<Piano21>
P21 038-N 2枚組 \3500
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.2(4バージョン)
A)ピアノと管弦楽のための
シプリアン・カツァリス(ピアノ/スタインウェイD)、
エドヴァルド・チヴジェリ(指揮)、クイーンズランド交響楽団
録音:2010年6月25日、クイーンズランド・パフォーミング・アーツ・センター
(ライヴ)
B)独奏ピアノのための(オリジナル・バージョン/ショパン編)
シプリアン・カツァリス(ピアノ/ベーゼンドルファー)
録音:2010年7月、トーンスタジオ・テイエ・ファン・ゲースト(ドイツ)
C)ピアノと弦楽五重奏のための(デイヴィッド・ライヴリー編/世界初録音)
シプリアン・カツァリス(ピアノ/ヤマハ・コンサート・グランド CFIIIS)、
ハイデルベルク交響楽団弦楽五重奏団
録音:2010年9月、トーンスタジオ・テイエ・ファン・ゲースト(ドイツ)
D)2台のピアノのための
(ショパン、エキエル、カミンスキ、フォンタナ編/世界初録音)
シプリアン・カツァリス(ピアノI&II/シュタイングレーバー)
録音:2010年8月、シュタイングレーバー・ハウス(ドイツ)
世紀のショパン弾き、超絶技巧の化身シプリアン・カツァリスのショパン生誕
250周年アニヴァーサリー・リリースは、なんと"ピアノと管弦楽"、"ピアノ独
奏"、"ピアノと弦楽五重奏"、"2台ピアノ"、の4バージョン全てを弾いてしまっ
た仰天、衝撃、前代未聞のショパン「ピアノ協奏曲第2番」集!
ショパンではなく別人の手によってオーケストレーションが行われた可能性が
高いとされる「ピアノ協奏曲第2番」。オーケストレーションが施される前、
即ちオリジナル・バージョンとなる"ピアノ独奏版"から浮かび上がるショパン
の意図していた本来の姿と、広く親しまれてきた"ピアノと管弦楽版"の『違い』
を導き出すという大役はカツァリスがまさに適任!
また、フランス系アメリカ人ピアニスト、デイヴィッド・ライヴリーの見事な
アレンジによる"室内楽版(ピアノと弦楽五重奏)"、ショパン、エキエル、カミ
ンスキ、フォンタナの4人の手による"2台ピアノ版"(カツァリスの多重録音!)
を世界初録音、しかも2010年6月から9月にかけての収録という離れ業には驚く
しかない。
"ピアノ独奏版"と"ピアノと弦楽五重奏"は来日公演でも演奏が予定されており、
日本全国で大きな話題となることは確実。
<Telarc>
TEL 32630 \2080
ザ・シンギング・ルームズ
1.ヒグドン:ザ・シンギング・ルームズ
(ヴァイオリン、合唱、管弦楽のための:世界初録音)
2.シングルトン:フレーズ・メーカー(合唱、管弦楽のための:世界初録音)
3.スクリャービン:交響曲第4番Op.54《法悦の詩》
ジェニファー・コー(1:ヴァイオリン)
アトランタ交響楽団&合唱団
指揮:ロバート・スパーノ
録音:2009年3月7-8日 ウッドルフ・アートセンター、アトランタ
ピューリッツァー賞に輝いた新ロマン主義の作曲家ヒグドンと、アトランタ在
住の気鋭の作曲家シングルトンによる2つの世界初録音、さらにスクリャービ
ンが神秘主義に傾倒した後期の代表作として知られる《法悦の詩》を収録した
盛り沢山な1枚。アトランタ交響楽団の音楽監督に就任して8年目のシーズンを
迎えるロバート・スパーノの瑞々しい音楽作りに加え、オグドンのヴァイオリ
ン協奏曲的な《ザ・シンギング・ルームズ》では、1994年のチャイコフスキー
国際コンクールで特別賞を受賞以来、アメリカを拠点に活躍中の若き実力派
ジェニファー・コーがソロに登場。本作はコーの委嘱によるもので、オグドン
は2006年にも《ストリング・ポ得エティック》と題したヴァイオリン・ソナタ
を彼女に献呈しています。
<OUR Recordings(MARCO POLO)>
6.220603(SACD-Hybrid) \1980
中国のリコーダー協奏曲集
1-3.唐建平(タン・ジャンピン)(1955-):飛歌/4-5.盛宗亮(ブライト・シェン)
(1955-):月笛/6-8.馬水龍(マ・シュイロン)(1939-):竹笛協奏曲/9-11.陳怡
(チェン・イ )(1953-):中國古代藝術之美
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/コペンハーゲン・フィルハーモニック
ラン・シュイ(指揮)
録音:録音 2010年4月12-15日コペンハーゲン デンマーク王立アカデミー・
コンサート・ホール
今から 30年ほど前は、中国の近代音楽と言えば「ピアノ協奏曲“黄河”」か、
「ヴァイオリン協奏曲“梁山伯と祝英台(バタフライ・ラヴァーズ)”のどちら
