クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

07-05 No.28-1

2007年05月30日 14時00分20秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
4776545 \1850
マーラー:交響曲第5番
ベネズエラ・シモン・ボリーバル・ユース・オーケストラ
指揮:グスターボ・ドゥダメル
録音:2006年2月 ベネズエラ中央大学 ベネズエラ
ベートーヴェンの交響曲第4&7番で衝撃的なデビューを果たしたドゥダメル&
ベネズエラ・シモン・ボリーバル・ユース・オーケストラ。彼らは、楽器演奏
や音楽の歓びを知ることによって青少年が非行や犯罪に陥らないようにという
ベネズエラの政策のひとつの成果として、多くの音楽ファンに感銘を与えてい
る。ドゥダメル自身、音楽活動のスタートが遅かったにもかかわらず、最近で
は2008/09年シーズンで勇退するエサ=ペッカ・サロネンに代わって、2010/11
年シーズンからロサンジェルス・フィルの音楽監督に就任が決まったという異
例の大躍進ぶりである。
そんな彼らが第2弾に選んだのが、このマーラー。冒頭のトランペット・ソロ
や第3楽章のオブリガート・ホルンをはじめ、きわめて高い機能性を要求され、
あらゆる部分が難所とも言えるマラ5を採り上げたのは、 彼らの自信と持ち前
のチャレンジ精神の現れに他ならない。ベートーヴェンで聴かせてくれた、
作品への熱い共感がこのマーラーでどのように爆発するのかが実に楽しみだ。

4776426 \1850
オスワルド・ゴリジョフ(1960-)
「オセアナ/テネブレ/3つの歌」
《オセアナ》
《テネブレ》
《ソプラノと管弦楽のための3つの歌》
[ボーナス・トラック]
《ラスト・ラウンド(弦楽アンサンブルのための)》より第2曲:天使の死
ドーン・アップショウ(S) クロノス・クァルテット
アトランタ交響楽団 指揮:ロバート・スパーノ
1960年にアルゼンチンで生まれた作曲家ゴリジョフ。メトロポリタン歌劇場か
ら新作オペラを委嘱されるなど高い人気を集めており、2006/07-2007/08年の
シーズンは、ターネイジと共にシカゴ交響楽団のコンポーザー・イン・レジデ
ンスとしても活躍している。
DGレーベルには、ドーン・アップショウのために作曲した《Ayre》で初登場。
続く第2弾のオペラ《アイナダマル(涙の泉)》も、好評を博している。そし
て第3弾となる今回は、やはりソプラノのアップショウのために書いた《3つの
歌》。シュトラウスを想起するような美しい作品である。
《オセアナ》(1996年)は当アルバムのキーとなる作品で、オーケストラと
ギター・トリオ、ハープ、声(女声ヴォーカル、ボーイ・ソプラノ、合唱)と
いう編成。ラテンやジャズのフィーリングに溢れた仕上がりで、初演はロサン
ジェルス・ギター・クァルテットと、《アイナダマル》と同じくロバート・ス
パーノ指揮アトランタ交響楽団、そしてブラジルのジャズ・シンガーで、2005
年にアメリカで最優秀女性ジャズ・シンガー賞を受賞したルシアナ・ソウサに
よった。これはゴリジョフがバッハの精神に則って初めて手掛けた合唱作品で
あり、後に《マルコ受難曲》(2000年)に発展した(近々リリース予定)。
ちなみに《3つの歌》の第3曲目〈How Slow the Wind〉は武満徹晩年の名作と
同タイトルである。
クープランの同名曲を異化してゆく試みである《テネブレ》(2002年)は、ク
ロノス・クァルテットとのコラボレーション。2つの楽章から成る瞑想的な音
楽で、オリジナルは声とクラリネット、弦楽四重奏で、改訂版は弦楽四重奏で
書かれている。改訂版はクロノス・クァルテットが初演した。悲歌であると同
時に、慰めであり、平和への祈りでもある作品である。
ボーナス・トラックの《ラスト・ラウンド》(1996年)はダブル・クァルテッ
ト+コントラバスの作品。弦楽オーケストラ・ヴァージョンも作られており、
こちらは2000年に初演されている(その初演を務めたのは小澤征爾指揮ボスト
ン交響楽団)。〈天使の死〉という第2楽章のタイトルからもわかるように、
もちろんアストル・ピアソラ体験が生んだ作品である。

