クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-08 No.5

2008年08月05日 20時00分36秒 | Weblog
<TUDOR>
TUDOR 7151(SACD-Hybrid) \2180
マーラー:交響曲第4番ト長調
ジョナサン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
モイカ・エルドマン(ソプラノ)
録音:2006年12月18-22日,ヨーゼフ・カイルベルト・ザール,バンベルク 
ジョナサン・ノット&バンベルク交響楽団のマーラー第3作である。この演奏
は、前作の第1番「巨人」同様にかなりゆっくりとしたテンポが採用されてい
るせいもあるが、往年の名指揮者ブルーノ・ワルターの名演を想起させる、
叙情と空想に満ちたこれまた名演である。ノットはワルターに心酔している
のではないだろうか。
この演奏は、ヴァイオリンを左右両翼に配し、低弦を左側に振るという古典
配置によっており、その音響の見通しの良さは無類である。第3楽章の止まる
寸前まで遅く設定されたテンポなど、ワルターにそっくりである。冒頭の鈴
なども優秀すぎる録音のせいか、あまりにも柔らか過ぎるとも言えるが、そ
の精妙さは、特筆ものである。第4楽章は、ハンブルク生まれの名花モイカ・
エルドマンのソプラノを得て、メルヘンティックな趣で透徹しており、これ
ぞリリシズムと言った満足を得られる。
この不況下に、5日間を掛けて、スタジオセッションを組んで録音されており、
仕上がりの良さには、正直頭が下がる。あまりにもミスのない美しい演奏ゆ
えに、芸術に本来求められる切羽詰った緊張感や空気を一変させるような奇
跡的瞬間には欠ける。ただし、レコードとコンサートは別物と判断するファ
ンは多かろうし、何よりも丁寧な仕事振りに好感を覚えるファンは多いと思
われる。安心して聴ける名演と言えよう。

●TUDORレーベル再プレスのご案内
TUDOR 771 \1550
タックウェルの名盤が復活!
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40
シャルル・ケクラン(1867-1950):4つの小品
ドン・バンクス(1923-):ホルン三重奏曲(1962)
バリー・タックウェル(Hr)
ブレントン・ラングバイン(Vn)
モーリーン・ジョーンズ(Pf)
録音:1987年4月
名ホルン奏者バリー・タックウェルの名盤が待望の再プレス。ホルン奏者に
とって最も重要なレパートリーの一つブラームスのトリオに、フランス近代
の佳品ケクランの小品集、今回演奏している3人のために作られたバンクスの
トリオとバラエティにとんだ内容です。ちなみにバンクスと演奏している3人
は全員オーストラリア出身です。




<ミッテンヴァルト・レーベル>
MTWD99035 \3000
「日本のギター作品 第1集」
(1)原田 甫(1930-1993):ソナタ第1楽章/
(2)田中 修一(1966-):バラード、タンブラン・ネプタ/
(3)眞鍋 理一郎(1924-):ファンタジア/
(4)三木 稔(1930-):芽生え/
(5)有間 礼子:「花鳥風月」より「大和路」「花野」/
(6)堀井 友徳(1973-):ギターのためのモノローグ/
(7)伊福部 昭(1914-2006):古代旋法による踏歌
哘崎考宏(ギター)
使用楽器:(1)-(6)ホセ・オリベ(1979)、(7)ラウテ(伊福部 昭氏 愛蔵品)
録音:2007年10月1日、11月29日、
かなっくホール,横浜市神奈川区民文化センター
2枚の伊福部昭ギター・アルバムが好評を得ている哘崎考宏(さそざきこうひろ)
の新録音。伊福部とその門下の作曲家達の作品を集めたという意欲作です。
(3)は哘崎が初演、(6)は哘崎が委嘱した作品です。また(7)では伊福部の遺品
のラウテ(リュートのようなボディを持ち番外絃を除く絃の数や指板がほぼギ
ターという楽器)を弾いています。
哘崎 考宏(ギター)
新堀ギターアンサンブルの一員として、またソリストとして国内外の数多くの
ステージで演奏。新堀寛己氏、松本俊夫氏、坂本巧氏の師事。1999年から伊福
部昭氏に師事。

