<LSO Live>
LSO 0080 \1050
LSO 0580(SACD-Hybrid) \1850
ベートーヴェン:
交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
「レオノーレ」序曲第2番Op.72a
ベルナルト・ハイティンク(指)ロンドンSO.
録音:2005年11月16-27日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ニール・ハッチンソン(レオノーレ)
ジョナサン・ストークス(英雄)
ハイティンク&ロンドン響(LSO)によるベートーヴェン・シリーズ第3弾。
第7番&三重協奏曲、「田園」&第2番につづいて「英雄」&「レオノーレ」序
曲第2番が登場します。斬新でドラマチック。それまでの交響曲の流れを変え
たとさえいわれる「英雄」に、激しく複雑な「レオノーレ」。ともにシリア
スな内容にふさわしく、シャープでギュッと凝縮感のある響き。力強い低域
に支えられ快速のテンポで進む演奏を、一貫したサウンド・ポリシーによる
完成度の高い録音が万全にサポート。かねてLSOが幅広い音楽に柔軟に対応
できる機能性の高さを備えたオーケストラであるのは誰もが認めるところ。
新しくも普遍的なベートーヴェン像を構築する当シリーズ。残りのタイトル
は今年の秋までにすべてリリースされる予定となっています。
<Nocturne>
NTCD 395 \2250
モーツァルト/アントワーヌ・エルヴェ
ケルビーノの夜
アマデウス・ブルース-ラクリモーザ
スザンナの夜
ケルビーノ・アンダーグラウンド
夜のラウダーテ
ツェルリーナの夜
アヴェ・ヴェルム
悔い改めるダヴィデ
他全11曲
アントワーヌ・エルヴェ(指揮、Pf,アレンジ、作曲)、
カリーヌ・セラフィン(Sp)、マルクス・シュトックハウゼン(Tp),
フランソワ・ムータン、ミシェル・ベニタ(Db)、
アルノ・フランク、ルイ・ムータン、ジェフ・ブドロ(Perc)、
ヴェルサイユ室内Ch
生誕250年の今年、そのうちヒップ・ホップや演歌のモーツァルトまで現れて
きそうな勢いですが、これは正統派のJAZZ。不朽のモーツァルトのメロディー
が装いを変えてけだるく、流れてきます。「ケルビーノ・アンダーグラウン
ド」と題された曲は「フィガロの結婚」からケルビーノの「自分で自分がわ
からない」をアレンジした素晴らしい聞き物。「悔い改めたダヴィデ」から
も13分に及ぶ合唱を含む大作です。モーツァルト・ファンなら聞き逃せない
CDと申せましょう。
<MN Records>
マイケル・ナイマン(1944-)が、今年6月、彼のバンド(ナイマン・バンド)
を率いて来日します。これに伴い、ナイマンの自主制作レーベルを緊急取り
扱い開始いたします。名作『ピアノ・レッスン』、『英国式庭園殺人事件』、
『ZOO』、『プロスペローの本』、『数におぼれて』など数々の映画を彩った
ナイマンの作品ばかりが演奏されます。青春時代をグリーナウェイ映画で過
ごした人も、ナイマンの音楽をもう一度聴いてみたい人も、そして生ナイマ
ンを見たい人も、見逃せないイベントとなりそうです!
ノーベル賞受賞作家ガルシア・マルケスの異色短編「エレンディラ」が、蜷
川幸雄の演出、マイケル・ナイマンの音楽で舞台化されます。エレンディラ
の恋人ウリセス役には、ミュージカル界の若きスター、中川晃教。エレンディ
ラ役には、新人の美波。老婆役は、あの白石加代子。熱き舞台で、観客を興
奮の渦に巻き込むでしょう。
この『エレンディラ』の舞台に先駆け、マイケル・ナイマン率いるナイマン
・バンドの来日コンサートの開催が決定しました。今回のコンサートはマイ
ケル・ナイマンの代表作に加え、「エレンディラ」主演の中川晃教も参加し、
この作品のために書き下ろされた劇中歌を披露するとのこと。
MNRCD 106 \2250
マイケル・ナイマン:
Greenawey Revised・コンポーザーズ・カット・シリーズvol.2
光学理論の眼識-映画「英国式庭園殺人事件」(1982)より
夜の女王-映画「英国式庭園殺人事件」(1982)より
羊飼いにまかせとけ-映画「英国式庭園殺人事件」(1982)より
交通事故-デルフト・ワルツ-映画「ZOO」(1985)より
時の流れ-映画「ZOO」(1985)より
フェルメールの妻-映画「ZOO」(1985)より
トライスティング・フィールズ-映画「数に溺れて」(1988)より
ウィールバロウ・ウォーク-映画「数に溺れて」(1988)より
フィッシュ・ビーチ-映画「数に溺れて」(1988)より
メモリアル-映画「コックと泥棒、その妻と愛人」(1990)より
金砂銀砂の浜にきて-映画「プロスペローの本」(1991)より
プロスペローの呪い-映画「プロスペローの本」(1991)より