4777031 \1850
「バッハ・トゥ・キューバ」
1.ブランデンブルク協奏曲第3番:第1楽章
2.ブランデンブルク協奏曲第5番:第1楽章
3.管弦楽組曲第3番 BWV1068:アリア
4.管弦楽組曲第2番 BWV1067:バディヌリー
5.ブランデンブルク協奏曲第3番:第3楽章
6.ブランデンブルク協奏曲第5番:第3楽章
7.ブランデンブルク協奏曲第4番:第1楽章
8.管弦楽組曲第2番 BWV1067:ロンド
9.ブランデンブルク協奏曲第4番:第3楽章
10.管弦楽組曲第3番 BWV1068:ガヴォット
テネリフェ交響楽団 指揮・編曲:エミリオ・アラゴン
バッハの作品をキューバのパーカッション・セクションと融合させてラテン・
テイストに!
選ばれたのは《ブランデンブルク協奏曲》の急速楽章と《管弦楽組曲》の名
旋律。企画・編曲し、指揮も担当したのは、1959年キューバ生まれで、現在
はスペイン在住のエミリオ・アラゴン。幼少よりクラシックのピアノを、後
にアメリカで作曲や指揮も学び、カリビアン・ミュージックとクラシック音
楽の両方を愛するアラゴンこその企画なのだ。演奏するのは、キューバのパ
ーカッショニストたちと、パコ・デ・ルシアとの共演でも知られる人気のベ
ーシスト、アラン・ペレス、そしてテネリフェ交響楽団。ヴァイオリンやオ
ーボエ、チェロが奏するバッハのオリジナル・パートに合わせて、パーカッ
ションやベースがガガンコ、コンガ、ダンソン、コントラダンサ、ソン、ボ
レロといったキューバのリズムを自由に絡み合わせてゆく。アフロ・キュー
バン・リズムとクラシックが一体どうやってひとつになるのか、是非楽しん
でいただきたい。

4776659 2枚組 \1850
「ベスト・オブ・グリーグ」
CD 1
1-4.《ペール・ギュント》組曲第1番作品46
5-7.ピアノ協奏曲イ短調作品16
8.ノルウェー舞曲作品35-2[管弦楽編曲:ジット]
9.牛飼の歌と農夫の踊り作品63-2-《2つのノルウェーの旋律》
《抒情小品集第5集》作品54より
10 夜想曲作品54-4
11 小人の行進作品54-3
12.春作品34-2
劇付随音楽《ペール・ギュント》作品23より
13 第15曲:アラビアの踊り
14 第19曲:ソルヴェーグの歌
CD 2
1-5.組曲《ホルベアの時代より》作品40
6.演奏会用序曲《秋に》作品11
7.4つの交響的舞曲作品64
第2曲:アレグレット・グラツィオーソ
《抒情小品集第3集》より
8 蝶々作品43-1
9 春に寄す作品43-6
10 トロルハウゲンの婚礼の日?《抒情小品集第8集》より
11.モンテ・ピンチョより作品39-1?《6つのロマンス》
12.君を愛す作品5-3?《4つのデンマーク語の歌「心の歌」》
13.凱旋行進曲-組曲《十字軍の兵士シーグル》作品56
CD 1
1-4)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:カラヤン、
5-7)ジルベルシテイン(pf)、 
5-7.12,14)イェテボリ交響楽団 指揮:ヤルヴィ、
9.10-11)ガヴリーロフ(pf)、
13)イェスタ・オーリン声楽アンサンブル プロ・ムジカ室内合唱団、
14)ボニー
CD 2
1-5.13)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:カラヤン、
6)イェテボリ交響楽団 指揮:ヤルヴィ、
7-10)プレトニョフ(pf)、
11-12)フォン・オッター(S)フォシュベリ(pf)
ノルウェーの代表的作曲家エドヴァルド・グリーグは、1843年6月15日に生ま
れ、1907年9月4日に天寿を全うした。つまり今年2007年は没後100年のメモリ
アル・イヤーに当たる。当アルバムはそれを記念し、DGが有する数多くの音
源から選りすぐりの作品と演奏をコンパイルしたベスト盤。
抒情詩人グリーグが書いた、最もポピュラーで、かつ美しい作品の数々が、
アンネ・ソフィー・オッターやヘルベルト・フォン・カラヤン、ネーメ・ヤ
ルヴィ、ミハイル・プレトニョフ(最近指揮に専念することが宣言された)
ら、グリーグや北欧音楽のスペシャリストたちによって望みうる最高の演奏
で収められている。これだけのクウォリティを集められるのは、やはりDGな
らではであろう。グリーグの旋律美と香り立つ抒情、テクスチュアから漂う
色彩などを心ゆくまで味わっていただきたい。

