クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-10 No.21-1

2011年10月23日 16時04分21秒 | Weblog
<CORO> ※2011年11月30日までのご注文特価 1枚ものすべて ¥1880
COR 16096 ¥2180
マクミラン:ミゼレーレ(世界初録音)
ストラスクライドのモテット集より 全ての権威は我に与えられ、
主は恩恵を与え給えり、突然天より、イザヤは預言し
おお、慈悲深きイエス*
ストラスクライドのモテット集より 主はラザロの姉妹を見て、永遠の光、
聖なる輝きの中で、我らは主をたたえ
テネブレ・レスポンソリウム
ハリー・クリストファーズ(指揮)、
ザ・シックスティーン、ロバート・ファーリー(トランペット)
ハリー・クリストファーズ&ザ・シックスティーンの新録音は、スコットラン
ドのリーディング・コンポーザー、ジェームズ・マクミラン(1959-)の世界初
録音となる「ミゼレーレ」!
マクミランの「ミゼレーレ」は、ザ・シックスティーンが2009年のフランダー
ス音楽祭で世界初演、2010年のスピタルフィールズ音楽祭でイギリス初演を行
った2009年完成の新作であり、今回のリリースが世界初録音となる。
敬虔なカトリック教徒でもあるマクミランの深き信仰心と、母国スコットラン
ドへの愛情から生まれた「ミゼレーレ」は、近現代音楽という区分けとは無縁
の純粋で崇高なる祈りの音楽である。
録音:2011年1月、聖ジャイルズ教会(ロンドン)&2002年7月4日、
聖マイケル教会(ハイゲイト)*

COR 16043 ¥2180
トラディショナル・クリスマス・キャロル・コレクションVol.1 ――
牧人、羊を/ダビデの村の厩の中に/サセックス・キャロル
羊飼いの見守るうちに/三隻の船/荒野の果てに/ああベツレヘムよ
きよしこの夜/まぶねの中で/ロッキング・キャロル/もろびと声あげ
ディンドン空高く/冬のさなかに/ウェンセスラスはよい王様/柊飾ろう
柊と蔦は/世の人忘るな/真冬の雪の中に/コヴェントリー・キャロル
神の御子は今宵しも/天には栄え
ハリー・クリストファーズ(指揮)、ザ・シックスティーン
ザ・シックスティーンの極美なハーモニーで響くクリスマス・キャロルはまさ
に天上の響き。至福の時間が降り注ぎます ――。
録音:1991年4月、聖ジャイルズ教会(ロンドン)/弊社初紹介

COR 16004 ¥2180
オディエ(今日)- イギリスのクリスマス・コレクション ――
ウォルトン:祭りを祝いたまえ/レイトン:コヴェントリー・キャロル
フリッカー:御子が生まれ/ラッブラ:聖母の子守歌/ブリテン:聖母への讃歌
タヴナー:子羊/ブリテン:キャロルの祭典/ハウエルズ:子守歌を歌い
ヘイワード:リュート・ブック・ララバイ/ハウエルズ:汚れなき薔薇
ワーロック:キリストの御体、子守歌(バルラロウ)、いざ主を賛美せん
ガードナー:明日は私が踊る日
ハリー・クリストファーズ(指揮)、ザ・シックスティーン
ザ・シックスティーンが歌う20世紀イギリスのクリスマス音楽集。
ザ・シックスティーンが歌うブリテンの傑作「キャロルの祭典」やハウエルズ、
ラッブラ、ワーロックからは、近代英国音楽への造詣の深さ、その音楽の素晴
らしさが伝わってくる。
録音:1990年1月&1992年9月、聖マイケル教会(ハイゲイト)/弊社初紹介

COR 16027 ¥2180
キリスト生まれたもう - 中世ルネサンス・イギリスのクリスマス ――
単旋律聖歌:言葉は肉となり
作曲者不詳(15世紀):サリュテーション・キャロル
作曲者不詳(1450年頃):ノエルを歌おう
ピエ・カンツィオーネス(1582):ガウデーテ
作曲者不詳(1420年頃):恵みあふれる聖マリア
シェパード:いと高きところの神の栄光
作曲者不詳(1420年頃):かくも麗しき薔薇は
作曲者不詳(1450年頃):あなたの眠りから覚め
レイヴンズクロフト:リメンバー、オー・ゾウ・マン
パイゴット:幼子イエスをあやす聖母マリア
作曲者不詳(1600年頃):甘き歌
バード:おやすみ、かわいい幼な子よ
作曲者不詳(1450年頃):アヴェ・レクス・アンゲロルム
作曲者不詳(1600年頃):寒い冬を追い払おう
作曲者不詳(1500年頃):ボアーズ・ヘッド
作曲者不詳(1600年頃):グリーンスリーヴス
作曲者不詳(14世紀):天使がひそかに
作曲者不詳(1500年頃):神はあなたを見守る
作曲者不詳(1450年頃):我らは喜び
シェパード:言葉は肉となり
ハリー・クリストファーズ(指揮)、ザ・シックスティーン
15世紀から17世紀初期のイギリスで作曲されたクリスマスのための聖なる音楽。
フィドルやハープ、リュート、打楽器などの古楽器とのアンサンブル、民族音
楽的な歌唱法など、ザ・シックスティーンの一味違った一面を聴けるアルバム
です。
録音:オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)/弊社初紹介

COR 16046 ¥2180
ヒリヤード・ライヴVol.1 - ペロティヌスとアルス・アンティクァ ――
作曲者不詳(13世紀):
古き文字は移ろいゆく、人間をあわれむ神、来たり給え, 創造主なる聖霊よ
ペロティヌス:地上のすべての国々は
レオニヌス:わが贖い主に栄光あれ
作曲者不詳(13世紀):この日こそ主の創りたまいし日、エサイの茎は
作曲者不詳(12世紀):ムンドゥス・ヴェルゲンス
作曲者不詳(13世紀):プロクランス・オディウム
作曲者不詳(ペロティヌス):アレルヤ、乙女マリアの誉れある御誕生
作曲者不詳(13世紀):キリストよみがえりぬ
ペロティヌス:かしらたちは集いて
ヒリヤード・アンサンブル〔デイヴィッド・ジェームズ(カウンターテナー)、
ロジャーズ・カヴィ=クランプ(テノール)、ジョン・ポッター(テノール)、
ゴードン・ジョーンズ(バリトン)〕
世界トップレベルのハーモニーとアンサンブル、イギリスが世界に誇る男声
ヴォーカル・クヮルテット、ヒリヤード・アンサンブルのライヴ・シリーズ!
テノールのジョン・ポッター在籍時代のライヴ集第1巻のテーマは、13世紀の
フランス音楽"アルス・アンティクァ"。ヒリヤード・アンサンブルが歌うペロ
ティヌスとレオニヌス、13世紀の作曲家不詳の音楽が、ノートルダム楽派のス
タイルを紐解く。仏ディアパゾン賞(2007年5月)受賞盤。
録音(ライヴ):1996年8月1日、トリニティ・カレッジ・チャペル
(ケンブリッジ)/弊社初紹介

