クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-10 No.31

2010年10月28日 15時23分56秒 | Weblog
<CLASSOUND>
代理店に特別価格で数量限定しました。
完売の場合は確保できない場合もございますので、ご了承下さい。

CD 1999-02 \880
マリア・ユーディナ
プロコフィエフ(1891-1953):束の間の幻影 Op.22
ショスタコーヴィチ(1906-1975):ピアノ・ソナタ第2番ロ短調 Op.61
ストラヴィンスキー(1882-1971):ピアノと管楽器のための協奏曲
マリア・ユーディナ(ピアノ)
録音データおよびストラヴィンスキーの協奏曲での共演者については記載が
ございません。[DDD]との誤表記がございます。

CD 1999-03 \880
マリア・ユーディナ
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
ヒンデミット(1895-1963):
2台のピアノのためのソナタ/ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調
マリア・ユーディナ(ピアノ)
録音データおよび「2台のピアノのためのソナタ」での共演者については記載
がございません。[DDD]との誤表記がございます。

CD 1999-04 \880
マリア・ユーディナ
バルトーク(1881-1945):「ミクロコスモス」第5巻&第6巻
ストラヴィンスキー(1882-1971):セレナード イ長調
クシェネク(1900-1991):ピアノ・ソナタ第2番 Op.59
ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ ロ短調 Op.1
モーツァルト(1756-1791):ロンド イ短調 K.511
J・S・バッハ(1685-1750):半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
マリア・ユーディナ(ピアノ)
録音データについては記載がございません。[DDD]との誤表記がございます。

CD 1999-05 \880
マリア・ユーディナ
ムソルグスキー(1839-1881):組曲「展覧会の絵」(*)
ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ、合唱と管弦楽のための幻想曲ハ短調 Op.80(+)
プロコフィエフ(1891-1953):その物自体 Op.45 No.1(*)
ベートーヴェン:創作主題による32の変奏曲ハ短調 WoO.80(#)
マリア・ユーディナ(ピアノ)
録音:1967年(*)/1947年(+)/1954年(#)
(+)での共演者については記載がございません。[ADD]と表記されております。





<MELODIYA>
●価格変更・再案内
MELCD 1001699 \1550
1985年「十二月の夜」音楽祭におけるリヒテルのシューマン
シューマン(1810-1856):
花の曲 Op.19/東洋の絵(ピアノ四手連弾のための)Op.66(*)
パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲 Op.10 から ハ短調(No.4)
ピアノ五重奏曲 変ホ長調Op.44(+)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
リュドミラ・ベルリンスカヤ(ピアノ(*))
ボロディン弦楽四重奏団(+)
ミハイル・コペリマン(第1ヴァイオリン) 
アンドレイ・アブラメンコフ(第2ヴァイオリン)
ドミートリー・シェバーリン(ヴィオラ) 
ワレンチン・ベルリンスキー(チェロ)
録音:1985年12月15日、モスクワ、プーシキン美術館、ライヴ

MELCD 1001703 \1550
ラフマニノフ(1873-1943):オペラ「アレコ」
アルトゥール・エイゼン(バリトン:アレコ)
リュドミラ・セルギエンコ(ソプラノ:ゼムフィーラ)
グレプ・ニコリスキー(バス:ゼムフィーラの父である老人)
ゲガム・グリゴリアン(テノール:ジプシーの若者)
アンナ・ヴォルコワ(メゾソプラノ:ジプシーの老女)
ワシーリー・ラノヴォイ(語り)
モスクワ放送合唱団
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
録音:1990年

MELCD 1001711 \1550
パガニーニの主題による作品集
ブラームス(1833-1897):パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
シューマン(1810-1856):
パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲 Op.10
リスト:パガニーニの奇想曲による超絶技巧練習曲集 S.140
ニコライ・ペトロフ(ピアノ)
録音:1982年

MELCD 1001716 2枚組 \2980
チャイコフスキー(1840-1893):歌曲集
騒がしい舞踏会の中で Op.38 No.3/優しい星の光 Op.60 No.12
夜 Op.73 No.2/私のやんちゃ娘 Op.27 No.6
恐ろしいひととき Op.28 No.6/ドン・フアンのセレナード Op.38 No.1
涙 Op.65 No.5/待って Op.16 No.2/ただ憧れを知る者だけが Op.6 No.6
私を産んだのは Op.27 No.5/失望 Op.65 No.2/偉業 Op.60 No.11
太陽は沈んだ Op.73 No.4/嵐の中の子守歌 Op.54 No.10
セレナード Op.65 No.1/ナイチンゲール Op.60 No.4
ジプシー女の歌 Op.60 No.4/話して、木陰であったことを Op.57 No.1
君とともに座っていた Op.73 No.1/それは早春のことだった Op.38 No.2
祝福あれ、森よ Op.47 No.5/ロンデル Op.65 No.6
黄金色の畑に Op.57 No.2/彼は私をたいへん愛していた Op.28 No.4
もう窓の灯は消えていた Op.65 No.3/私は窓を開けた Op.63 No.2
暗い日に Op.73 No.5/そんなに早く忘れるとは(1870)
眠れ、悲しむ友よ Op.47 No.4/たとえ冬が Op.65 No.4
再び、前のように独り Op.73 No.6/私は野の草ではなかったか Op.47 No.7
涙は震え Op.6 No.4/ただ一言でよかったのに(1875)
セレナード Op.65 No.3/なぜ? Op.28 No.3/和解 Op.25 No.1
一度でわかってほしい Op.16 No.3/昼の光が満ちようと Op.47 No.6
ニーナ・フォーミナ(ソプラノ)
エレーナ・オブラスツォワ、イリーナ・アルヒーポワ(メゾソプラノ)
セルゲイ・レメシェフ(テノール)
ムスリム・マゴマエフ、ユーリー・マズロク(バリトン)
エフゲニー・ネステレンコ(バス)
A・ポクロフスキー、V・チャチャワ、I・グセリニコフ、B・アブラモヴィチ、
A・アファナシェワ、B・コゼリ、E・シェンデロヴィチ(ピアノ)
録音:1963、1972、1978、1979、1991年