●「スポット・ライト」シリーズ
4776611 \1350
中世・ルネサンス期 歌曲集
1 アルフォンソ10世賢王:Rosa das rosas
2 ミゲル・デ・フエンラナ:P rdida de Antequera
3 作者不詳:Dindirind n
4 アロンソ・ムダーラ:Triste estaua el rey David
5 作者不詳:Nuevas te traygo, carillo
6 作者不詳:Los hombres con gran plazer
7 フランチェスコ・デ・ラ・トーレ:Dime, triste coraz n
8 エンリケス・デ・バルデラバノ:De d nde venis, amore
9 ドン・ルイス・ミラン:Toda mi vida os am
10 フアン・デ・トリアーナ:D nos, madre del donsel
11 アロンソ・ムダーラ:Si me llaman a m
12 フアン・デル・エンシーナ:Romerico
13 フアン・バスケス[ミゲル・デ・フエンラナ編曲]:Vos me matastes
14 ルイス・デ・ミラン:Aquel caballero, madre
15 アロンソ・ムダーラ:Claros y frescos rios
16 アロンソ・ムダーラ:Ysabel, perdiste la tu faxa
17 ルイス・デ・ナバエス:Con qu la lavar
18 フアン・バスケス[ディエゴ・ピサドール編曲]:
En la fuente del rosel
19 アルフォンソ10世賢王:Santa Mar a
テレサ・ベルガンサ(MS)
ナルシソ・イエペス(g)
20世紀を代表する歌手のひとりであるテレサ・ベルガンサ。2004年に「最後
の」と銘打った来日公演を行い、多くのファンを残念がらせたのは記憶に新
しい。情熱的な激しさというよりも、モーツァルトやロッシーニを得意とし
たように典雅さを持ち味としたメゾ・ソプラノ歌手だった彼女ゆえ、中世・
ルネサンス期の作品を集めた当アルバムのような、スペインの古雅なる世界
を歌うにはまさに適役。また、共演に巨匠ナルシソ・イエペスをフィーチュ
アしているのも大きなポイントである。このアルバムがスペイン古楽を世に
広めた功績も大きく、演奏の充実も併せて今なお色褪せない名盤である。
なお、当盤は、1974年から始まったベルガンサのDG録音の歴史の中でも、初
のソロ・リサイタル・アルバムであった。