COR 16048 ¥2180
ヒリヤード・ライヴVol.2 - オケゲムに捧ぐ ――
オケゲム:キリエ&グローリア(ミサ・ミ・ミ)/クレタン:冷酷なる死
ビュノワ:ヒュドラウリスで/クレタン:甘き調和の後で....
オケゲム:クレド(ミサ・ド・プリュ・ザン・プリュ)
クレタン:ダヴィデ王が現れ/コンペール:あらゆる善きものに満ちて
クレタン:ケンタウロスのケイロンが来て
オケゲム:サンクトゥス(ミサ・カプト)
クレタン:そしてとても悲しげな女声の音楽
ルピ:エルゴネ・コンティクィト
クレタン:私は彼を先生と呼び
オケゲム:アニュス・デイ(ミサ・プロラティオーヌム)
ヒリヤード・アンサンブル〔デイヴィッド・ジェームズ(カウンターテナー)、
ロジャーズ・カヴィ=クランプ(テノール)、ジョン・ポッター(テノール)、
ゴードン・ジョーンズ(バリトン)〕
ヒリヤード・ライヴの第2巻は、フランドルの作曲家ヨハネス・オケゲム
(c.1410-1497)。オケゲムやビュノワの音楽の曲間には、フランス・トゥール
のサン・マルタン教会で発見されたギョーム・クレタンの「ヨハネス・オケゲ
ムへの晩歌」が読み上げられる。
録音(ライヴ):1997年2月5日、セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会
(ロンドン)/弊社初紹介

COR 16052 ¥2180
ヒリヤード・ライヴVol.3 - アントワーヌ・ブリュメル ――
キリエ&グローリア(ミサ・ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス)
作曲者不詳:ラウダ - オー・ディヴィナ・ヴァーゴ、フローレ
ブリュメル:めでたし栄えある乙女
作曲者不詳:ラウダ - サルヴェ、サルヴェ、ヴァーゴ・ピア
ブリュメル:マーテル・パトリス、クレド、ネイティヴィタス・ウンデ・
ガウディア
作曲者不詳:ラウダ - レジナ・ソヴラナ
ブリュメル:サンクトゥス&ベネディクトゥス
作曲者不詳:ああ、なんということ
ブリュメル:めでたし十字架, ただひとつの望みよ、アニュス・デイ
ヒリヤード・アンサンブル〔デイヴィッド・ジェームズ(カウンターテナー)、
ロジャーズ・カヴィ=クランプ(テノール)、ジョン・ポッター(テノール)、
ゴードン・ジョーンズ(バリトン)〕
ヒリヤード・ライヴの第3巻は15世紀後期の大作曲家、アントワーヌ・ブリュ
メル(c.1460-c.1515)へのトリビュート・プログラム。同世代随一の才能の持
ち主であり、ジョスカンに次ぐ存在と称されたブリュメルの教会音楽をヒリア
ード・アンサンブルの歌声で聴く。
※録音(ライヴ):1997年6月6日、聖オールバンズ教会(ロンドン)/弊社初紹介

COR 16055 ¥2180
ヒリヤード・ライヴVol.4 - ギョーム・デュファイ ――
キリエ&グローリア(ミサ曲《私の顔が青ざめているのは》)
花の中の花/クレド/アニマ・メア/モリブス
サンクトゥス&ベネディクトゥス/美しい乙女/めでたし天の女王
アニュス・デイ/天は称賛にわき立ち
ヒリヤード・アンサンブル〔デイヴィッド・ジェームズ(カウンターテナー)、
ロジャーズ・カヴィ=クランプ(テノール)、ジョン・ポッター(テノール)、
ゴードン・ジョーンズ(バリトン)〕
ヒリアード・アンサンブルのライヴ・シリーズのラストを飾るのは、ブルゴー
ニュ楽派の巨匠ギョーム・デュファイ(c.1400-1474)!4声のハーモニーが創る
デュファイの音楽は、90年代後半のヒリヤード・アンサンブルを代表する名唱
の1つ。
録音(ライヴ):1998年1月22日、聖オールバンズ教会(ロンドン)/弊社初紹介

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11-10 No.21-2

2011年10月23日 16時04分03秒 | Weblog
<cpo>
777611-2 ¥2450
ゲオルク・ゲベル:クリスマス・カンタータ 第2集
1.わがイエスこそアルパにしてオメガ、始めにして終わり
(元旦“啓発と慰めの教義”から1747/48)
2.汝の体を汝自身で捧げよ
(公現日のあとの日曜日“啓発と慰めの教義”から1747/48)
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)/ゲジーネ・アドラー(ソプラノ)
ブリッタ・シュヴァルツ(アルト)/アンドレアス・ポスト(テノール)
マティアス・フィーベグ(バス)/レサミ・ド・フィリッペ
ルドガー・レミー(指揮)
ゲオルク・ゲベル(1709-1753)のクリスマス・カンタータ、第2集です。こちらは
クリスマスの直後の日曜日、および元旦に歌われるための2曲のカンタータが収
録されています。cpoからは第1集(777610-2)の他、いくつかの作品がリリース
されていて好評を博していますが、この初録音のカンタータもファンにとって
は嬉しい贈り物となることでしょう。同時代の作曲家と比較しても、類を見な
いほどの巧みな対位法を使い、また当時としては新しいメロディとハーモニーを
用いた壮大な作品です。最先端の作風を愛しつつも、44歳という年齢で亡くなっ
てしまったこの作曲家、もう少し長生きしていれば、また違った音楽を書いて
いたに違いありません。

777617-2 2枚組 ¥4900
アントン・ブルックナー:交響曲全集 第2集
1.交響曲 第0番 ニ短調(1869年第2稿とされている版)
2.交響曲 第1番 ハ短調(1866年第1稿 リンツ版)
タピエラ・シンフォニエッタ
マリオ・ヴェンツァーゴ(指揮)
第1集(777615-2)では、バーゼル交響楽団とともに第4番と第7番を演奏、無駄を
削ぎ落としたさっぱりとした音色で聴かせたヴェンツァーゴですが、彼曰く、
「ブルックナーの交響曲は全て違った音色で演奏しなくてはいけない」のだそ
うです。彼は第2作でそれをどのように実現したか・・・。なんとオーケストラ
を丸ごと交換(?)してしまいました。確かにオーケストラを変えれば、否応で
も違った響きが得られます。今回のツィクルスは初期の2つの交響曲であり、
ヴェンツァーゴが求めたのは、比較的簡素ですっきりした音なのでしょう。モー
ツァルトなども得意とするこのオーケストラからは小回りの利く、古典的で静
謐の響きが導きだされることは間違いありません。ブルックナー(1824-1896)の
全集を完成させるための新たな試みとしても高く評価されるのではないでしょ
うか。今後、重量級の音に期待も膨らみます。

777602-2 3枚組 ¥7350
ゲオルク・フィリップ・テレマン:歌劇「ゲルマニクス」
クリスティーネ・ドロテア・ラッハ台本/ミヒャエル・マウル再編
オリヴィア・スターン(ソプラノ)/エリザベス・ショル(ソプラノ)
マティアス・レクスロート(カウンターテナー)
アルブレヒト・ザック(テノール)/ヘンリク・ベーム(バス)
トビアス・ベルント(バリトン)
フリードリヒ・プレトリウス(ボーイ・ソプラノ)
ディーター・ベルマン(ナレーター)/ザクセン・バロック管弦楽団
ゴットホールト・シュヴァルツ(指揮)
17世紀後半、ドイツ語圏各地に次々と宮廷歌劇場が作られます。その中で、
1678年に作られたハンブルク、ゲンゼマルクト劇場は「市民のためのオペラ劇
場」として人気を博し、ドイツ語オペラが数多く上演されるようになります。
そしてライプツィヒ歌劇場は1693年に創立、ドイツの第2のオペラハウスとして
人気を馳せるようになります。ここで作品を発表したのは、ハイニヒェン、ピ
ゼンデル、ファッシュ、シュテルツェル、テレマン(1681-1767)など錚々たる顔
ぶれでしたが、中でもテレマンは1701年から1705年の間に約20曲ほどのオペラ
を作曲したようです。しかし、これらは少数のアリア以外はほとんど残ってお
らず、本当にこれらの曲があったのかすらも謎となっています。そんな中、フ
ランクフルト大学図書館で発見されたアリア・コレクションは40曲ほどの匿名
作家のアリアであり、テレマンの「ゲルマニクス」の中の曲として知られてい
るものも含まれていました。この録音はそれらを拾い上げ、再度テレマンの初
期の天才的な仕事を確認するための記録となることでしょう。

