8.572173
レーガー:クラリネット・ソナタ全集
1-4.クラリネット・ソナタ第1番変イ長調 Op.49-1
5-8.クラリネット・ソナタ第2番嬰ヘ短調 Op.49-2
9-12.クラリネット・ソナタ第3番変ロ長調 Op.107
ジャネット・ヒルトン(クラリネット)/ヤコプ・フィッケルト(ピアノ)
レーガー(1873-1916)の 3曲あるクラリネット・ソナタの全集です。第1番と
第2番のソナタは、ブラームスのクラリネット・ソナタに触発されて書いたと
されますが、曲の雰囲気はかなり違い、妙に懐かしいメロディと複雑な転調が
組み合わせられた曲で、なかなか美しさを理解するには時間がかかりそうな
作品です。彼の個人的な教師であったリントナーが紹介したクラリネット奏
者、キュルマイヤーのために書かれており、キュルマイヤーも演奏に際して、
この曲を丹念に研究したということです。第3番のソナタは形式こそ古典的で
すが、曲想はもっと自由で、禁欲的なクラリネットと、演奏困難とも言えるピ
アノ・パートが見事な対話を繰り広げています。
8.559660
メルツァー:
1-3.ブリオン(2008)/4-5.「サイラス・マーナー」からの 2つの歌(2000-2001)
(夜になると彼はお祭り騒ぎ/目覚めの当惑)/シンドバッド
(浜辺/クラスルーム/シンドバッドの妻はルックバック/ボザール・ボール/
テニス/夜に/体験/ウォーター・キャノン/ワルツ/教え)
16-17.亡命者(亡命者/亡命者(中国へ) )
シグナス・アンサンブル… 1-3/ジェイムズ・ベイカー(指揮)…1-3
エリザベス・ヘンリクソン・ファルム(ソプラノ)… 4-5
グレゴリー・ヘッセリンク(チェロ)…4-5
ジョン・シャーリー=カーク(ナレーター)…6-15
ピーボディ・トリオ… 6-15/リチャード・ラリ(バリトン)…16-17
セクィトゥル… 16-17/ポール・ホステッター(指揮)…16-17
1966年ブルックリン生まれのメルツァーは、作曲だけでなく、教育者としても
高く評価されています。新古典主義の影響も感じられる彼の音楽は、深淵でも
あり、また探究心を刺激するまたとないユニークなものです。2008年に作曲
された「ブリオン」では、楽器たちが入れ替わり立ち替わり、雄弁な歌を歌い
ます。その風景はまるで魔法の森の中で小鳥たちの不思議な歌を聴いているか
のようです。奇妙な懐かしさを持つ「 2つの歌」、現代の世界を訪れてテニス
をするシンドバット、そして、ピューリッツァー賞も受賞したアメリカの詩
人、コンラッド・エイケンの詩に基づいた暗澹とした作品「亡命者」。現代
アメリカの混沌とした部分を垣間見るような作品が並びます。
8.572291
イギリスの女性作曲家たち
1-4.エセル・スミス(1858-1944):ヴァイオリン・ソナタイ短調 Op.7
5-7.エリザベス・マコンキー(1907-1994):3つの前奏曲
8-10.イレーネ・レジーナ・ウィエニアウスカ(ポルドウスキ ):ヴァイオリン
・ソナタニ短調/11-13.フィリス・テイト (1911-1987):三部作
14.エセル・バーンズ(1874-1948):狩り
クレア・ホウィック(ヴァイオリン)/ソフィア・ラーマン(ピアノ)
一部の愛好家や研究者の尽力のおかげで、最近になって、ようやくイギリスの
音楽は広く普及してきたと思われますが、これが「イギリスの女性作曲家」と
なると知名度はまだまだ低いのが現状です。このアルバムには、19世紀終わり
から20世紀を生きた5人の女性作曲家のヴァイオリン作品を収録しました。お
よそ80年の間に彼女たちは様々な音楽を書き、人知れずこの世を去っていきま
した。これらの音楽の何と芳しいこと。決して女性の地位が高くはなかった時
代において、彼女たちは音楽でのみ自らの声を伝えていたのでしょうか?