4776612 \1350
「キム・ボルイ・シングズ・シベリウス」
シベリウス:
《7つの歌》作品13[詞:ルーネベリ]
1)〈夢〉作品13-5
2〈春は急ぎ過ぎ行く〉作品13-4
3〈フリッガに寄せて〉作品13-6
《7つの歌》作品17
4〈誘惑〉作品17-3[詞:タヴァスチェルナ]
《8つの歌》作品61
5〈ロメオ〉作品61-4[詞:タヴァスチェルナ]
《6つの歌》作品36
6〈3月の雪の上のダイヤモンド〉作品36-6[詞:ヴェクセル]
7〈インガリル「そよげ葦」〉作品36-4[詞:フリョーディング]
8〈黒いバラ〉作品36-1[詞:ユーセフソン]
《シェイクスピアの『十二夜』による2つの歌》作品60
9〈死よ、近付くな〉作品60-1
10〈私が召使いだった時〉作品60-2
組曲《ペレアスとメリザンド》
11〈3人の盲目の姉妹〉作品46-5[詞:メーテルランク]
《6つの歌》作品50
12〈乙女が野原で歌っている〉作品50-3[詞:ズスマン]
《7つの歌》作品17
13〈川面に漂う流木〉作品17-7[詞:カラムニウス]
14〈夕べに〉作品17-6[詞:フォルスマン=コスキミエス]
15〈泳げ、青い鴨〉[詞:フォルスマン=コスキミエス]
16〈フィンランディア讃歌〉作品26-7[詞:コスケンニエミ]
[ボーナス・トラック]
キルピネン:
《15の歌》作品33[詞:レーゲルクヴィスト] 初出音源
17〈アーモンドの花咲く頃〉作品33-3
18〈明るい微笑み〉作品33-4
19〈1000年も過ぎた〉作品33-7
シベリウス:
《7つの歌》作品17
20〈川面に漂う流木〉作品17-7[詞:カラムニウス]
21〈夕べに〉作品17-6[詞:フォルスマン=コスキミエス]
キム・ボルイ(B)、エリック・ヴェルバ(pf)
キム・ボルイはフィンランド、ヘルシンキ生まれのバス=バリトン歌手(英読
み表記ではボルグ)。1919年に生まれ、2000年に亡くなった。モーツァルトの
《ドン・ジョヴァンニ》の題名役やベートーヴェンの《フィデリオ》でのドン
・ピッツァロ、ムソルグスキーの《ボリス・ゴドゥノフ》の題名役、リヒャル
ト・シュトラウスの《バラの騎士》オックス男爵、ワーグナー《マイスタージ
ンガー》のザックスなどを得意とし、メトロポリタン歌劇場やグラインドボー
ン、ザルツブルクなどで活躍した。またそれと同時に、彼は繊細な味わいを聴
かせるリサイタル歌手としても有名で、広い声域と美しい声は人気を集めた。
シベリウスの珠玉ともいうべき歌曲を集めた当ディスクは、そうしたリサイタ
ル歌手としてのキム・ボルイの魅力が詰まったアルバムである。作品自体は有
名とは言い難いものの、ひとつひとつがこの上なく美しいので是非とも聴いて
いただきたい。オリジナルでリリースされていたモノーラルLPは、北欧音楽の
専門家筋からも「すべてのディスコグラフィの中でも頂点に位置する」と絶賛
されたほどである。
今回は、ボーナス・トラックとしてシベリウスの別録音と、さらに同じくフィ
ンランドの作曲家で、シベリウスの約30歳年下のキルピネンによる3つの魅力
的な歌曲も収録されている。これらは初出音源であり、また、シベリウスの2
曲も初CD化なので貴重である。