777700-2 ¥2450
ヨハネス・エッカルト:宗教曲&世俗曲集
1.5声のミサ「愛する人へ」(ラッソによる)/2.良き歌い手とオルガニスト
3.御者よ、私は逃げたい/4.愛する人へ(オルランド・ディ・ラッソ)
5.今、救世主は荒野へ/6.山を越えマリアは行く/7.おお、喜びの喜び
8.聖母マリア、聖処女/9.園にてキリストは苦しみを受け
10.男たちの偉大な日/11.復活祭の時期に/12.私たちは全ての喜びの中で歌う
13. 来たれ聖なる精神、偉大なる神/14.天より来る神聖なる精神
15.ツァハリアスはとても不満である/16.キリストはわれに与えたもうた
17.多くはここにない/18.Die weil umbsonst jtzt alle Kunst
19.音楽は無学な人々には敵である
オペッラ・ムジカ/アンサンブル・ノエマ
グレゴール・マイヤー(指揮)
16世紀の最も重要な教会音楽作曲家の一人、ヨハン・エッカルト(1553-1611)は
ガブリエリ、シュッツからバッハ、そしてブラームスに繋がる「コラールの伝
統」の礎を作り、また数多くの宗教歌曲を残しています。彼はチューリンゲン
で生まれ、ワイマールで学び、またオルランド・デ・ラッソにも教えを受けて
います。その後裕福な銀行家フッガーの家や、ドイツ各地の王侯に仕えたりと、
着実に地位を築き、多くのコラールを出版しています。1611年に没しましたが、
彼の作品は色褪せることなく、今でも大切な作曲家として認知されています。
このアルバムはエッカルトの没後400年を記念して録音されたもので、神聖な
歌から、大衆的な歌まで、当時の流行も仄かに香る曲集です。

777427-2 ¥1700
フェルッチョ・ブゾーニ:モーツァルト,バッハ,ショパンへのオマージュ
1.J.S.バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ 二短調 BV B24
J.S.バッハ=ブゾーニ:オルガンのための前奏曲より BV B27
2.いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659/3.目覚めよと呼ぶ声あり BWV645
4.主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV639/5.汝のうちに喜びあり BWV615
6.われらが救い主、キリストよ BWV665
7.モーツァルトによるジグ、ボレロと変奏曲 BV254
8.3つのアルバムの綴り BV289/9.ショパンの前奏曲による10の変奏曲 BV213a
10.バッハによる幻想曲 BV253/11.エスキースより「クリスマスの夜」BV251
ローランド・ペンティネン(ピアノ)
ブゾーニ(1866-1924)はイタリアの作曲家ですが、母方の祖父はドイツ人であり、
彼自身もバッハとモーツァルトに深く傾倒していました。ピアニストとしても
才能に恵まれた彼は、先人の作品を研究し、自分自身の創造性を高める目的で、
これらを編曲。新たな表情を持たせたのです。中でもよく知られているのが、
J.S.バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ」のピアノ編曲でしょ
う。この曲は、ブラームスなど他の作曲家もピアノ独奏への編曲を試みていま
すが、やはり絢爛たる超絶技巧を駆使したブゾーニ版は一歩抜きんでた存在で
あり、ピアニストの憧れの1曲と言ってもよいだけの風格を備えています。その
他のバッハ作品を始め、モーツァルトやショパンのトランスクリプションは、
原曲の要素を残しながらも、全く新しいものとして捉えてみてください。ピア
ニスト、ペンティネンは正統派のレパートリーを極めながらも、このような編
曲物も得意とする、「超絶技巧マニア」にとっては嬉しい存在です。ここでも、
芯の通った素晴らしい演奏で聴き手を魅了します。

777622-2 ¥1700
アルトゥール・シュナーベル:弦楽四重奏曲集 第1集
1.弦楽四重奏曲 第1番(1917)/2.アルトとピアノのための「夜想曲」(1914)
ペレグリーニ弦楽四重奏団/ノア・フレンケル(アルト)
イルメラ・レルッケ(ピアノ)
当時オーストリア領であったクンツェンドルフのユダヤ系の家庭に生まれたシュ
ナーベル(1882-1951)は、幼い頃から天才少年ピアニストとして才能を発揮、
1901年には自作のピアノ協奏曲をベルリン・フィルと共演、大変な成功を収め
ました。ただし、この頃の作品はブラームスやシューマンから影響を受けた穏
健なものであり、本人もあまり気に入っていなかったようです。1912年頃から
は室内楽の演奏にも力を注ぎ(当時の)現代音楽にも理解を深め、シェーンベルク
の作品なども好んで演奏していました。そんな経験は彼の創造性にも深く影響
を及ぼし、作曲家として研鑽を積むうちに、自らの作風もアバンギャルドなも
のを取り入れるようになったのです。1914年に書かれた「夜想曲」は、彼の妻
となったテレーゼ・ベーアのために書かれたものですが、昔の保守的な作風は
すっかり姿を消し、機能的な調性と拍子記号の呪縛から逃れています。弦楽四
重奏第1番も形式は古典的ながら、やはり作風は現代的で、ピアニストとしては
ブラームス以降の作品を演奏しなかったピアニストとしての姿とは、かなり違
った雰囲気を宿しています。

777649-2 9枚組 ¥8750
ヨーゼフ・ハイドン:ピアノ三重奏曲全集
CD 1: Hob.XV:6-10/CD 2: Hob.XV:11-14/CD 3: Hob.XV:5&18-20
CD 4: Hob.XV:21-23/CD 5: Hob.XV:24-26&31-32/CD 6: Hob.XV:27-30
CD 7: Hob.XV:f1,34,35,38&40/CD 8/9: Hob.XV:C1,1-2,36-37&41
トリオ1790(ピリオド楽器使用)
ハイドン(1732-1809)のピアノ三重奏曲は、それ以前の通奏低音付きのヴァイオ
リン・ソナタとは一線を画した、当時としては画期的な作品群であると同時に、
ハイドンの全作品の中でも、一際聳え立つ高い山として認識されています。しか
しながら、なんとなくとっつきにくさがあるのか、なかなか録音、演奏の機会
に巡り合うことができないのも実情です。聴けば聴くほどに魅力的なこの「宝の
山」、トリオ1790の信頼おける演奏でぜひ聴いてみてください。




<ARCHIPEL>
ARPCD0474 ¥880
チャイコフスキー:
(1)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮 
ワルシャワ国立フィル
1957年11月29日 ワルシャワ、フィルハーモニー・ホールでのライヴ録音
(2)ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」 イ短調 op.50
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
スビャトスラフ・クヌシェヴィツキー(チェロ)
レフ・オボーリン(ピアノ)
1952年4月3日 ライプツィヒでの録音でのライヴ録音
手に汗握るスリリングなスクロヴァチェフスキとのヴァイオリン協奏曲。
音質はとても良いです。興味深い取り合わせによるアルバムです。ライプツィヒ
でのピアノ三重奏曲は、所々マスターに起因する音の揺れなどの傷が聴かれます。
収録時間は合計78分25秒です。