8.572120
エネスク:ピアノ作品集
1-3.ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.24-1
4-5.組曲第3番「即興的小品」 Op.18より(コラール/鐘の夜想曲)
6-9.組曲第2番ニ長調 Op.10(トッカータ/サラバンド/パヴァーヌ/ブーレ)
マテイ・ヴァルガ(ピアノ)
20世紀最高のヴァイオリニストの一人、ジョルジェ・エネスク(1881-1955)。
彼はパリで学び、自作にルーマニア民俗音楽を取り入れたことでも良く知られ
ています。彼のピアノ曲はあまり知られていませんが、魅力的な作品が多く、
このアルバムが再評価のきっかけになることを祈るばかりです。1924年に作曲
されたピアノ・ソナタは彼が休暇で訪れたカルパチア山で完成させたもので、
第2楽章の特徴的なリズムが印象的な作品です。調性感は弱いものの、得も言
われぬ抒情性を帯びたメロディは聴き手を引きつけて離しません。組曲は、
もう少し前に書かれた作品ですが、こちらもかなり個性的。例えば「鐘の夜想
曲」での倍音を模した響きはありそうでなかった音色です。後のメシアンを予
感させる多元的な音色とでも言えましょうか。
8.570960
レーガー:オルガン作品集第10集
1-2.前奏曲とフーガホ短調 Op.85-4/3-8. 52のやさしいコラール前奏曲より
(第39番天にいますわれらの父よ /第40番高き天より、われは来たり/第41番
目覚めよと、呼ぶ声あり /第42番われは神より離れず /第43番何ゆえにわれは
悩むや /第44番神のみわざはよきかな )/9-10.前奏曲とフーガ嬰ト短調/
11-18. 52のやさしいコラール前奏曲より(第45番ただ愛する神の摂理にまかす
者/第46番ただ愛する神の摂理にまかす者 /第47番目覚めよ、わが心 /第48番
わが終わりの近きをだれぞ知らん/第49番暁の星のいと美しきかな /第50番
幸いなるかな、おお魂の友よ /第51番イエスは来たれり /第52番おお、いかに
喜びに満ちたるか、汝ら信仰深き者)/19.コラール幻想曲「おおわが魂よ、
大いに喜べ」
マルティン・ヴェルツェル
(オルガン…トリーア教会ヨハネス・クライスオルガン)
レーガー(1873-1916)の「52のやさしいコラール前奏曲」は彼のオルガン作品
の中でも重要な位置を占めているものです。1902年に作曲され、プロテスタン
トの良く知られた讃美歌が元になっており、中にはバッハのコラールなどでお
なじみのメロディもあり、なかなか聴きごたえがあります。タイトルに「やさ
しい」とありますが、なかなかどうして。どれも凝った作風で一筋縄ではいか
ないところがさすがレーガーです。さすがに半音階的な和声は姿を潜めていま
すが、いつものような「網の目のような対位法」が散りばめられていて、複雑
怪奇な物が好きな人にはたまらない作品群と言えるのです。第1-10番までは
8.553927、第11-30番までは 8.570455で聴くことができます。独立した3つの
作品もこれまた素晴らしく、こちらは完全に近代の音楽で、和声的にも音楽的
にもすこぶる充実しています。
8.572107
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集第13集
1.同イ長調 K.65/L.195/P.142/2.同ニ長調 K.160/L.15/P.131/3.同ト長調
K.125/L.487/P.152/4.同ホ短調 K.232/L.62/P.317/5.同ニ長調 K.416/L.149
/P.454/6.同ト長調 K.71/L.81/P.17/7.同ニ長調 K.164/L.59/P.274/8.同
ト短調 K.35/L.386/P.20/9.同ニ長調 K.534/L.11/P.538/10.同ハ短調 K.22
/L.360/P.78/11.同ヘ長調 K.205/L.S.23/P.171/12.同変ロ長調 K.529/L.327
/P.533/13.同ニ長調 K.491/L.164/P.124/14.同ロ短調 K.197/L.147/P.124/
15.同ホ長調 K.28/L.373/P.84/16.同ハ短調 K.363/L.160/P.104
ホワン・チューファン(ピアノ)
大好評、ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)の同第13集です。NAXOSでは
各々のアルバム毎に違うピアニストを起用し、それぞれの個性も打ち出して
います。今回演奏しているのは、中国の若き才能、ホワン・チューファン。
彼女は2005年のクリーヴランド国際ピアノ・コンクールで1位を獲得し、ヴァ
ン・クライバーン国際コンクールではファイナリストとなった注目の人です。
すでに世界的な演奏活動を行っており、日本でも室内楽のコンサートを開い
ています。全体的にしっとりとした風情があり、重みのある打鍵、美しい音色
が印象的。大人の風格を感じさせてくれます。
8.572325
クレメンティ :グラドゥス・アド・パルナッスム Op.44 第1巻
1.速く/2.できるだけ活発に/3.活発に/4.早く、しかし優雅に/5.歩く
テンポより少し早く。表情豊かに/6.活発に中庸のテンポで、更に中庸に/
7.極度に早く/8.やや活発に、中庸のテンポで、そして優雅に/9-11.3つの
小品からなる組曲(前奏曲/活発に中庸のテンポで/活発に中庸のテンポで、
そして歌うように)/12-15.4つの小品からなる組曲 (前奏曲/フーガ/ゆるや
に音を保持して)/16.急速に/17.急速に/18.序奏とフーガ/19.急速に/
20.活発に/21.急速に/22.活発に、心をこめて/23.急速に/24.急速に
アレッサンドロ・マラゴーニ (ピアノ)
グラドゥス・アド・パルナッスム。この名前はドビュッシーの「子どもの領
分」の中の1曲でおなじみでしょう。しかしこの名前の由来をご存知ですか?