かが知られる程度。確かにこの2曲は、中国以外の聴衆のために上演すること
が許されていた、ただ2つの作品だったのです。しかし、そんな締め付けは文
化大革命の終了とともになくなり(クラシック音楽界では、1979年にアイザッ
ク・スターンが中国を訪問したことでヨーロッパとの交流が盛んとなる)今で
は、中国の様々な才能ある音楽家たちの作品を楽しむことができるようになっ
たのはご存知の通りです。このアルバムは、そんな現代中国の作曲家4人の作
品を収録。唐建平の曲は中国的なメロディをハリウッドの映画音楽のように壮
大なオーケストレーションで楽しむというもの。盛宗亮は NAXOSでもおなじみ
の作曲家。色彩的な響きと金属的なリコーダーの響きがマッチしています。
馬水龍の曲はダイナミック、かつ描写的。そして陳怡の曲は繊細で静かな曲の
中に激しい主張が感じられます。どの曲もミカラ・ペトリのリコーダーが独特
の存在感を放ちます。音質も素晴らしいです。
<DACAPO(MARCO POLO)>
8.226563 \1780
モルテン・ S・ダニエルセン(1967-2009):ドナルズ 09
モルテン・ E・ネルスコフ(語り)/エイル・インダーハウグ(語り&歌)/
モルテン・ S・ダニエルセン(ピアノ、チェレスタ、パーカッション、
スラップスティック)/マッド・キェルビ(ギター)
クリステン・ウィリアムス(ピアノ&語り)他
録音: 2008年-2009年デンマーク&アメリカ
この奇妙なオペラ(?)の作曲家、ダニエルセンは、この曲を作曲中に死去しま
した。3人の登場人物は全て「ドナルド」と呼ばれ、彼らの精神は呼応し、あ
る時はひとりの人間であり、ある時は3つの別個の人格に分裂します。テキスト
は、ここで語り役を務めるネルスコフが書いたもので、ハムレットやユリシー
ズなどの古典作品とも密接な関係を持っています。もちろん「オペラ」とは名
ばかりで、電子音あり、ロックあり、聖歌あり。まるで悪夢を見ているかのよ
うな75分間です。冥界との交信をしたい方、いかがでしょうか?
8.207001 7枚組 \4050
ホルンボー(1909-96):弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1-20番
群れ Op.190B/クァルテット・セレーノ(遺作)
コントラ四重奏団
録音:1992年-2000年
デンマーク、ホーセンス出身の作曲家ホルンボーの弦楽四重奏曲を全てお聴き
いただく BOXです。王立デンマーク音楽院で学ぶも、ルーマニア人のピアニス
ト、メータ・グラフと結婚したことでルーマニアの音楽にも深い関心を持った
のです。作品の上にも反映され、この弦楽四重奏曲も、初期の作品にはどこと
なく東欧の雰囲気が漂っていたりします。全体的には「新古典主義」の音楽の
範疇に入る作風で、決して美しいと言うわけではないのですが、妙に耳に残る
メロディが多く、「もう一度聴いてみたい」と思わせる曲ばかりです。コント
ラ四重奏団の解釈は唯一無比のものです。
6.220535(SACD-Hybrid) \1980
ランゴー(1893-1952):天体の音楽
1-15.天体の音楽 BVN 128/16-19.終末の時 BVN 243/20.深き淵より BVN 414
インガー・ダム=イエンセン(ソプラノ)…1-15/エトナ・レジツェ・ブルーン
(メゾ・ソプラノ)…16-19/ペーター・ロダール(テノール)…16-19/ヨハン・
ロイター(バリトン)…16-19/デンマーク国立合唱団/デンマーク国立声楽ア
ンサンブル
デンマーク国立交響楽団/トマス・ダウスゴー(指揮)
録音: 2009年9月3日…1-15(ライヴ), 2010年5月28-29日…16-20
このランゴーの「天体の音楽」は、珍しい曲として紹介される機会は多いので
すが、上演が困難なせいか、なかなか聴く機会に恵まれない作品として知られ
ています。トーン・クラスターや、ピアノの弦をはじくなどの前衛的な手法が
使われているせいもあり、「ものすごく神秘的な作品」として知られてしまっ
ていますが、実際に聴いてみると、とても静かで壮麗な曲。前衛的な手法も奇
をてらったものではなく、「どうしてもその音が必要だったから」その技法を
用いただけだということがおわかりいただけることでしょう。ソプラノや合唱
が入ってくる部分はホルストやマーラーすら思わせる深淵なものです。ランゴ
ー独特の宗教観、死生観が反映された作品群、素晴らしい演奏と録音でお楽し
みください。
8.226105-06 2枚組 \3560
C.E.F.ヴァイゼ(1774-1842):代表的な作品集
《CD1》
1-4.交響曲第7番変ホ長調 DF 123/5-7.3つの歌/ 8.ジプシーの踊り/9-10.