ミランダ-映画「プロスペローの本」(1991)より
マイケル・ナイマン・バンド,マイケル・ナイマン(Pf)
グリーナウェイと組んだ映画音楽の中でも、特に印象的なものばかりがおさめ
られています。聴いているとあのシニカルさと残酷さをあわせもつ画面、独特
の赤みの強い色調が蘇ってくると共に、ナイマンのドライな音楽が堪能できま
す。「ミニマル・ミュージック」の神様的存在でもあるナイマン、このディス
クもミニマル系の音楽が多いですが、しかしどの曲もただ機械的なだけでなく、
時に下品だったり上品だったり、実に様々な香りを感じさせるから不思議です。
このディスク中のほとんどの曲が、今回の来日公演の演奏曲目に含まれていま
す。
「コンポーザーズ・カット・シリーズ」とは、ナイマン自身が、映画で使われ
た音楽を、コンサートホールでの演奏用に改訂したもの。これによって、音楽
本来のもつポテンシャルが存分に引き出され、また、ナイマン・バンドも常に
進化し続けているということを広く知ってもらえるようにというナイマン自身
の願いが込められています。
MNRCD 103 \2580
マイケル・ナイマン:THE PIANO SINGS
ダイアリー・オブ・ラヴ-映画「ことの終わり」より
if-映画「アンネの日記」より
フランクリン-映画「ひかりのまち」より
モロウ-映画「ガタカ」より
ジャック-映画「ひかりのまち」より
悲しみを希う心-映画「ピアノ・レッスン」より
ビッグ・マイ・シークレット-映画「ピアノ・レッスン」より
デビー-映画「ひかりのまち」より
デパーチャー-映画「ガタカ」より
why-映画「アンネの日記」より
オデッサ・ビーチ-映画「カメラを持った男(これがロシアだ!)」より
ロスト・アンド・ファウンド-映画「ピアノ・レッスン」より
エクスチェンジ-映画「めぐり逢う大地」より
キャンドルファイア-映画「アンネの日記」より
オール・インパーフェクト・シングズ-映画「ピアノ・レッスン」より
ダイアリー・オブ・ラヴ-映画「ことの終わり」より
マイケル・ナイマン(Pf)
1993年に公開された映画「ピアノ・レッスン」では、カンピオン監督のその美
しい映像とともに、ナイマンによる民謡的な要素も取り入れられた流麗な旋律
を用いた美しい音楽が人々に衝撃を与えました。「ピアノ・レッスン」主人公
のエイダが、隣人ベインズに次第に心を開いていくさまなど、様々なシーンが
蘇ります。もちろん演奏はナイマン自身。他にも、初のハリウッド映画の音楽
を担当した「ガタカ」などから珠玉の名曲を選りすぐって収録。「デパーチャ
ー」は泣けます。
MNRCD 105 \2250
マイケル・ナイマン-英国式庭園殺人事件-
コンポーザーズ・カット・シリーズvol.1
羊飼いにまかせとけ
庭がローブ・ルームになっている
光学理論の眼識
ウォータリー・デス
リネンの傾向
夜の女王
ブラヴーラ・イン・ザ・フェイス・オブ・グリーフ
マイケル・ナイマン・バンド,マイケル・ナイマン(指)
1982年に公開された「英国式庭園殺人事件」は、屋敷の庭を描く画家の12枚の
絵の中に浮かび上がる、その屋敷の主人の死をめぐる完全犯罪の謎を追った一
編。製作はデイヴィッド・ペイン、監督・脚本は「コックと泥棒、その妻と愛
人」のピーター・グリーナウェイ。撮影はカーティス・クラーク、音楽をマイ
ケル・ナイマンが担当。出演はアンソニー・ヒギンズ、ジャネット・スーズマ
ンほか。グリーナウェイ監督の初の長編映画ということもあり、非常に凝った
作りの映画です。バロック音楽の香りを漂わせるナイマンのミニマル・ミュー
ジックが、映画の画面の登場人物たちのカツラやフリルの衣裳などと、奇妙な
マッチを見せていたのが印象的です。
MNRCD 107 \2250
マイケル・ナイマン-ピアノ・レッスン-
コンポーザーズ・カット・シリーズvol.III
悲しみを希う心
地の果てに
荒れた遠い海岸
約束
ここからそこへ
ビッグ・マイ・シークレット
フリング
ロスト・アンド・ファウンド
抱擁
あなたから伝わる気持ち
オール・インパーフェクト・シングス
傷ついて
旅への夢
悲しみを希う心/約束
マイケル・ナイマン・バンド,マイケル・ナイマン(Pf&指)
純粋な愛の世界を描いた「ピアノ・レッスン」。1993年に公開されてから10年
以上経ちますが、その映像と、ナイマンの音楽の美しさは今でも鮮烈に私たち
の記憶にのこっています。声を失った主人公の女性エイダ(ホリー・ハンター)
が、自分の感情を表現するために手放さなかったピアノ。彼女とピアノをとり
まく人間模様の後ろで常に鳴り響いていた音楽を聴いていると、映画の美しい
世界が目の奥に甦ります。
MNRCD 104 \2580
THE LIBERTINE-リバティーン・サウンドトラック
ヒストリー・オブ・ザ・インシピッド
アポン・ドリンキング・イン・ア・ボウル