<独UNIVERSAL>
ARCHIV 4804223 2枚組 \1550
F.クープラン:組曲集「諸国の人々」全曲
ルベル:四大元素
グルック:バレエ音楽「アレクサンドロス大王」
ラインハルト・ゲーベル(Vn、指揮)
ムジカ・アンティクヮ・ケルン

DECCA 4804219 \680
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
リン・ドーソン(S) ヤルト・ファン・ネス(A)
アンソニー・ロルフ・ジョンソン(T)
アイケ・ヴィルム・シュルテ(B)
フランス・ブリュッヘン指揮 18世紀オーケストラ
リスボン・グルベンキアン合唱団

L'OIS 4804185 \680
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番 BWV1041、第2番 BWV1042
2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043
2台のチェンバロのための協奏曲第1番 BWV.1060
ヤープ・シュレーダー(Vn)
クリストファー・ハイロンズ(Vn:BWV1043)
クリストフ・ルセ(Cemb)
クリストファー・ホグウッド(指揮、Cemb)
エンシェント室内管弦楽団

L'OIS 4804220 \680
ペルゴレージ:スターバト・マーテル、サルヴェ・レジナ ハ短調
ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル RV.621
エマ・カークビー(S)
ジェイムズ・ボウマン(C-T)
クリストファー・ホグウッド指揮
エンシェント室内管弦楽団

L'OIS 4804222 \680
マルチェロ、テレマン、ヴィヴァルディ:
フルートとオーボエのための協奏曲集(詳細不明)
マイケル・コプレイ(リコーダー)
クレア・シャンクス(Ob)
スティーブン・プレストン(Fl)
アムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテット
クリストファー・ホグウッド指揮
エンシェント室内管弦楽団




<URANIA-WIDESCREEN COLLECTION>
WS121.103 2枚組 \1450
ストラヴィンスキー:
聖マルコの名をたたえる聖歌  1957/6/19
哀歌(預言者エレミアの哀歌)  1959/1/5,6
ミサ   1960/6/5
ジェズアルド・ディ・ヴェノーサ400年祭のための記念碑 1960/6/9
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調   1960/6/28,30
ペトルーシュカ組曲   1960/2/12-16
結婚 1959/12/21
イゴール・ストラヴィンスキー指揮
コロンビア交響楽団

WS121.104 2枚組 \1450
チャイコフスキー:交響曲第4番  1960/1/5,6,9
チャイコフスキー:ロメオとジュリエット   1957/6/24
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲  1958/12/10
ムソルグスキー:はげ山の一夜   1959/2/2
レスピーギ:ローマの松 1958/12/5,6,9
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版) 1957/11
プロコフィエフ:組曲「ロメオとジュリエット」 1957/6/27,28,30
ロリン・マゼール指揮
ベルリン・フィル、ベルリン放送響(ストラヴィンスキー)

WS121.105 2枚組 \1450
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」
マリーナ・デ・ガバライン
フアン・オンシーナ
セスト・ブルスカンティーニ
イアン・ウォーレス
アルダ・ノーニ
フェルナンダ・カドーニ
ハーヴェイ・アラン
ヴィットリオ・グイ指揮
グラインドボーン音楽祭管弦楽団、同合唱団  1953/9




<CHOPIN SOCIETY>
FCS20 \1980
ショパン: 夜想曲集
演奏: ダン・タイ・ソン(p)
1. 夜想曲 WN 62
2. 夜想曲 op. 55-2
3. 夜想曲 op. 37-2
4. 夜想曲 op. 27-1
5. 夜想曲 op. 32-2
6. 夜想曲 op. 9-1
7. 夜想曲 op. 15-2
8. 夜想曲 op. 9-3
9. 夜想曲 op. 27-1
10. 夜想曲 op. 32-1
11. 夜想曲 op. 72
12. 夜想曲 op. 9-2
13. 夜想曲 op. 55-1
14. 夜想曲 WN 37

FCS19 \1980
ショパン: ワルツ、ポロネーズ集
演奏:マレク・ドレフノフスキ(P)
1. ワルツ op. 18
2. ワルツ op. 34, no.1
3. ワルツ op. 34, no.2
4. ワルツ op. 34, no.3
5. ワルツ op. 64. no.1
6. ワルツ op. 64, no.2
7. ワルツ op. 64, no.3
7. ワルツ op. 69, no.1
8. ワルツ op. 69, no.2
9. ワルツ op. 70, no.1
10. ワルツ op. 70, no.2
11. ワルツ op. 71, no.3
12. ワルツ op. WN 29
13. ワルツ op. WN 18
14. ワルツ op. WN 28
15. ワルツ op. WN 53
16. ワルツ op. WN 63

