<audite>
=ドイチュラントラジオ・クルトゥーア=
AU 95588 \2280
モノラル
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35(アウアー版)
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調KV.218
(3)J. S. バッハ:シャコンヌ
イェフディ・メニューイン(Vn)
(1)フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団
(2)カール・べーム(指)RIAS交響楽団
録音:(1)1949年9月24日ベルリン、ティタニア・パラスト
(スタジオ・セッション)
(2)1951年4月9日ベルリン-ダーレム、イエス・キリスト教会
(スタジオ・セッション)
(3)1948年6月28日ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)
ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源から
の復刻。来年2009年に歿後10年を迎えるイェフディ・メニューイン(1916-1999)
は、神童として、後年はヒューマニストとして音楽を越えた活動でもしられた
ヴァイオリニスト。
メニューインを尊敬していたフリッチャイとのチャイコフスキーはアウアー版
による演奏。第1楽章の小規模なカット、フィナーレにおける大幅なカットが特
徴で、これにはアウアーがとくにチャイコフスキーの反復進行が苦手であった
ためと伝えられています。なお、この録音はフリッチャイにとってRIAS響首席
指揮者就任後におこなった初の録音でもありました。いっぽう、巨匠ベームと
の共演によるモーツァルトの第4番は、TAHRA盤(TAH.533)でも知られるように、
こちらは折り目正しい様式のバックと美しいレガートが魅力となっています。
わずか12歳で絶対的な確信をもって弾ききったといわれるシャコンヌも、ここ
では味わい芸というべき深みを加えています。
AU 23412 2枚組 \2700
モノラル
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」(全曲)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br・エンリーコ)
マリア・シュターダー(S・ルチア)
エルンスト・ヘフリガー(T・エドガルド)
ホルスト・ヴィルヘルム(T・アルトゥーロ)
テオドル・シュロット(Bs・ライモンド)
ジークリンデ・ワーグナー(A・アリーサ)
コルネリス・ヴァン・ダイク(T・ノルマンノ)
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団&RIAS室内合唱団
録音:1953年1月22-28日ベルリン-ダーレム、イエス・キリスト教会
(スタジオ・セッション)
エディション・フェレンツ・フリッチャイ第9集。全曲としてはフリッチャイ
唯一の「ルチア」として知られるこの録音、オペラ録音では当時一般的であっ
たドイツ語翻訳歌唱によるものですが、錚錚たる顔ぶれの歌手を揃えています。
標題役にはフリッチャイお気に入りのシュターダー、エドガルドには、1949年
のザルツブルク音楽祭におけるオルフ「アンティゴネ」世界初演で起用したヘ
フリガー。そしてエンリーコ役のフィッシャー=ディースカウ。かれもまたフ
リッチャイの指揮でヴェルディの「ドン・カルロ」のポーザ公爵を歌いオペラ
・デビューを果たしています(1948年)。この理想的なアンサンブルと首席指揮
者就任から4年を経た手兵とをしたがえて、フリッチャイはいきいきとたいへん
ドラマティックな内容を聴かせています。ベルリンRIAS収録によるドイチュラ
ントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻。
AU 23405 2枚組 \2700
モノラル
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」(全曲)
レオンタイン・プライス(S・ベス)
ウィリアム・ウォーフィールド(Br・ポーギー)
キャブ・キャロウェイ(T・スポーティング・ライフ)
ジョン・マッカリー(Br・クラウン)
ヘレン・コルバート(S・クララ)
ブレヴィンス・デイヴィス&ロバート・ブリーン・プロダクション合唱団
エヴァ・ジェシー(合唱指揮)
アレグザンダー・スモーレンス(指)ベルリンRIASダンス・オーケストラ
録音:1952年9月21日ベルリン、ティタニア・パラスト(ベルリン芸術週間ライヴ)
ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源から
の復刻。1935年にニューヨークで「ポーギーとベス」の世界初演を指揮したス