アンプロンプトゥ・オン・アン・イングリッシュ・コート
アポン・ナッシング
ザ・マイムド・デボーキー
ザ・ウィッシュ
ザ・サブミッション
ア・ランブル・イン・セント・ジェームス・パーク
ミストレス
シニョール・ディルドー
アゲインスト・コンスタンシー
マイ・ロード・オール・プライド
ザ・インパーフェクト・エンジョイメント
ア・サタイア・アゲインスト・リーズン
ロチェスターズ・フェアウェル
ア・サタイア・アゲインスト・マンカインド
アポン・リービング・ヒズ・ミストレス
マイケル・ナイマン・オーケストラ,マイケル・ナイマン(指)
現在も公開中の映画「リバティーン」。ジョニー・デップが、台本を3行読ん
で「後にも先にも巡り会えない作品」としてその出演を決めたという作品で
す。舞台は17世紀イギリス。破天荒の放蕩詩人ジョン・ウィルモットこと第二
代ロチェスター伯爵の、短くも壮絶な生涯を綴った物語です。この感動作を彩
るノスタルジックでバロック風の音楽をナイマンが担当。歌あり、管ありの、
ナイマン独自のバロック風ミニマル音楽が堪能できます。
MNRCD 101 2枚組 \3500
ナイマン:オペラ『マン・アンド・ボーイ』(DADA)
【CD1】
息をするにはチケットをお求めください
バスのチケットの他に購入したほんのわずかなもの
もう恐れないでいただけませんでしょうか-
それはおもしろいガラクタのようですね
逃げろ-!!!
40頭のヒツジと20頭のトナカイ
咳とイビキが万病をひろめる
小便以外禁止-
アリジゴク
【CD2】
英国紅茶の有名なカップ
これはよかった-ワーテルローの終焉に関する熟考
わたしはタンゴが超得意
バイクを見せろ!
チャック・ペリッシュ・シング!
マイケル、おたんじょうびおめでとう。
ハンキー・パンキーにはこまったもんだ
ハマースミス広場風のラタン
100もお店があるけど名前がないんだな
ダダについてちょっと説明してみようかと
ポール・マクグラフ(指)
ナイマンによるオペラです。ダダイストとして活動を続け、ナチから「退廃音
楽」推進者として排斥され、ロンドンで貧困生活を送ったクルト・シュヴィッ
タースへのオマージュとして書かれたリブレットに、ナイマンが曲をつけたも
のです。物語の舞台はロンドン、一枚のバスのチケットをめぐる、少年と男を
とりまく人間模様が描かれています。男のモデルはシュヴィッタースで、物語
の中で画家であり詩人であり作曲家であり写真家であり劇場評論家と実に様々
な顔をもっています。少年の母親に対するシュヴィッタースの愛情ともコンプ
レックスともつかない感情、シュヴィッタースの成し遂げようとした芸術を理
解しようとする問答など、リブレットは時としてラブストーリー、時として禅
問答のような様相です。器楽のところはナイマン得意のミニマルミュージック
調できれいですが、声楽が入ると途端に「ダダイズム」に変身します。
実に見事なシュヴィッタースへのオマージュとなっています。
<Profil>
=ドレスデン・シュターツカペレ・エディション=
PH 06023 \2080
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.43
キリル・コンドラシン(指)ドレスデン・シュターツカペレ
録音:1963年2月ドレスデン、国立歌劇場大劇場(ライヴ)
極上ライヴが注目の的!ドレスデン・シュターツカペレ・エディション。
Profilがメモリアル・イヤーに放つのは、ショスタコーヴィチの問題作、第4
交響曲。驚くべきは指揮が1961年に世界初演を手がけたコンドラシン!前年に
は世界初の全集録音をモスクワ・フィルと同じく4番から開始していますが、
こちらはドイツ初演ライヴという歴史的価値の計り知れない内容です。
シニカルでユーモラス。第4番は政治的な圧力による無力感に苛まれていた歳
月を表出したものともいわれ、プラウダ紙で批判を受けたオペラ「マクベス夫
人」に相次ぎ1936年に完成。リハーサル後に作曲者自らの手で封印され、これ
より四半世紀もの間、日の目をみることがなかったいわく付きの内容。創作上
著しい発展をみせた意欲作であり、それまでに比べ編成も拡大し長大化。なに
より、レントラー風のスケルツォを中央におきシンメトリカルな3楽章形式を
とることや、はっきりとした引用から、マーラーに連なる作品であるのも見逃
せないポイント。
ショスタコーヴィチとマーラー。第4番というオマージュ的作品に対する、屈
指のマーラー指揮者でもあったコンドラシンの正鵠を射たアプローチ。また、
ドレスデンがマーラーを奏でるときそうであるように、豊潤な弦に加えて木管
の表情の濃さなども語り尽くせぬ魅力です。ショスタコーヴィチ演奏史に留め
置かれる世紀のライヴは、間違いなく生誕100年を大いに盛り上げるアルバム
といえるでしょう。
<DYNAMIC>
CDS 504 2枚組 \3700
ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」
パトリツィア・チョーフィ(S ジュリエッタ),
クララ・ポリート(S ロメオ),ダニロ・フォルマッジャ(T テバルド),
フェデリーコ・サッキ(Br カペッリオ),
ニコラ・アモーディオ(Bs ロレンツォ)
ルチアーノ・アコチェッラ(指)イタリア国際管弦楽団,
録音:2005年8月
いまやすっかり南イタリアを代表する音楽祭となった、マルティーナ・フラン
カのイトリアの谷音楽祭、その2005年の目玉公演のライヴ。シェークスピアの
「ロミオとジュリエット」と同じ題材で知られる、ベッリーニの「カプレー
ティとモンテッキ」です。この時上演されたのは、通常知られるヴェネツィア
初演のヴァージョンではなく、1830年にミラノ・スカラ座で再演された時の改
訂版。ジュリエッタ役の歌手がメッゾ寄りの人だったので、有名なアリア「あ
あいく度も」を始めとするいくつかのジュリエッタの音楽が低く移調されてい
たり、フィナーレでのロメオの場面に違いがあったりと、相違があります。ヒ
ロインのジュリエッタには、イトリアの谷音楽祭を足がかりに世界のプリマド
ンナへと飛びたったパトリツィア・チョーフィが恩返し出演。彼女一流の情感
豊かな歌に打たれます。一方ロメオは、2001年にデビューしたての新進、クラ
ラ・ポリート。若手の登竜門として世界の注目を浴びるイトリアの谷音楽祭の
新たなスターになりそうです。
CDS 503 2枚組 \3700
ケルビーニ:「三人の夫と誰とも結婚できなかった男」
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S ドンナ・リゼッタ),
ローザ・アンナ・ペライーノ(S ドンナ・ローザ),
ローザ・ソリーチェ(S ベッティーナ),
エマヌエーレ・ダグアンノ(T ドン・マルティーノ),
ジューリオ・マストロトターロ(Br ドン・ピスタッキオ),
ヴィート・プリアンテ(Br ドン・シモーネ),
ガブリエーレ・リビス(Br フォッレット)
ディミトリ・ユロフスキ(指)イタリア国際管弦楽団,
録音:2005年7月
これも2005年のマルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭でのライヴ録
音。後にパリの音楽界の重鎮となったイタリア人、ルイージ・ケルビーニ
(1760-1842)が、1783年秋にヴェネツィアのサン・サムエーレ劇場で初演した
2幕のオペラ・ブッファ。もちろんこれが世界初録音。ドン・ピスタッキオが
3人の女性に次々と恋をするものの、結局彼女達は別の3人の男性と恋に落ちて
しまう、というようなお話。チマローザやパイジェッロの時代のオペラ・ブッ
ファの楽しみがたっぷりで、パリに出てからのドラマティックなケルビーノと
比べるとまた驚きです。指揮のディミトリ・ユロフスキはモスクワ生まれの
若手、名匠ミハイル・ユロフスキの息子ということは、ウラディーミルの弟
のようです。
CDS 484(SACD-Hybrid) 2枚組 \4600
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲全集
弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op.4
弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29
弦楽五重奏曲 ハ短調 Op.104
弦楽五重奏のためのフーガ ニ長調 Op.137
ヴェネツィア弦楽四重奏団,ダニロ・ロッシ(Va)
録音:2005年4、5月
DynamicもついにSACDに参入!第一弾は、ベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集。
ヴェネツィア弦楽四重奏団に、スカラ座の首席ヴィオラ奏者ののダニオ・ロッ
シを加えての演奏です。さすがにイタリア的な輝きのある弦の絡みは実に美し
いもの。ちなみに第1ヴァイオリンのアンドレア・ヴィーオが弾いているのは、
1651年のアマティ。同時に彼らは、シャンドール・ヴェーグから指導を受けた
強固なカルテットの意志があるのも特徴、ただ明るい訳じゃありません。色々
な意味で話題のベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集です。
LSO 0080 \1050
LSO 0580(SACD-Hybrid) \1850
ベートーヴェン:
交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
「レオノーレ」序曲第2番Op.72a
ベルナルト・ハイティンク(指)ロンドンSO.