もともとは芸術や文化の聖地、ギリシャにある「パルナッソス山」への梯子
という意味で、クレメンティ(1752-1832)は自らの練習曲にこの名前を当てま
した。この当時は指のために書かれた練習曲がとても少なく、ひたすら機械的
に指を鍛えることができるこの曲集は「芸術を極めるための近道」として学習
者たちに重用されたのです。ドビュッシーは、愛娘がこの曲を練習している姿
を見て、少々皮肉を込めて自作に引用したというわけです。ただ、練習曲とし
て聴くにはもったいないほどの高い音楽性を秘めた曲集でもあることは確か
です。
8.660277-78 2枚組
ロッシーニ :歌劇「新聞」
ドン・ポンポーニオ…マルコ・クリスタレッラ・オレスターノ(バス)/
リセッタ…ジュディス・ゴーティエ(ソプラノ)/フィリッポ…ジューリオ・
マストロトターロ(バリトン)/アルベルト…マイケル・スパイレス(テノール)
/ドラリーチェ…ロッセラ・ベヴァクア(ソプラノ)/ラ・ローゼ夫人…マリア
・ソーリス(メゾ・ソプラノ)/トラヴェルセン氏…フィリッポ・ポリネッリ
(バス)/ドン・アンセルモ…ヴィンセンツォ・ブルッツァニティ(バス)/
ウーゴ・マイユー(チェンバロ)/ナポリ・サン・ピエトロ・ア・マジェラ音楽
院合唱団/チェコ・チェンバー・ソロイスツ
クリストファー・フランクリン (指揮)
「セビリアの理髪師」と「チェネレントラ」の間に書かれた喜劇「新聞」全曲
です。カルロ・ゴルドーニの「結婚競争」を原作とし、ロマンティックであり
ながらも多くの風刺を含んだ楽しい作品です。たくさんのオペラを短期間で仕
上げることの多かったロッシーニ(1792-1868)らしく、音楽の使い回しも見受
けられますが、それはそれで、却って楽しいものとなっています。新聞広告で
愛娘の婿を募集する金持ちの父親、世界中を探し回っても理想の女性に巡り合
えない気の毒な若者。婿を募集されてしまった娘、彼女を秘かに愛する宿屋の
主人、そんな登場人物たちが入り乱れて、最後は仮面舞踏会で騒ぎはクライ
マックスに・・・。映像がなくても音だけでかなり楽しめます。
8.572125
ハイドン:ミサ曲第5集
ミサ曲第2番変ホ長調「祝福された聖処女マリアへの讃美のミサ(大オルガン
ミサ)」Hob.XXII:4(1.キリエ/2-4.グローリア/5-7.クレド/8.サンクトゥス/
9.ベネディクトゥス/10-11.アニュス・デイ)/ミサ曲第8番変ロ長調「オッフィ
ーダの聖ベルナルドの賛美のミサ」Hob.XXII:10(12.キリエ/13-16.グローリア
/17-20.クレド /21.サンクトゥス/22.ベネディクトゥス/23-24.アニュス・デイ)
アン・ホイット(ソプラノ)…1-24/ルーシエン・ブラケット(アルト)…1-11
/ヘイティン・チン(アルト)…12-24/キルステン・ゾレク =アヴェラ(アルト)
…12-24/スティーヴン・サンズ(テノール)…1-11/ダニエル・ムトル
(テノール)…12-24/リチャード・リポルド(バス)…1-24/アンドリュー・
ノーレン(バス)…1-24/ドンショク・シン(オルガン)…1-11/ニューヨーク・
トリニティ教会合唱団/ルベル・バロック管弦楽団
オーウェン・バーディック(指揮)
1768-69年頃、ハイドン(1732-1809)がエステルハーツィ候ニコラウスに仕え始
めた頃に書かれた「ミサ曲第2番」はアイゼンシュタットのベルク教会のため
に作曲されたとされています(聖母マリアの祝日のために演奏された後は、聖
ヨゼフの日にも使いまわされたようです)。全編に渡ってオルガンが活躍する
ため「大オルガンミサ」と呼ばれます。ハイドン自身がオルガンを演奏し、喝
采を浴びたのではないでしょうか?曲調も全体的に明るく、快活で喜びに満ち
た美しいものです。そのほぼ30年後に書かれた「オッフィーダの聖ベルナルド
の賛美のミサ」は、サンクトゥスの部分に古い聖歌が使われていることで「ハ
イリゲ・ミサ」としても知られています。一度はロンドンに永住しようと考え
たハイドンですが、結局ウィーンに戻り、この曲が書かれた1796年にはエステ
ルハーツィ家の楽長に再就任、2代目当主のために書かれたミサ曲です。合唱
パートがとりわけ充実していて、60歳を超えたハイドンの旺盛な創作意欲が感
じられる傑作です。
8.504017 4枚組
ルーセル:交響曲全集
《8.570323》
1-4.交響曲第1番「森の詩」 Op.7/5.交響的前奏曲「復活」 Op.4/
6-9.劇音楽「眠りの精」 Op.13(録音 2008年10月、2009年4月)
《8.570529》
1-3.交響曲第2番 Op.23/4.春の祭りに寄せて Op.22/5-7.組曲ヘ長調 Op.33