モーレンスは、アメリカ国務省が後援するヨーロッパのツアーで、アメリカが
生んだこの傑作オペラをヨーロッパに紹介しています。これはその歴史的記録。
いきなりサマータイムで圧倒的な歌声を聴かせるのはベスを当たり役とするプ
ライス。相手役ウォーフィールドとの掛け合いも迫るものがあり、このプロダ
クションが縁でふたりは結婚。のちに1963年のスタジオ抜粋盤でも共演してい
ます。ほかに伝説のジャズ・シンガー、キャロウェイが脇を固めていたりと
キャストも充実。ジャズの盛んなドイツのオケらしくなまなましいサウンドが
耳に残ります。
<KING INTERNATIONAL>
KDC 7010 \1350
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.10
モーツァルト:ホルン協奏曲全集 他
ホルン協奏曲 ニ長調K.412/ホルン協奏曲 変ホ長調K.417/
ホルン協奏曲 変ホ長調K.447/
ホルン協奏曲 変ホ長調K.495/ロンド 変ホ長調K.371/ロンド ニ長調K.514
ローウェル・グレア(ナチュラル・ホルン)
ニコラス・マギーガン(指)フィルハーモニア・バロック管弦楽団
録音:1988年3月ローマ・マウンテン・カレッジ礼拝堂(サンフランシスコ)
(原盤番号:HCX 3957012/HMU 907012廃盤)
宇野功芳氏の演奏解説&エッセイ付き
ナチュラル・ホルンによるモーツァルトのホルン協奏曲。抜群のテクニックを
誇るローウェル・グレアとマギーガン、フィルハーモニア・バロックの好サポ
ートを得て、この作品の屈指の名演を作り上げています。
拙著「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」(講談社)におけるモーツァルト
「ホルン協奏曲」の文章は、1996年に書いたものであるが、自分ながら今もっ
て最も気に入っている演奏評のひとつである。(中略)本CDのソリスト、グリー
アはその古楽器を使っているので、今にも音が引っくりかえりそうな面白さが
あり、それがまたホルン演奏のダイゴ味となる。それにしてもグリーアは名手
で、いくつもある難所を見事にグリーアじゃないクリアーしているが、興に乗
ると音を割って、《第2番K.417》の第3楽章最後など、まるでオナラのようだ。
【宇野功芳氏ライナーノーツより】
<haenssler>
=SWR MUSIC=
94 202 \950
モノラル
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
イダ・ヘンデル(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:(1)1955年9月20日(2)1953年1月10日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
イダ・ヘンデル(1928年生まれ)の弾く貴重な協奏曲録音が正規初CD化。ブラー
ムスは1937年のロンドン・デビュー、そして、彼女の代表的録音(1953年)とさ
れるチェリビダッケとの共演でも知られる最高のプログラム。サージェントと
の録音(1945年)が現状では唯一のメンデルスゾーンもファンにはかけがえのな
いものといえるでしょう。いずれも共演は首席指揮者ミュラー=クライ率いる
当時の南ドイツ放送交響楽団。SWRの収録で音質もたいへんすぐれています。
94 201 \950
モノラル
(1)ヨハン・クリストフ・バッハ:
ラメント「ああ、「ああ、私が頭に豊かな水を持っていれば」
J.S.バッハ:
(2)カンタータ第158番「われは行きて汝をこがれ求む」BWV.158
(3)カンタータ第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV.178より第3曲
(4)カンタータ第83番「新しき契約の喜びの時」BWV.83より第2曲
(5)カンタータ第117番「讃美と栄光 至高の善なる者にあれ」BWV.117より第6曲
(6)カンタータ第13番「わがため息、わが涙は」BWV.13より第5曲
J.S.バッハ:シェメッリ歌曲集BWV.439-507より
(7)われ汝のうちにて喜べりBWV.465
(8)われここ汝の飼葉桶の側にたちBWV.469
(9)おお、甘く柔和なる幼子イエスよBWV.493
(10)事は成れり、忘るるなかれBWV.458
(11)来たれ、甘き死よ、来たれ、幸いなる安らぎよBWV.478
(12)わがイエスよ、どれほどの魂の痛みをBWV.487
(13)苦き悩みの時、またもや始まりBWV.450
(14)かくして汝は去りゆきたもう、わがイエスよBWV.500
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
アウグスト・ランゲンベック(指)
(1)(2)(4)(5)エルゼ・ゲールム、(2)ロルフ・オシャー(Vn)
(1)(3)ヘルマン・ヒルシュフェルダー、(1)ワルター・ヘンシェル、