ARPCD0476 ¥880
(1)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
フリッツ・リーガー指揮
ミュンヘン・フィル 
1955年4月26日 ミュンヘンでのライヴ録音
(2)バッハ:2台のヴァイオリンの為の協奏曲 二短調 BWV1043
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
イーゴリ・オイストラフ(ヴァイオリン)
フランツ・コンヴィチュニー指揮
ライプツィッヒ・ゲヴァンドハウス管弦楽団
1957年 ライプツィッヒでのスタジオ録音
(3)ショーソン:詩曲 op.25
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
キリル・コンドラシン指揮
ソビエト国立交響楽団
1948年3月15日 モスクワでのスタジオ録音
ベルリン・クラシックスなどから発売のあるバッハとメロディアから発売のある
ショーソンに、興味深いフリッツ・リーガー指揮ミュンヘン・フィルとのブラー
ムスの協奏曲のカップリングです。
ブラームスは一部にマスターに起因する欠落があり、また、所々POP(破裂)音が
聴かれますが、全体的に音質は良いです。
丁寧で、骨太、且つ端正でスケールの大きな演奏です。



<MYTO HISTRICAL>
MYTO 296 2枚組 ¥1750
ドニゼッティ:歌劇「ランメルモールのルチア」
マリア・カラス(ルチア)
ジャンニ・ライモンディ(エドガルド・ディ・レーヴェンスウッド)
ローランド・パネライ(エンリコ・アシュトン)
アントニオ・ゼルビーニ(ライモンド)
フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ指揮
ナポリ・サンカルロ劇場管弦楽団、合唱団
1956年4月22日 ナポリ、サンカルロ劇場でのライヴ録音
旧MYTOレーベル(MCD90319) 他から発売あり。
音質は良好です。
マリア・カラスの名演奏。待望の復刻です。

MYTO 297 2枚組 ¥1750
ヴェルディ:歌劇「椿姫」
ヴィルジニア・ゼアーニ(ヴィオレッタ・ヴァレリー)
ウィリアム・マカルパイン(アルフレード・ジェルモン)
ジェス・ウォルターズ(ジョルジュ・ジェルモン)
ネッロ・サンティ指揮
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団、合唱団
1960年1月13日 ロンドン、コヴェントガーデンでのライヴ録音
臨場感あるとても良い音質です。
ネッロ・サンティの若々しく推進力のある演奏が魅力的です。




<WALHALL>
WLCD0346 2枚組 ¥1750
プッチーニ:歌劇「トスカ」
グレース・ムーア(トスカ)
ジャン・ピアース(マリオ・カヴァラドッシ)
ローレンス・ティベット(スカルピア男爵)
チェーザレ・ソデロ指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1946年2月9日 メトロポリタン歌劇場でのライヴ録音
音質は、1946年の録音であることを考えれば非常に良い状態です。
多くの映画にも出演し、その美声と美貌で一時代を築いたグレース・ムーアの
トスカ。オールド・ファンにはたまらなく懐かしいアルバム。
待望の復刻です。

WLCD0347 3枚組 ¥2780
ベルリオーズ:歌劇「トロイアの人々」(イタリア語)
ネル・ランキン(カサンドラ)
ジュリエッタ・シミオナート(ディド)
マリオ・デル・モナコ(アエネアス)
リーノ・プリーシ(クレブス)
アドリアーナ・ラッツァーリ(アンナ)
フィオレンツァ・コソット(アスカニウス)
ニコラ・ザッカリア(ナルバール)
ラファエル・クーベリック指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団
1960年5月30日 ミラノ、スカラ座でのライヴ録音
以前、VAIレーベル 他から発売あり。
音質は良好です。デル・モナコ 他 素晴らしいキャストを集めた
緊張感溢れる名演奏。待望の復刻です。





<VIDEOLAND>
VLMD018(DVD-Video) ¥2850
J.シュトラウス:オペレッタ「ジプシー男爵」(全三幕)
ダニエル・セラフィン(ホモナイ伯爵)
ハラルド・セラフィン(カルネロ伯爵)
Lucian Krasznec (シャーンドル・バリンカイ)
ヴォルフガング・バンクル(カールマーン・ジュバーン)
Iva Mihanovic (アルゼーナ) / リンダ・プレック(ミラベラ)
ゲルノット・ハインリヒ(オットカル)
Monika Bohinec(ツィプラ) /Evelin Novak (ザッフィ)
バレエ:メルビッシュ音楽祭バレエ団
管弦楽:メルビッシュ音楽祭管弦楽団
指揮:マンフレッド・マイヤーホーファー
演出:Brigitte Fassbaender
2011年ORFによる収録
サブ・タイトル:英語、フランス語、イタリア語、スペイン語
解説書:ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語

VLMD006(DVD-Video) ¥2850
J.シュトラウス:オペレッタ「ジプシー男爵」(全三幕)
ペーター・エーデルマン(ホモナイ伯爵)
ハインツ・ツェドニク(カルネロ伯爵)
Harrie Van Der Plas (シャーンドル・バリンカイ)
ヘルムート・ベルガー=トゥーナ(カールマーン・ジュバーン)
ロマーナ・ノアーク(アルゼーナ)
ミリヤーナ・イロシュ(ミラベラ)
アンドレアス・シャーゲル(オットカル)
ブリギッテ・ビンター(ツィプラ)
マルティーナ・セラフィン(ザッフィ)
バレエ:メルビッシュ音楽祭バレエ団、振付:ゲオルク・ゲスラー
管弦楽:ブルゲンラント交響楽団
合唱:メルビッシュ音楽祭合唱団
指揮:ルドルフ・ビーブル 演出:ハインツ・マレチェク
2000年8月ORF&NHKによる収録
サブ・タイトル:英語、フランス語、スペイン語、日本語
解説書:ドイツ語、英語
他社さまからCDのハイライト版として発売されているキャスト同様の演奏です。
以前NHK BSで放送されたものと同じ映像です。一部キャストに違いが見られま
すが、後日上記のCDで発売されているものや今回のDVDの映像内クレジットを
確認するに、今回のキャスト表記が正しいようです。

VLMD014(DVD-Video) ¥2850
J.シュトラウス:オペレッタ「ウィーン気質」(全三幕)
ハラルド・セラフィン(ギルデルバッハ侯爵)
ライナー・トロスト(ツェドラウ伯爵)
ノエミ・ネーデルマン(伯爵夫人ガブリエーレ)
フレディ・シュヴァルトマン(メッテルニッヒ)
マルガレータ・クロブチャール(フランツィスカ)
アレクサンダー・グリル(カグラー)
ルネ・シュッテングルーバー(ペーピ)
ダニエル・セラフィン(ヨーゼフ)
バレエ:メルビッシュ音楽祭バレエ団
合唱:メルビッシュ音楽祭合唱団
管弦楽:メルビッシュ音楽祭管弦楽団
指揮:ルドルフ・ビーブル 演出:マクシミリアン・シェル
2007年8月ORFによる収録
サブ・タイトル:英語、フランス語、イタリア語
解説書:ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語