(録音2007年5月、2006年5月)
《8.570245》
1-4.交響曲第3番ト短調 Op.42/バッカスとアリアーヌ Op.43/
5-15.組曲 第1番/16-26.組曲第2番(録音 2006年5月、2006年10月)
《8.572135》
1-4.交響曲第4番イ長調 Op.53/5.交響詩「フランドル狂詩曲」 Op.56/
6-8.小組曲 Op.39/9-11.小管弦楽のためのコンセール Op.34/
12-14.シフォニエッタ Op.52(録音2006年10月、2007年5月、6月、2008年8月)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ステファン・ドヌーヴ(指揮)
ルーセル(1869-1937)の交響曲全曲番と、交響詩、他管弦楽作品をまとめた
BOXです。アルベール・ルーセルは 1869年にルーアンに生まれ、印象主義から
新古典主義に進み、ラヴェルとともにドビュッシー亡き後のフランス楽壇を
リードした作曲家です。若い頃は海軍の道を志し、30歳の頃は海上で働き、
様々な異国の地の風景をその目で見てきました。退役後、真剣に音楽を学び直
し、若い頃の体験を音楽に移し変えることに専念。色彩豊かな素晴らしい曲を
数多く作曲したのです。演奏はステファン・ドヌーヴ。母国フランスの音楽を
こよなく愛する名指揮者による、最良の解釈をお聴きいただけます。
8.111357
ラフマニノフ・コンダクツ・ラフマニノフ
1.交響詩「死の島」 Op.29
2.ヴォカリーズ Op.34-14(ラフマニノフによる管弦楽版)
3-5.交響曲第3番イ短調 Op.44
フィラデルフィア管弦楽団/セルゲイ・ラフマニノフ(指揮)
録音:1929年4月20日…1-2,1939年12月11日…3-5
フィラデルフィア・アカデミー・オブ・ミュージック
マーク・オーバート=ソーン復刻
20世紀最大の作曲家ラフマニノフは、ピアニストであると同時に偉大なる指揮
者でもありました。彼はボリショイ劇場では優秀なオペラ指揮者として信頼さ
れ、数多く行った演奏会では、自国の作曲家、チャイコフスキーやボロディン
の作品を積極的に紹介し、評論家たちからは大絶賛されています。ロシアを出
国後は、ボストン交響楽団からも演奏会の申し出を受けたほど(結局実現する
ことはなかった)当時の注目指揮者でもありました。ここでは彼自身の指揮に
よる3つの作品をお聴きください。ピアノとは違う表現の幅を体感できること
でしょう。
8.111381
グレート・ピアニスト・シリーズ/コルトー1929-1937年録音集
1-4.パーセル(1659-1695):組曲ト長調(A.M. ヘンダーソンによるピアノ編)
(メヌエット/シチリアンヌ/ガボット/エア)(録音 1937年10月26日)
5-7.J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン協奏曲ニ短調 BWV596(原曲-ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲
ニ短調 RV565)(A.コルトーによるピアノ独奏編 )(録音1937年5月18日)
8.J.S.バッハ:
ピアノ協奏曲ヘ短調 BWV1056 - 第2楽章ラルゴ( A.コルトーによるピアノ
独奏編)(録音1937年5月18日)
9.メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲 Op.54(録音1937年5月19日)
10.メンデルスゾーン:無言歌集第1巻よりOp.19-1 ホ長調(録音1937年5月19日)
11-13.フランク(1822-1890):
前奏曲、コラールとフーガ(録音1929年3月6、19日)
14-16.フランク:前奏曲、アリアと終曲(録音1932年3月8日)
17.サン=サーンス(1835-1921):
6つのエチュード集より Op.52-6「ワルツの形式で」(録音193)1年5月13日
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
ロンドンアビーロード・第3スタジオ…1-10.14-16
ロンドンクイーンズ・小ホール… 11-13.1
ウォード・マーストン復刻
稀代のショパン弾きとして知られるコルトーですが、彼のレパートリーは実
に多彩です。このアルバムには、メンデルスゾーンとフランクが中心に収録
されており、その才能の一端を遺憾なく知ることができるでしょう。例えば、
コルトーは「フランクの第1人者」として知られていたことをご存知ですか?