(2)カール・ゲオルク・メントゥルプ(Va)
(1)-(14)ヘルマン・クライス、(1)ウェルナー・タウベ(Vc)
(1)(2)マックス・シュルツェ(Cb) (6)カール=フリードリヒ・メス(Fl)
(2)フリッツ・フィッシャー(Ob) (1)-(14)リズドア・プレトリウス(Cem)
シュトゥットガルト・カンタータ合唱団のメンバー
録音:(1)1959年4月19日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
(2)1957年5月9日シュトゥットガルト、リーダーハレ
(3)-(10)1954年10月23日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
(11)-(14)1953年2月11日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
ドイツの生んだ名バリトン、フィッシャー=ディースカウが20代後半から30代
前半にかけて吹き込んだバッハの宗教曲をまとめたもの。16歳で声楽のレッス
ンを受けてすぐに、カンタータを学習用のプログラムの一部に取り入れて以後、
バッハはずっと歌い継いできた作曲家。このアルバムではやわらかい歌声と、
この時期すでに完成された表現とを確かめることができます。
94 203 \950
モノラル
72'44"
(1)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
(2)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
(1)カール・べーム(指)ザクセン国立歌劇場管弦楽団
録音:(1)1939年(2)1937年
旧品番94.044の再発移行盤。この録音をふくめてバックハウスは生涯に三度、
ブラームスの第2協奏曲を録音していますが、1953年のシューリヒト、同じベ
ームとのウィーン・フィル盤(1967年)と比しても、その音色、力感においてま
ったくひけを取りません。戦前のSP復刻にしては、思いのほか音の良いことに
も驚かされます。2003年リマスタリング。
<ENZO Recordings>
EZCD 10003 \2450
日本語帯・解説付
カプースチン&エシュパイ:サクソフォン協奏曲集
(1)カプースチン:
アルトサクソフォンと管弦楽のための協奏曲Op.49(世界初録音)
(2)エシュパイ:ソプラノサクソフォンと管弦楽のための協奏曲
アレクセイ・ヴォルコフ(アルトサクソフォン、ソプラノサクソフォン)
マルク・ゴレンシテイン(指揮)、オーケストラ《ニューロシア》
録音:2008年5月 モスフィルム・スタジオ(モスクワ)
アムランなどの手によりその作品が相次いで録音され、楽譜出版も相次いで行
われるなど、ここ10年ほどもっとも注目を集める作曲家となったカプースチン。
そのジャズ・イディオムにのっとった即興性を遺憾なく発揮したサクソフォン
・コンチェルトの新録音が登場。
曲は「21世紀版ラプソディー・イン・ブルー」とでも形容したくなるような、
驚くべき名作となっております。
またエシュパイは過去に別の音源がリリースされていたようですが、現在は入
手難。
<HMF>
KDC 5058 \3000
輸入盤(harmonia mundi France)
日本語解説書付
ドビュッシー:
チェロソナタ/レントよりも遅く/スケルツォ/インテルメッツォ
プーランク:チェロソナタ/バガテル ニ短調/セレナード/フランス組曲
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)、アレクサンドル・タロー(ピアノ)
4フランスの若手で最も将来を嘱望されているふたり、チェロのケラスとピアノ
のタロー。このふたりによるドビュッシーとプーランクの全チェロ曲という超
魅力アルバム。エレガントで洒脱なのはもちろんですが、予想外に骨太で辛口
な演奏に驚かされます。滅多に聴く機会のないドビュッシーの初期作品「イン
テルメッツォ」をふたりの演奏で聴くことができるのは最高の贅沢と申せま
しょう。
KDC 5059 \3000
輸入盤(harmonia mundi France)
日本語解説書付
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 作品1の3
(2)同:同第5番ニ長調「幽霊」作品70の1
(3)フンメル:同第4番ト長調 作品65
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)、
ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)、ジャン=ギアン・ケラス (チェロ)
フォルテピアノの奇才シュタイアー、アルカントSQのゼペック、絶好調のケラ
スという超豪華メンバーによる共演。個性の強い各人による火花を散らすよう