=============

※収録年月日が分りましたので、再度ご案内いたします。

<MEMORIES>
MR2075/76 2枚組 \3380
モノラル
マーラー:交響曲第2番「復活」、さすらう若人の歌
シューリヒト指揮
フランス国立放送響、
エディト・ゼリヒ(S)、オイゲニア・ザレスカ
(1958年2月28日ライヴ)
シューリヒトとマーラーというと意外なようにも思えますが、実はかなり意欲
的に紹介していたようです。特に「復活」は得意の曲目で数種のライヴが確認
されております。ここで発売されるフランス国立放送響との「復活」は音質が
いまいち冴えないものが出回っておりましたが、今回の音質は既出盤を上回る
もので、スポーティーなシューリヒトの音楽を存分に味わえます。

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08-08 No.4

2008年08月05日 18時32分23秒 | Weblog
<VIRGIN CLASSICS>
VC-5190442(ジュエルボックス) \1980
VC-2369292(デジパック盤) \1980
アイム、デセイ、チョーフィ他/ラメント
デジパック、44Pブックレット(歌詞テキスト付き)
カヴァッリ:D'Hipparco, e di Climene(エジストの嘆き)(「エジスト」)/
ロランド・ヴィラゾン(テナー)
モンテヴェルディ:
太陽神がまだ世界に昼を(ニンフの嘆き)(「戦と愛のマドリガル曲集(第8巻)」)
/ナタリー・デセイ(ソプラノ)、サイモン・ウォール(テナー)、
トピ・レーティプー(テナー)、クリストファー・パーヴェス(バリトン)
ストロッツィ:L'Eraclito amoroso(「カンタータ、アリエッタと二重唱」)/
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)
モンテヴェルディ:われを死なせたまえ(「アリアンナの嘆き」)/
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
ランディ:Superbe colli/パーヴェス
モンテヴェルディ:さらば、ローマよ(「ポッペアの戴冠」)/
ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)
カヴァッリ:Acate, Ilioneo(エネアの嘆き)(「ディドーネ」)/レーティプー
カリッシミ:
Ferma, lascia ch'io parli(マリア・スチュアルダの嘆き)/チョーフィ
チェスティ:Dure noie(アタマンテの嘆き)(「L'Argia」)/
ローレン・ナウリ(バス・バリトン)
カヴァッリ:
Alle ruine del mio regno(エクバとカッサンドラの嘆き)(「ディドーネ」)
マリー=ニコル・レミュー(アルト)、チョーフィ
モンテヴェルディ:
わが生命なる女よ、君死にて(オルフェオの嘆き)(「オルフェーオ」)
ヴィラゾン
ル・コンセール・ダストレエ、 エマニュエル・アイム指揮
「ラメント」にテーマを絞ったアイムの最新作。
モンテヴェルディの「タンクレディとクロリンダの戦い」(VC-3633502)に続く
新作はモンテヴェルディ「アリアンナの嘆き」でよく知られる17世紀に隆盛を
誇った音楽「ラメント」を集めた実験的ともいえるプログラム。ヴィラゾン、
デセイ、ジャルスキー、ジャンス、ディドナート、チョーフィなど豪華な旬の
歌手たちと作り上げた意欲作です。

VCD-5193102 2枚組(1枚価格) \1980
アンゲリッシュ、R.&G.カプソン/ブラームス:
ピアノ四重奏曲第1-3番
CD1
ピアノ四重奏曲第1番ト短調Op.25
ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op.60
CD2
ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op.26
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ジェラール・コーセ(ヴィオラ)
ゴーティエ・カプソン(チェロ)
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
カプソン兄弟を中心に進行中のブラームスの作品集シリーズの最新作
アンゲリッシュを加えたピアノ三重奏曲に続き07年12月コーセもルガノに集結
して録音したアルバム。彼らはこのプログラムで08年10月フランス、マドリー
ド、UK、イタリアでのツアーを予定しています。
ブリリアント・ボックス、12Pブックレット