録音:2005年11月16-27日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ニール・ハッチンソン(レオノーレ)
ジョナサン・ストークス(英雄)
ハイティンク&ロンドン響(LSO)によるベートーヴェン・シリーズ第3弾。
第7番&三重協奏曲、「田園」&第2番につづいて「英雄」&「レオノーレ」序
曲第2番が登場します。斬新でドラマチック。それまでの交響曲の流れを変え
たとさえいわれる「英雄」に、激しく複雑な「レオノーレ」。ともにシリア
スな内容にふさわしく、シャープでギュッと凝縮感のある響き。力強い低域
に支えられ快速のテンポで進む演奏を、一貫したサウンド・ポリシーによる
完成度の高い録音が万全にサポート。かねてLSOが幅広い音楽に柔軟に対応
できる機能性の高さを備えたオーケストラであるのは誰もが認めるところ。
新しくも普遍的なベートーヴェン像を構築する当シリーズ。残りのタイトル
は今年の秋までにすべてリリースされる予定となっています。
<Nocturne>
NTCD 395 \2250
モーツァルト/アントワーヌ・エルヴェ
ケルビーノの夜
アマデウス・ブルース-ラクリモーザ
スザンナの夜
ケルビーノ・アンダーグラウンド
夜のラウダーテ
ツェルリーナの夜
アヴェ・ヴェルム
悔い改めるダヴィデ
他全11曲
アントワーヌ・エルヴェ(指揮、Pf,アレンジ、作曲)、
カリーヌ・セラフィン(Sp)、マルクス・シュトックハウゼン(Tp),
フランソワ・ムータン、ミシェル・ベニタ(Db)、
アルノ・フランク、ルイ・ムータン、ジェフ・ブドロ(Perc)、
ヴェルサイユ室内Ch
生誕250年の今年、そのうちヒップ・ホップや演歌のモーツァルトまで現れて
きそうな勢いですが、これは正統派のJAZZ。不朽のモーツァルトのメロディー
が装いを変えてけだるく、流れてきます。「ケルビーノ・アンダーグラウン
ド」と題された曲は「フィガロの結婚」からケルビーノの「自分で自分がわ
からない」をアレンジした素晴らしい聞き物。「悔い改めたダヴィデ」から
も13分に及ぶ合唱を含む大作です。モーツァルト・ファンなら聞き逃せない
CDと申せましょう。
<MN Records>
マイケル・ナイマン(1944-)が、今年6月、彼のバンド(ナイマン・バンド)
を率いて来日します。これに伴い、ナイマンの自主制作レーベルを緊急取り
扱い開始いたします。名作『ピアノ・レッスン』、『英国式庭園殺人事件』、
『ZOO』、『プロスペローの本』、『数におぼれて』など数々の映画を彩った
ナイマンの作品ばかりが演奏されます。青春時代をグリーナウェイ映画で過
ごした人も、ナイマンの音楽をもう一度聴いてみたい人も、そして生ナイマ
ンを見たい人も、見逃せないイベントとなりそうです!
ノーベル賞受賞作家ガルシア・マルケスの異色短編「エレンディラ」が、蜷
川幸雄の演出、マイケル・ナイマンの音楽で舞台化されます。エレンディラ
の恋人ウリセス役には、ミュージカル界の若きスター、中川晃教。エレンディ
ラ役には、新人の美波。老婆役は、あの白石加代子。熱き舞台で、観客を興
奮の渦に巻き込むでしょう。
この『エレンディラ』の舞台に先駆け、マイケル・ナイマン率いるナイマン
・バンドの来日コンサートの開催が決定しました。今回のコンサートはマイ
ケル・ナイマンの代表作に加え、「エレンディラ」主演の中川晃教も参加し、
この作品のために書き下ろされた劇中歌を披露するとのこと。
MNRCD 106 \2250
マイケル・ナイマン:
Greenawey Revised・コンポーザーズ・カット・シリーズvol.2
光学理論の眼識-映画「英国式庭園殺人事件」(1982)より
夜の女王-映画「英国式庭園殺人事件」(1982)より
羊飼いにまかせとけ-映画「英国式庭園殺人事件」(1982)より
交通事故-デルフト・ワルツ-映画「ZOO」(1985)より
時の流れ-映画「ZOO」(1985)より
フェルメールの妻-映画「ZOO」(1985)より
トライスティング・フィールズ-映画「数に溺れて」(1988)より
ウィールバロウ・ウォーク-映画「数に溺れて」(1988)より
フィッシュ・ビーチ-映画「数に溺れて」(1988)より
メモリアル-映画「コックと泥棒、その妻と愛人」(1990)より
金砂銀砂の浜にきて-映画「プロスペローの本」(1991)より
プロスペローの呪い-映画「プロスペローの本」(1991)より
ミランダ-映画「プロスペローの本」(1991)より
マイケル・ナイマン・バンド,マイケル・ナイマン(Pf)
グリーナウェイと組んだ映画音楽の中でも、特に印象的なものばかりがおさめ