な渡り合いから、一変して爽やかなアンサンブルを楽しむ風情まで自由の極み。
時代楽器ならではの張りのある音色のブレンドも魅力。ベートーヴェンのピア
ノ三重奏の世界を存分に堪能できます。
<Victor>
●国内盤仕様
JM-XR 30001(XRCD) 2枚組 \4200
ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団
1983年9月14日、東京カテドラル聖マリア大聖堂
JM-XR 30003(XRCD) \3465
ブルックナー:交響曲第9番(原典版)
朝比奈隆(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団
1980年6月4日、東京カテドラル聖マリア大聖堂
<Membran>
ADD 24bit/96khz
※一部ノイズが認められる個所がありますがオリジナルマスターに起因するも
のです。ご了承ください。
MEMBRAN 232552 2枚組 \1880
プレイズ・バッハ
ゴルトベルク変奏曲(1954年録音)、シンフォニアBWV787-801(1955年録音)、
平均律クラヴィーア曲集第2巻抜粋(1955年録音)、
チェンバロ協奏曲BWV1052(1955年録音)
アーネスト・マクミラン指揮、トロント交響楽団
イタリア協奏曲BWV971(1955年録音)
グレン・グールド(pf)
MEMBRAN 232560 \1350
ベルク:ピアノソナタOp.1
シェーンベルク:
3つのピアノ曲Op.11、ピアノ組曲Op.25、ピアノ協奏曲Op.42
ジャン=マリー・ボーデ指揮、CBC交響楽団
ヴェーベルン:ピアノのための変奏曲Op.27
グレン・グールド(pf)
MEMBRAN 232559 3枚組 \2450
プレイズ・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第1番、第2番
アーネスト・マクミラン指揮、トロント交響楽団
第3番(1955年録音)ハインツ・ウンガー指揮、CBC交響楽団
6つのバガテルOp.126(1952年録音)、
ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」(1954年録音)
アレクサンダー・シュナイダー(Vln)、ザラ・ネルソヴァ(Vc)
ピアノソナタ第19番、第28番(1952年録音)、
創作主題による6つの変奏曲Op.34(1952年録音)、
「エロイカ変奏曲」(1952年録音)
グレン・グールド(pf)
=ドイチュラントラジオ・クルトゥーア=
AU 95588 \2280
モノラル
(1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35(アウアー版)
(2)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調KV.218
(3)J. S. バッハ:シャコンヌ
イェフディ・メニューイン(Vn)
(1)フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団
(2)カール・べーム(指)RIAS交響楽団
録音:(1)1949年9月24日ベルリン、ティタニア・パラスト
(スタジオ・セッション)
(2)1951年4月9日ベルリン-ダーレム、イエス・キリスト教会
(スタジオ・セッション)
(3)1948年6月28日ベルリン、ティタニア・パラスト(ライヴ)
ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源から
の復刻。来年2009年に歿後10年を迎えるイェフディ・メニューイン(1916-1999)
は、神童として、後年はヒューマニストとして音楽を越えた活動でもしられた
ヴァイオリニスト。
メニューインを尊敬していたフリッチャイとのチャイコフスキーはアウアー版
による演奏。第1楽章の小規模なカット、フィナーレにおける大幅なカットが特
徴で、これにはアウアーがとくにチャイコフスキーの反復進行が苦手であった
ためと伝えられています。なお、この録音はフリッチャイにとってRIAS響首席
指揮者就任後におこなった初の録音でもありました。いっぽう、巨匠ベームと
の共演によるモーツァルトの第4番は、TAHRA盤(TAH.533)でも知られるように、
こちらは折り目正しい様式のバックと美しいレガートが魅力となっています。
わずか12歳で絶対的な確信をもって弾ききったといわれるシャコンヌも、ここ
では味わい芸というべき深みを加えています。
AU 23412 2枚組 \2700
モノラル
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」(全曲)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br・エンリーコ)
マリア・シュターダー(S・ルチア)