VC-3802682 \1980
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲ハ短調Op.18-4
弦楽四重奏曲ホ短調Op.59-2「ラズモフスキー」
アルテミス四重奏団
(ナターリャ・プリシェペンコ、グレゴール・ジーグル-ヴァイオリン、
フリーデマン・ヴァイグル-ヴィオラ、エッカルト・ルンゲ-チェロ)
メンバー変更後の新録音。ベートーヴェン・チクルスの第2作
ヴァイオリンとヴィオラに新メンバーを加えて活動を続けるアルテミス四重奏
団。旧メンバーによりヴァージン・レーベルのデビュー作となった「ラズモフ
スキー第1番&セリオーソ」(VC-5457382)(CHOCオブ・ジ・イヤーとディアパソ
ン賞受賞)に続くベートーヴェンの四重奏曲全集の第2作です。
ジュエル・ボックス 16Pブックレット





<Signum Classics>
SIGCD 132 2枚組(1枚価格) \2180
ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73/第4番ホ短調Op.98
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団
フィルハーモニア管弦楽団とシグナム・クラシックスが結んだ新たなパートナ
ーシップにより、フィルハーモニア管弦楽団が保有する秘蔵音源をリリースす
る超特大スケールのシリーズがスタート!
シリーズの門出となる記念すべきリリース第1弾は、現首席指揮者クリストフ
・フォン・ドホナーニのタクトによるブラームスの2番&4番という期待度満点
の重量級プラグラム!
1994年にフィルハーモニア管の首席客演指揮者として迎えられたドホナーニは
1997年に首席指揮者に就任。
マゼールの後任として2002年まで音楽監督を務めたアメリカの5大メジャーの
1つクリーヴランド管での実績は言うに及ばず、海を渡ったイギリスのメジャ
ー・オーケストラの1つであるフィルハーモニア管の歴史にも首席指揮者とし
て大きな足跡を刻んでいる。
ドホナーニは来る9月に首席指揮者のポストをエサ=ペッカ・サロネンに譲り
桂冠指揮者に就任することが決定しているため、今回リリースされるブラーム
スは11年間にわたって務めた『フィルハーモニア管弦楽団首席指揮者』として
の有終の美を飾るものとなる。
ちなみにドホナーニはクリーヴランド管時代にブラームスの交響曲全集を収録
しているが録音の数は決して多くないだけに、フィルハーモニア管とのコンビ
による音源のリリースはファン必携の逸品となることは間違いない。
2007年6月28日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(第2番)&2007年2月4日、
クィーン・エリザベス・ホール(第4番)でのライヴ録音。

SIGCD 133 \2180
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D.944《ザ・グレイト》
チャールズ・マッケラス(指揮)、
フィルハーモニア管弦楽団
シリーズ第1弾として「ドホナーニの指揮によるブラームス(SIGCD 132)」と同
時にリリースとなるもう1つのタイトルは、フィルハーモニア管の首席客演指
揮者として数々の名演を生み出してきた巨匠チャールズ・マッケラスのシュー
ベルト!
1925年生まれのマッケラス。最近ではリン(Linn)から「モーツァルト:後期交
響曲集」(CKD 308)、ハイペリオン(Hyperion)からは「ベートーヴェン:交響
曲全集」(CDS 44301/5)を発表し大絶賛を博すなど、円熟の極みとも言えるそ
の芸術性は80歳を超えてもなお進化を続けている。
マッケラスとフィルハーモニア管の良好な関係から生まれる超一級のサウンド
は、ハイペリオンからリリースされている「ベートーヴェンの交響曲全集」の
中の「交響曲第9番《合唱付き》」で実証済。
2006年6月10日、クィーン・エリザベス・ホールでのライヴ録音。




<Glossa>
GCDSA 921616(SACD-Hybrid) \2850
ヘンデル:
《水上の音楽》組曲第1番ヘ長調HWV.348
《水上の音楽》組曲第2番ニ長調HWV.349
《水上の音楽》組曲第3番ト長調HWV.350
《王宮の花火の音楽》HWV.351
ボーナストラック-Joyeux anniversaire(お誕生日おめでとう)
エルヴェ・ニケ(指揮)、コンセール・スピリチュエル
ニケが構想に要した歳月は5年!そして演奏に参加したピリオド奏者はなんと
100人!(しかもオーボエ奏者は24人!)
初演当時の楽器を復刻させるために特注を行い、『オリジナル楽器と当時の
音律を用いた再現』による演奏で全世界に衝撃を与えたエルヴェ・ニケ&コ
ンセール・スピリチュエルのヘンデル。
2003年のリリース時には日本でも爆発的な反響を巻き起こしており、音楽史
に新たなページを加えた歴史的名盤として現在まで絶賛を博し続けている。
2002年9月にフランスで最高の響きを持つと称されるメッツ・アーセナルで、
コンセール・スピリチュエル結成15周年を記念して行われたライヴであるヘ
ンデルの「水上の音楽」と「王宮の花火の音楽」。
このSACDハイブリッド・ヴァージョンでは、オリジナルのサラウンド録音に
よってニケ&コンセール・スピリチュエルが実現させた『オリジナル楽器と
当時の音律を用いた再現』の真の姿に限りなく近付くことができるのである!
また、ニケ&コンセール・スピリチュエルが演奏する「Joyeux anniversaire
(お誕生日おめでとう)」がSACDハイブリッド盤のみのボーナストラックとし
て収録されており、結成15周年記念のライヴ録音に相応しい粋な計らいも嬉
しいところ。
2002年9月、メッツ・アーセナル(フランス)でのライヴ。




<ARCO DIVA>
UP 0100-2 \2450
ボドロヴァー、マーハ、ルカーシュ:協奏曲集
シルヴィエ・ボドロヴァー(1954-):
花の協奏曲[Concerto dei fioli](ヴァイオリンと弦楽のための)(*)
オトマル・マーハ(1922-2006):
無垢なる処女(チェコ民謡によるヴァイオリンと弦楽合奏のための変奏曲)(+)
ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):
合奏協奏曲 Op.36
誕生の日(ヴァイオリンと弦楽のための)Op.348(#)
シルヴィエ・ボドロヴァー:
ベルン協奏曲「銀雲」(ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽のための)(**)
[ボーナス・トラック]
ルボシュ・フィシェル(1935-1999):アモローソ(++)
ヤクプ・セドラーチェク(ヴァイオリン(*))
ヤクプ・ユネク(ヴァイオリン(+))
パヴラ・フランツー(ヴァイオリン(#))
ヴィチェスラフ・オフマン(ヴァイオリン(**))
イトカ・ホスプロヴァー(ヴィオラ(**))
マレク・シュティレツ(指揮(++以外))
クアトロ・オーケストラ(++以外)
ヨセフ・スク(ヴァイオリン(++))
ヨセフ・ハーラ(ピアノ(++))
録音:2007年11月、2008年3月、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(++以外)
/原盤:Lotos(++)




<BOHEMIA MUSIC>
BM 0048-2 \2300
20世紀のクラリネット
オリヴィエ・メシアン:世の終わりのための四重奏曲(*)
ヤン・リフリク:フルートとクラリネットのための家庭音楽(+)
カレル・レイマル:2つの四分音クラリネットのための3つの二重奏曲(#)
ミラン・コストフリス(クラリネット)
J・コズデルコヴァー(ピアノ(*))
A・ノヴァーク(ヴァイオリン(*))
J・シュトロス(チェロ(*))
A・コストフリゾヴァー(フルート(+))
J・クラトフヴィル(クラリネット(#))
録音:1992年以前?
プラハのスメタナ劇場管弦楽団首席奏者(1945-1980)、プラハ音楽院教授
(1945-1982)等を務めたチェコのクラリネット奏者ミラン・コストフリス
(1911-1998)の没後10年記念盤。

BM 0074 \2300
プラハ・チェロ・ファミリー スイス・リサイタル 2006
モーツァルト(1756-1791):四重奏曲ト長調
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ
J・S・バッハ(1685-1750):アリア
ドヴォルジャーク(1841-1904):マズレク ホ短調 Op.49
ヤン・イジー・ベンダ(1686-1757):グラーヴェ
チャイコフスキー:奇想的小品 Op.62
オタカル・シェフチーク(1852-1934):Holka modrooka Op.10(*)
ダヴィト・ポッパー(1843-1913):ハンガリー狂詩曲
マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759-1824):シシリエンヌ(*)
プラハ・チェロ・ファミリー
ハナ・コチー、ヴラダン・コチー、ルツィエ・コチー、
トマーシュ・コチー(チェロ)
カテジナ・エングリホヴァー(ハープ(*))
プラハ音楽院教授を務め録音も多いヴラダンと妻ハナ、息子トマーシュ(1985-)
と娘ルツィエ(1991-)のコチー一家によるチェロ四重奏団。