られています。聴いているとあのシニカルさと残酷さをあわせもつ画面、独特
の赤みの強い色調が蘇ってくると共に、ナイマンのドライな音楽が堪能できま
す。「ミニマル・ミュージック」の神様的存在でもあるナイマン、このディス
クもミニマル系の音楽が多いですが、しかしどの曲もただ機械的なだけでなく、
時に下品だったり上品だったり、実に様々な香りを感じさせるから不思議です。
このディスク中のほとんどの曲が、今回の来日公演の演奏曲目に含まれていま
す。
「コンポーザーズ・カット・シリーズ」とは、ナイマン自身が、映画で使われ
た音楽を、コンサートホールでの演奏用に改訂したもの。これによって、音楽
本来のもつポテンシャルが存分に引き出され、また、ナイマン・バンドも常に
進化し続けているということを広く知ってもらえるようにというナイマン自身
の願いが込められています。
MNRCD 103 \2580
マイケル・ナイマン:THE PIANO SINGS
ダイアリー・オブ・ラヴ-映画「ことの終わり」より
if-映画「アンネの日記」より
フランクリン-映画「ひかりのまち」より
モロウ-映画「ガタカ」より
ジャック-映画「ひかりのまち」より
悲しみを希う心-映画「ピアノ・レッスン」より
ビッグ・マイ・シークレット-映画「ピアノ・レッスン」より
デビー-映画「ひかりのまち」より
デパーチャー-映画「ガタカ」より
why-映画「アンネの日記」より
オデッサ・ビーチ-映画「カメラを持った男(これがロシアだ!)」より
ロスト・アンド・ファウンド-映画「ピアノ・レッスン」より
エクスチェンジ-映画「めぐり逢う大地」より
キャンドルファイア-映画「アンネの日記」より
オール・インパーフェクト・シングズ-映画「ピアノ・レッスン」より
ダイアリー・オブ・ラヴ-映画「ことの終わり」より
マイケル・ナイマン(Pf)
1993年に公開された映画「ピアノ・レッスン」では、カンピオン監督のその美
しい映像とともに、ナイマンによる民謡的な要素も取り入れられた流麗な旋律
を用いた美しい音楽が人々に衝撃を与えました。「ピアノ・レッスン」主人公
のエイダが、隣人ベインズに次第に心を開いていくさまなど、様々なシーンが
蘇ります。もちろん演奏はナイマン自身。他にも、初のハリウッド映画の音楽
を担当した「ガタカ」などから珠玉の名曲を選りすぐって収録。「デパーチャ
ー」は泣けます。
MNRCD 105 \2250
マイケル・ナイマン-英国式庭園殺人事件-
コンポーザーズ・カット・シリーズvol.1
羊飼いにまかせとけ
庭がローブ・ルームになっている
光学理論の眼識
ウォータリー・デス
リネンの傾向
夜の女王
ブラヴーラ・イン・ザ・フェイス・オブ・グリーフ
マイケル・ナイマン・バンド,マイケル・ナイマン(指)
1982年に公開された「英国式庭園殺人事件」は、屋敷の庭を描く画家の12枚の
絵の中に浮かび上がる、その屋敷の主人の死をめぐる完全犯罪の謎を追った一
編。製作はデイヴィッド・ペイン、監督・脚本は「コックと泥棒、その妻と愛
人」のピーター・グリーナウェイ。撮影はカーティス・クラーク、音楽をマイ
ケル・ナイマンが担当。出演はアンソニー・ヒギンズ、ジャネット・スーズマ
ンほか。グリーナウェイ監督の初の長編映画ということもあり、非常に凝った
作りの映画です。バロック音楽の香りを漂わせるナイマンのミニマル・ミュー
ジックが、映画の画面の登場人物たちのカツラやフリルの衣裳などと、奇妙な
マッチを見せていたのが印象的です。
MNRCD 107 \2250
マイケル・ナイマン-ピアノ・レッスン-
コンポーザーズ・カット・シリーズvol.III
悲しみを希う心
地の果てに
荒れた遠い海岸
約束
ここからそこへ
ビッグ・マイ・シークレット
フリング
ロスト・アンド・ファウンド
抱擁
あなたから伝わる気持ち
オール・インパーフェクト・シングス
傷ついて
旅への夢
悲しみを希う心/約束
マイケル・ナイマン・バンド,マイケル・ナイマン(Pf&指)
純粋な愛の世界を描いた「ピアノ・レッスン」。1993年に公開されてから10年
以上経ちますが、その映像と、ナイマンの音楽の美しさは今でも鮮烈に私たち
の記憶にのこっています。声を失った主人公の女性エイダ(ホリー・ハンター)
が、自分の感情を表現するために手放さなかったピアノ。彼女とピアノをとり
まく人間模様の後ろで常に鳴り響いていた音楽を聴いていると、映画の美しい
世界が目の奥に甦ります。
MNRCD 104 \2580
THE LIBERTINE-リバティーン・サウンドトラック
ヒストリー・オブ・ザ・インシピッド
アポン・ドリンキング・イン・ア・ボウル
アンプロンプトゥ・オン・アン・イングリッシュ・コート