ピアノ・ソナタ第6番変ロ長調/ 11-17.7つの宵の歌
《CD2》
1-4.交響曲第1番ト短調 DF117/5-12.8つの練習曲 Op.51/13.ジンクシュピー
ル「眠り薬」序曲/14-20.クリスマス・カンタータ
王立デンマーク管弦楽団/ミハエル・シェンヴァント(指揮)
ボフミラ・イェドリーコヴァ(ピアノ)/トーマス・トロンヘイム(ピアノ)
他、様々な演奏者
C.E.F.ヴァイゼは 1774年にホルスタインに生まれ、15歳の時にコペンハーゲン
に移住。それ以来ピアニスト、オルガニストとして研鑽を積み、コペンハーゲ
ンの教会付きのオルガニストに任命されました。その後、宮廷作曲家として多
くの作品を作曲。7曲の交響曲やいくつかのジンクシュピールが現在でもかろ
うじて知られています。時代的にはベートーヴェンと同じ世代にあたりますが、
作品はもっと簡潔で流麗、どちらかというと敬愛していたというモーツァルト
の影響が強く感じられます。また、各々の楽器の使い方が巧みでついつい聴き
惚れてしまう場面も多く、なかなか興味深い作風と言えるでしょう。また彼の
声楽曲も素晴らしく、しみじみと訴えかけてくるような「7つの宵の歌」など
はロマン派の作風も感じさせます。2枚目に収録された「クリスマス・カンタ
ータ」は驚くほど壮麗で快活な作品です。この2枚組には多くの発見があるこ
とでしょう。
<cpo>
777435-2 2枚組 \4900
E.T.A.ホフマン(1776-1822):3幕のジンクシュピール「愛と嫉妬」 AV33
ロベルト・ゼリアー(テノール)/クリスティーナ・ゲルストベルガー(ソプラ
ノ)/フローリアン・シムソン(テノール)/シビレ・スペクト(ソプラノ)/ゲ
イリー・マーティン(バス)/テレーゼ・ビンセント(ソプラノ)他
ルートヴィヒスブルク・シュロス祝祭管弦楽団(オリジナル楽器使用)
ミハエル・ホフシュテッター(指揮)
E.T.A.ホフマン=エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンはドイツの
幻想文学の鬼才として知られていますが、彼の才能は文学だけに留まらず、音
楽、評論、法律、絵画など多岐に渡り、どの分野にも素晴らしい足跡を残して
います。このジンクシュピールは、そんな彼の才能の片鱗を見せつけるもので
す。この作品は、当時流行していたスペインの劇作家カルデロンの戯曲を、
シュレーゲル兄弟がドイツ語に翻訳したものを台本として使い1807年に作曲
されたものですが、スコアは失われてしまい、およそ150年経ってようやく図
書館で発見されました。今回の上演は、ルートウィックスブルク音楽祭におい
て、ホフマンの意図した形を再現することに成功。ここに世界初録音が実現し
たのです。曲はモーツァルト的な軽やかさと、ロマン派特有の豊かな表現力を
併せ持ったもので、E.T.A.ホフマンの音楽への深淵な知識も存分に味わえるも
のです。
777469-2 \2450
カリヴォダ(1801-1866):交響曲集
1.交響曲第2番変ホ長調 Op.17/2.交響曲第4番ハ短調 Op.60
3.演奏会用序曲第17番 Op.242
ケルン・アカデミー
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレン(指揮)
ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダはボヘミア出身の作曲家、楽長、ヴァイオリ
ニストです。彼はプラハ音楽院でウェーバーに作曲、ピクシス(リストのヘク
サメロンで1曲を担当したことで知られる)にヴァイオリンを学び、14歳でヴァ
イオリニストとしてデビューし、ヨーロッパ各地で演奏旅行を行い、名声を高
めます。結局チェコには戻らず、ドナウエッシンゲンの宮廷楽長に就任し、亡
くなるまでこの地で作曲家として活躍しました。彼の作品はとても劇的で、よ
くベートーヴェンと比較されますが、もっと柔軟でロマン派的性格も持ってい
ます。今回のアルバムは2曲の交響曲の他に演奏会序曲を収録。交響曲2番の終
楽章のフーガは何とも見事なものですし、1860年頃に書かれた演奏会序曲は、
ブラームス風でもあります。 777139-2で、交響曲第5&7番も聴けます。
777466-2 \1700
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):歌曲選集
「イタリア歌曲集」&歌曲集「変わりゆく年」より (愛/これについて/窓から
/出会い/恋人たちの会話 /泉にて/あなたは魅力的・・・他 23曲)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)
アントニー・シュピリ(ピアノ)
これは何とも魅力的な1枚です。後期ロマン派の知られざる作曲家、ヨーゼフ
・マルクスは、一部の作品が知られてはいるものの、まだまだ全貌を知ること
はできません。彼の書いた歌曲も魅力的なものばかりですが、まとめて聴くこ