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11-10 No.20-1

2011年10月23日 16時03分39秒 | Weblog
<ORFEO D'OR>
ORFEOR 816112 2枚組 ¥4160
ヴェルディ:「トラヴィアータ」
イレアナ・コトルバス(S ヴィオレッタ) 
ニコライ・ゲッダ(T アルフレード・ジェルモン)
コーネル・マックニール(Br ジョルジョ・ジェルモン) 
エミー・ローゼ(Ms アンニーナ)
クルト・エクヴィルツ(T ガストーネ) 
エディタ・グルベローヴァ(S フローラ)
エルンスト・グートシュタイン(Br ドゥフォル男爵) 
ハラルト・プレーグルホフ(Bs オビニ侯爵)
ヘルベルト・ラックナー(Bs 医師グランヴィル) 
マリオ・グッジャ(T ジュゼッペ)
ルドルフ・レッシュ(Bs フローラの召使) 
リュボミール・パンチェフ(Br 使者)
ヨーゼフ・クリップス(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1971年12月25日、ウィーン
1971年のクリスマスにウィーン国立歌劇場で上演された「トラヴィアータ」の
ライヴ録音です。指揮はなんとウィーンの名匠ヨーゼフ・クリップス。さすが
ウィーンのオーケストラの魅力を見事に引き出しており、これほど柔らかな美
しさに溢れたヴェルディは珍しいでしょう、何気ないところでの弦や管のとろ
けるようにまろやかな魅力はたまりません。オペラ指揮者クリップスの本領を
発揮した演奏です。
ヴィオレッタは、この役が当たり役だったイレアナ・コトルバス。当時まだ32
歳、ウィーン国立歌劇場に所属して国際的名声を高めている最中でした。後年
と比べてもなお瑞々しい声で切々とヴィオレッタを歌っています。アルフレー
ドのニコライ・ゲッダは、この頃が一番脂の乗り切った時期。第2幕のアリア
では、当時としては珍しくカバレッタ「おお、恥ずかしいことだ」を歌い、ハ
イCを伸ばして大喝采を貰っています。ジェルモンは、メトロポリタン歌劇場
で活躍した米国のバリトン、コーネル・マックニール。スタジオ録音だと分か
りづらいマックニールのとてつもなく巨大な声がはっきり収録されています。
スペシャルサプライズに、フローラがエディタ・グルベローヴァ!二日前に25
歳を迎えたばかりのグルベローヴァの声が、ほんの少しだけですが楽しめます。
さらにアーノンクールのバッハ録音でおなじみのウィーンの万能テノール、ク
ルト・エクヴィルツ、長年活躍した知る人ぞ知る名脇役、エルンスト・グート
シュタインと、クリスマス公演ならではの豪華さ。
ありがたいことに良好なステレオ録音です。今ほぼ失われてしまったウィーン
風の優美豪華なヴェルディをたっぷりお楽しみください。





<HUNGAROTON>
HCD 32705 ¥2080
エマニュエル・アロイス・フェルスター(1748-1823):
3つの弦楽四重奏曲 op.21 第1番 ハ長調 第2番 ニ短調 第3番 イ長調
オーセンティック四重奏団(ピリオド楽器使用)
ジョルト・カッロー(Vn) バラージ・ボザイ(Vn) ガーボル・ラーツ(Va) 
チッラ・ヴァーリ(Vc)
録音:2011年3月31日-4月4日、フンガロトン・スタジオ
オーストリアに生まれた音楽家であり理論家でもあるE.A.フェルスター。モー
ツァルトやシューベルトらと同時代を生き、その作品はベートーヴェンも高く
評価していたといわれます。器楽曲が隆盛し、人気を博すようになった19世紀
ウィーンでは、作曲家たちはこぞって聴衆に曲を最初から最後まで聞いてもら
うために奮闘していました。当時の室内楽曲に深い造詣を持っていたフェルス
ターの作品からもその工夫が垣間見えます。彼の作品はアンサンブルや楽器の
可能性が最大限に活かされており、3曲ともリズム感にあふれる舞曲の如き快活
な雰囲気が魅力の作品です。
演奏するオーセンティック四重奏団はピリオド楽器の演奏を得意とする演奏団
体。今回の演奏もピリオド楽器で収録されています。17世紀-18世紀にわたる
定番の名曲はもちろん、歴史の影に埋もれてしまった作品を再発見することに
も積極的に取り組む今注目の演奏団体です。




<Classic concert records>
CCR 62040 ¥1980
(1)-(3)ピアソラ:タンゴ組曲
(4)マシアス・シュミット:2-ギャザー
(5)安倍圭子:竹の中の風
(6)アンドレアス・コッペル:トッカータ
(7)安部圭子:山を越える風
(8)ノボイサ・ヨハン・ジフコヴィッチ:アルチメータム
(9)ダニエル・ヴィルツ:若きアコーディオン奏者の歌
「WAVE」内山 詠美子、ウラジーミル・ペトロフ(マリンバ)
録音:2008年
ピアソラの『タンゴ組曲』や安倍圭子の『竹の中の風』など、マリンバ特性の
おしゃれな響きを活かした、クールなナンバーが満載。技巧的なものから叙情
性を歌ったものまで、マリンバの様々な魅力を楽しめます。
このマリンバ・デュオは、ベルギーで行われた国際マリンバ・デュオコンクー
ルで最優秀賞、聴衆賞、及び安倍圭子賞を獲得した実力派。日本、ブルガリア
と国籍は違えども、まるで一人が演奏しているかのように息のぴったり合った
演奏で、とても心地よい音楽を聞かせてくれます。

CCR 62028 ¥1980
1-6 ウィリアム・ヤング(1610-1662):組曲 (1653)
7-10 ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):
ソナタI イ短調 (原曲はト短調)(1731)
11-16 ヨハン・ジョセフ・フックス(1660-1741):序曲 ハ長調 (1701)
17 ヘンリー・パーセル(1659-1695):シャコンヌ ニ調
18-20  A.スカルラッティ(1660-1725):
ソナタ ヘ長調 (Santini- Bibliothek Muenster HS3957)
21-25 ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):
組曲III イ短調(「食卓の音楽」より、1680年)
26-29 カール・フリードリヒ・ヴァイデマン(1782没):
ソナタ ヘ長調(3部からなる6つのソナタ、1751年より)
30-33 ビアジョ・マリーニ(1587-1663):
組曲-教会ソナタ&室内ソナタ集 第3巻よりopera XXII(Venedig 1655)
室内楽アンサンブル『ラユエラ』
リコーダー/クラウディア・ゲラウエア、マルティナ・ジュース、
トーマス・エンゲル
テオルボ、バロックギター/トーマス・C・ボイセン
バロックギター、キタラ/トール=ハラルド・ヨンセン
ヴィオラ・ダ・ガンバ/サラ・ルイス・マルティネス
チェンバロ、オルガン/ミヒャエル・ベーリンガー
録音:2007年
イタリアから、フランス、オーストリア、ドイツ、イギリスにかけての名曲を
集めたものです。ヨーロッパを渡り歩いた作曲家たちの、様々な民俗音楽のメ
ロディーやリズムが反映された、一曲ごとに新鮮な違いを楽しむことができる
CDです。
「文化は遊びから始まる」をモットーに、2004年に結成され、古典音楽の研究
と普及に努めている『ラユエラ』。ヨーロッパ各地から選りすぐりの音楽家に
よって構成され、世界各国の音楽祭に参加しています。

CCR 62030 ¥1980
グリーグ(1843-1907):抒情小曲集より
1アリエッタ(Op.12-1)
2ワルツ(Op.12-2)
3番人の歌(Op.12-3)
4ポピュラー・メロディー(Op.12-5)
5アルバム・リーフ(Op.12-7)
6エレジー(Op.38-14)
7ワルツ(Op.38-15)
8孤独な旅人(Op.43-18)
9私の祖国で(Op.43-19)
10春に向けて(Op.43-22)
11ワルツ即興曲(Op.47-23)
12メロディー(Op.47-25)
13メランコリー(Op.47-27)
14エレジー(Op.47-29)
15ノットゥルノ(沈痛で叙情的な曲)(Op.54-33)
16過ぎ去った日々(Op.57-36)
17幻影(Op.57-38)
18秘密(Op.57-39)
19夢想(Op.62-46)
20憂鬱(Op.65-50)
21バラード風に(Op.65-52)
22 憂鬱なワルツ(Op.68-59)
23 過ぎ去りて(Op.71-65)
24思い出(Op.71-66)
ゴットフリート・ヘメツベルガー(ピアノ)
録音:2007年、オーストリア
グリーグは、本CDに納められているピアノ作品により、『北欧のショパン』と
呼ばれるようになりました。北欧の静謐な叙情が反映されたグリーグの詩情。
彼の音楽はフランスの印象派ドビュッシーやラヴェルにも多大な影響を与えま
した。
ゴットフリード・ヘメツベルガーは、ウィーン出身のピアニスト。ソロピアノ
だけでなく室内楽も幅広くレパートリーに入れ、世界各国で音楽祭などに出演
する傍ら、オーストリア人の作曲家の作品の初演も積極的に行っています。後
進の指導にも力を入れており、現在は韓国で客人教授を務め、彼の弟子の多く
が、国内外を問わず多くのコンクールで受賞しています。

