ピア
ニスト。
ショパン、ドビュッシー、フォーレの「夜想曲」では、静かな響きと美しさが
作品を包み込む。レコーディング・エンジニアはリン・レコーズでおなじみの
フィリップ・ホッブス!2010年12月の録音。





<ジェイズ・ミュージック>
JMPC-10102 ¥2000
「ナポリ・太陽の国」
太陽の国('O paese d"o sole)
嘆きのセレナータ(Serenata rimpianto)
五月の夜('Na sera 'e maggio)
望郷(Vurria)
マレキアーレ(Marechiare)
どうしましょう(Che t'aggia d'i!)
舟へ帰ろう(Torna a vuc'a)
遙かなるサンタルチア(Santa Lucia luntana)
とても君を愛している(Ti voglio tanto bene)
(歌唱言語:全曲、イタリア語と日本語訳詞の混合)
池主保(歌)
宇津木貴子(ピアノ)
録音:2012年3月、門仲天井ホール
ディレクター・編曲:内山有希夫
エンジニア:昼田純一
名実共に日本を代表するカンツォーネ歌手「池主保」の第二弾アルバム。カン
ツォーネの定番曲ばかりを集め、その実力を問う。
自身による訳詞を始め、師でもある荒井基裕氏の訳詞などを交え、原語と日本
語の両方による、分かり易いカンツォーネを紹介。迫力ある歌唱に圧倒される
内容。日本における真のカンツォーネがここにある。
※池主保プロフィール
1984年より荒井基裕氏に師事、カンツォーネを学ぶ。'94年第2回太陽カンツォ
ーネ・コンコルソ第3位。首都圏を中心にホール、シャンソニエなどでコンサ
ート多数。カンツォーネ・ナポリターナ夏の祭典('94~'07年)。'00年、RCCテ
レビ「ナポリ民謡をあなたに」に出演、好評を得る。特にリサイタルは'88年
より'06年まで20回に及ぶ。またボランティア活動として障害者・高齢者を対
象に「歌の宅配」コンサートなども行っている。2008年、待望のファーストア
ルバム発売。

※第1集も取り扱い始めます。
JMPC-10101 ¥2000
「ナポリ・愛と夢」
カタリ(冷たい心) Core‘ngrato/夜の声 Voce‘e notte!/
帰れソレントへ Torna a Surriento/低い窓 Fenesta vascia/
静けさに歌う Silenzio cantatoro/悪い女 Malafemmena/
カルーソー Caruso
池主保(歌)、
宇津木貴子(ピアノ)
録音:2008年2月、3月、門仲天井ホール
実力派歌手・池主 保がナポリへの熱き思いを伝える、魂のカンツォーネ。音
楽生活25年の集大成、第1弾!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする