<EMI CLASSICS>
DVBW-9178259(DVD-Video) 2枚組 \1880
ドミンゴ/ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ(ROH 2010)
シモン・ボッカネグラ・・・プラシド・ドミンゴ
アメリア・・・・・・・・・マリーナ・ポプラフスカヤ
フィエスコ・・・・・・・・フェッルッチョ・フルラネット
ガブリエレ・アドルノ・・・ジョセフ・カレヤ
パオロ・・・・・・・・・・ジョナサン・サマーズ
ピエトロ・・・・・・・・・ルーカス・ヤコブスキ
コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団&合唱団
アントニオ・パッパーノ指揮
舞台監督:エリヤ・モシンスキー
装置:マイケル・イアガン
衣装:ピーター・J・ホール
照明:ジョン・ハリソン
ボーナス映像:「プラシド・ドミンゴとのバックステージ」(含む:モシンスキ
ーのインタヴュー)
収録:コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス 2010年6月
「ファウスト」(DVBW-6316119)、「ドン・カルロ」(DVBW-6316099)に続き、EMI
からのROHのライヴDVD発売。2010年6月、ドミンゴがバリトンのタイトル・ロー
ルを歌ってデビューしたヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」です。モシン
スキーのプロダクションでポプラフスカヤやカレヤなどのスター・キャストと
ともにパッパーノ指揮のROHでのパフォーマンスです。ドミンゴは約40年間にわ
たりROHに出演して、25役を200公演で歌ってきましたが、初めてのバリトン役
です。(バリトンはドミンゴがキャリアを始めた声域でもある-メキシコ1959年)
'シモン’はヴェルディ作品の中でも最も難易度が高く、最も情熱的な役とさ
れ、ドミンゴ自身はニュー・ヨーク(1995)とロンドン(1997)ではテナー役で出
演を果たしてはいて、この主役のバリトン役は永年手掛けることを望んでいた
役柄です。
「勝利のドミンゴへ栄光の王冠を」(The Independent - 5 stars)
「低音域では、他のテナーが合板になるところをドミンゴはマホガニーのクオ
リティを持つ」
(The Guardian)
「プラシド・ドミンゴは単なるテナーやバリトンではなくましてや歌手ではな
い。彼はフェノメノンだ。」(Opera Today)
と各メディアも絶賛した歌唱を繰り広げています。
<NMC>
NMC D152 \1980
「ウィンター・パッション」
-デヴィッド・マシューズ(b.1943):作品集
(1)恐るべき美女
(シェイクスピア「アンソニーとクレオパトラ」第2幕第2場による)
(2)クラリネット五重奏曲
(3)マリーナ(T.Sエリオットのテキストによる)
(4)弦楽三重奏曲第1番、第2番
(5)ウィンター・パッション
ライオネル・フレンド指揮
ナッシュ・アンサンブル
(1)スーザン・ビックリー(MS)、
(4)スティーヴン・ロジス(Br)
録音:2009年
デヴィッド・マシューズはニコラス・モーと同期でベンジャミン・ブリテンの
アシスタントを長く務めるなどイギリス音楽界の中心で活躍し、今やイギリス
作曲界の重鎮と言っても過言ではない存在。最新作を含む作品群はブリテン、
バルトーク、ショスタコーヴィチの影響を感じさせる渋く手堅い作風のなかに
硬質の抒情を漂う。
NMC D154 \1980
「涅槃に向かって」
-アダム・ゴーブ(b.1958):吹奏楽作品集
(1)告別/
(2)ブリューゲルからの情景/
(3)アクセント/
(4)ニルヴァーナ(涅槃に向かって)
王立ノーザン・カレッジ音楽大学ウィンド・オーケストラ
(1)ティモシー・レイニッシュ指揮
(2)(3)クラーク・ランデル指揮
(4)マーク・ヘロン指揮
録音:2009年ライヴ
ゴーブはイギリスの中堅作曲家で室内楽、吹奏楽に多くの作品がある。「涅槃
に向かって」は佼成ウィンド・オーケストラの委嘱で書かれたダイナミックな
大作。
NMC D155 \1980
「眠りの前の歌」
-リチャード・ロドニー・ベネット(b.1936):歌曲集
(1)マジョリー・フレミングの花輪/(2)眠りの前の歌
(3)ダンスの歴史/(4)ドリーム・ソングズ
(5)トム・オブドラムの歌/(6)これが庭
(7)旅/(8)夕暮れの歌
(1)(6)(8)ソフィ・デーネマン(S)、
(2)ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
(3)(4)(7)スーザン・ビックリー(MS)、
(5)ベンジャミン・ヒューレット(T)、
(5)オリヴァー・コーツ(Vc)、
(1)-(8)イアイン・バーンサイド(Pf)
録音:2009-2010年
ロドニー・ベネットは1936年生まれのイギリスの作曲家でロンドンの王立音
楽院で学んだ後、ダルムシュタットの夏季現代音楽講習に参加しパリではブ
ーレーズに個人的に師事するなどヨーロッパの前衛音楽を学んだが、彼の音
楽は極端な前衛には走らず常によい意味で常識的で親しみやすい作風である。
このアルバムには若書きから最近作まで幅広い作品が選ばれているが、近代
イギリス歌曲のよき伝統を感じさせる秀曲ぞろい。「ダンスの歴史」は最新
ブロードウェイ・ミュージカルのナンバーにしてもおかしくないウィットに
富んだ曲。
NMC D158 \1980
「地球と星々」-ピーター・ウィーゴールド(b.1950):作品集
(1)カーラチャクラ
(2)地球よ、栄えある賓客を迎えよ
(3)バラ
(4)地球と星々
(1)(2)(4)ピーター・ウィーゴールド指揮
(1)(4)ノート・イネガル(アンサンブル)
(2)サウスバンク・シンフォニア
(2)メリンダ・マクスウェル(コール・アングレ)、
(3)ジュリエット・フレイザー(Sop)、
(3)マーティン・バトラー(Pf)
録音:2009年
ピーター・ウィーゴールドは現代イギリスの中堅世代に属する作曲家でBBCプ
ロムスのために度々オーケストラを作曲している。カーラチャクラとはチベッ
ト密教の最奥義である無上ヨーガ・タントラの代表的な聖典のことで、同名の
曲はチベット密教の世界観を表現しようとしたもの。「地球よ、栄えある賓客
を迎えよ」はコール・アングレの呪術的な旋律に美しい弦楽のハーモニーが絡
んで神秘的。「地球と星々」はジャズのイディオムも感じさせる佳作。
NMC D160 2枚組(1枚価格) \1980
「サウンド・センサス」-エンディミオン結成30周年記念アルバム
CD1)
(1)アンソニー・ギルバート:ダブルス
(2)アンソニー・ペイン:マウスフル・オブ・エア
(3)フィリップ・キャシアン:コンチェルタンテ
(4)サイモン・ベインブリッジ:2つのトリオ
(5)マーティン・バトラー:フンディング
(6)コリン・マシューズ:スケルツェット/
(7)ジョー・ダッデル:3つの彫刻
(8)ベイヤン・ノースコット:ダブルス・オール・ラウンド
(9)ピーター・マックスウェル・デイヴィス:ジュダス・メルケイター
(10)ブライアン・エリアス:即興曲
(11)ジョアンナ・ベイリー:アキシス
(12)ジェームズ・ウィークス:ザ・ペッカム・ハーモニー
CD2)
(1)サイモン・ホルト:異種
(2)フィリップ・ヴァネイブルズ:ファイト・ミュージック
(3)ヴィック・ホイランド:トークン
(4)モーガン・ヘイズ:シャトナーのバスーン
(5)メリンダ・マクスウェル:シングラ・ロック
(6)エドワード・カウィー:マグマ詩篇
(7)藤倉大:暗示
(8)クリストファー・フォックス:日の光のもとでの研究
(9)サイモン・ウィルズ:言葉なしで・・・
(10)ナオミ・ピノック:ウィズイン
(11)サイモン・ホルト:ディスパレイト・ドス
エンディミオン(Hrp,Fl,Ob,Cl,B/Cl,Fg,Hrn,Trp,Trb,Vn,Va,Vc,
Db,Perc,Pf)
録音:2009年
現代音楽を専門とする室内アンサンブル・エンディミオンはイギリスのナショ
ナル・ユース・オーケストラの有志により結成された。彼らは通常のクラシッ
クのレパートリーに飽き足らず同時代の主にイギリスで活動する作曲家に作品
を委嘱し常に野心的なコンサートを行ってきた。このアルバムは結成30周年を
記念して作られたもので様々な世代の作曲家が記念に作品を提供している。ピ
ーター・マックスウェル・デイヴィスら大御所から注目の日本の若手・藤倉大
までバラエティに富んだ内容。今のイギリス現代音楽シーンを手っ取り早く知
るのに最適のセット。
NMC D161 \1980
「ソロとデュオ」
-エドウィン・ロクスバラ(b.1937):作品集
(1)独り言3(Vn solo)
(2)伴奏つきのフルートの音楽(Fl,Pf)
(3)独り言2(Va solo)
(4)回転する世界の静止点で・・・(Ob,Electronics)
(5)独り言4(Vc solo)
(6)オーブ(ダンサーと打楽器のためのバレエ)
(7)デヴィッドのためのデュオローグ(Va duo)
スルキ・ユー(Vn)、M.コックス(Fl)、
N.クレイトン(Pf)、M.ムラート(Va)、
H-Y.フアン(Va)、E.ロクスバラ(Ob)、
L.キャサリー(Electronics)、
M.マックロード(Vc)、N.リード(Perc)
録音:2008年
エドウィン・ロクスバラ(b.1937)はリヴァプール出身のイギリスの作曲家でオ
ーボエ奏者としても活動している。作曲をナディア・ブーランジェとダラピッ
コラに学んだ、正統的(?)なヨーロッパの前衛音楽の様式を継承した手堅い作
風の作曲家だが、自らオーボエを吹く「回転する世界の静止点で・・・」では
オーボエの特殊奏法とオーボエの音を(おそらくリアル・タイムで)変調させて
作ったコンピュータ音響の絶妙のタペストリーが実験的で面白い。
NMC D162 \1980
「ノンチェルト,他(NONcertos and others)」
-リチャード・アイレス(b.1965):作品集
(1)第37番b-管弦楽のための
(2)第36番「ホルンのためのノンチェルト」
(3)第31番「トランペットのためのノンチェルト」
(1)-(3)ローランド・クルティヒ指揮
(1)フランクフルト放送交響楽団
(2)ウィム・ティンマーマンス(Hrn)、ASKOアンサンブル
(3)マルコ・ブラウ(Trp)、ムジーク・ファブリーク
録音:2002/2004年
リチャード・アイレス(b.1965)はアーサー王伝説発祥の地、イギリス・コーン
ウォール地方出身。ダルムシュタットでモートン・フェルドマンに師事した
後、ルイ・アンドリーセンにも教えを受けている。ハリウッド映画かアニメの
サウンドトラックのような明るく屈託のない楽想とオーケストレーションをま
るで子供が積み木を崩すようにグチャグチャなカオスにしてしまうやんちゃぶ
りがこの作曲家の特徴。ノン・チェルト(NONcerto)というネーミングはもちろ
んConcertoのパロディだろうが、こんな所にも彼のセンスが表れている。ジョ
ン・アダムズと新古典主義期のストラヴィンスキーとプロコフィエフを明るく
シュニトケ風にシャッフルしたのがリチャード・アイレスの音楽といえよう。
NMC D166 \1980
「ドレンペル」-ノスフェラトゥ
(1)ジョナサン・パウエル:ドレンペル
(2)アンドルー・ポピー:いかにハンマーを感じるか
(3)デイヴ・プライス:リーのゲーム
(4)ポール・ニューランド:トランス
(5)ハワード・スケンプトン:縦に並んで
(6)ジョー・カットラー:シコースキーB
(7)フィン・ピーターズ:いななく馬
(8)ジェフ・ハンナン:バブル・ガム
ノスフェラトゥ:
【フィン・ピーターズ(Sax,Fl),デイヴ・プライス(Perc),イヴォ・デ・グ
レーフ(Pf),ジョー・カットラー(クリエイティヴ・アソシエート)】
録音:2008-09年
ノスフェラトゥはジャズにも精通した作曲家・演奏家が4人集まったアンサン
ブル。名前は吸血鬼からとられている。パウエルの「ドレンペル」とは車が
スピードを出せないように設置された凸形の障害物。サックスとピアノ、パー
カッションでの凸凹感がカッコいい作品です。その後もミニマルっぽいもの、
ジャズっぽいもの、おしゃべりがサンプリングされてぐるぐる回るもの、と聴
くものをあきさせない66分。
DVBW-9178259(DVD-Video) 2枚組 \1880
ドミンゴ/ヴェルディ:シモン・ボッカネグラ(ROH 2010)
シモン・ボッカネグラ・・・プラシド・ドミンゴ
アメリア・・・・・・・・・マリーナ・ポプラフスカヤ
フィエスコ・・・・・・・・フェッルッチョ・フルラネット
ガブリエレ・アドルノ・・・ジョセフ・カレヤ
パオロ・・・・・・・・・・ジョナサン・サマーズ
ピエトロ・・・・・・・・・ルーカス・ヤコブスキ
コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団&合唱団
アントニオ・パッパーノ指揮
舞台監督:エリヤ・モシンスキー
装置:マイケル・イアガン
衣装:ピーター・J・ホール
照明:ジョン・ハリソン
ボーナス映像:「プラシド・ドミンゴとのバックステージ」(含む:モシンスキ
ーのインタヴュー)
収録:コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス 2010年6月
「ファウスト」(DVBW-6316119)、「ドン・カルロ」(DVBW-6316099)に続き、EMI
からのROHのライヴDVD発売。2010年6月、ドミンゴがバリトンのタイトル・ロー
ルを歌ってデビューしたヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」です。モシン
スキーのプロダクションでポプラフスカヤやカレヤなどのスター・キャストと
ともにパッパーノ指揮のROHでのパフォーマンスです。ドミンゴは約40年間にわ
たりROHに出演して、25役を200公演で歌ってきましたが、初めてのバリトン役
です。(バリトンはドミンゴがキャリアを始めた声域でもある-メキシコ1959年)
'シモン’はヴェルディ作品の中でも最も難易度が高く、最も情熱的な役とさ
れ、ドミンゴ自身はニュー・ヨーク(1995)とロンドン(1997)ではテナー役で出
演を果たしてはいて、この主役のバリトン役は永年手掛けることを望んでいた
役柄です。
「勝利のドミンゴへ栄光の王冠を」(The Independent - 5 stars)
「低音域では、他のテナーが合板になるところをドミンゴはマホガニーのクオ
リティを持つ」
(The Guardian)
「プラシド・ドミンゴは単なるテナーやバリトンではなくましてや歌手ではな
い。彼はフェノメノンだ。」(Opera Today)
と各メディアも絶賛した歌唱を繰り広げています。
<NMC>
NMC D152 \1980
「ウィンター・パッション」
-デヴィッド・マシューズ(b.1943):作品集
(1)恐るべき美女
(シェイクスピア「アンソニーとクレオパトラ」第2幕第2場による)
(2)クラリネット五重奏曲
(3)マリーナ(T.Sエリオットのテキストによる)
(4)弦楽三重奏曲第1番、第2番
(5)ウィンター・パッション
ライオネル・フレンド指揮
ナッシュ・アンサンブル
(1)スーザン・ビックリー(MS)、
(4)スティーヴン・ロジス(Br)
録音:2009年
デヴィッド・マシューズはニコラス・モーと同期でベンジャミン・ブリテンの
アシスタントを長く務めるなどイギリス音楽界の中心で活躍し、今やイギリス
作曲界の重鎮と言っても過言ではない存在。最新作を含む作品群はブリテン、
バルトーク、ショスタコーヴィチの影響を感じさせる渋く手堅い作風のなかに
硬質の抒情を漂う。
NMC D154 \1980
「涅槃に向かって」
-アダム・ゴーブ(b.1958):吹奏楽作品集
(1)告別/
(2)ブリューゲルからの情景/
(3)アクセント/
(4)ニルヴァーナ(涅槃に向かって)
王立ノーザン・カレッジ音楽大学ウィンド・オーケストラ
(1)ティモシー・レイニッシュ指揮
(2)(3)クラーク・ランデル指揮
(4)マーク・ヘロン指揮
録音:2009年ライヴ
ゴーブはイギリスの中堅作曲家で室内楽、吹奏楽に多くの作品がある。「涅槃
に向かって」は佼成ウィンド・オーケストラの委嘱で書かれたダイナミックな
大作。
NMC D155 \1980
「眠りの前の歌」
-リチャード・ロドニー・ベネット(b.1936):歌曲集
(1)マジョリー・フレミングの花輪/(2)眠りの前の歌
(3)ダンスの歴史/(4)ドリーム・ソングズ
(5)トム・オブドラムの歌/(6)これが庭
(7)旅/(8)夕暮れの歌
(1)(6)(8)ソフィ・デーネマン(S)、
(2)ロデリック・ウィリアムズ(Br)、
(3)(4)(7)スーザン・ビックリー(MS)、
(5)ベンジャミン・ヒューレット(T)、
(5)オリヴァー・コーツ(Vc)、
(1)-(8)イアイン・バーンサイド(Pf)
録音:2009-2010年
ロドニー・ベネットは1936年生まれのイギリスの作曲家でロンドンの王立音
楽院で学んだ後、ダルムシュタットの夏季現代音楽講習に参加しパリではブ
ーレーズに個人的に師事するなどヨーロッパの前衛音楽を学んだが、彼の音
楽は極端な前衛には走らず常によい意味で常識的で親しみやすい作風である。
このアルバムには若書きから最近作まで幅広い作品が選ばれているが、近代
イギリス歌曲のよき伝統を感じさせる秀曲ぞろい。「ダンスの歴史」は最新
ブロードウェイ・ミュージカルのナンバーにしてもおかしくないウィットに
富んだ曲。
NMC D158 \1980
「地球と星々」-ピーター・ウィーゴールド(b.1950):作品集
(1)カーラチャクラ
(2)地球よ、栄えある賓客を迎えよ
(3)バラ
(4)地球と星々
(1)(2)(4)ピーター・ウィーゴールド指揮
(1)(4)ノート・イネガル(アンサンブル)
(2)サウスバンク・シンフォニア
(2)メリンダ・マクスウェル(コール・アングレ)、
(3)ジュリエット・フレイザー(Sop)、
(3)マーティン・バトラー(Pf)
録音:2009年
ピーター・ウィーゴールドは現代イギリスの中堅世代に属する作曲家でBBCプ
ロムスのために度々オーケストラを作曲している。カーラチャクラとはチベッ
ト密教の最奥義である無上ヨーガ・タントラの代表的な聖典のことで、同名の
曲はチベット密教の世界観を表現しようとしたもの。「地球よ、栄えある賓客
を迎えよ」はコール・アングレの呪術的な旋律に美しい弦楽のハーモニーが絡
んで神秘的。「地球と星々」はジャズのイディオムも感じさせる佳作。
NMC D160 2枚組(1枚価格) \1980
「サウンド・センサス」-エンディミオン結成30周年記念アルバム
CD1)
(1)アンソニー・ギルバート:ダブルス
(2)アンソニー・ペイン:マウスフル・オブ・エア
(3)フィリップ・キャシアン:コンチェルタンテ
(4)サイモン・ベインブリッジ:2つのトリオ
(5)マーティン・バトラー:フンディング
(6)コリン・マシューズ:スケルツェット/
(7)ジョー・ダッデル:3つの彫刻
(8)ベイヤン・ノースコット:ダブルス・オール・ラウンド
(9)ピーター・マックスウェル・デイヴィス:ジュダス・メルケイター
(10)ブライアン・エリアス:即興曲
(11)ジョアンナ・ベイリー:アキシス
(12)ジェームズ・ウィークス:ザ・ペッカム・ハーモニー
CD2)
(1)サイモン・ホルト:異種
(2)フィリップ・ヴァネイブルズ:ファイト・ミュージック
(3)ヴィック・ホイランド:トークン
(4)モーガン・ヘイズ:シャトナーのバスーン
(5)メリンダ・マクスウェル:シングラ・ロック
(6)エドワード・カウィー:マグマ詩篇
(7)藤倉大:暗示
(8)クリストファー・フォックス:日の光のもとでの研究
(9)サイモン・ウィルズ:言葉なしで・・・
(10)ナオミ・ピノック:ウィズイン
(11)サイモン・ホルト:ディスパレイト・ドス
エンディミオン(Hrp,Fl,Ob,Cl,B/Cl,Fg,Hrn,Trp,Trb,Vn,Va,Vc,
Db,Perc,Pf)
録音:2009年
現代音楽を専門とする室内アンサンブル・エンディミオンはイギリスのナショ
ナル・ユース・オーケストラの有志により結成された。彼らは通常のクラシッ
クのレパートリーに飽き足らず同時代の主にイギリスで活動する作曲家に作品
を委嘱し常に野心的なコンサートを行ってきた。このアルバムは結成30周年を
記念して作られたもので様々な世代の作曲家が記念に作品を提供している。ピ
ーター・マックスウェル・デイヴィスら大御所から注目の日本の若手・藤倉大
までバラエティに富んだ内容。今のイギリス現代音楽シーンを手っ取り早く知
るのに最適のセット。
NMC D161 \1980
「ソロとデュオ」
-エドウィン・ロクスバラ(b.1937):作品集
(1)独り言3(Vn solo)
(2)伴奏つきのフルートの音楽(Fl,Pf)
(3)独り言2(Va solo)
(4)回転する世界の静止点で・・・(Ob,Electronics)
(5)独り言4(Vc solo)
(6)オーブ(ダンサーと打楽器のためのバレエ)
(7)デヴィッドのためのデュオローグ(Va duo)
スルキ・ユー(Vn)、M.コックス(Fl)、
N.クレイトン(Pf)、M.ムラート(Va)、
H-Y.フアン(Va)、E.ロクスバラ(Ob)、
L.キャサリー(Electronics)、
M.マックロード(Vc)、N.リード(Perc)
録音:2008年
エドウィン・ロクスバラ(b.1937)はリヴァプール出身のイギリスの作曲家でオ
ーボエ奏者としても活動している。作曲をナディア・ブーランジェとダラピッ
コラに学んだ、正統的(?)なヨーロッパの前衛音楽の様式を継承した手堅い作
風の作曲家だが、自らオーボエを吹く「回転する世界の静止点で・・・」では
オーボエの特殊奏法とオーボエの音を(おそらくリアル・タイムで)変調させて
作ったコンピュータ音響の絶妙のタペストリーが実験的で面白い。
NMC D162 \1980
「ノンチェルト,他(NONcertos and others)」
-リチャード・アイレス(b.1965):作品集
(1)第37番b-管弦楽のための
(2)第36番「ホルンのためのノンチェルト」
(3)第31番「トランペットのためのノンチェルト」
(1)-(3)ローランド・クルティヒ指揮
(1)フランクフルト放送交響楽団
(2)ウィム・ティンマーマンス(Hrn)、ASKOアンサンブル
(3)マルコ・ブラウ(Trp)、ムジーク・ファブリーク
録音:2002/2004年
リチャード・アイレス(b.1965)はアーサー王伝説発祥の地、イギリス・コーン
ウォール地方出身。ダルムシュタットでモートン・フェルドマンに師事した
後、ルイ・アンドリーセンにも教えを受けている。ハリウッド映画かアニメの
サウンドトラックのような明るく屈託のない楽想とオーケストレーションをま
るで子供が積み木を崩すようにグチャグチャなカオスにしてしまうやんちゃぶ
りがこの作曲家の特徴。ノン・チェルト(NONcerto)というネーミングはもちろ
んConcertoのパロディだろうが、こんな所にも彼のセンスが表れている。ジョ
ン・アダムズと新古典主義期のストラヴィンスキーとプロコフィエフを明るく
シュニトケ風にシャッフルしたのがリチャード・アイレスの音楽といえよう。
NMC D166 \1980
「ドレンペル」-ノスフェラトゥ
(1)ジョナサン・パウエル:ドレンペル
(2)アンドルー・ポピー:いかにハンマーを感じるか
(3)デイヴ・プライス:リーのゲーム
(4)ポール・ニューランド:トランス
(5)ハワード・スケンプトン:縦に並んで
(6)ジョー・カットラー:シコースキーB
(7)フィン・ピーターズ:いななく馬
(8)ジェフ・ハンナン:バブル・ガム
ノスフェラトゥ:
【フィン・ピーターズ(Sax,Fl),デイヴ・プライス(Perc),イヴォ・デ・グ
レーフ(Pf),ジョー・カットラー(クリエイティヴ・アソシエート)】
録音:2008-09年
ノスフェラトゥはジャズにも精通した作曲家・演奏家が4人集まったアンサン
ブル。名前は吸血鬼からとられている。パウエルの「ドレンペル」とは車が
スピードを出せないように設置された凸形の障害物。サックスとピアノ、パー
カッションでの凸凹感がカッコいい作品です。その後もミニマルっぽいもの、
ジャズっぽいもの、おしゃべりがサンプリングされてぐるぐる回るもの、と聴
くものをあきさせない66分。