フランクのピアノ曲は作品自体が地味で、あまり演奏される機会も多くない
のですが、コルトーほどの名手の手にかかると、複雑な対位法や、きっちり
構築された和声の素晴らしさと、味のあるメロディを心から楽しむことがで
きるでしょう。
レーガー:クラリネット・ソナタ全集
1-4.クラリネット・ソナタ第1番変イ長調 Op.49-1
5-8.クラリネット・ソナタ第2番嬰ヘ短調 Op.49-2
9-12.クラリネット・ソナタ第3番変ロ長調 Op.107
ジャネット・ヒルトン(クラリネット)/ヤコプ・フィッケルト(ピアノ)
レーガー(1873-1916)の 3曲あるクラリネット・ソナタの全集です。第1番と
第2番のソナタは、ブラームスのクラリネット・ソナタに触発されて書いたと
されますが、曲の雰囲気はかなり違い、妙に懐かしいメロディと複雑な転調が
組み合わせられた曲で、なかなか美しさを理解するには時間がかかりそうな
作品です。彼の個人的な教師であったリントナーが紹介したクラリネット奏
者、キュルマイヤーのために書かれており、キュルマイヤーも演奏に際して、
この曲を丹念に研究したということです。第3番のソナタは形式こそ古典的で
すが、曲想はもっと自由で、禁欲的なクラリネットと、演奏困難とも言えるピ
アノ・パートが見事な対話を繰り広げています。
8.559660
メルツァー:
1-3.ブリオン(2008)/4-5.「サイラス・マーナー」からの 2つの歌(2000-2001)
(夜になると彼はお祭り騒ぎ/目覚めの当惑)/シンドバッド
(浜辺/クラスルーム/シンドバッドの妻はルックバック/ボザール・ボール/
テニス/夜に/体験/ウォーター・キャノン/ワルツ/教え)
16-17.亡命者(亡命者/亡命者(中国へ) )
シグナス・アンサンブル… 1-3/ジェイムズ・ベイカー(指揮)…1-3
エリザベス・ヘンリクソン・ファルム(ソプラノ)… 4-5
グレゴリー・ヘッセリンク(チェロ)…4-5
ジョン・シャーリー=カーク(ナレーター)…6-15
ピーボディ・トリオ… 6-15/リチャード・ラリ(バリトン)…16-17
セクィトゥル… 16-17/ポール・ホステッター(指揮)…16-17
1966年ブルックリン生まれのメルツァーは、作曲だけでなく、教育者としても
高く評価されています。新古典主義の影響も感じられる彼の音楽は、深淵でも
あり、また探究心を刺激するまたとないユニークなものです。2008年に作曲
された「ブリオン」では、楽器たちが入れ替わり立ち替わり、雄弁な歌を歌い
ます。その風景はまるで魔法の森の中で小鳥たちの不思議な歌を聴いているか
のようです。奇妙な懐かしさを持つ「 2つの歌」、現代の世界を訪れてテニス
をするシンドバット、そして、ピューリッツァー賞も受賞したアメリカの詩
人、コンラッド・エイケンの詩に基づいた暗澹とした作品「亡命者」。現代
アメリカの混沌とした部分を垣間見るような作品が並びます。
8.572291
イギリスの女性作曲家たち
1-4.エセル・スミス(1858-1944):ヴァイオリン・ソナタイ短調 Op.7
5-7.エリザベス・マコンキー(1907-1994):3つの前奏曲
8-10.イレーネ・レジーナ・ウィエニアウスカ(ポルドウスキ ):ヴァイオリン
・ソナタニ短調/11-13.フィリス・テイト (1911-1987):三部作
14.エセル・バーンズ(1874-1948):狩り
クレア・ホウィック(ヴァイオリン)/ソフィア・ラーマン(ピアノ)
一部の愛好家や研究者の尽力のおかげで、最近になって、ようやくイギリスの
音楽は広く普及してきたと思われますが、これが「イギリスの女性作曲家」と
なると知名度はまだまだ低いのが現状です。このアルバムには、19世紀終わり
から20世紀を生きた5人の女性作曲家のヴァイオリン作品を収録しました。お
よそ80年の間に彼女たちは様々な音楽を書き、人知れずこの世を去っていきま
した。これらの音楽の何と芳しいこと。決して女性の地位が高くはなかった時
代において、彼女たちは音楽でのみ自らの声を伝えていたのでしょうか?