アポン・ナッシング
ザ・マイムド・デボーキー
ザ・ウィッシュ
ザ・サブミッション
ア・ランブル・イン・セント・ジェームス・パーク
ミストレス
シニョール・ディルドー
アゲインスト・コンスタンシー
マイ・ロード・オール・プライド
ザ・インパーフェクト・エンジョイメント
ア・サタイア・アゲインスト・リーズン
ロチェスターズ・フェアウェル
ア・サタイア・アゲインスト・マンカインド
アポン・リービング・ヒズ・ミストレス
マイケル・ナイマン・オーケストラ,マイケル・ナイマン(指)
現在も公開中の映画「リバティーン」。ジョニー・デップが、台本を3行読ん
で「後にも先にも巡り会えない作品」としてその出演を決めたという作品で
す。舞台は17世紀イギリス。破天荒の放蕩詩人ジョン・ウィルモットこと第二
代ロチェスター伯爵の、短くも壮絶な生涯を綴った物語です。この感動作を彩
るノスタルジックでバロック風の音楽をナイマンが担当。歌あり、管ありの、
ナイマン独自のバロック風ミニマル音楽が堪能できます。
MNRCD 101 2枚組 \3500
ナイマン:オペラ『マン・アンド・ボーイ』(DADA)
【CD1】
息をするにはチケットをお求めください
バスのチケットの他に購入したほんのわずかなもの
もう恐れないでいただけませんでしょうか-
それはおもしろいガラクタのようですね
逃げろ-!!!
40頭のヒツジと20頭のトナカイ
咳とイビキが万病をひろめる
小便以外禁止-
アリジゴク
【CD2】
英国紅茶の有名なカップ
これはよかった-ワーテルローの終焉に関する熟考
わたしはタンゴが超得意
バイクを見せろ!
チャック・ペリッシュ・シング!
マイケル、おたんじょうびおめでとう。
ハンキー・パンキーにはこまったもんだ
ハマースミス広場風のラタン
100もお店があるけど名前がないんだな
ダダについてちょっと説明してみようかと
ポール・マクグラフ(指)
ナイマンによるオペラです。ダダイストとして活動を続け、ナチから「退廃音
楽」推進者として排斥され、ロンドンで貧困生活を送ったクルト・シュヴィッ
タースへのオマージュとして書かれたリブレットに、ナイマンが曲をつけたも
のです。物語の舞台はロンドン、一枚のバスのチケットをめぐる、少年と男を
とりまく人間模様が描かれています。男のモデルはシュヴィッタースで、物語
の中で画家であり詩人であり作曲家であり写真家であり劇場評論家と実に様々
な顔をもっています。少年の母親に対するシュヴィッタースの愛情ともコンプ
レックスともつかない感情、シュヴィッタースの成し遂げようとした芸術を理
解しようとする問答など、リブレットは時としてラブストーリー、時として禅
問答のような様相です。器楽のところはナイマン得意のミニマルミュージック
調できれいですが、声楽が入ると途端に「ダダイズム」に変身します。
実に見事なシュヴィッタースへのオマージュとなっています。
<Profil>
=ドレスデン・シュターツカペレ・エディション=
PH 06023 \2080
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番ハ短調Op.43
キリル・コンドラシン(指)ドレスデン・シュターツカペレ
録音:1963年2月ドレスデン、国立歌劇場大劇場(ライヴ)
極上ライヴが注目の的!ドレスデン・シュターツカペレ・エディション。
Profilがメモリアル・イヤーに放つのは、ショスタコーヴィチの問題作、第4
交響曲。驚くべきは指揮が1961年に世界初演を手がけたコンドラシン!前年に
は世界初の全集録音をモスクワ・フィルと同じく4番から開始していますが、
こちらはドイツ初演ライヴという歴史的価値の計り知れない内容です。
シニカルでユーモラス。第4番は政治的な圧力による無力感に苛まれていた歳
月を表出したものともいわれ、プラウダ紙で批判を受けたオペラ「マクベス夫
人」に相次ぎ1936年に完成。リハーサル後に作曲者自らの手で封印され、これ
より四半世紀もの間、日の目をみることがなかったいわく付きの内容。創作上
著しい発展をみせた意欲作であり、それまでに比べ編成も拡大し長大化。なに
より、レントラー風のスケルツォを中央におきシンメトリカルな3楽章形式を
とることや、はっきりとした引用から、マーラーに連なる作品であるのも見逃
せないポイント。
ショスタコーヴィチとマーラー。第4番というオマージュ的作品に対する、屈
指のマーラー指揮者でもあったコンドラシンの正鵠を射たアプローチ。また、
ドレスデンがマーラーを奏でるときそうであるように、豊潤な弦に加えて木管
の表情の濃さなども語り尽くせぬ魅力です。ショスタコーヴィチ演奏史に留め