<CZEVH RADIOSERVIS>
CR 0401-2 \1980
インドジフ・インドラーク オペラ・リサイタル
モーツァルト(1756-1791):
「コシ・ファン・トゥッテ」第2幕から グリエルモのアリア(*)(S)
「魔笛」第2幕から パパゲーノのアリアと場面(++)(S)
ルドミラ・エルベノヴァー、ヤロスラヴァ・イェストシャーホヴァー、
ヴィエラ・チャールコヴァー(ソプラノ)
ワーグナー(1813-1883):「タンホイザー」から ヴォルフラムのアリア(+)
グノー(1818-1893):「ファウスト」第2幕から ヴァランタンのアリア(+)
プロコフィエフ(1891-1953):
「戦争と平和」から アンドレイ・ボルコンスキーの死の場面(#)
スメタナ(1824-1884):
「ダリボル」第3幕から ヴラディスラフのアリア(+)
「リブシェ」第2幕から プシェミスルのアリア(**)
「接吻」第2幕から トメシュとルカーシュの二重唱(+)(S)
イヴォ・ジーデク(テノール)
「悪魔の壁」第1幕から ヴォク・ヴィートコヴィツのアリア(##)
ドヴォルジャーク(1841-1904):「いたずら百姓」第1幕から 王子のアリア(+)
オタカル・オストルチル(1879-1935):
「The Bud」から クチナのアリア(++)(S)
ヤナーチェク(1854-1928):
「利口な女狐の物語」第3幕から 森番の終幕の歌(++)(S)
カタリナ・コルバショヴァー(ソプラノ)
インドジフ・インドラーク(バリトン)
ピエール・コロンボ(指揮(*))
ムジチ・ディ・プラハ(*)
フランチシェク・ディク(指揮(+))
ヴァーツラフ・イラーチェク(指揮(#))
アロイス・クリーマ(指揮(**))
プラハ放送交響楽団(+/#/**)
ヨセフ・ハロウプカ(指揮(++))
ルドルフ・ヴァシャータ(指揮(##))
プラハ国民劇場管弦楽団(++/##)
録音:1960-1982年、チェコ放送スタジオ、ステレオ(S)、モノラル(S以外)




<MPAC CLASSICS>
MP 0002-2 \2300
ベートーヴェン(1770-1827):
チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102 No.1
チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102 No.2
ミハル・カニュカ(チェロ)
ヤロミール・クレパーチ(ピアノ)
録音:1992年3、5月、プラハ、ドモヴィナ・スタジオ




<MEMORIES>
MR2071/74 4枚組 \3380
モノラル
ブラームス:交響曲全集
フルトヴェングラー指揮
ベルリンフィル
第1番(1953年5月18日)、第2番(1952年5月7日)、第3番(1949年12月18日)、
第4番(1949年6月10日)、
ドイツ・レクイエム(ストックホルムフィル、ケルステン・リンドベルイ・
トルリンド(S)、ベルンハルト・ゼネルステット(Br)他)
フルトヴェングラー+ベルリンフィルという黄金コンビのいままでありそう
でなかったブラームス全集。第1番も比較的珍しい演奏でフルトヴェングラー
ならではのテンポ・アップはのけぞる位の激しさです。第2番、第3番ともに
ドラマを音楽に叩き込んだ凄絶な名演。第4番は吉田秀和先生が至高の名演と
絶賛したヴィスバーデン・ライヴで、美しさは絶後のものです。ストックホル
ムのドイツ・レクイエムも荘厳、深刻な味わいが素晴らしいです。いずれも
出演者秘蔵のテープより、入念にリマスタリングされたものです。
しかも4枚組で2枚価格という仰天のサービスプライスです。

MR2075/76 2枚組 \3380
モノラル
マーラー:交響曲第2番「復活」、さすらう若人の歌
シューリヒト指揮
フランス国立放送響、
エディト・ゼリヒ(S)、オイゲニア・ザレスカ
シューリヒトとマーラーというと意外なようにも思えますが、実はかなり意欲
的に紹介していたようです。特に「復活」は得意の曲目で数種のライヴが確認
されております。ここで発売されるフランス国立放送響との「復活」は音質が
いまいち冴えないものが出回っておりましたが、今回の音質は既出盤を上回る
もので、スポーティーなシューリヒトの音楽を存分に味わえます。