FCS18 \1980
ショパン: ポロネーズ、マズルカ、ロンド
演奏: タチアナ・シェバノワ(ピアノ)
1. ポロネーズ WN 10
2. ポロネーズ WN 5
3. ポロネーズ op. 71, no.3
4. ポロネーズ op. 26, no.1
5. マズルカ op. 63, no.3
6. マズルカ op. 30, no.3
7. マズルカ op.63, no,2
8. マズルカ op.56, no.2
9. マズルカ op.42 A
10. マズルカ op.68. no.1
11. 夜想曲 op. 15, no.3
12. マズルカ op. 56, no.1
13. マズルカ op. 63, no.1
14. 「スイスの少年」による変奏曲
15. ロンド WN. 14
16. ギャロップ・マルキ

FCS17 \1980
ショパン: 変奏曲、マズルカ、ロンド
演奏: タチアナ・シェバノワ
1. ラルゴ
2. 華麗なる変奏曲Op.12
3. マズルカ風ロンド Op. 5
4. 2台のピアノのロンド op. 73
5. 葬送行進曲Op.72, no 2
6. フーガ
7. マズルカ op. 57
8. マズルカ op. 58
9. マズルカ op. 56
10. マズルカ op. 55
11. モデラート WN. 56

FCS15 \1980
ショパン:ソナタ、マズルカ
演奏: エヴァ・ポブウォツカ
1. ピアノ・ソナタ op.4
2. 3つの新しい練習曲
3. マズルカ op..7
4. マズルカ op. 17 no.1
5. コントルダンス
6. マズルカ no. 56
7. マズルカ op. 6
8. マズルカ op. 41
9. マズルカ 「ノートル・タン」

FCS13 \1980
ショパン: 室内音楽集
演奏: ヤン・クシシュトフ・ブローヤ(p)
アンジェイ・バウアー(Vc)
ヤクブ・ヤコヴィッツ(vn)
1. チェロ・ソナタ
2. 序奏と華麗なポロネーズ Op. 3
3. チェロとピアノのためのグランド・デュオ・コンチェルタンテ
4. ピアノ・トリオ op. 8

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10-10 No.30-1

2010年10月28日 15時23分42秒 | Weblog
<Solo Voce>
SV 8553203 2枚組 \4050
ヴェルディ:「トラヴィアータ」
ダニエラ・デッシ(S ヴィオレッタ)
ファビオ・アルミリアート(T アルフレード・ジェルモン)
クラウディオ・スグーラ(Br ジョルジョ・ジェルモン)
アンヌンツィアータ・ヴェストリ(S フローラ)
キアーラ・ピエレッティ(Ms アンニーナ)
ルカ・コザリン(T ガストーネ)
マルコ・カマストロ(Br ドゥフォール男爵)
アンドレア・カステッロ(Bs ドビニー伯爵)
アンジェロ・ナルディノッキ(Bs 医師グランヴィル)
ジョセプ・ルイス(T ジュゼッペ)
フローラの侍従(Bs アフルレード・ステファネッリ)
グラツィアーノ・ダッラヴァッレ(Bs 使者)
ジョン・ネシュリング(指)
パルマ・レージョ劇場管弦楽団,ピアチェンツァ市立劇場合唱団
録音:2010年1月,パルマ
今イタリアオペラ界で一番熱いコンビ、ダニエラ・デッシとファビオ・アルミ
リアートがヴェルディの「トラヴィアータ」を録音、しかもライヴではなく
セッション録音です。デッシのスケールの大きな歌と、アルミリアートの体当
たり的な歌がよく噛み合っています。もう一人の注目はジェルモンのクラウ
ディオ・スグーラ。1974年、南イタリア、ブリンディジ生まれ。まだ30代半ば
ですが、若い世代のイタリア人のヴェルディ・バリトンとして非常に高い注目
を浴びており、この10月にはパルマのヴェルディ・フェスティヴァルで「トロ
ヴァトーレ」のルーナ伯爵を歌っています。指揮は、サンパウロ交響楽団の音
楽監督として大きな話題を振りまいたジョン・ネシュリング。細かい部分にま
で目を配った音楽作りで、ヴェルディのこの作品への思い入れを引っ張り出し
ています。ノーカットの演奏で、通常短縮されがちな第2幕のアルフレードの
アリア、ジェルモンのアリアもカットなし。たっぷりお楽しみください。