CCR 62067 ¥1980
きよしこの夜、アヴェマリア、神を讃えよ他
モーツァルト少年合唱団(合唱)、
ペーター・ラング(指揮)
トニー・スラマ(朗詠)、
イルカー・アルカリューレク(テノール)
クリスマスにちなんだ曲を集めたCD。聖歌を中心として、『きよしこの夜』や
『アヴェマリア』など、なじみのある曲も沢山入っています。まだ声変わりす
る前の、少年たちの清らかな声で、もう一度名歌が生まれ変わります!クリス
マスのBGMに最適。
モーツァルト少年合唱団は、1956年にモーツァルト生誕200周年を記念して結成
されました。今や世界的な活動を展開しており、日本や中国、シンガポールな
ど、アジアでも絶大な人気を博しています。

CCR 62058 ¥1980
1.マヌエル・デ・ファリャ:はかなき人生
2.イサーク・アルベニス:アルハンブラの思い出
3.ゴンザレス=ワインバーグ:甘い恋
4.アンドリュー・ヨーク:日差し
5.メモ・ペレス:ネリー
6.ラダメス・グナタッリ:コルタ・ジャカ
7.アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡
8.イサーク・アルベニス:アストゥリアス
9.ベートーヴェン:ソナチネ
10.フランシスコ・タッレガ:夢
11.ジョージ・モント=ゴンザレス:アフリカン・ドリーム
12.アナトリー・リャードフ:プレリュード
13.アウグスティン・バリオス:森に夢見る
14.ベートーヴェン:アンダンテと変奏曲
フェルナンド・ゴンザレス(ギター)
アラン・ワインバーグ(ピアノ)
様々な花を集めたブーケのように、スペイン、エストニア、ロシアなど、様々
な国の作曲家による傑作を集めたCD。「幸せを味わってほしい。幸せのあると
ころに知性と天才は生まれる」という信念を持って、ゴンザレスが音楽の花束
を添えます。
フェルナンド・ゴンザレスは、音楽院時代からトップの成績を収め、ギタリス
トの登竜門、ナムール国際コンクールで最優秀賞を納めました。レパートリー
は今やルネッサンスから現代ものまで幅広く、世界で最も優れたギタリストと
して引く手数多です。絶妙なリズム感とギターの響きを熟知した素晴らしい音
楽性です。




<K617>
K617 232 ¥2250
1. ヌアシ・ハナネム・ラマ
2 . タタ・グアス
3-4. エクサルタテ・レゲム/ベトゥ・ピコ
5-8 . ドミニコ・ツィポリ:ミサ・サン・イグナシオ
9-11. ソナタ 第9番
12 . ドミニコ・ツィポリ:ベアトス・ヴィール
13-15. ソナタ 第18番
16. セニョーラ・ドナ・マリア
17-19. ロカテッリ:ソナタ 第10番
20. エル・ヴェルソ
21. プサウメ・ドゥルチェ・イエズス・ミオ
アンサンブル・モクソス、ラクエル・マルドナード(指揮)
録音:2011年、フランス
ボリビアのマモレ川に沿って旅する中で、アマゾンでイエズス会が残したバロッ
ク音楽の伝統を授かったメキシコ系インディアンたち。その伝統は長いときを経
て彼らの手より再構築されていきました。今までイタリアの作曲家ドミニコ・
ツィポリが書いたとされてきた音楽が、実はボリビアのインディアンたちの音
楽であったという脅威の事実。彼らが築いた独自のバロック音楽が展開されま
す。ボリビアの他民族によるオーケストラ・アンサンブル『モクソス』は、ヨ
ーロッパから宣教師を通じて伝えられたバロック音楽を元に、地元アマゾンの
舞踊音楽の要素を加えて、独自の新しい音楽観を提供しています。世紀と国境
を超越した、伝統と革新のバロックです。




<EUROARTS>
20 66688(DVD-Video) ¥2900
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15
収録:1991年エアランゲン・シュタットハレ(ライヴ)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
収録:1991年ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
ダニエル・バレンボイム(P)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
セルジウ・チェリビダッケ(指揮)
かつてメトロポリタン・ミュニヒが制作した一連のチェリビダッケ&ミュンヘン
・フィルのコンサート映像作品のなかから、バレンボイムをソリストに迎えた
ブラームスのピアノ協奏曲集がEUROARTより初DVD化されます。
チェリビダッケにとって、正規の商業録音としては両曲とも唯一の内容である
ブラームスのふたつのピアノ協奏曲は、入念なリハーサルに裏付けられた精緻
な音色のセンスと悠然たるテンポを基調に、途方もなく巨大な音楽が展開され
るというもので、チェリビダッケ晩年の様式美が顕著な内容として有名です。
いっぽう、ピアノ独奏を務めるバレンボイムは、1978年4月にミュンヘンのヘル
クレス・ザールにおけるライヴで、クーベリック指揮のバイエルン放送響との
共演でピアノ協奏曲第2番、さらに2004年5月にアテネの野外ライヴで、ラトル
指揮のベルリン・フィルとの共演によるピアノ協奏曲第1番という具合に、ブラ
ームスのピアノ協奏曲の映像作品を異なる顔合わせでも発表していて、いずれ
も高い評価を得ていました。
かねがねバレンボイムは、チェリビダッケについて「わたしがこれまでに巡り
合ったもっとも偉大なる音楽家のひとり」と公言してきましたが、ここでのバ
レンボイムのひたむきな表情からは、それが単なる言葉だけではないことがは
っきりと見て取れます。
この顔合わせでは、ブラームスとともにチャイコフスキーやシューマンのピア
ノ協奏曲の映像作品も同時期にまとめてリリースされていましたが、すでに廃
盤で中古盤市場ではプレミアがつき、長らく入手難が続いていたので、まずは
ブラームスのカタログ復活は広く歓迎されるものとおもわれます。なお、収録
時期について、初出時のクレジットでは第1番が1991年7月、第2番が1990年11月
となっていました。

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11-10 No.20-2

2011年10月23日 16時03分01秒 | Weblog
<TOKYO FM>
TFMC 0031 5枚組 ¥10500
ステレオ
日本語解説書付
ベートーヴェン:交響曲全集
ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD-1
ベートーヴェン:
交響曲第1番 ハ長調 作品21、第3番「英雄」 変ホ長調 作品55
録音:1977 年11 月13 日、東京 普門館、ライヴ録音
CD-2
ベートーヴェン:
交響曲第2番 ニ長調 作品36、第8番 ヘ長調 作品93
録音:1977 年11 月14 日(2番)17 日(8番)、東京 普門館、ライヴ録音
CD-3
ベートーヴェン:
交響曲第6番「田園」ヘ長調 作品68、第5番「運命」ハ短調 作品67
録音:1977 年11 月16 日、東京 普門館、ライヴ録音
CD-4
ベートーヴェン:
交響曲第4番変ロ長調 作品60、第7番 イ長調 作品92
録音:1977 年11 月15 日、東京 普門館、ライヴ録音
CD-5
ベートーヴェン
:交響曲第9番ニ短調 作品125
演奏:バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)、ヘルイェ・アルゲルヴォ(アルト)、
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール)、ハンス・ゾーティン(バス)、
プロ合唱団連盟、東京藝術大学合唱団[田中信昭(合唱総指揮)]
録音:1977 年11 月18 日、東京 普門館、ライヴ録音
ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2010年9月に発売したカラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のベートー
ヴェン・チクルス(1977)がいよいよセットで登場致します。全集の初回特典と
して32ページの豪華写真集付き(ブックレット・サイズ)が封入されております。
TOKYO FM が全曲をなんと全曲録音しておりました。しかも録音にあたってはお
馴染みTOKYO FM の名プロデューサーだった東条碩夫氏( 現・音楽ジャーナリス
ト)があたり、さらにストコフスキーも絶賛した腕前の日本が誇る名エンジニア
若林駿介氏を動員し、万全の体制で臨みました。すこぶる良好な大ステレオ録
音!また、トラなしのベルリン・フィル正規メンバーのみで臨んだ「運命」
「田園」は朝日放送がテレビでモノラル放送したためFM未放送で今回がステレ
オ録音初公開!ちなみにティンパニーはかのテーリヒェンが第2,4,8,7番を担当、
残りをフォーグラーがたたいています。カラヤンとテーリヒェンのレコードは
少なく貴重です。また、コンサート・マスターは第1,3番がシュヴァルベ、残り
をシュピーラーとブランディスが担当。そして、カラヤンが激賞した田中信昭
氏率いる合唱団とが第9で日本人離れしたとんでもないボルテージの合唱を展
開!必聴と申せましょう。