エルンスト・ヘフリガー(T・エドガルド)
ホルスト・ヴィルヘルム(T・アルトゥーロ)
テオドル・シュロット(Bs・ライモンド)
ジークリンデ・ワーグナー(A・アリーサ)
コルネリス・ヴァン・ダイク(T・ノルマンノ)
フェレンツ・フリッチャイ(指)RIAS交響楽団&RIAS室内合唱団
録音:1953年1月22-28日ベルリン-ダーレム、イエス・キリスト教会
(スタジオ・セッション)
エディション・フェレンツ・フリッチャイ第9集。全曲としてはフリッチャイ
唯一の「ルチア」として知られるこの録音、オペラ録音では当時一般的であっ
たドイツ語翻訳歌唱によるものですが、錚錚たる顔ぶれの歌手を揃えています。
標題役にはフリッチャイお気に入りのシュターダー、エドガルドには、1949年
のザルツブルク音楽祭におけるオルフ「アンティゴネ」世界初演で起用したヘ
フリガー。そしてエンリーコ役のフィッシャー=ディースカウ。かれもまたフ
リッチャイの指揮でヴェルディの「ドン・カルロ」のポーザ公爵を歌いオペラ
・デビューを果たしています(1948年)。この理想的なアンサンブルと首席指揮
者就任から4年を経た手兵とをしたがえて、フリッチャイはいきいきとたいへん
ドラマティックな内容を聴かせています。ベルリンRIAS収録によるドイチュラ
ントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻。
AU 23405 2枚組 \2700
モノラル
ガーシュウィン:「ポーギーとベス」(全曲)
レオンタイン・プライス(S・ベス)
ウィリアム・ウォーフィールド(Br・ポーギー)
キャブ・キャロウェイ(T・スポーティング・ライフ)
ジョン・マッカリー(Br・クラウン)
ヘレン・コルバート(S・クララ)
ブレヴィンス・デイヴィス&ロバート・ブリーン・プロダクション合唱団
エヴァ・ジェシー(合唱指揮)
アレグザンダー・スモーレンス(指)ベルリンRIASダンス・オーケストラ
録音:1952年9月21日ベルリン、ティタニア・パラスト(ベルリン芸術週間ライヴ)
ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源から
の復刻。1935年にニューヨークで「ポーギーとベス」の世界初演を指揮したス
モーレンスは、アメリカ国務省が後援するヨーロッパのツアーで、アメリカが
生んだこの傑作オペラをヨーロッパに紹介しています。これはその歴史的記録。
いきなりサマータイムで圧倒的な歌声を聴かせるのはベスを当たり役とするプ
ライス。相手役ウォーフィールドとの掛け合いも迫るものがあり、このプロダ
クションが縁でふたりは結婚。のちに1963年のスタジオ抜粋盤でも共演してい
ます。ほかに伝説のジャズ・シンガー、キャロウェイが脇を固めていたりと
キャストも充実。ジャズの盛んなドイツのオケらしくなまなましいサウンドが
耳に残ります。
<KING INTERNATIONAL>
KDC 7010 \1350
宇野功芳の音盤棚「これがUNO!」 Vol.10
モーツァルト:ホルン協奏曲全集 他
ホルン協奏曲 ニ長調K.412/ホルン協奏曲 変ホ長調K.417/
ホルン協奏曲 変ホ長調K.447/
ホルン協奏曲 変ホ長調K.495/ロンド 変ホ長調K.371/ロンド ニ長調K.514
ローウェル・グレア(ナチュラル・ホルン)
ニコラス・マギーガン(指)フィルハーモニア・バロック管弦楽団
録音:1988年3月ローマ・マウンテン・カレッジ礼拝堂(サンフランシスコ)
(原盤番号:HCX 3957012/HMU 907012廃盤)
宇野功芳氏の演奏解説&エッセイ付き
ナチュラル・ホルンによるモーツァルトのホルン協奏曲。抜群のテクニックを
誇るローウェル・グレアとマギーガン、フィルハーモニア・バロックの好サポ
ートを得て、この作品の屈指の名演を作り上げています。
拙著「宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」(講談社)におけるモーツァルト
「ホルン協奏曲」の文章は、1996年に書いたものであるが、自分ながら今もっ
て最も気に入っている演奏評のひとつである。(中略)本CDのソリスト、グリー
アはその古楽器を使っているので、今にも音が引っくりかえりそうな面白さが
あり、それがまたホルン演奏のダイゴ味となる。それにしてもグリーアは名手
で、いくつもある難所を見事にグリーアじゃないクリアーしているが、興に乗
ると音を割って、《第2番K.417》の第3楽章最後など、まるでオナラのようだ。
【宇野功芳氏ライナーノーツより】
<haenssler>
=SWR MUSIC=
94 202 \950
モノラル
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
イダ・ヘンデル(Vn)