置かれる世紀のライヴは、間違いなく生誕100年を大いに盛り上げるアルバム
といえるでしょう。
<DYNAMIC>
CDS 504 2枚組 \3700
ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」
パトリツィア・チョーフィ(S ジュリエッタ),
クララ・ポリート(S ロメオ),ダニロ・フォルマッジャ(T テバルド),
フェデリーコ・サッキ(Br カペッリオ),
ニコラ・アモーディオ(Bs ロレンツォ)
ルチアーノ・アコチェッラ(指)イタリア国際管弦楽団,
録音:2005年8月
いまやすっかり南イタリアを代表する音楽祭となった、マルティーナ・フラン
カのイトリアの谷音楽祭、その2005年の目玉公演のライヴ。シェークスピアの
「ロミオとジュリエット」と同じ題材で知られる、ベッリーニの「カプレー
ティとモンテッキ」です。この時上演されたのは、通常知られるヴェネツィア
初演のヴァージョンではなく、1830年にミラノ・スカラ座で再演された時の改
訂版。ジュリエッタ役の歌手がメッゾ寄りの人だったので、有名なアリア「あ
あいく度も」を始めとするいくつかのジュリエッタの音楽が低く移調されてい
たり、フィナーレでのロメオの場面に違いがあったりと、相違があります。ヒ
ロインのジュリエッタには、イトリアの谷音楽祭を足がかりに世界のプリマド
ンナへと飛びたったパトリツィア・チョーフィが恩返し出演。彼女一流の情感
豊かな歌に打たれます。一方ロメオは、2001年にデビューしたての新進、クラ
ラ・ポリート。若手の登竜門として世界の注目を浴びるイトリアの谷音楽祭の
新たなスターになりそうです。
CDS 503 2枚組 \3700
ケルビーニ:「三人の夫と誰とも結婚できなかった男」
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S ドンナ・リゼッタ),
ローザ・アンナ・ペライーノ(S ドンナ・ローザ),
ローザ・ソリーチェ(S ベッティーナ),
エマヌエーレ・ダグアンノ(T ドン・マルティーノ),
ジューリオ・マストロトターロ(Br ドン・ピスタッキオ),
ヴィート・プリアンテ(Br ドン・シモーネ),
ガブリエーレ・リビス(Br フォッレット)
ディミトリ・ユロフスキ(指)イタリア国際管弦楽団,
録音:2005年7月
これも2005年のマルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭でのライヴ録
音。後にパリの音楽界の重鎮となったイタリア人、ルイージ・ケルビーニ
(1760-1842)が、1783年秋にヴェネツィアのサン・サムエーレ劇場で初演した
2幕のオペラ・ブッファ。もちろんこれが世界初録音。ドン・ピスタッキオが
3人の女性に次々と恋をするものの、結局彼女達は別の3人の男性と恋に落ちて
しまう、というようなお話。チマローザやパイジェッロの時代のオペラ・ブッ
ファの楽しみがたっぷりで、パリに出てからのドラマティックなケルビーノと
比べるとまた驚きです。指揮のディミトリ・ユロフスキはモスクワ生まれの
若手、名匠ミハイル・ユロフスキの息子ということは、ウラディーミルの弟
のようです。
CDS 484(SACD-Hybrid) 2枚組 \4600
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲全集
弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op.4
弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29
弦楽五重奏曲 ハ短調 Op.104
弦楽五重奏のためのフーガ ニ長調 Op.137
ヴェネツィア弦楽四重奏団,ダニロ・ロッシ(Va)
録音:2005年4、5月
DynamicもついにSACDに参入!第一弾は、ベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集。
ヴェネツィア弦楽四重奏団に、スカラ座の首席ヴィオラ奏者ののダニオ・ロッ
シを加えての演奏です。さすがにイタリア的な輝きのある弦の絡みは実に美し
いもの。ちなみに第1ヴァイオリンのアンドレア・ヴィーオが弾いているのは、
1651年のアマティ。同時に彼らは、シャンドール・ヴェーグから指導を受けた
強固なカルテットの意志があるのも特徴、ただ明るい訳じゃありません。色々
な意味で話題のベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集です。