<INTEGRAL>
INT 221182 ¥2080
カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786?-1826):
ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 op.24, J.138、告別 op.81, J.Anhang 105
ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):
フランス王妃の受難 op.23 C.98、
ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 
プロイセンのルイ・フェルディナント王子の死に寄せる悲歌」 op.61, C.211
リサ・ユイ(Pf)
録音:2010年12月
INTEG 221182
19世紀ロマンティシズムの先駆者として変革の時代を生きたウェーバーとドゥ
シーク。当時のヨーロッパを風靡した彼らのピアノ作品を、リサ・ユイが蘇ら
せます。リサ・ユイはニューヨークを中心に幅広い活動を行っているピアニス
ト。7歳でプロデビューした後、セニガリエ国際ピアノコンクールにおいて最年
少で最高位入賞を果たすなど数々の賞を受賞し、今なお大きな注目を集めてい
ます。

INTEG 2212407 7枚組 ¥5680
ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812):
CD1-5:ピアノのためのソナタ集op.6, op15, op28, op33, op.27, op54,
大ソナタ
CD6:ピアノとハープのための2重奏
CD7:ピアノとチェロとヴァイオリンのための3重奏
ロール・コラダン(Pf)、カトリーヌ・ミシェル(Hp)、エリザベス・バルマ(Vn)、
デヴィッド・シンプソン(Vc)
使用楽器:フィリッポ・モリトル製ピアノフォルテ使用
録音年:1987年
18世紀ヨーロッパを風靡したヴィルトゥオーゾ、ヴェルフルの魅力の詰まった
豪華7枚組アルバムがついに発売。演奏するのは国から勲章も授与されたフラン
ス屈指のピアニスト、ロール・コラダン。ヴェルフルの演奏の牽引者でもある
彼女が、1987年から2001年にかけて録音した珠玉の演奏の数々を一度に堪能で
きます!高名な調律師、夫ヨハンネス・カルダのコレクションである18世紀モ
リトル製ピアノフォルテの優しくも芯のある音色も大きな魅力。
ベートーヴェンとほぼ同時代を生きたピアニストのヴェルフル。長身かつイケ
メンという美男子ぶりによって、当時はベートーヴェンよりも人気を集めたと
いわれます。もちろん、優れているのは外見だけではありません。幼少期から
レオポルト・モーツァルトとミヒャエル・ハイドンに学んだ後、ワルシャワで
名声を確立。そこで演奏家・作曲家・教師と幅広く音楽活動を展開。ベートー
ヴェンの好敵手として高い人気を得ていました。ウェーバーを先取りしたよう
なロマン的で技巧的なピアノ作品が有名ですが、他にも室内楽曲やアンサンブ
ル曲、オペラなど幅広いジャンルに作品を残しています。




<Col legno>
WWE 60021 2枚組 ¥4500
シューマン:交響曲全集
(1)第1番変ロ長調 Op.38「春」
(2)第2番ハ長調 Op.61
(3)第3番変ホ長調 Op.97「ライン」
(4)第4番ニ短調 Op.120
グスタフ・クーン(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管
[録音:2010年1月(第1番)、2月(第2番)、3月(第3番)、4月(第4番)
ハイドン講堂(ボルツァーノ)]
奇才グスタフ・クーンとボルツァーノ・トレント・ハイドン管の充実ぶりを示
す新録音。これまでベートーヴェン、ブラームスの交響曲シリーズも新鮮でし
たが、今回のシューマンはさらに上をゆく出来で衝撃的。シューマンの交響曲
といえば重く暗いオーケストレーションが指摘されますが、作曲家でもあるク
ーンは、比較的小編成のボルツァーノ・トレント・ハイドン管から驚くほど明
快かつ明るい音を引き出しています。さらにきびきびとしたテンポとフレージ
ングで推進力満点。といっても決して軽い演奏ではなく、低い重心とメリハリ
の強い表現法が、往年の巨匠を彷彿させるボルテージの高さ。シューマンの交
響曲が苦手な向きでも思わず全4曲を聴き通してしまうほど魅力的で、物凄い
オーラに満ちた演奏です。

WWE 60017 ¥2250
シューマン:
(1)ピアノ協奏曲イ短調Op.54
(2)謝肉祭 Op.9
ダヴィデ・カバッシ(Pf)
グスタフ・クーン(指)ボルツァーノ・トレント・ハイドン管
[録音:2008年5月/ハイドン講堂(ボルツァーノ)(ライヴ)(1)、
2010年10月/バルトーク・スタジオ(ベルナレッジオ)]
クラシックのCDらしからぬショッキング・ピンクとイエローのカラフルなジャ
ケットながら、内容はいたって正統派。イタリアの若手ダヴィデ・カバッシは
1976年ミラノ生まれ。レオン・フライシャー、ロザリン・テュレック、ウィリ
アム・ナボレに師事、2005年に行われた第12回ヴァン・クライバーン・コンク
ールでもファイナルに残る(優勝はコブリン)実力を示しました。明るく美しい
音色、くせのないフレージングと歌ごころが独特で、今後の注目株。ナイーヴ
な情感あふれるシューマンの協奏曲は彼のピアニズムにぴったり。クーンのき
びきびしたバックも最高で、近年稀な魅力あふれるシューマンとなっています。
聴衆の熱狂ぶりも納得できます。

WWE 20298 ¥2250
パトリック・プルジンガー、パメリア・カースティン、
ヒラリー・ジェフリー、ローズマリー・ヘッゲン:フェルドマンではなく
(1)悠久の浮遊音楽
(2)ペルシャ絨毯
(3)パターンズ・ノット・ループス
(4)形而上的空間
(5)中間にあるもの
(6)架空映画
(7)同一和音の異種反復
パトリック・プルジンガー(シンセサイザー)、
パメリア・カースティン(テレミン)、ヒラリー・ジェフリー(トロンボーン)、
ローズマリー・ヘッゲン(コントラバス)
[録音:2010年/カジノ・バウムガルテン(ウィーン現代音楽祭ライヴ)]
ウィーンの音楽家にしてプロデューサーでもあるパトリック・プルジンガーが
四重奏を組んで2010年のウィーン現代音楽祭で企画した”Feld(man)Forschung”。
これはアメリカの前衛作曲家モートン・フェルドマンへのオマージュとして、
彼のスタイルで作られた新曲を集めたもので、フェルドマンの接頭語Feldに調
査を意味するForschungをつけて「フィールド・ワーク」のドイツ語Feld
Forschungと題しています。コンサートを聴いたcol legnoのプロデューサーが、
「これこそわが社の企画!」と興奮し、CD化となりました。編成はシンセサイ
ザー、テレミン、トロンボーン、コントラバス。これらを巧妙に組合せ、まる
でテレミンがアナログ楽器で、トロンボーンが電子楽器のような不可思議な効
果を生み出します。音楽は完全にノイズ系で、まさに今風、オシャレの極みです。