<Glyndebourne>
GFOCD 009 2枚組 \3780
ベッリーニ:「清教徒」
ジョーン・サザランド(S エルヴィーラ)
ニコラ・フィラクリディ(T アルトゥーロ)
エルネスト・ブラン(Br リッカルド)
ジュゼッペ・モデスティ(Bs ジョルジョ)
モニカ・シンクレア(Ms エンリケッタ)
デイヴィッド・ウォード(Bs グワルティエーロ)
ジョン・ケンティッシュ(T ブルーノ)
ヴォットリオ・グイ(指)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,
グラインドボーン合唱団
録音:1960年6月5日,グラインドボーン
2010年10月10日、オーストラリア出身の大プリマドンナ、ジョーン・サザラン
ドが83歳で亡くなりました。このGlyndebourneレーベルから発売される「清教
徒」は、奇しくも追悼盤となってしまいました。
サザーランドは1959年にコヴェントガーデン王立歌劇場で歌った「ルチア」が
大成功を収め、折りしも復活機運の高まっていたドニゼッティ、ベッリーニの
オペラ上演の最前線へと躍り出ました。この「ルチア」の翌年にグラインドボ
ーン音楽祭に出演、ベッリーニの「清教徒」を歌いました。英国で「清教徒」
が上演されたのは1887年以来実に73年ぶりのこと、またサザランドにとっても
エルヴィーラを歌うのはこれが初めて。しかし彼女の軽々と転がるコロラトゥ
ーラ、高い音までムラなく輝かしく響く美声、初々しくひたむきな演技で、公
演は大成功に終わりました。この録音で聞けるサザランドは、後に大プリマド
ンナになったサザランドよりもずっと若々しく素直な歌で、これもまた魅力的
です。このグラインドボーンのプロダクションは、歌手もそのままに9月にそ
のままエジンバラ音楽祭でも上演、サザランドの名声はさらに高まり、1964年
にはついに王立歌劇場でも「清教徒」がサザランドのエルヴィーラで上演され
ました。こうして「清教徒」は、「ルチア」と並んで、1960年代のサザランド
を代表するオペラになりました。
リッカルドをフランスの偉大なバリトン、エルネスト・ブランが歌って大きな
存在感を示しています。アルトゥーロのニコラ・フィラクリディはエジプト生
まれのイタリア人テノール。録音が極めて少なく、日本ではほとんど無名です
が、美声かつ情熱的な歌い口のテノール。高い音はあらかた省いているとはい
え、十分素敵なアルトゥーロです。また名脇役として知られたイタリアのバス、
ジュゼッペ・モデスティや、広大なレパートリーを誇った英国の名コントラル
ト、モニカ・シンクレアなど、脇に至るまで優れたキャストが配されています。
そしてグラインドボーン音楽祭の中興の祖である音楽監督ヴィットリオ・グイ
が、ベッリーニのツボを心得た素晴らしくイタリアンな音楽を引き出していま
す。初期のサザランドでも特に重要な公演のこのライヴ録音は、海賊盤でも出
回った形跡がありません(エジンバラ公演の抜粋が海賊CDになったのみ)。20世
紀の偉大な名歌手を偲ぶ貴重な録音をお楽しみください!





<EUROARTS>
20 57638(DVD-Video) \2900
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22 *
ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.11(アンコール) *
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36
イエフィム・ブロンフマン(P) *
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クルト・ザンデルリング(指)
収録:1992年6月8日ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
1912年生まれ、惜しまれつつ2002年に指揮活動から引退した最後の巨匠クルト
・ザンデルリングが、ベルリン・フィルを指揮して、チャイコフスキーの第4
交響曲を演奏したコンサートのライヴ映像作品が登場。
ザンデルリングはプロイセンに生まれながら、ナチスによる反ユダヤ政策を逃
れて1936年にロシアに移り、1936年から1941年にかけてモスクワ放送響の指揮
者、1941年から1960年までムラヴィンスキー率いるレニングラード・フィルの
第2指揮者を歴任しています。戦後の1960年に東ドイツに戻ると、創設まもな
いベルリン交響楽団(現在のベルリン・コンツェルトハウス管)の首席指揮者を
1977年まで務め、同楽団の育成に尽力、その間1964年から1967年にかけてシュ
ターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者も務めています。西のベルリン・フィ
ルは、東のベルリン響とは壁を挟んでいわばライバル関係にあったため、長ら
くザンデルリングとの共演機会は限られたものでしたが、これまでに紹介され
たショスタコーヴィチなどの演奏はいずれも、ザンデルリングの巨匠芸とベル
リン・フィルの圧倒的なヴィルトゥオジティとが完全に融合した破格の名演と
して高い評価を得ていたことから、初のソフト化となるこのたびのチャイコフ
スキーもおおいに注目されるところです。

20 58148(DVD-Video) \2900
「グスタフ・マーラー・セレブレーション」
マーラー:
交響曲第2番第1楽章「葬送」
ラインの伝説(「子供の不思議な角笛」より)
朝の野辺を歩けば(「さすらう若人の歌」より)
交響曲第2番第4楽章:「原光」
私はほのかな香りを吸い込んだ(「リュッケルトの5つの歌曲」より)
死せる鼓手(「子供の不思議な角笛」より)
3人の天使が歌っていた(「子供の不思議な角笛」より)
私はこの世に忘れられ(「リュッケルトの5つの歌曲」より)
不幸な時の慰め(「子供の不思議な角笛」より)
交響曲第2番終結部
トーマス・ハンプソン(Br)
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
マリタ・スールベルグ(S)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ボニ・プエリ(チェコ少年合唱団)
マンフレート・ホーネック(指)
マーラー・チェンバー・オーケストラ
収録:2010年7月7日チェコ、カリシュチェ村(ライヴ)
2010年はちょうどマーラーの生誕150周年に当たるということで、各地でさま
ざまなコンサートが盛んにおこなわれていますが、マーラーの誕生日に合わせ
て7月7日に生地でおこなわれたユニークな野外演奏会の模様を収めた映像作品
がリリースされます。
このたびのコンサートの舞台であるチェコの小村カリシュチェ(ボヘミアのカ
リシュト)こそ、1860年7月7日にほかならぬマーラーが生まれた場所。夕暮れ
時からスタートしたコンサート映像に時折差し挟まれるのどかな田園風景から
は、マーラー作品に流れる牧歌的なムードを感じとることができます。