とはなかなかできず、ファンをやきもきさせていました。今回登場のこのアル
バムは、そんなマルクスの歌曲を名メゾ・ソプラノ、キルヒシュラーガーが歌
うというものです。全24曲、多彩で繊細、ガラス細工のような美しい世界を完
璧に表現しています。マーラーやツェムリンスキーの好きな方には特にオスス
メいたします。
777295-2(SACD-Hybrid) \2950
レスピーギ(1879-1936):管弦楽作品集
1.バレエ「風変りな店」全曲/2.組曲「鳥」
パレルモ・マッシモ大劇場交響楽団
マルツィオ・コンティ(指揮)
レスピーギの楽しい管弦楽作品を2つ。「風変りな店」は、ロッシーニの「老
いのいたずら」からの幾つかの曲をレスピーギが管弦楽曲に編曲したもの。
ディアギレフのロシア・バレエ団からの依頼を受け1919年に初演されたもので、
内容は南仏ニースを舞台にした物語。おもちゃ店の店主が様々な客や人形との
やりとりをコミカルに描いたもので、ロッシーニの楽しさが存分に表現された
素晴らしい作品です。かたや「鳥」はラモーやパスクィーニ、その他作者不明
のクサブラン曲を管弦楽曲へと編曲したもの。「リュートのための古い歌と舞
曲」と同じく、レスピーギの音楽史への興味が伺われる作品です。コンティの
指揮は躍動感たっぷりで、レスピーギの色彩豊かな管弦楽法を存分に表現した
ものです。また、この録音はSACDハイブリッドの特性を生かしたもので、素晴
らしい臨場感を味わうことができるでしょう。
777476-2 \2450
A.スカルラッティ(1660-1725):宗教曲集
1.祝福され、尊ばれし聖母マリア(初録音)/2.幸いなるかな女王/3.モルタレ
ス・ノン・アウディティス/4.ニシ・ドミヌス
ゲンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)/アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラ
ノ)/サラ・ミンガルド(コントラルト)/マルティン・オーロ(カウンター・
テナー )/フリオ・ザナシ(バリトン)/アントニオ・アベーテ(バス)
コンチェルト・デ・カヴァリエーリ(オリジナル楽器使用)
マルチェロ・ディ・リサ(指揮)
1660年ナポリ生まれのアレッサンドロ・スカルラッティは、現代では「オペラ
作曲家」及び「カンタータ作曲家」として名高いのですが、数少ない宗教作品
も、まことに素晴らしいものです。彼は教会の仕事をしていない時でも、少な
いながらも宗教的作品を生涯に渡って書いており、比較的有名な「聖チェチリ
アのミサ」の他にもいくつかの典礼用の作品が残されています。ここに収録さ
れた4つのモテットは、どれも流麗で輝かしく、時代を先取りしたもので、
バッハの作品にも比肩するほどの迫力を備えています。
777252-2 \1700
ワインガルトナー(1893-1942):弦楽四重奏曲集第2集
1.弦楽四重奏曲第5番 Op.81/2.弦楽五重奏曲 Op.40
ザラストロ弦楽四重奏団/ペトラ・ヴェーレ(ヴィオラ)…2
指揮者、編曲者として名高いワインガルトナーの弦楽四重奏曲第2集をお届け
いたします。第1集(777251-2)では、第1番と第3番をお聴きいただきましたが、
今回は第5番と弦楽五重奏というカップリングです。彼は終世ロマン派の作風
から逸脱することなく、晩年の作品である第5番の四重奏曲も、美しいメロデ
ィと重厚なハーモニーが横溢した曲で、ワインガルトナーが理想としていた
音楽を聴くことができるでしょう。五重奏曲は更に充実した音色が魅力的。
第3楽章でのヴァイオリンの悲痛な嘆きが耳に残ります。
777511-2 \1700
ハイドン(1732-1809):6つのディヴェルティメント
1.6つのフルート三重奏曲(ディヴェルティメント)Hob:IV6-11
2.バリトン三重奏曲ニ長調(フルート三重奏曲版)Hob:XI82
アンサンブル・サン・スシ・ベルリン(オリジナル楽器使用)
ディヴェルティメント(伊: divertimento)は、日本語で「嬉遊曲」とも訳され、
18世紀中頃に現れた器楽組曲です。語源はイタリア語の「 divertire(楽しい、
面白い、気晴らし )」で、明るく軽妙で楽しい雰囲気を持ち、気軽に演奏でき
る曲として知られています。ハイドンはディヴェルティメントを 160曲以上
書いていますが、ことさら特別な形式を持つ物ではなく、一般的なソナタ形
式の弦楽三重奏曲であったり、弦楽四重奏曲であったり、この曲集のような
フルート三重奏曲であったりと様々です。このフルート三重奏曲はイギリスを
訪れたハイドンが 1784年に作曲したもので、どれもが整った形式を持ち、聴
きやすく、また演奏効果も高いもの。当時の愛好家たちの喜ぶ顔が目に浮か
ぶようです。
<ARTA>
F 10179 \2080
リトムニェジツェ、聖シュチェパーン大聖堂のオルガン
J・S・バッハ(1685-1750)/
ヴィルヘルム・ミッデルシュルテ(1863-1943)編曲:シャコンヌ