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08-08 No.3

2008年08月05日 18時31分23秒 | Weblog
<Calliope>
CAL 9375 \2180
チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲ニ長調、なつかしい土地の思い出op.42、
憂鬱なセレナードop.26、ワルツ・スケルツォop.34
レジス・パスキエ(Vn)
サンクトペテルブルク管弦楽団のソリスト
エマニュエル・ルドゥック=バローム(指)
バルティック・チェンバー・オーケストラ
フランスが世界に誇るヴァイオリンの至宝、パスキエによる待望のチャイコフ
スキー協奏曲。第2楽章の蛇行する旋律は、はらりはらりと舞い落ちる雪、あ
るいはすすり泣く美しい女性のまつげに静かに降る雪を思わせる、軽さと甘さ、
センチメンタルの絶品のバランス。ワルツ・スケルツォも往年の巨匠の芸を思
わせる軽やかな芸が魅力です。

CAL 3720 \1550
特価カタログCD
J.S.バッハ:
(1)シンフォニア ニ長調BWV29 (2)協奏曲ニ短調BWV59a
(3)同ニ長調BWV1053a  (4)同ニ短調BWV1052a
アンドレ・イゾワール(オルガン)
マルティン・ゲスター(指)
ル・パールマン・ドゥ・ミュジク
フランスのオルガン界の至宝、イゾワールによるバッハの名曲の数々がカタロ
グ付でお買い得になって再登場。

CAL 9389 \2180
サン=サーンス:
(1)弦楽四重奏曲第1番op.112
(2)弦楽四重奏曲第2番op.153
ヨアヒム弦楽四重奏団
エレガントな旋律線、色彩感豊かなハーモニー、そして美しい和声進行・・・
ロマン派の真骨頂ともいえる弦楽四重奏曲をまとめて!

CAL 9401 \2180
フランスの美しき合唱曲
ラッスス、グノー、サン=サーンス、プーランク、ラヴェル、
ドビュッシー、フォーレらの作品
フランソワ・ポルガー(指)
ル・プティ・シャントゥール・ドゥ・サン=クロワ・ドゥ・ヌイイ
心洗われる少年合唱によるフランスの珠玉の合唱曲集。

CAL 9386 \2180
シューマン:リーダークライスop.39、女の愛と生涯op.42ほか
オードレー・ミシェル(S)
テオドール・パラスキヴェスコ(Pf)




<Bel Air>
BAC 209(DVD-Video) \4950
パリ・オペラ座バレエ「ル・パルク」
◆1幕◆1.庭師、2.異性間の観察、3.アプローチ・ゲーム、4.出会い
◆2幕◆5.庭師、6.柔らかな色香、7.欲望、8.征服、9.抵抗
◆3幕◆10.夢/庭師、11.嘆き、12.熱情、13.失神、14.開放、エピローグ
/庭師
【振付・演出】アンジュラン・プレルジョカージュ
【出演】イザベル・ゲラン、ローラン・イレール 他
【音楽】W.A.モーツァルト、サウンド・コンポジション、
ゴラン・ヴォイヴォダ
【収録】1999年  パリ・オペラ座 ・バスティーユ
使用音楽:モーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調K.546、
6つのドイツ舞曲K.571、ピアノ協奏曲変ホ長調K.449 からアンダンティーノ、
ディヴェルティメント 第11番ニ長調K.251 からアンダンティーノ、
交響曲第36番ハ長調「リンツ」K.425 からアダージョ他
2008年5月に来日公演があり話題になったパリ・オペラ座バレエ団の「ル・パ
ルク」のDVDです(収録は1999年、現地でのもの)。キャストは日本公演のもの
とは異なりますが、ローラン・イレール(1965-)が特筆すべき美しさと完成度。
内容は、基本的には男女の恋物語。モーツァルトの時代を髣髴とさせる衣装に
身を包んで奥ゆかしくデュエットをする男女など、ほれぼれする美しさです。
途中にはさまれる水中メガネを装着した庭師という設定の男性陣による群舞
は対象的に、映画「マトリックス」のような感じで楽しめます。舞台はシン
プルなセットで近代的。それにしてもモーツァルトの音楽の力は偉大で、バレ
エの音楽としてもこれだけ美しさを発揮するものか、と驚かされます。バレ
エ好きの方のみならず、音楽好きの方にも自信をもってお勧めできる1枚です。