<HELICON>
HEL 029632 \2080
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 ホ短調 op.95
R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき op.30
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
「新世界」の冒頭もかっ飛ばすのではなく、弦の細かな刻み、様々な楽器間で
の旋律の受け渡し、すべてが実に丁寧。終楽章の弦楽器のリズムの食いつきも
絶妙で、メータとオケの間の意思疎通が完璧なものであることをうかがわせま
す。有名な旋律では、ところどころに隠し味的にちりばめられた微妙なポルタ
メントが印象的に響きます。R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語り
き」は、まさに期待通りの壮大な演奏。華麗にオーケストラが鳴り響きます。
メータの一挙手一投足にオケが実に敏感に反応しているのがうかがわれる力演
です。室内楽風の場面では、弦楽器のメンバーの巧さが際立ちます。

HEL 029631 \2080
モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調「プラハ」K.504(録音:2010年1月)
シューベルト:交響曲第9番「グレイト」D.944(録音:2006年11月)
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
(ライヴ録音)
「プラハ」の序曲を思わせる出だし、「グレイト」の有名な冒頭、一切の小細
工なしに主題をひとつひとつ丁寧に提示させるところなど、メータのオケの誠
実かつ真摯な仕事ぶりが実に光る演奏です。「グレイト」の終楽章も、絶妙の
テンポとリズムで楽しませてくれます。

HEL 029633 \2080
ハイドン:交響曲第88番 ト長調
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 「悲愴」op.74
クルト・マズア(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2008年6月(ライヴ)
ハイドンでは、朗々と鳴り響き、気高さも兼ね備えた演奏にハッとさせられま
す。終楽章での滑舌のよい語り口は小気味よい仕上がり。「悲愴」は歌心に溢
れています。各メロディー、各フレーズの中での絶妙なデュナーミクと独特の
「溜め」は見事。マズアの思い入れをオーケストラがよく汲み取った秀演とな
っています。





<TALKINGHOUSE>
クロノス・クァルテットの創設メンバーだったチェリスト、ジョーン・ジャン
ルノーのソロ・アルバムをリリースするレーベルです。
=私が初めてチェロを手にしたのは、他の10人の子供たちがヴァイオリンを奏
でている教室でした。この日から、私はチェリストになる、そしてアンサンブ
ル奏者になるのだと思い込んでいました。20年にわたるカルテット活動を終え
て、スタジオでチェロと一人で向き合ってみることにしました。電子やループ
を試してみて、大きな音を作り出すことにこう見がわいてきました。そして、
すべて自分で監修した音とアンサンブルを組んでみようと思ったのです。電子
音のほかに、自然音、語り、珍しい楽器などの様々な音を求めて世界を旅しま
した。このディスクは、過去7年にわたる私の探求の結晶です。=

THR 0806 \1780
ストレンジ・トイズ
(1)スリング・ショット (2)AXIS(チェロと効果音のための)
(3)カレイドスコープ
(4)トランジション(2つのチェロと2つのヴィオラ・ダ・ガンバのための)
(5)戦いのタグ
(6)ダルヴィッシュ(イスラム教の禁欲苦行派の修道僧。スーフィー)
(7)インクのしみ-チェロのための (8)青い凧 (9)自由 (10)ウェイティング
(11)雨の子 (12)エア&エンジェルズ (13)ヴァーモント・ルールズ
(14)トロットラ
ジョーン・ジャンルノー(チェロ)
プロデューサー:PCムニョス
オリエンタルな味わいとミニマルな味わい、そしてところどころに電子音の
パンチも効いた刺激的な1枚。6曲目のダルヴィッシュは、イスラム教の禁欲
苦行派の僧で、白いスカート状の衣服を身にまとい、くるくると回り続ける
儀式で知られる僧をモデルにした曲。目を閉じるとトランス状態になりそう
な不思議な作品です。民族楽器などの音色もすべて効果的に用いられていま
す。すべての曲がミニマリズム風味、オリエンタル風味、様々な魅力にあふ
れた楽曲たちを、パンチの効いた確かな語り口のチェロで、本格的に楽しむ
ことができます。完全なる電子の世界

0610074243854 \1780
POP-POP
(1)33 1/3 (2)ノイズ (3)レイモンドはどこ? (4)パナマ運河
(5)REVEILLE (6)スネイク (7)ヘリコプター (8)ホッパー
(9)ダイヴ (10)フリークビート
ジョーン・ジャンルノー(チェロ)
PCムニョス(電子ドラム、ドラム、打楽器)
こちらは完全に電子音楽系。チェロも電子チェロを弾いていると思われ、モワ
モワした独特の音色など様々な音が聴こえます。ジョーンの腕が確かなので、
電子チェロでも非常にクラシカルに響くから不思議です。