フランツ・シュミット(1874-1939):トッカータ ハ長調(1924)
メンデルスゾーン(1809-1847):前奏曲とフーガ ト長調 Op.37 No.2
マルコ・エンリコ・ボッシ(1861-1925):主題と変奏曲 Op.115
フィデリオ・フリードリヒ・フィンケ(1891-1968):7つのコラール前奏曲 から
第2番「キリスト、私たちに幸福を与えてくださるお方」
第1番「ああ、罪を犯した私は何をすべきか」
第3番「神がなされることは、良きことである」
ヤロスラフ・トゥーマ(1956-):歌え、歌え、シュチェパーンよ
ヤロスラフ・トゥーマ(オルガン)
録音:2009年9月、リトムニェジツェ(チェコ)、聖シュチェパーン大聖堂
使用楽器:1941年、イェームリヒ・オルガン工房(ドレスデン)
P21 038-N 2枚組 \3500
ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.2(4バージョン)
A)ピアノと管弦楽のための
シプリアン・カツァリス(ピアノ/スタインウェイD)、
エドヴァルド・チヴジェリ(指揮)、クイーンズランド交響楽団
録音:2010年6月25日、クイーンズランド・パフォーミング・アーツ・センター
(ライヴ)
B)独奏ピアノのための(オリジナル・バージョン/ショパン編)
シプリアン・カツァリス(ピアノ/ベーゼンドルファー)
録音:2010年7月、トーンスタジオ・テイエ・ファン・ゲースト(ドイツ)
C)ピアノと弦楽五重奏のための(デイヴィッド・ライヴリー編/世界初録音)
シプリアン・カツァリス(ピアノ/ヤマハ・コンサート・グランド CFIIIS)、
ハイデルベルク交響楽団弦楽五重奏団
録音:2010年9月、トーンスタジオ・テイエ・ファン・ゲースト(ドイツ)
D)2台のピアノのための
(ショパン、エキエル、カミンスキ、フォンタナ編/世界初録音)
シプリアン・カツァリス(ピアノI&II/シュタイングレーバー)
録音:2010年8月、シュタイングレーバー・ハウス(ドイツ)
世紀のショパン弾き、超絶技巧の化身シプリアン・カツァリスのショパン生誕
250周年アニヴァーサリー・リリースは、なんと"ピアノと管弦楽"、"ピアノ独
奏"、"ピアノと弦楽五重奏"、"2台ピアノ"、の4バージョン全てを弾いてしまっ
た仰天、衝撃、前代未聞のショパン「ピアノ協奏曲第2番」集!
ショパンではなく別人の手によってオーケストレーションが行われた可能性が
高いとされる「ピアノ協奏曲第2番」。オーケストレーションが施される前、
即ちオリジナル・バージョンとなる"ピアノ独奏版"から浮かび上がるショパン
の意図していた本来の姿と、広く親しまれてきた"ピアノと管弦楽版"の『違い』
を導き出すという大役はカツァリスがまさに適任!
また、フランス系アメリカ人ピアニスト、デイヴィッド・ライヴリーの見事な
アレンジによる"室内楽版(ピアノと弦楽五重奏)"、ショパン、エキエル、カミ
ンスキ、フォンタナの4人の手による"2台ピアノ版"(カツァリスの多重録音!)
を世界初録音、しかも2010年6月から9月にかけての収録という離れ業には驚く
しかない。
"ピアノ独奏版"と"ピアノと弦楽五重奏"は来日公演でも演奏が予定されており、
日本全国で大きな話題となることは確実。
<Telarc>
TEL 32630 \2080
ザ・シンギング・ルームズ
1.ヒグドン:ザ・シンギング・ルームズ
(ヴァイオリン、合唱、管弦楽のための:世界初録音)
2.シングルトン:フレーズ・メーカー(合唱、管弦楽のための:世界初録音)
3.スクリャービン:交響曲第4番Op.54《法悦の詩》
ジェニファー・コー(1:ヴァイオリン)
アトランタ交響楽団&合唱団
指揮:ロバート・スパーノ
録音:2009年3月7-8日 ウッドルフ・アートセンター、アトランタ
ピューリッツァー賞に輝いた新ロマン主義の作曲家ヒグドンと、アトランタ在
住の気鋭の作曲家シングルトンによる2つの世界初録音、さらにスクリャービ
ンが神秘主義に傾倒した後期の代表作として知られる《法悦の詩》を収録した
盛り沢山な1枚。アトランタ交響楽団の音楽監督に就任して8年目のシーズンを
迎えるロバート・スパーノの瑞々しい音楽作りに加え、オグドンのヴァイオリ
ン協奏曲的な《ザ・シンギング・ルームズ》では、1994年のチャイコフスキー
国際コンクールで特別賞を受賞以来、アメリカを拠点に活躍中の若き実力派
ジェニファー・コーがソロに登場。本作はコーの委嘱によるもので、オグドン
は2006年にも《ストリング・ポ得エティック》と題したヴァイオリン・ソナタ
を彼女に献呈しています。
<OUR Recordings(MARCO POLO)>
6.220603(SACD-Hybrid) \1980
中国のリコーダー協奏曲集
1-3.唐建平(タン・ジャンピン)(1955-):飛歌/4-5.盛宗亮(ブライト・シェン)
(1955-):月笛/6-8.馬水龍(マ・シュイロン)(1939-):竹笛協奏曲/9-11.陳怡
(チェン・イ )(1953-):中國古代藝術之美