<Opus蔵>
OPK 2077 \2250
(1)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
(2)ショーソン:
ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール作品21
(1)ジャック ティボー(Vn) アルフレッド コルトー(P)
(2)ジャック ティボー(Vn) アルフレッド コルトー(P) 
イスナール、ヴルフマン(Vn) ブランパン(Va) アイゼンベルグ(Vc)
録音:(1)1929年(2)1931年
(ソナタ)第2楽章、躍動するコルトーのピアノにズシリとした手応えを聴き、
やがて優美な3連音の伴奏に乗ってうたうティボーの可憐なメロディ(第2主題
の後半)を確かめた後、全曲の核心たる第3楽章になると、一瞬、別録音かと思
うほど音質がリアルさを増す。・・
おりしも今年(2008年)はティボー(1880.9.27-1953.9.1)が、来日のため搭乗し
た航空機の事故で死亡してから55年という記念の年にあたる。と同時に、この
2曲、フランクが1886年、ショーソンが1891年に作曲して共に献呈したベルギ
ーの巨匠ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)にとっても生誕150年ということで、
1枚のCDにカップリングされるにふさわしい2作品でもある。 (小林利之)

OPK 2078 \2250
(1)モーツァルト:ディヴェルティメント第17番ニ長調K334
(2)ベートーヴェン:七重奏曲作品20
(1)レナー四重奏団/ オーブリー・ブレイン、デニス・ブレイン(Hr)
(2)レナー四重奏団/ オーブリー・ブレイン(Hr) 
チャールズ・ドレイパー(Cl)
アーネスト・ヒンチクリフ(Bsn) クロード・ホブデイ(Db)
録音:(1)1939年 (2)1930年
レナー四重奏団のベートーヴェンはリズムの冴え、非の打ちどころのないアン
サンブル、音色の暖かさという点で出色の出来を示している。今回はじめて
復刻された七重奏曲は、クロード・ホブデイ、チャールズ・ドレイパー、オー
ブリー・ブレイン、アーネスト・ヒンチクリフが加わって1930年3月4日に録音
された。一般にはBBC交響楽団の主席奏者たちによるHMVのライバル盤よりも人
気があった。
一方1939年2月16日に収録されたレナー最後の録音にあたるニ長調のディヴェ
ルティメントは、演奏のスマートさのみならず、ブレイン親子が共演した数少
ない録音という点でも注目に値する。これはデニス・ブレインがはじめて独奏
を担当した録音である。原典通りチェロなしで、代わりにホブデイのコントラ
バスが加わっていたら音楽学的により満足すべき録音になっていただろうが、
既にこれほど楽しい演奏なのだから文句など口にすべきではないのかもしれな
い。(Tully Potter)

OPK 2079 \2250
(1)ホルスト:組曲「惑星」
(2)エルガー:エニグマ変奏曲  
(1)サー・エイドリアン・ボールト(指)BBC交響楽団 女性合唱
(2)サー・ジョン・バルビローリ(指)ハレ管弦楽団
録音:(1)1945年(2)1947年
(エニグマを)聴いてみて驚かされたのは、進行に遅滞がなく、風が吹きすぎる
ように終ることである。リズムには活力と推進力があるが、その表情はあくま
ですっきりと明快で、大仰な悲劇性などはない。古典的な格調を重視しつつ、
しかしよどみなく流れる。つまりはセンスがいい。ボールトの《惑星》とバル
ビローリの《エニグマ》、それぞれの初録音におけるこうした爽やかなテンポ
感は、その後一九六〇年代から二十世紀の終りまで、忘れられていたものだっ
た。(山崎浩太郎)