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10-10 No.30-2

2010年10月28日 15時23分20秒 | Weblog
<fra prod>
FRA 004(DVD-Video) 2枚組 \4350
字幕:仏英独西伊
ビゼー:「カルメン」
アンナ・カテリーナ・アントナッチ(Ms カルメン)
アンドルー・リチャーズ(T ドン・ジョゼ)
アンヌ・カトリーヌ・ジル(S ミカエラ)
ニコラ・カヴァリエ(Br エスカミーリョ)
フランシス・デュジアク(Br ダンカイロ)
ヴァンサン・オルドノー(T レメンダード)
マシュー・ブルック(Bs ズニガ)
リッカルド・ノヴァロ(Br モラレス)
ヴィルジニー・ポション(S フラスキータ)
アニー・ジル(S メルセデス)
ジョン・エリオット・ガーディナー(指)
レヴォリューショネル・エ・ロマンティック管弦楽団,
モンテヴェルディ合唱団,オー・ド・セーヌ聖歌隊
演出:エイドリアン・ノーブル
装置:マーク・トンプソン
収録:2009年6月,パリ
+ボーナス インタビュー映像 エリオット・ガーディナー,
ジェローム・デシャン,アニェス・テリエ
なんとガーディナーが指揮する「カルメン」の映像が登場です。2009年6月、
パリのオペラコミーク座で上演された大きな話題となった公演のライヴ収録
です。ロマン派音楽の主兵、ピリオド楽器を使用したレヴォリューショネル・
エ・ロマンティック管弦楽団を起用し、従来のゴテゴテッとした「カルメン」
から脱却した、たいへんサッパリとした、新鮮かつ細やかな神経の通った「カ
ルメン」を作り出しています。ガーディナーは一般的に広まったグランドオペ
ラ風の形態を退け、本来の語りの台詞が混じったオペラコミークの伝統に則っ
た上演形態を採用。また第1幕でからかわれたミカエラが逃げ帰った後にモラ
レスが歌うアリア「気をつけろ!シッ!」を採用、これは上演で歌われること
はほとんどなく、録音でも2種くらいしかない珍しい曲。このようにガーディ
ナーは、1875年3月3日にオペラコミークで初演された時の「カルメン」の姿を
強く意識しています。
アンナ・カテリーナ・アントナッチは、カルメンが当たり役のイタリア人美人
メッゾソプラノ。妖艶な魅力を醸しつつ、下品な悪女にならないバランスが見
事。ジョゼのアンドルー・リチャーズは、最近売り出し中の米国のテノール。
アリゾナ州フェニックス出身。父がチェロキー族の血を引くというだけに、エ
キゾティックな風貌。軽く柔らかい声の持ち主で、高音のソットヴォーチェを
巧みに用いています。ニコラ・カヴァリエはフランスのバス・バリトン。見る
からに伊達男風情で、エスカミーリョにはぴったり。ミカエラのアンヌ・カト
リーヌ・ジルは1975年生まれというまだ若いソプラノ。たいへんに初々しい声
の持ち主で、娘役を得意としています。演出は、1991年から2003年までの長き
に渡ってロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの芸術監督を務めた英国の重
鎮、エイドリアン・ノーブル。比較的伝統的な舞台作りながら、幕切れでは
ジョゼをかなりエキセントリックに仕立るなど、細部へのこだわりがさすが
です。




<VAI>
VAIDVD 4526(DVD-Video) \4550
字幕:英仏露
リムスキー=コルサコフ:「皇帝の花嫁」
リディア・コヴァレーバ(S マルファ)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ(Bs ソバーキン)
ユーリ・グリゴリエフ(Br グリャズノイ)
ボリス・モロゾフ(Bs スクラートフ)
エフゲニー・シャピン(T ルイコフ)
ニーナ・テレンチェヴァ(Ms リュバーシャ)
コンスタンチン・プストヴォイ(Bs ボメーリイ)
ラリッサ・ユルチェンコ(S サブーロヴァ)
マリーナ・シュトヴァ(Ms ドゥニャーシャ)
ほか
ユーリ・シモノフ(指)ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
演出:オレグ・モラレフ
収録:1983年(ライヴ)
リムスキー=コルサコフのオペラのうちでも特にドラマティックで、ロシアで
の人気が高いのがこの「皇帝の花嫁」。イヴァン4世の后マルファ・ソバーキ
ナが結婚直後に亡くなった史実を基にした物語。音楽はリムスキー=コルサコ
フらしく、ロシアの伝統とワーグナー以降の近代和声を結合した美しく迫力の
あるものです。このDVDには、1983年にボリショイ劇場で上演された公演の映
像が収録。1970年から音楽監督を務めていたユーリ・シモノフが指揮、ボリ
ショイ劇場を代表するバスだったアレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮者ア
レクサンドル・ヴェデルニコフの父)がヒロインの父ソバーキンと、力の入っ
た上演です。ヒロインのマルファを歌うリディア・コヴァレーバは1970年代
から1980年代にボリショイ劇場で活躍したソプラノで、やはりボリショイ劇場
で活躍した人気テノール、レフ・クズネツォフの妻。マルク・エルムレル指揮
のグリンカ「皇帝に捧げた命」の録音や、シモノフ指揮の「カルメン」の録音
にも出演しています。映像向きのオペラですが、意外やこれが初のDVDです。