ミカラ・ペトリ(リコーダー)/コペンハーゲン・フィルハーモニック
ラン・シュイ(指揮)
録音:録音 2010年4月12-15日コペンハーゲン デンマーク王立アカデミー・
コンサート・ホール
今から 30年ほど前は、中国の近代音楽と言えば「ピアノ協奏曲“黄河”」か、
「ヴァイオリン協奏曲“梁山伯と祝英台(バタフライ・ラヴァーズ)”のどちら
かが知られる程度。確かにこの2曲は、中国以外の聴衆のために上演すること
が許されていた、ただ2つの作品だったのです。しかし、そんな締め付けは文
化大革命の終了とともになくなり(クラシック音楽界では、1979年にアイザッ
ク・スターンが中国を訪問したことでヨーロッパとの交流が盛んとなる)今で
は、中国の様々な才能ある音楽家たちの作品を楽しむことができるようになっ
たのはご存知の通りです。このアルバムは、そんな現代中国の作曲家4人の作
品を収録。唐建平の曲は中国的なメロディをハリウッドの映画音楽のように壮
大なオーケストレーションで楽しむというもの。盛宗亮は NAXOSでもおなじみ
の作曲家。色彩的な響きと金属的なリコーダーの響きがマッチしています。
馬水龍の曲はダイナミック、かつ描写的。そして陳怡の曲は繊細で静かな曲の
中に激しい主張が感じられます。どの曲もミカラ・ペトリのリコーダーが独特
の存在感を放ちます。音質も素晴らしいです。
<DACAPO(MARCO POLO)>
8.226563 \1780
モルテン・ S・ダニエルセン(1967-2009):ドナルズ 09
モルテン・ E・ネルスコフ(語り)/エイル・インダーハウグ(語り&歌)/
モルテン・ S・ダニエルセン(ピアノ、チェレスタ、パーカッション、
スラップスティック)/マッド・キェルビ(ギター)
クリステン・ウィリアムス(ピアノ&語り)他
録音: 2008年-2009年デンマーク&アメリカ
この奇妙なオペラ(?)の作曲家、ダニエルセンは、この曲を作曲中に死去しま
した。3人の登場人物は全て「ドナルド」と呼ばれ、彼らの精神は呼応し、あ
る時はひとりの人間であり、ある時は3つの別個の人格に分裂します。テキスト
は、ここで語り役を務めるネルスコフが書いたもので、ハムレットやユリシー
ズなどの古典作品とも密接な関係を持っています。もちろん「オペラ」とは名
ばかりで、電子音あり、ロックあり、聖歌あり。まるで悪夢を見ているかのよ
うな75分間です。冥界との交信をしたい方、いかがでしょうか?
8.207001 7枚組 \4050
ホルンボー(1909-96):弦楽四重奏曲全集
弦楽四重奏曲第1-20番
群れ Op.190B/クァルテット・セレーノ(遺作)
コントラ四重奏団
録音:1992年-2000年
デンマーク、ホーセンス出身の作曲家ホルンボーの弦楽四重奏曲を全てお聴き
いただく BOXです。王立デンマーク音楽院で学ぶも、ルーマニア人のピアニス
ト、メータ・グラフと結婚したことでルーマニアの音楽にも深い関心を持った
のです。作品の上にも反映され、この弦楽四重奏曲も、初期の作品にはどこと
なく東欧の雰囲気が漂っていたりします。全体的には「新古典主義」の音楽の
範疇に入る作風で、決して美しいと言うわけではないのですが、妙に耳に残る
メロディが多く、「もう一度聴いてみたい」と思わせる曲ばかりです。コント
ラ四重奏団の解釈は唯一無比のものです。
6.220535(SACD-Hybrid) \1980
ランゴー(1893-1952):天体の音楽
1-15.天体の音楽 BVN 128/16-19.終末の時 BVN 243/20.深き淵より BVN 414
インガー・ダム=イエンセン(ソプラノ)…1-15/エトナ・レジツェ・ブルーン
(メゾ・ソプラノ)…16-19/ペーター・ロダール(テノール)…16-19/ヨハン・
ロイター(バリトン)…16-19/デンマーク国立合唱団/デンマーク国立声楽ア
ンサンブル
デンマーク国立交響楽団/トマス・ダウスゴー(指揮)
録音: 2009年9月3日…1-15(ライヴ), 2010年5月28-29日…16-20
このランゴーの「天体の音楽」は、珍しい曲として紹介される機会は多いので
すが、上演が困難なせいか、なかなか聴く機会に恵まれない作品として知られ
ています。トーン・クラスターや、ピアノの弦をはじくなどの前衛的な手法が
使われているせいもあり、「ものすごく神秘的な作品」として知られてしまっ
ていますが、実際に聴いてみると、とても静かで壮麗な曲。前衛的な手法も奇
をてらったものではなく、「どうしてもその音が必要だったから」その技法を
用いただけだということがおわかりいただけることでしょう。ソプラノや合唱
が入ってくる部分はホルストやマーラーすら思わせる深淵なものです。ランゴ
ー独特の宗教観、死生観が反映された作品群、素晴らしい演奏と録音でお楽し
みください。
8.226105-06 2枚組 \3560
C.E.F.ヴァイゼ(1774-1842):代表的な作品集
《CD1》
1-4.交響曲第7番変ホ長調 DF 123/5-7.3つの歌/ 8.ジプシーの踊り/9-10.