8.572120
エネスク:ピアノ作品集
1-3.ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.24-1
4-5.組曲第3番「即興的小品」 Op.18より(コラール/鐘の夜想曲)
6-9.組曲第2番ニ長調 Op.10(トッカータ/サラバンド/パヴァーヌ/ブーレ)
マテイ・ヴァルガ(ピアノ)
20世紀最高のヴァイオリニストの一人、ジョルジェ・エネスク(1881-1955)。
彼はパリで学び、自作にルーマニア民俗音楽を取り入れたことでも良く知られ
ています。彼のピアノ曲はあまり知られていませんが、魅力的な作品が多く、
このアルバムが再評価のきっかけになることを祈るばかりです。1924年に作曲
されたピアノ・ソナタは彼が休暇で訪れたカルパチア山で完成させたもので、
第2楽章の特徴的なリズムが印象的な作品です。調性感は弱いものの、得も言
われぬ抒情性を帯びたメロディは聴き手を引きつけて離しません。組曲は、
もう少し前に書かれた作品ですが、こちらもかなり個性的。例えば「鐘の夜想
曲」での倍音を模した響きはありそうでなかった音色です。後のメシアンを予
感させる多元的な音色とでも言えましょうか。
8.570960
レーガー:オルガン作品集第10集
1-2.前奏曲とフーガホ短調 Op.85-4/3-8. 52のやさしいコラール前奏曲より
(第39番天にいますわれらの父よ /第40番高き天より、われは来たり/第41番
目覚めよと、呼ぶ声あり /第42番われは神より離れず /第43番何ゆえにわれは
悩むや /第44番神のみわざはよきかな )/9-10.前奏曲とフーガ嬰ト短調/
11-18. 52のやさしいコラール前奏曲より(第45番ただ愛する神の摂理にまかす
者/第46番ただ愛する神の摂理にまかす者 /第47番目覚めよ、わが心 /第48番
わが終わりの近きをだれぞ知らん/第49番暁の星のいと美しきかな /第50番
幸いなるかな、おお魂の友よ /第51番イエスは来たれり /第52番おお、いかに
喜びに満ちたるか、汝ら信仰深き者)/19.コラール幻想曲「おおわが魂よ、
大いに喜べ」
マルティン・ヴェルツェル
(オルガン…トリーア教会ヨハネス・クライスオルガン)
レーガー(1873-1916)の「52のやさしいコラール前奏曲」は彼のオルガン作品
の中でも重要な位置を占めているものです。1902年に作曲され、プロテスタン
トの良く知られた讃美歌が元になっており、中にはバッハのコラールなどでお
なじみのメロディもあり、なかなか聴きごたえがあります。タイトルに「やさ
しい」とありますが、なかなかどうして。どれも凝った作風で一筋縄ではいか
ないところがさすがレーガーです。さすがに半音階的な和声は姿を潜めていま
すが、いつものような「網の目のような対位法」が散りばめられていて、複雑
怪奇な物が好きな人にはたまらない作品群と言えるのです。第1-10番までは
8.553927、第11-30番までは 8.570455で聴くことができます。独立した3つの
作品もこれまた素晴らしく、こちらは完全に近代の音楽で、和声的にも音楽的
にもすこぶる充実しています。
8.572107
D.スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ全集第13集
1.同イ長調 K.65/L.195/P.142/2.同ニ長調 K.160/L.15/P.131/3.同ト長調
K.125/L.487/P.152/4.同ホ短調 K.232/L.62/P.317/5.同ニ長調 K.416/L.149
/P.454/6.同ト長調 K.71/L.81/P.17/7.同ニ長調 K.164/L.59/P.274/8.同
ト短調 K.35/L.386/P.20/9.同ニ長調 K.534/L.11/P.538/10.同ハ短調 K.22
/L.360/P.78/11.同ヘ長調 K.205/L.S.23/P.171/12.同変ロ長調 K.529/L.327
/P.533/13.同ニ長調 K.491/L.164/P.124/14.同ロ短調 K.197/L.147/P.124/
15.同ホ長調 K.28/L.373/P.84/16.同ハ短調 K.363/L.160/P.104
ホワン・チューファン(ピアノ)
大好評、ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)の同第13集です。NAXOSでは
各々のアルバム毎に違うピアニストを起用し、それぞれの個性も打ち出して
います。今回演奏しているのは、中国の若き才能、ホワン・チューファン。
彼女は2005年のクリーヴランド国際ピアノ・コンクールで1位を獲得し、ヴァ
ン・クライバーン国際コンクールではファイナリストとなった注目の人です。
すでに世界的な演奏活動を行っており、日本でも室内楽のコンサートを開い
ています。全体的にしっとりとした風情があり、重みのある打鍵、美しい音色
が印象的。大人の風格を感じさせてくれます。
8.572325
クレメンティ :グラドゥス・アド・パルナッスム Op.44 第1巻
1.速く/2.できるだけ活発に/3.活発に/4.早く、しかし優雅に/5.歩く
テンポより少し早く。表情豊かに/6.活発に中庸のテンポで、更に中庸に/
7.極度に早く/8.やや活発に、中庸のテンポで、そして優雅に/9-11.3つの
小品からなる組曲(前奏曲/活発に中庸のテンポで/活発に中庸のテンポで、
そして歌うように)/12-15.4つの小品からなる組曲 (前奏曲/フーガ/ゆるや
に音を保持して)/16.急速に/17.急速に/18.序奏とフーガ/19.急速に/
20.活発に/21.急速に/22.活発に、心をこめて/23.急速に/24.急速に
アレッサンドロ・マラゴーニ (ピアノ)
グラドゥス・アド・パルナッスム。この名前はドビュッシーの「子どもの領
分」の中の1曲でおなじみでしょう。しかしこの名前の由来をご存知ですか?