4776613 \1350
「オペラ・ガラ」
ドニゼッティ:
1〈人知れぬ涙〉?歌劇《愛の妙薬》より
2〈我が祖先の墓よ……
 やがてこの世と別れを告げよう〉
 -歌劇《ランメルムーアのルチア》より
ヴェルディ:
3〈ありがとう、愛する友たちよ……芝生に光る露のごとく
 /追放の苦しみの中で……おお恋する心を君に〉
 -歌劇《エルナーニ》より
4〈ああ、美しい人……見よ、薪の恐ろしい火を〉
 -歌劇《イル・トロヴァトーレ》より
5〈もし私がその戦士であったなら!……清きアイーダ〉
 -歌劇《アイーダ》より
アレヴィ:
6〈ラシェルよ、主の恵みにより〉-歌劇《ユダヤの女》より
マイヤベーア
7〈素晴らしい国……おお、楽園よ〉-歌劇《アフリカの女》より
ビゼー
8〈ロマンス「耳に残る君の歌声」〉-歌劇《真珠採り》より
9〈お前が投げたこの花は[花の歌]〉-歌劇《カルメン》より
プラシド・ドミンゴ(T)
ロジェ・ワーグナー合唱団(合唱指揮:ロジェ・ワーグナー)(3, 4)
ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
録音:1980年11月 ロサンジェルス
現在、オペラ歌手として世界で最も有名なのは、間違いなくプラシド・ドミン
ゴであろう。持ち前の美声とすぐれた歌唱表現、凛々しいヴィジュアルなどを
併せ持ったドミンゴは、ソリストとしてはもとより、3大テノールのひとりと
しても世界中から愛されるだけでなく、指揮者としても活躍の場を拡げたり、
ワシントン・ナショナル・オペラやロサンジェルス・オペラの芸術監督も務め
るなど、多彩な活動を繰り広げている。また、1993年からはオペラリア(プラ
シド・ドミンゴ国際オペラ・コンクール)というオペラ歌手のコンクールを開
催し、若い才能にチャンスを与えることにも熱心である(ニーナ・シュティン
メやブライアン・アサワ、ホセ・クーラ、森麻季、ロランド・ビリャソンらが
ここから巣立っている)。
当アルバムは、ドミンゴが1980年にカルロ・マリア・ジュリーニと録音したフ
ランスとイタリアの名オペラ・アリア集。ドニゼッティ、ヴェルディ、アレ
ヴィ、ビゼーら、19世紀に活躍した作曲家の作品を集めている。
ジュリーニは1998年に引退、その後2005年に逝去したが、今なお、ファンはも
とより、世界的に活躍する音楽家たちから尊敬され続けている大指揮者。若く
してスカラ座の音楽監督に就任したことからもわかるように、オペラでも卓抜
なる才能を発揮した。それゆえにこのアルバムでの名コラボレイションぶりは
見事で、ドミンゴ自身も「指揮者やオーケストラとすぐに息が合うなんて滅多
にないことだ。しかし、ここではそれが起きた」と語ったほどである。
なお、ドミンゴとジュリーニは、オーケストラこそ異なるものの、《リゴレッ
ト》や《トロヴァトーレ》などをDGレーベルで共演しているので、併せて聴い
ていただきたい。

4776614 \1350
「オペラ・リサイタル」
1 ドニゼッティ:歌劇《ファヴォリータ》より
ロッシーニ:
2 歌劇《アルジェのイタリア女》より
3 歌劇《セビリャの理髪師》より?ロジーナ
 のアリア〈今の歌声は心に響く〉
4 歌劇《チェネレントラ》より?不安と涙の内に生まれ
ヴェルディ:
5 歌劇《ドン・カルロ》より?おお、むごい運命よ
6 歌劇《イル・トロヴァトーレ》より
7 チレーア:歌劇《アドリアーナ・ルクヴルール》より
ビゼー:歌劇《カルメン》より
8 恋は野の鳥[ハバネラ]
9 セビーリャの砦のそばのリリャス・パスティア
 の酒場で[セギディーリャ]
10 何度やっても同じこと[カルタの歌]
11 ワーグナー:楽劇《ラインの黄金》より?逃れよ、ヴォータン
12 ヴェルディ:《レクイエム》より?ラクリモーサ
オラリア・ドミンゲス(MS)
1-7)リアス室内合唱団(合唱指揮:ギュンター・アルント) 
ベルリン放送交響楽団 指揮:リヒャルト・クラウス、
8-10)バイエルン州立歌劇場合唱団&管弦楽団 指揮:ヤーノシュ・クルカ、
11)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(B) 
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
12)マリア・シュターダー(S)ガボール・カレッリ(T)
イヴァン・サルディ(B) 聖ヘトヴィヒ大聖堂合唱団 
ベルリン放送交響楽団 指揮:フェレンツ・フリッチャイ
録音:1958年 イエス=キリスト教会、ベルリン(1-7)、ヘルクレスザール、
ミュンヘン(8-10)
オラリア・ドミンゲスは、1925年メキシコ生まれのメゾ・ソプラノ歌手。モ
ンテヴェルディやロッシーニ、ヴェルディ、ワーグナーなどを得意とし、ド
ラマは勿論、求められればコメディまで幅広い役をこなした。ディスクでは、
カラヤン指揮《ニーベルングの指環》でのエルダ役や、デ・サーバタやフリ
ッチャイのヴェルディ《レクイエム》、マルケヴィチとのモーツァルト《戴
冠式ミサ曲》、カラスとのヴェルディ《アイーダ》でのアムネリス役などが
特に知られる。当アルバムは、彼女がスカラ座やナポリのサン・カルロ劇場、
ウィーン、パリ、コヴェント・ガーデン、グラインドボーンなどのトップク
ラスのオペラハウスで歌い、マスコミから聴衆までを魅了したイタリア・オ
ペラのアリアを集めたもの。それだけでなく、さらに《カルメン》から有名
な3つのアリアも収められているのが嬉しい。ドミンゲスらしいやや暗めで、
柔らかく官能的な声で歌われるカルメンは実に魅力的だ(これは初CD化)。
ラストの2トラックには、先にも記した《ラインの黄金》のエルダや、ヴェ
ルディ《レクイエム》からの抜粋を収めており、ドミンゲスの魅力を多角的
に味わえる好企画である。