ピアノ・ソナタ第6番変ロ長調/ 11-17.7つの宵の歌
《CD2》
1-4.交響曲第1番ト短調 DF117/5-12.8つの練習曲 Op.51/13.ジンクシュピー
ル「眠り薬」序曲/14-20.クリスマス・カンタータ
王立デンマーク管弦楽団/ミハエル・シェンヴァント(指揮)
ボフミラ・イェドリーコヴァ(ピアノ)/トーマス・トロンヘイム(ピアノ)
他、様々な演奏者
C.E.F.ヴァイゼは 1774年にホルスタインに生まれ、15歳の時にコペンハーゲン
に移住。それ以来ピアニスト、オルガニストとして研鑽を積み、コペンハーゲ
ンの教会付きのオルガニストに任命されました。その後、宮廷作曲家として多
くの作品を作曲。7曲の交響曲やいくつかのジンクシュピールが現在でもかろ
うじて知られています。時代的にはベートーヴェンと同じ世代にあたりますが、
作品はもっと簡潔で流麗、どちらかというと敬愛していたというモーツァルト
の影響が強く感じられます。また、各々の楽器の使い方が巧みでついつい聴き
惚れてしまう場面も多く、なかなか興味深い作風と言えるでしょう。また彼の
声楽曲も素晴らしく、しみじみと訴えかけてくるような「7つの宵の歌」など
はロマン派の作風も感じさせます。2枚目に収録された「クリスマス・カンタ
ータ」は驚くほど壮麗で快活な作品です。この2枚組には多くの発見があるこ
とでしょう。
<cpo>
777435-2 2枚組 \4900
E.T.A.ホフマン(1776-1822):3幕のジンクシュピール「愛と嫉妬」 AV33
ロベルト・ゼリアー(テノール)/クリスティーナ・ゲルストベルガー(ソプラ
ノ)/フローリアン・シムソン(テノール)/シビレ・スペクト(ソプラノ)/ゲ
イリー・マーティン(バス)/テレーゼ・ビンセント(ソプラノ)他
ルートヴィヒスブルク・シュロス祝祭管弦楽団(オリジナル楽器使用)
ミハエル・ホフシュテッター(指揮)
E.T.A.ホフマン=エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンはドイツの
幻想文学の鬼才として知られていますが、彼の才能は文学だけに留まらず、音
楽、評論、法律、絵画など多岐に渡り、どの分野にも素晴らしい足跡を残して
います。このジンクシュピールは、そんな彼の才能の片鱗を見せつけるもので
す。この作品は、当時流行していたスペインの劇作家カルデロンの戯曲を、
シュレーゲル兄弟がドイツ語に翻訳したものを台本として使い1807年に作曲
されたものですが、スコアは失われてしまい、およそ150年経ってようやく図
書館で発見されました。今回の上演は、ルートウィックスブルク音楽祭におい
て、ホフマンの意図した形を再現することに成功。ここに世界初録音が実現し
たのです。曲はモーツァルト的な軽やかさと、ロマン派特有の豊かな表現力を
併せ持ったもので、E.T.A.ホフマンの音楽への深淵な知識も存分に味わえるも
のです。
777469-2 \2450
カリヴォダ(1801-1866):交響曲集
1.交響曲第2番変ホ長調 Op.17/2.交響曲第4番ハ短調 Op.60
3.演奏会用序曲第17番 Op.242
ケルン・アカデミー
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレン(指揮)
ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォダはボヘミア出身の作曲家、楽長、ヴァイオリ
ニストです。彼はプラハ音楽院でウェーバーに作曲、ピクシス(リストのヘク
サメロンで1曲を担当したことで知られる)にヴァイオリンを学び、14歳でヴァ
イオリニストとしてデビューし、ヨーロッパ各地で演奏旅行を行い、名声を高
めます。結局チェコには戻らず、ドナウエッシンゲンの宮廷楽長に就任し、亡
くなるまでこの地で作曲家として活躍しました。彼の作品はとても劇的で、よ
くベートーヴェンと比較されますが、もっと柔軟でロマン派的性格も持ってい
ます。今回のアルバムは2曲の交響曲の他に演奏会序曲を収録。交響曲2番の終
楽章のフーガは何とも見事なものですし、1860年頃に書かれた演奏会序曲は、
ブラームス風でもあります。 777139-2で、交響曲第5&7番も聴けます。
777466-2 \1700
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):歌曲選集
「イタリア歌曲集」&歌曲集「変わりゆく年」より (愛/これについて/窓から
/出会い/恋人たちの会話 /泉にて/あなたは魅力的・・・他 23曲)
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ)
アントニー・シュピリ(ピアノ)
これは何とも魅力的な1枚です。後期ロマン派の知られざる作曲家、ヨーゼフ
・マルクスは、一部の作品が知られてはいるものの、まだまだ全貌を知ること
はできません。彼の書いた歌曲も魅力的なものばかりですが、まとめて聴くこ
とはなかなかできず、ファンをやきもきさせていました。今回登場のこのアル
バムは、そんなマルクスの歌曲を名メゾ・ソプラノ、キルヒシュラーガーが歌
うというものです。全24曲、多彩で繊細、ガラス細工のような美しい世界を完
璧に表現しています。マーラーやツェムリンスキーの好きな方には特にオスス
メいたします。
777295-2(SACD-Hybrid) \2950