もともとは芸術や文化の聖地、ギリシャにある「パルナッソス山」への梯子
という意味で、クレメンティ(1752-1832)は自らの練習曲にこの名前を当てま
した。この当時は指のために書かれた練習曲がとても少なく、ひたすら機械的
に指を鍛えることができるこの曲集は「芸術を極めるための近道」として学習
者たちに重用されたのです。ドビュッシーは、愛娘がこの曲を練習している姿
を見て、少々皮肉を込めて自作に引用したというわけです。ただ、練習曲とし
て聴くにはもったいないほどの高い音楽性を秘めた曲集でもあることは確か
です。
8.660277-78 2枚組
ロッシーニ :歌劇「新聞」
ドン・ポンポーニオ…マルコ・クリスタレッラ・オレスターノ(バス)/
リセッタ…ジュディス・ゴーティエ(ソプラノ)/フィリッポ…ジューリオ・
マストロトターロ(バリトン)/アルベルト…マイケル・スパイレス(テノール)
/ドラリーチェ…ロッセラ・ベヴァクア(ソプラノ)/ラ・ローゼ夫人…マリア
・ソーリス(メゾ・ソプラノ)/トラヴェルセン氏…フィリッポ・ポリネッリ
(バス)/ドン・アンセルモ…ヴィンセンツォ・ブルッツァニティ(バス)/
ウーゴ・マイユー(チェンバロ)/ナポリ・サン・ピエトロ・ア・マジェラ音楽
院合唱団/チェコ・チェンバー・ソロイスツ
クリストファー・フランクリン (指揮)
「セビリアの理髪師」と「チェネレントラ」の間に書かれた喜劇「新聞」全曲
です。カルロ・ゴルドーニの「結婚競争」を原作とし、ロマンティックであり
ながらも多くの風刺を含んだ楽しい作品です。たくさんのオペラを短期間で仕
上げることの多かったロッシーニ(1792-1868)らしく、音楽の使い回しも見受
けられますが、それはそれで、却って楽しいものとなっています。新聞広告で
愛娘の婿を募集する金持ちの父親、世界中を探し回っても理想の女性に巡り合
えない気の毒な若者。婿を募集されてしまった娘、彼女を秘かに愛する宿屋の
主人、そんな登場人物たちが入り乱れて、最後は仮面舞踏会で騒ぎはクライ
マックスに・・・。映像がなくても音だけでかなり楽しめます。
8.572125
ハイドン:ミサ曲第5集
ミサ曲第2番変ホ長調「祝福された聖処女マリアへの讃美のミサ(大オルガン
ミサ)」Hob.XXII:4(1.キリエ/2-4.グローリア/5-7.クレド/8.サンクトゥス/
9.ベネディクトゥス/10-11.アニュス・デイ)/ミサ曲第8番変ロ長調「オッフィ
ーダの聖ベルナルドの賛美のミサ」Hob.XXII:10(12.キリエ/13-16.グローリア
/17-20.クレド /21.サンクトゥス/22.ベネディクトゥス/23-24.アニュス・デイ)
アン・ホイット(ソプラノ)…1-24/ルーシエン・ブラケット(アルト)…1-11
/ヘイティン・チン(アルト)…12-24/キルステン・ゾレク =アヴェラ(アルト)
…12-24/スティーヴン・サンズ(テノール)…1-11/ダニエル・ムトル
(テノール)…12-24/リチャード・リポルド(バス)…1-24/アンドリュー・
ノーレン(バス)…1-24/ドンショク・シン(オルガン)…1-11/ニューヨーク・
トリニティ教会合唱団/ルベル・バロック管弦楽団
オーウェン・バーディック(指揮)
1768-69年頃、ハイドン(1732-1809)がエステルハーツィ候ニコラウスに仕え始
めた頃に書かれた「ミサ曲第2番」はアイゼンシュタットのベルク教会のため
に作曲されたとされています(聖母マリアの祝日のために演奏された後は、聖
ヨゼフの日にも使いまわされたようです)。全編に渡ってオルガンが活躍する
ため「大オルガンミサ」と呼ばれます。ハイドン自身がオルガンを演奏し、喝
采を浴びたのではないでしょうか?曲調も全体的に明るく、快活で喜びに満ち
た美しいものです。そのほぼ30年後に書かれた「オッフィーダの聖ベルナルド
の賛美のミサ」は、サンクトゥスの部分に古い聖歌が使われていることで「ハ
イリゲ・ミサ」としても知られています。一度はロンドンに永住しようと考え
たハイドンですが、結局ウィーンに戻り、この曲が書かれた1796年にはエステ
ルハーツィ家の楽長に再就任、2代目当主のために書かれたミサ曲です。合唱
パートがとりわけ充実していて、60歳を超えたハイドンの旺盛な創作意欲が感
じられる傑作です。
8.504017 4枚組
ルーセル:交響曲全集
《8.570323》
1-4.交響曲第1番「森の詩」 Op.7/5.交響的前奏曲「復活」 Op.4/
6-9.劇音楽「眠りの精」 Op.13(録音 2008年10月、2009年4月)
《8.570529》
1-3.交響曲第2番 Op.23/4.春の祭りに寄せて Op.22/5-7.組曲ヘ長調 Op.33