<Grand Slam>
GS 2068 ¥2250
ステレオ
(1)モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
(2)ブラームス :交響曲第1番 ハ短調 作品68
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:(1)1959年3月27、28日、(2)1959年3月23、26日、
ウィーン、ゾフィエンザール
使用音源:RCA(U.S.A.)(1)FTC 2080、
(2)FTC 2074(オープンリール・テープ、19センチ、4トラック)
■制作者より
録音当時、上昇気流に乗ったカラヤンの若々しい覇気の溢れる演奏を、オープ
ンリール・テープから復刻しました。カラヤンの指揮もさすがですが、この頃
のウィーン・フィルのしたたるような美音はまた格別の味わいがあります。
■解説書の内容
このディスクの録音が行われた年の春、カラヤンはウィーン・フィルと初来日
を果たしましたが、この時、彼らと行動を共にした故福原信夫氏の貴重な報告
記事をご遺族の了解を得て全文掲載します。カラヤンの人間性や、当時の空気
が非常に良く伝わってくる貴重な文献です。(以上、平林直哉)




<OPUS蔵>
OPK 7060 ¥2250
アナトール・フィストゥラーリ-フランス音楽集
(1)プーランク:バレエ組曲 『牝鹿』
(2)プーランク:
『オーバード(朝の歌)』 - ピアノと18の楽器のための舞踊協奏曲
(3)ドビュッシー:ピアノと管弦楽のための幻想曲
(4)フォーレ:組曲 『ドリー』 から 子守歌 (アンリ・ラボー編曲)
アナトール・フィストゥラーリ(指揮)、(1)(4)ロンドン交響楽団、
(2)(3)ファビエンヌ・ジャキノー(ピアノ)&ロイヤル・フィルハーモニー
管弦楽団
録音:(1)(4)1953年、(2)(3)1954年
原盤:UK-Parlophone LP
フィストゥラーリはバレエ音楽の大家として知られ、コンセルトヘボウを振っ
た「白鳥の湖」のハイライト盤(Decca)はLP時代の代表的な録音でした。その
後オランダ放送響との全曲盤が出ましたが、余り面白いものではなくフィストゥ
ラーリに対する私の評価は低くなっていました。あるとき中古レコード店に
第1回目の「白鳥の湖」全曲盤があり買って聴いたところ、柔軟性のある活きた
演奏が目の前に展開し、一発でノックアウトされました。その後Tully Potter
さんに確認したところ、フィストラーリは晩年に往年の輝き、インスピレーショ
ンを失ったと知らされ納得しました。それから「白鳥の湖」(OPK7024/5) 
「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」(OPK7041/2) を出しましたが、またま
た同じレコード店でプーランクの「牝鹿」を見つけました。 これも魅力たっ
ぷりです。「白鳥の湖」と同じロンドン交響楽団の演奏で、演奏もしっかりし
ており、繰返し聴くにはもってこいです。その後同じ英Parlophone-LPでプー
ランクの「オーバード」を見つけましたので、一枚分となりました。モノラル
時代の録音ですがフィストゥラーリの一番輝いていた時代の演奏です。
(オーパス蔵代表:相原 了)

OPK 2096/7 2枚組(1枚価格) ¥2250
アルトゥーロ・トスカニーニ&NBC交響楽団-
ワーグナー録音集(RCA SP録音1941-1946)
CD1
(1)「ニュルンベルクの名歌手」 第1幕への前奏曲
(2)ジークフリート牧歌
(3)「ローエングリン」 第1幕への前奏曲
(4)「ファウスト」 序曲
(5)「トリスタンとイゾルデ」 より 「愛の死」
CD2 ≪ニーベルングの指輪≫より
(6)ワルキューレの騎行
(7)ジークフリートのラインの旅
(8)ジークフリートの死と葬送行進曲
(9)ブリュンヒルデの自己犠牲
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、NBC交響楽団、
ヘレン・トローベル(ソプラノ)
録音:(5)1942年、(3)(7)-(9):1941年、(1)(2)(4)(6):1946年
音源: 米RCA‐SP
トスカニーニ好きのオーパス蔵がNBC交響楽団とのLP音源の録音を出すきっかけ
となったのは、英HMVのLP,ALPシリーズによる音を聴いてからでした。力強く強
烈な音のアメリカ盤とは異なり、豊かな低音と柔軟さのある音が特長です。多
分LPが出された1950年当時のアメリカとイギリスのオーディオ装置の特性が違
い、求める音の国民性の違い、それがレコードの音に反映されていたと考えら
れます。日本にはアメリカの音が入ってきたためそれがトスカニーニの音とし
てインプットされたことでしょう。しかし米RCA1960年代には英RCAを作り、
HMV(EMI)からの発売を止めたため、ALPとして発売されたレコードの数はそう多
くありません。一番の典型はワーグナーの録音です。トスカニーニはオペラハ
ウスを離れてからもコンサートにおいて、最後の演奏会に至るまで繰返しワー
グナーを取り上げてきました。しかしLPとしてまとまったアルバムが出たのは、
かなり遅くなってからでHMVからは1949年の「ジークフリートラインへの旅」
が出たのみです。RCAから出たLPはやはり低音が抑制され、耳にきつい音(だか
ら迫力がある、と言われれば、そうですかと言わざるを得ませんが)になってい
ます。当然ですが英RCA,仏RCAのLPも同様な音です。トスカニーニのワーグナー
は出せないかとあきらめていましたが、レコード探しの名人田中氏がトスカニ
ーニとNBC交響楽団のSPを全部集めてくれました。録音時期は1941年と1946年の
もので、「トリスタンとイゾルデ」の「愛の死」のみが1942年録音です。これ
は兵士慰問用V-Discのための録音だったようです。この時期の録音でSPとして
出されたものはスタジオ録音のもののみです。ライブの長時間録音は普通アセ
テート盤であり、アセテート盤から細切れのSP原盤を作ることは難しかったた
めと思われます。ということで、SPで出されたワーグナー録音をまとめました。
特に1946年の「ニュルンベルクの名歌手」第1幕前奏曲は、戦争も終わった喜び
に溢れる演奏で、これを凌駕する演奏はなく、RCAもこれが正規録音の代表とな
りました。 (オーパス蔵代表:相原 了)
★今回オーパス蔵から復刻されたCDは、いずれもSP録音である。トスカニーニ
がワーグナーを得意にしていた関係上全曲に複数の音源があるが、オーパス蔵
はNBC響による40年代のSPに的を絞ったのである。SPも最後期なので十分に聴け
るし、昔の日本のRCAのCDに比べると、音もしっかりし、低音が出ており、別の
演奏を聴いているような気がする。特におどろいたのは、「ローエングリン」
第一幕前奏曲で、この曲は高いヴァイオリンの音が冴えていなければどうにも
ならないが、目がさめるような鮮明さで鳴っている。これは嬉しかった。SP録
音なのにこの世のものとも思えぬほど美しいひびきがする。もちろんトスカニ
ーニ/NBCならではの技術あればこそであろう。
「名歌手」第一幕前奏曲もオケの全員が鳴り切った、まさにトスカニーニの音
である。生々しい実在の演奏で、前進性が素晴らしく、雑味がないので、音楽
そのものしか感じさせない。すでに79歳の筈であるが、まことに若々しいトス
カニーニの姿がここにある。  (宇野功芳)

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