OPK 2080 \2250
ドヴォルザーク:
(1)交響曲第7番ニ短調作品70
(2)スラヴ舞曲第1集作品46 より、第1、2、4、5、6、7、8番
ターリヒ(指)チェコ・フィル
録音:1935年
さて、ターリヒは第七番に関しては再録音の機会がなかったようだから、この
ロンドン録音は貴重な記録である。後年のチェコ録音では粘着質で生気のない
演奏をきかせることもあったターリヒだが、ここでは師のニキシュ譲りとおぼ
しき、颯爽として力感豊かな音楽を味あわせてくれる。スラヴ舞曲の軽快でキ
レのいいリズム感は、二十世紀前半のオーケストラならではのものだ。
(山崎浩太郎)





<DYNAMIC>
KDC 5057 \2450
日本語解説,帯付
“愛の喜び -中嶋彰子 歌曲集”
マルティーニ:愛の喜び
スカルラッティ:菫
スカルラッティ:心に感じる
モーツァルト:静けさはほほえみながら K152
ベッリーニ:追憶
オーベール:歓喜
カニョーニ:愛の思い
メルカダンテ:棄てられた女
リッチ:嘆き
トーマ:一人!
ヴェルディ:ストルネッロ
メルカダンテ:孤児の祈り
メルカダンテ:蝶
トスティ:四月
トスティ:苦しみ
トスティ:理想の女
トスティ:別れの歌
トスティ:さようなら
中嶋彰子(S)
ニルス・ムース(P)
録音:2007年,ジェノヴァ
世界のアキコ、待望の新録音が登場です。ウィーンを中心に世界で活躍する中
嶋彰子が、18世紀から19世紀にかけての様々な歌曲を歌っています。表題にも
使われている名曲、マルティーニの「愛の喜び」、スカルラッティの古典歌曲、
モーツァルトの可愛らしいカンツォネッタ、ベッリーニ、ヴェルディらイタリ
アオペラの作曲家の歌曲、そしてトスティの名作歌曲、などなど、実に多彩な
内容。しかも、これが世界初録音となるオーベール、カニョーニ、メルカダン
テ、リッチ、トーマらの歌曲と、中嶋のこだわりが隅々まで行き渡ったアルバ
ムです。近年の中嶋は一段と表現の幅が広がり、しっとりとした歌、軽快な歌、
ドラマティックな歌、いずれにおいても申し分のない円熟を感じさせてくれま
す。ニルス・ムースの完璧なバックアップも加わり、中嶋の魅力が結集した
1枚になっています。




<harmonia mund>
HMC 901976 \2450
ブルックナー:ミサ曲第3番ヘ短調
インゲラ・ボーリン(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
ハンス=イェルク・マンメル(T)
アルフレート・ライター(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
RIAS室内合唱団
シャンゼリゼ管弦楽団
ホ短調ミサにモテット集、交響曲第4番と第7番につづいておくる、ヘレヴェッ
ヘのブルックナー。最新作はことし3月にベルリンのフィルハーモニーでも、
テノール(このときはスティーヴ・ダヴィスリム)をのぞいて同じ顔ぶれで演奏
され、高い評価を得たミサ曲第3番。
とりわけ交響曲が不動の人気を誇るブルックナーにあって、総じて声楽作品は
交響曲に通じる動機や音型が随所に散りばめられていることもあり、ブルック
ナー好きのあいだではその魅力が語られてきました。じっさい、このジャンル
の最高峰とも云われる第3番も、たとえば、まさに天国的という形容がぴった
りのベネディクトゥス動機が第2交響曲第2楽章のコーダや第4楽章に引用され
るなど、聴きどころの宝庫。思えばチェリビダッケが傾倒して、息の長いフレ
ージングによる特異で巨大な演奏を聴かせていたのもこの作品でした。
ヘレヴェッヘの新録の特徴は、どこか素朴なひびき味わいが内容に好ましい
ピリオド楽器による手兵シャンゼリゼ管と、なにより、もっとも重要な役割
を担うコーラスにRIAS室内合唱団を起用したことでしょう。ふわりとやわらか
く包み込むようなサンクトゥス。グローリア、そして最大の山場クレドにおけ
る、強じんでありながらもあたたかみのあるハーモニー。さすがは合唱指揮者
としてまず名を成したヘレヴェッヘと、現代最高水準のアンサンブルとの顔合
わせ。いま、あらためて名作の魅力に目を開かせてくれる演奏の登場です。

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