(録音2007年5月、2006年5月)
《8.570245》
1-4.交響曲第3番ト短調 Op.42/バッカスとアリアーヌ Op.43/
5-15.組曲 第1番/16-26.組曲第2番(録音 2006年5月、2006年10月)
《8.572135》
1-4.交響曲第4番イ長調 Op.53/5.交響詩「フランドル狂詩曲」 Op.56/
6-8.小組曲 Op.39/9-11.小管弦楽のためのコンセール Op.34/
12-14.シフォニエッタ Op.52(録音2006年10月、2007年5月、6月、2008年8月)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ステファン・ドヌーヴ(指揮)
ルーセル(1869-1937)の交響曲全曲番と、交響詩、他管弦楽作品をまとめた
BOXです。アルベール・ルーセルは 1869年にルーアンに生まれ、印象主義から
新古典主義に進み、ラヴェルとともにドビュッシー亡き後のフランス楽壇を
リードした作曲家です。若い頃は海軍の道を志し、30歳の頃は海上で働き、
様々な異国の地の風景をその目で見てきました。退役後、真剣に音楽を学び直
し、若い頃の体験を音楽に移し変えることに専念。色彩豊かな素晴らしい曲を
数多く作曲したのです。演奏はステファン・ドヌーヴ。母国フランスの音楽を
こよなく愛する名指揮者による、最良の解釈をお聴きいただけます。
8.111357
ラフマニノフ・コンダクツ・ラフマニノフ
1.交響詩「死の島」 Op.29
2.ヴォカリーズ Op.34-14(ラフマニノフによる管弦楽版)
3-5.交響曲第3番イ短調 Op.44
フィラデルフィア管弦楽団/セルゲイ・ラフマニノフ(指揮)
録音:1929年4月20日…1-2,1939年12月11日…3-5
フィラデルフィア・アカデミー・オブ・ミュージック
マーク・オーバート=ソーン復刻
20世紀最大の作曲家ラフマニノフは、ピアニストであると同時に偉大なる指揮
者でもありました。彼はボリショイ劇場では優秀なオペラ指揮者として信頼さ
れ、数多く行った演奏会では、自国の作曲家、チャイコフスキーやボロディン
の作品を積極的に紹介し、評論家たちからは大絶賛されています。ロシアを出
国後は、ボストン交響楽団からも演奏会の申し出を受けたほど(結局実現する
ことはなかった)当時の注目指揮者でもありました。ここでは彼自身の指揮に
よる3つの作品をお聴きください。ピアノとは違う表現の幅を体感できること
でしょう。
8.111381
グレート・ピアニスト・シリーズ/コルトー1929-1937年録音集
1-4.パーセル(1659-1695):組曲ト長調(A.M. ヘンダーソンによるピアノ編)
(メヌエット/シチリアンヌ/ガボット/エア)(録音 1937年10月26日)
5-7.J.S.バッハ(1685-1750):
オルガン協奏曲ニ短調 BWV596(原曲-ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲
ニ短調 RV565)(A.コルトーによるピアノ独奏編 )(録音1937年5月18日)
8.J.S.バッハ:
ピアノ協奏曲ヘ短調 BWV1056 - 第2楽章ラルゴ( A.コルトーによるピアノ
独奏編)(録音1937年5月18日)
9.メンデルスゾーン(1809-1847):厳格な変奏曲 Op.54(録音1937年5月19日)
10.メンデルスゾーン:無言歌集第1巻よりOp.19-1 ホ長調(録音1937年5月19日)
11-13.フランク(1822-1890):
前奏曲、コラールとフーガ(録音1929年3月6、19日)
14-16.フランク:前奏曲、アリアと終曲(録音1932年3月8日)
17.サン=サーンス(1835-1921):
6つのエチュード集より Op.52-6「ワルツの形式で」(録音193)1年5月13日
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
ロンドンアビーロード・第3スタジオ…1-10.14-16
ロンドンクイーンズ・小ホール… 11-13.1
ウォード・マーストン復刻
稀代のショパン弾きとして知られるコルトーですが、彼のレパートリーは実
に多彩です。このアルバムには、メンデルスゾーンとフランクが中心に収録
されており、その才能の一端を遺憾なく知ることができるでしょう。例えば、
コルトーは「フランクの第1人者」として知られていたことをご存知ですか?
フランクのピアノ曲は作品自体が地味で、あまり演奏される機会も多くない
のですが、コルトーほどの名手の手にかかると、複雑な対位法や、きっちり
構築された和声の素晴らしさと、味のあるメロディを心から楽しむことがで
きるでしょう。