レスピーギ(1879-1936):管弦楽作品集
1.バレエ「風変りな店」全曲/2.組曲「鳥」
パレルモ・マッシモ大劇場交響楽団
マルツィオ・コンティ(指揮)
レスピーギの楽しい管弦楽作品を2つ。「風変りな店」は、ロッシーニの「老
いのいたずら」からの幾つかの曲をレスピーギが管弦楽曲に編曲したもの。
ディアギレフのロシア・バレエ団からの依頼を受け1919年に初演されたもので、
内容は南仏ニースを舞台にした物語。おもちゃ店の店主が様々な客や人形との
やりとりをコミカルに描いたもので、ロッシーニの楽しさが存分に表現された
素晴らしい作品です。かたや「鳥」はラモーやパスクィーニ、その他作者不明
のクサブラン曲を管弦楽曲へと編曲したもの。「リュートのための古い歌と舞
曲」と同じく、レスピーギの音楽史への興味が伺われる作品です。コンティの
指揮は躍動感たっぷりで、レスピーギの色彩豊かな管弦楽法を存分に表現した
ものです。また、この録音はSACDハイブリッドの特性を生かしたもので、素晴
らしい臨場感を味わうことができるでしょう。
777476-2 \2450
A.スカルラッティ(1660-1725):宗教曲集
1.祝福され、尊ばれし聖母マリア(初録音)/2.幸いなるかな女王/3.モルタレ
ス・ノン・アウディティス/4.ニシ・ドミヌス
ゲンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)/アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラ
ノ)/サラ・ミンガルド(コントラルト)/マルティン・オーロ(カウンター・
テナー )/フリオ・ザナシ(バリトン)/アントニオ・アベーテ(バス)
コンチェルト・デ・カヴァリエーリ(オリジナル楽器使用)
マルチェロ・ディ・リサ(指揮)
1660年ナポリ生まれのアレッサンドロ・スカルラッティは、現代では「オペラ
作曲家」及び「カンタータ作曲家」として名高いのですが、数少ない宗教作品
も、まことに素晴らしいものです。彼は教会の仕事をしていない時でも、少な
いながらも宗教的作品を生涯に渡って書いており、比較的有名な「聖チェチリ
アのミサ」の他にもいくつかの典礼用の作品が残されています。ここに収録さ
れた4つのモテットは、どれも流麗で輝かしく、時代を先取りしたもので、
バッハの作品にも比肩するほどの迫力を備えています。
777252-2 \1700
ワインガルトナー(1893-1942):弦楽四重奏曲集第2集
1.弦楽四重奏曲第5番 Op.81/2.弦楽五重奏曲 Op.40
ザラストロ弦楽四重奏団/ペトラ・ヴェーレ(ヴィオラ)…2
指揮者、編曲者として名高いワインガルトナーの弦楽四重奏曲第2集をお届け
いたします。第1集(777251-2)では、第1番と第3番をお聴きいただきましたが、
今回は第5番と弦楽五重奏というカップリングです。彼は終世ロマン派の作風
から逸脱することなく、晩年の作品である第5番の四重奏曲も、美しいメロデ
ィと重厚なハーモニーが横溢した曲で、ワインガルトナーが理想としていた
音楽を聴くことができるでしょう。五重奏曲は更に充実した音色が魅力的。
第3楽章でのヴァイオリンの悲痛な嘆きが耳に残ります。
777511-2 \1700
ハイドン(1732-1809):6つのディヴェルティメント
1.6つのフルート三重奏曲(ディヴェルティメント)Hob:IV6-11
2.バリトン三重奏曲ニ長調(フルート三重奏曲版)Hob:XI82
アンサンブル・サン・スシ・ベルリン(オリジナル楽器使用)
ディヴェルティメント(伊: divertimento)は、日本語で「嬉遊曲」とも訳され、
18世紀中頃に現れた器楽組曲です。語源はイタリア語の「 divertire(楽しい、
面白い、気晴らし )」で、明るく軽妙で楽しい雰囲気を持ち、気軽に演奏でき
る曲として知られています。ハイドンはディヴェルティメントを 160曲以上
書いていますが、ことさら特別な形式を持つ物ではなく、一般的なソナタ形
式の弦楽三重奏曲であったり、弦楽四重奏曲であったり、この曲集のような
フルート三重奏曲であったりと様々です。このフルート三重奏曲はイギリスを
訪れたハイドンが 1784年に作曲したもので、どれもが整った形式を持ち、聴
きやすく、また演奏効果も高いもの。当時の愛好家たちの喜ぶ顔が目に浮か
ぶようです。
<ARTA>
F 10179 \2080
リトムニェジツェ、聖シュチェパーン大聖堂のオルガン
J・S・バッハ(1685-1750)/
ヴィルヘルム・ミッデルシュルテ(1863-1943)編曲:シャコンヌ
フランツ・シュミット(1874-1939):トッカータ ハ長調(1924)
メンデルスゾーン(1809-1847):前奏曲とフーガ ト長調 Op.37 No.2
マルコ・エンリコ・ボッシ(1861-1925):主題と変奏曲 Op.115
フィデリオ・フリードリヒ・フィンケ(1891-1968):7つのコラール前奏曲 から
第2番「キリスト、私たちに幸福を与えてくださるお方」
第1番「ああ、罪を犯した私は何をすべきか」
第3番「神がなされることは、良きことである」
ヤロスラフ・トゥーマ(1956-):歌え、歌え、シュチェパーンよ
ヤロスラフ・トゥーマ(オルガン)
録音:2009年9月、リトムニェジツェ(チェコ)、聖シュチェパーン大聖堂
使用楽器:1941年、イェームリヒ・オルガン工房(ドレスデン)