VAIDVD 4527(DVD-Video) \4550
字幕:英仏露
ラフマニノフ:「アレコ」
エフゲーニ・ネステレンコ(Bs アレコ) 
ネッリ・ヴォルシャニノヴァ(演 ゼムフィーラ)
スヴェトラーナ・ヴォルコヴァ(S ゼムフィーラ)
マリア・パパツィアン(演 ジプシーの老婆) 
ライザ・コトーヴァ(Ms ジプシーの老婆)
サンドール・セメノフ(演 若いジプシー) 
ミハイル・ムンチャン(T 若いジプシー)
ウラディーミル・ゴロヴィン(演 ジプシーの老人)
ウラディーミル・マトーリン(Bs ジプシーの老人)
ディミトリ・キタエンコ(指)
モスクワ国立交響楽団,国立放送合唱団
映像監督:ヴィクトル・オクンツォフ
制作:1986年
リムスキー=コルサコフ:「不死身のカシチェイ」
コンスタンティン・プルジニコフ(T カシチェイ)
ナタリア・ラピーナ(演 カシチェエヴナ) 
エレナ・ルビン(S カシチェエヴナ)
アラ・オディング(演 王女) ソフィア・ヤリシェヴァ(S 王女)
ヴァレリー・レベデフ(Br イヴァン・コローレヴィチ王子)
ユーリ・ストヤノフ(演 嵐の騎士) 
アレキサンドル・モロゾフ(Bs 嵐の騎士)
A.トリフォノフ(指)
レニングラード・ディミトリ・ショスタコーヴィチ交響楽団
演出:オレグ・イェルイシェフ
制作:1987年
どちらの作品もこれが初めてのDVD、共に映画仕立ての映像です。
「アレコ」は、ラフマニノフがモスクワ音楽院の卒業作品として作曲したもの
で、当時まだ19歳でした。原作はプーシキンの「ジプシー」。ジプシーの集団
に身を投じた青年アレコは、ジプシー娘ゼムフィーラを妻にしたものの、彼女
の自由な恋愛に嫉妬し彼女を殺害、ジプシー集団から一人離れる、という物語。
アレコにはソ連の偉大なバス、エフゲーニ・ネステレンコを起用。ゼムフィー
ラを歌うスヴェトラーナ・ヴォルコヴァは、当初レニングラードのマールイ劇
場で、1990年からはマリインスキー劇場で活躍したソプラノ。指揮は名匠ディ
ミトリ・キタエンコ。なおほとんど同じメンバーによる「アレコ」の1987録音
がCDになっていますが、唯一キャストの異なる若いジプシー役のテノール(CD
ではアレキサンデル・フェディン)が間違いなく別人の声なので、こちらは映
像用の別の録音のようです。
リムスキー=コルサコフの「不死身のカシチェイ」は、録音ですら3種ほどし
かありません。当然これが初めての映像です。ソフィア・ヤリシェヴァは、
1974年からマリインスキー劇場で活躍したソプラノ。なお指揮者名は製品にも
映像にも「A.トリフォノフ」としかありませんが、おそらくイリヤ・ムーシ
ン門下のアレキセイ・トリフォノフではないかと思われます。
どちらの映像も、ロシアの自然をたっぷり取り込んだりと、オペラ映画として
の長所を大いに生かした映像です。

VAIDVD 4525(DVD-Video) \4550
字幕:英仏露
ダルゴムイシスキー:「石の客」
ウラディーミル・アトラントフ(T ドン・ファン)
タマーラ・ミラシキーナ(S ドンナ・アンナ)
アレキサンドル・ヴェデレルニコフ(Bs レポレッロ)
タマーラ・シニャフスカヤ(Ms ラウラ)
ウラディーミル・ヴァライティス(Br ドン・カルロス)
ウラディーミル・フィリッポフ(Bs 修道士,騎士長の像)ほか
マルク・エルムレル(指)
ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
収録:1979年、ライヴ
演出:オレグ・モラレフ
美術:ヴィリアム・クレメンティエフ
映像監督:アレキサンデル・バランニコフ
リムスキー=コルサコフ:「モーツァルトとサリエーリ」
アレクセイ・マスレンニコフ(T モーツァルト)
アルトゥール・エイゼン(Bs サリエーリ) L.ノヴィコフ(ヴァイオリン奏者)
ルーベン・ヴァルタニアン(指)
ボリショイ劇場管弦楽団,合唱団
演出:G.パンコフ
装置:ヴァレリー・レヴェンタル
映像監督:アレキサンデル・バランニコフ
収録:1981年,ライヴ
「石の客」と「モーツァルトとサリエーリ」は、どちらもプーシキンの作品が
原作であるというだけでなく、「石の客」はドン・ファン伝説に基づいている
など、モーツァルトとの関わりがある二作です。
アレクサンドル・ダルゴムイシスキー(1813-1869)は、ワーグナー、ヴェルディ
と同年生まれのロシアの作曲家。「ルサルカ」と、この「石の客」で今日でも
知られています。ただし「石の客」は未完に終わり、リムスキー=コルサコフ
がオーケストレイションを完成させています。この「石の客」は1979年のボリ
ショイ劇場でのライヴ収録。ウラディーミル・アトラントフ、タマーラ・ミラ
シキーナ、アレキサンドル・ヴェデレルニコフとボリショイ劇場の大スターが
三人も出演し、指揮はマルク・エルムレルという、たいへん豪華な上演の記録
です。
「モーツァルトとサリエーリ」は、モーツァルトの早過ぎる死に着想を得た
プーシキンの同名戯曲に基づいたオペラ。やはりプーシキンの原作に着想を
得たピーター・シェーファーの戯曲「アマデウス」やそれを基にしたミロシュ
・フォアマン監督の映画「アマデウス」とは親戚のようなものです。モーツァ
ルトの才能に嫉妬した宮廷楽長のサリエーリがモーツァルトに毒を盛る、とい
う物語。1898年の初演ではサリエーリをかのフョードル・シャリピンが歌って
います。この映像では、アルトゥール・エイゼン(1927-2008)とアレクセイ・
マスレンニコフ(1929-)という、どちらも1950年代から1990年代までボリショ
イ劇場で大活躍した伝説的名歌手が出演しているのが貴重です。