ハンス・ミュラー=クライ(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:(1)1955年9月20日(2)1953年1月10日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
イダ・ヘンデル(1928年生まれ)の弾く貴重な協奏曲録音が正規初CD化。ブラー
ムスは1937年のロンドン・デビュー、そして、彼女の代表的録音(1953年)とさ
れるチェリビダッケとの共演でも知られる最高のプログラム。サージェントと
の録音(1945年)が現状では唯一のメンデルスゾーンもファンにはかけがえのな
いものといえるでしょう。いずれも共演は首席指揮者ミュラー=クライ率いる
当時の南ドイツ放送交響楽団。SWRの収録で音質もたいへんすぐれています。
94 201 \950
モノラル
(1)ヨハン・クリストフ・バッハ:
ラメント「ああ、「ああ、私が頭に豊かな水を持っていれば」
J.S.バッハ:
(2)カンタータ第158番「われは行きて汝をこがれ求む」BWV.158
(3)カンタータ第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV.178より第3曲
(4)カンタータ第83番「新しき契約の喜びの時」BWV.83より第2曲
(5)カンタータ第117番「讃美と栄光 至高の善なる者にあれ」BWV.117より第6曲
(6)カンタータ第13番「わがため息、わが涙は」BWV.13より第5曲
J.S.バッハ:シェメッリ歌曲集BWV.439-507より
(7)われ汝のうちにて喜べりBWV.465
(8)われここ汝の飼葉桶の側にたちBWV.469
(9)おお、甘く柔和なる幼子イエスよBWV.493
(10)事は成れり、忘るるなかれBWV.458
(11)来たれ、甘き死よ、来たれ、幸いなる安らぎよBWV.478
(12)わがイエスよ、どれほどの魂の痛みをBWV.487
(13)苦き悩みの時、またもや始まりBWV.450
(14)かくして汝は去りゆきたもう、わがイエスよBWV.500
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
アウグスト・ランゲンベック(指)
(1)(2)(4)(5)エルゼ・ゲールム、(2)ロルフ・オシャー(Vn)
(1)(3)ヘルマン・ヒルシュフェルダー、(1)ワルター・ヘンシェル、
(2)カール・ゲオルク・メントゥルプ(Va)
(1)-(14)ヘルマン・クライス、(1)ウェルナー・タウベ(Vc)
(1)(2)マックス・シュルツェ(Cb) (6)カール=フリードリヒ・メス(Fl)
(2)フリッツ・フィッシャー(Ob) (1)-(14)リズドア・プレトリウス(Cem)
シュトゥットガルト・カンタータ合唱団のメンバー
録音:(1)1959年4月19日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
(2)1957年5月9日シュトゥットガルト、リーダーハレ
(3)-(10)1954年10月23日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
(11)-(14)1953年2月11日ゼンデザール・ヴィラ・ベルク
ドイツの生んだ名バリトン、フィッシャー=ディースカウが20代後半から30代
前半にかけて吹き込んだバッハの宗教曲をまとめたもの。16歳で声楽のレッス
ンを受けてすぐに、カンタータを学習用のプログラムの一部に取り入れて以後、
バッハはずっと歌い継いできた作曲家。このアルバムではやわらかい歌声と、
この時期すでに完成された表現とを確かめることができます。
94 203 \950
モノラル
72'44"
(1)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
(2)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
ヴィルヘルム・バックハウス(P)
(1)カール・べーム(指)ザクセン国立歌劇場管弦楽団
録音:(1)1939年(2)1937年
旧品番94.044の再発移行盤。この録音をふくめてバックハウスは生涯に三度、
ブラームスの第2協奏曲を録音していますが、1953年のシューリヒト、同じベ
ームとのウィーン・フィル盤(1967年)と比しても、その音色、力感においてま
ったくひけを取りません。戦前のSP復刻にしては、思いのほか音の良いことに
も驚かされます。2003年リマスタリング。
<ENZO Recordings>
EZCD 10003 \2450
日本語帯・解説付
カプースチン&エシュパイ:サクソフォン協奏曲集
(1)カプースチン:
アルトサクソフォンと管弦楽のための協奏曲Op.49(世界初録音)
(2)エシュパイ:ソプラノサクソフォンと管弦楽のための協奏曲
アレクセイ・ヴォルコフ(アルトサクソフォン、ソプラノサクソフォン)
マルク・ゴレンシテイン(指揮)、オーケストラ《ニューロシア》