4776615 \1350
「モンテ=カルロ歌劇場ガラの夕べ」
ベッリーニ:
1 序曲-歌劇《ノルマ》より
ドニゼッティ:
2〈ああ、遅過ぎた……この心の光〉
-歌劇《シャモニーのリンダ》より
ロッシーニ:
3〈兵士の行進〉-歌劇《ウィリアム・テル》より
ベッリーニ:
4〈私は美しい乙女〉-歌劇《海賊》より
ロッシーニ:
5 序曲-歌劇《絹のはしご》より
ヴェルディ:
6〈ここにラダメスが……ああ、 我が故郷よ〉-歌劇《アイーダ》より
7 序曲-歌劇《シチリア島の夕べの祈り》より
レナータ・スコット(S)
モンテ=カルロ国立歌劇場管弦楽団 指揮:ルイ・フレモー
1979年に柿落としが行われたモナコのサル・ガルニエを本拠とするモンテ=
カルロ国立歌劇場。そのピットに入るオーケストラがモンテ=カルロ国立歌
劇場管弦楽団である。このオーケストラは、1856年に結成されているので、
既に150年の歴史を持つ伝統ある団体。設立当初は「外国人新サークル管弦楽
団」と名乗っていたが、1953年からはモンテ=カルロ国立歌劇場管弦楽団とい
う名称になった。1980年に現在のモンテ=カルロ・フィルハーモニー管弦楽
団に改称。
当アルバムは同歌劇場で行われたガラ・コンサートの記録。登場するのはレ
ナータ・スコットである。彼女は、スカラ座やメトロポリタン歌劇場をはじ
めとする主要歌劇場で活躍したイタリアの代表的ソプラノ。1957年にマリア
・カラスが《夢遊病の女》をキャンセルした際に代役に抜擢され、公演直前
だったにもかかわらず僅か2日間で完全に覚えきって歌い大成功を収めて、
一気にスターダムに躍り出た。ベル・カントの伝統を正しく受け継ぎ、華麗
な技巧や色彩、ドラマの内面を深く読み解く感性を併せ持ち、世界中で愛さ
れた名歌手で、2002年に惜しまれつつ引退した。ここでは得意のイタリア・
オペラの名アリアを聴かせてくれている。オーケストラの指揮はルイ・フレ
モー。彼は、1956年から65年まで同管の首席指揮者を務めていた。なお、当
アルバムがオリジナルのスタイルでCD化されるのはこれが初めてである。

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