VAIDVD 4518(DVD-Video) \4550
字幕:英仏伊露西
リムスキー=コルサコフ:「金鶏」
グリゴール・ゴンジャン(Bs ドドン王)
ルベン・クベリャン(T グヴィドン王子)
マリエッタ・シャフベルジャン(Ms アメールファ)
エッラーダ・チャホヤン(S シェマハの女王)
スサンナ・マルティロシャン(S 金鶏)
セルゲイ・シュシャルジャン(Br アフロン王子)
ハルテュン・カラジャン(Bs ポルカン将軍)
ほか
アラム・カタニヤン(指)
エレバン・アレクサンドル・スペンジアリャン国立アカデミー劇場管弦楽団,
合唱団,バレエ,マイム
映像監督:ロマン・テイホミロフ
収録:1986年,アルメニア,エレバン
リムスキー=コルサコフのオペラは、ロシアなどではたいへん人気が高くても
西側であまり上演されないことがしばしばですが、西側でも人気が高いのがこ
の「金鶏」。堕落した政治を風刺ししながらもエキゾティックな味わいに飛ん
だ物語が受け入れやすいのでしょう。このDVDに収録されているのはアルメニ
アの首都エレバンのアレクサンドル・スペンジアリャン国立アカデミー劇場で
の上演。かつて国内盤レーザーディスクで発売された映像と同じと思われます。
アルメニアでの上演ということで、モスクワやレニングラードとは異なった地
方色が加わっています。



<naive>
V 5239 \2280
ラフマニノフ:
『聖ヨハネ・クリソストムスの典礼 op.31(抜粋)』-〔洗礼志願者の典礼より〕
「主よ、わたしの祈りを聞いてください。(詩篇102)」「王国では(幸福に関す
る章句)」/〔信仰者の典礼より〕「ケルビム讃歌」「われらは汝を讃美する
(聖餐のカノン)」「母なる神への讃歌」「われらの父」「天より主を称賛せよ
(聖体拝領讃歌)」『晩祷 op.37(抜粋)』-「主を讃美せよ、おおわが魂よ
(詩篇103)」、「幸いなるかな(詩篇1)」、「おお喜びの火よ」、「シメオンの
歌」、「母なる神への讃歌」、「小栄光頌」、「大栄光頌」、「汝は墓からよ
みがえり」、「天なる女王よ」
ロランス・エキルベイ(指揮) 
アクサントゥス&エリク・エリクソン室内合唱団
ジョアンナ・ドブラコフスカ(A)、ロマン・シャンピオン(T)、
ヴラディミール・ミレー(B)、エヴァ・エリクソン=ベルグルント(S)
録音:2010年5月
無伴奏4声合唱のためにラフマニノフが作曲した2つの宗教的大作を、世界中を
虜にする合唱団アクサントゥスが録音しました。今年2010年は、1910年にラフ
マニノフの「聖ヨハネ・クリソストムスの典礼」が初演されてからちょうど百
年目にあたります。ラフマニノフは当初この作品を実際の典礼の際に演奏する
ための音楽として作曲しました。しかし、スラヴに古くから伝わる旋法とラフ
マニノフの豊かな書法の融合である壮大なこの作品は、実際の典礼で演奏する
にはあまりに壮大で、感動的すぎるために、典礼音楽としてではなく、壮大な
合唱曲として残されています。アクサントゥスは、名門団体エリク・エリクソ
ン室内合唱団の助演を得て、総勢65名という大規模な陣営で、この作品のもつ
美しさ、真摯な信仰の表明、壮麗にして厳粛な響きを、現代を生きる私たちの
心に温かく響かせます。




<harmonia mundi>
HMU 907521 \2450
シューマン:リーダークライスop.24(全9曲)、詩人の恋op.48(全16曲)
フランツ・パウル・ラッハナー(1803-1890):
ハイネの詩による歌曲集「Sangerfahrt」op.33
マーク・パドモア(テノール)
クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ)
使用楽器:エラール、パリ、1837年(Edwin Benuk, Enschede,
オランダのコレクション)
録音:2010年6月
イギリス生まれのテノール、マーク・パドモアの最新盤は、天才フォルテピア
ノ奏者のベズイデンホウトのコンビによるシューマン。パドモアの声の美しす
ぎる子音の立ち方がとにかく印象に残ります。音楽に、これほど鮮やかに詩を
のせて歌ってくれると、ハイネの詩自体が音楽的に書かれていることを実感し
ます。そして、フォルテピアノの伴奏が大変に素晴らしい!フォルテピアノ独
特の音色の立ち上がりが、パドモアの歌い方とマッチしています。もちろん音
楽作り、音楽運びはさすがのベズイデンホウト、天衣無縫に、絶美の歌を聴か
せます。19世紀の音楽界の重鎮にしてシューベルトの親友でもあった、フラン
ツ・ラッハナーがハイネの詩に作曲した、ドラマティックな雰囲気が印象的な
歌曲も5つおさめられた、充実の内容。旬のテノール、旬のフォルテピアノ奏
者による至福の1枚です。

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