録音:2008年5月 モスフィルム・スタジオ(モスクワ)
アムランなどの手によりその作品が相次いで録音され、楽譜出版も相次いで行
われるなど、ここ10年ほどもっとも注目を集める作曲家となったカプースチン。
そのジャズ・イディオムにのっとった即興性を遺憾なく発揮したサクソフォン
・コンチェルトの新録音が登場。
曲は「21世紀版ラプソディー・イン・ブルー」とでも形容したくなるような、
驚くべき名作となっております。
またエシュパイは過去に別の音源がリリースされていたようですが、現在は入
手難。
<HMF>
KDC 5058 \3000
輸入盤(harmonia mundi France)
日本語解説書付
ドビュッシー:
チェロソナタ/レントよりも遅く/スケルツォ/インテルメッツォ
プーランク:チェロソナタ/バガテル ニ短調/セレナード/フランス組曲
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)、アレクサンドル・タロー(ピアノ)
4フランスの若手で最も将来を嘱望されているふたり、チェロのケラスとピアノ
のタロー。このふたりによるドビュッシーとプーランクの全チェロ曲という超
魅力アルバム。エレガントで洒脱なのはもちろんですが、予想外に骨太で辛口
な演奏に驚かされます。滅多に聴く機会のないドビュッシーの初期作品「イン
テルメッツォ」をふたりの演奏で聴くことができるのは最高の贅沢と申せま
しょう。
KDC 5059 \3000
輸入盤(harmonia mundi France)
日本語解説書付
(1)ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番ハ短調 作品1の3
(2)同:同第5番ニ長調「幽霊」作品70の1
(3)フンメル:同第4番ト長調 作品65
アンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)、
ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)、ジャン=ギアン・ケラス (チェロ)
フォルテピアノの奇才シュタイアー、アルカントSQのゼペック、絶好調のケラ
スという超豪華メンバーによる共演。個性の強い各人による火花を散らすよう
な渡り合いから、一変して爽やかなアンサンブルを楽しむ風情まで自由の極み。
時代楽器ならではの張りのある音色のブレンドも魅力。ベートーヴェンのピア
ノ三重奏の世界を存分に堪能できます。
<Victor>
●国内盤仕様
JM-XR 30001(XRCD) 2枚組 \4200
ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)
朝比奈隆(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団
1983年9月14日、東京カテドラル聖マリア大聖堂
JM-XR 30003(XRCD) \3465
ブルックナー:交響曲第9番(原典版)
朝比奈隆(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団
1980年6月4日、東京カテドラル聖マリア大聖堂
<Membran>
ADD 24bit/96khz
※一部ノイズが認められる個所がありますがオリジナルマスターに起因するも
のです。ご了承ください。
MEMBRAN 232552 2枚組 \1880
プレイズ・バッハ
ゴルトベルク変奏曲(1954年録音)、シンフォニアBWV787-801(1955年録音)、
平均律クラヴィーア曲集第2巻抜粋(1955年録音)、
チェンバロ協奏曲BWV1052(1955年録音)
アーネスト・マクミラン指揮、トロント交響楽団
イタリア協奏曲BWV971(1955年録音)
グレン・グールド(pf)
MEMBRAN 232560 \1350
ベルク:ピアノソナタOp.1
シェーンベルク:
3つのピアノ曲Op.11、ピアノ組曲Op.25、ピアノ協奏曲Op.42
ジャン=マリー・ボーデ指揮、CBC交響楽団
ヴェーベルン:ピアノのための変奏曲Op.27
グレン・グールド(pf)
MEMBRAN 232559 3枚組 \2450
プレイズ・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第1番、第2番
アーネスト・マクミラン指揮、トロント交響楽団
第3番(1955年録音)ハインツ・ウンガー指揮、CBC交響楽団
6つのバガテルOp.126(1952年録音)、
ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」(1954年録音)
アレクサンダー・シュナイダー(Vln)、ザラ・ネルソヴァ(Vc)
ピアノソナタ第19番、第28番(1952年録音)、
創作主題による6つの変奏曲Op.34(1952年録音)、
「エロイカ変奏曲」(1952年録音)
グレン・グールド(pf)