<OEHMS CLASSICS>
OC548 \1400
ジングフォニカー、ドイツ国民的歌集を歌う
(ジルヒャー、ブラームス、レーガー合唱作品集)
【第1部 愛の思想】
ジルヒャー/「ローレライ」「ターラウのエンヒェン」「おやすみ」、ブラー
ムス/「私の胸の思いのすべて」「美しい乙女よ、私を許して」「目覚めよ、
美しい恋人」「古い民謡」、レーガー/「Trutze nicht」「あこがれ」
【第2部 喜び】
ジルヒャー/「Frisch gesungen」「Burschenlust」「Suss Liebe liebt den
Mai」「Wohin mit der Freud」、ブラームス/「Mein Madel hat einen
Rosenmund」、レーガー/「Das Lieben bringt gros Freud」「Ich geh durch
einen grasgrunen Wald」
【第3部 別れ】
ジルヒャー/「Abschied 」「Lebewohl」「3つの小さいばら」「菩提樹」、
ブラームス/「別れの歌」「別れ」、レーガー/「Ach Baumchen, du stehst
grune」
【第4部 別離】
ジルヒャー/「不貞」、ブラームス/「Die Sonne scheint nicht mehr」「嘆
きの谷に角笛を吹く」「Es steht ein Lind in jenem Tal」、レーガー/「Ich
hab' die Nacht getraumet」「Verlorenes Lieb' 」「Der Tod als Schnitter」
あの有名な歌曲「ローレライ」の作曲者、フリードリヒ・フィリップ・ジル
ヒャーの歌曲、そしてブラームスとレーガーの、現在でも良く歌われている
歌曲集を、とてもみずみずしく心温まる、男声6人による素晴らしいハーモニ
ーで聞かしてくれます。
OC558 \1400
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番Op.36、
コレルリの主題による変奏曲、幻想的小曲集Op.3、
ベルント・グレムザー(p)
1967年ドイツ生まれ。ザールランド大学でギーゼキングの直弟子ヴィターリ・
マルグリスに師事する。1981年以降、コルトー、ルービンシュタイン、チャイ
コフスキーなど、17以上の国際コンクールに入賞し、早くから批評家達の注目
を集めた。各地の主要音楽祭にも出演、これまでにシューベルティアーデ、コ
ロラド音楽祭、ルール・ピアノフェスティバル、メニューインフェスティヴァ
ル、ルツェルン国際音楽祭、ラインガウ、ブランデンブルク等のフェスティ
ヴァルに登場。 バロックから現代音楽にいたるまで幅広いレパートリーを誇
るが、リスト、ゴドフスキー、ブゾーニ、ラフマニノフ等19世紀後半から20世
紀前半に活躍した作曲家の難曲を好み、中でもラフマニノフを最も得意として
いる。NAXOSにも録音が多く、評価も高い。世界各地の音楽祭に出演し、コン
サート活動もヨーロッパを中心にその範囲を広げつつある。 2003年ドイツ連
邦共和国大統領より最高の栄誉である功労十字勲章を授与された。
OC549 \1400
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
第1番K.80, 第15番K421, 第19番K465
ザルツブルク・モーツァルテウム弦楽四重奏団
初代モーツァルテウム弦楽四重奏団は1930年に結成されましたが、1955年に
はパウムガルトナーがイニシアチブをとり、モーツァルテウム管弦楽団の主
席奏者からなる弦楽四重奏団となっています。1998年からはモーツァルテウ
ム財団より任命された、コンサートマスターでもあるマルクス・トマジがリ
ーダーとして演奏活動を行っており、ザルツブルク音楽祭だけでなく、ヨー
ロッパの音楽祭などの客演としての演奏活動。彼らの演奏はもちろんモーツァ
ルトなどの古典的作品だけでなく、オーストリアの現代作曲家の作品を数多
く初演も行っています。昨年よりこの弦楽四重奏団として単独コンサートを
行うようになり、結成されて短い期間ながら絶賛を浴びています。このアル
バムでは、スダーン&ボルトンによるシリーズ「ザルツブルクからのモーツァ
ルト」の一環ですが、スダーン&ボルトン的オリジナル楽器演奏要素も加え
ながら、古典的な演奏でホッとさせられる和やかな演奏が特徴です。これこ
そ新・モーツァルト室内楽演奏といえるでしょう。
OC606(SACD-Hybrid) \1900
「オルガン・スペクタキュラー」
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565、
ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲、
ニーノ・ロータ:オルガン・ソナタ、
J・ウィリアムズ:スターウォーズ組曲、
ヴィエルヌ:ファントム
ハラルド・フェラー(org)
H・フェラーは、1951年ミュンヘン生まれ。ミュンヘン芸術大学でオルガンを
学び、パリでマリ・クレール・アランの教会音楽を学んだ。ドイツで奨学金
を得、1979年にミュンヘン、ベルリン、ニュルンベルクの国際コンクールで
優勝。1980年オランダ・ハールレムでのオルガン即興コンクールで優勝し、
1983年よりミュンヘン芸術大学教授を務める。彼はもちろん古典的オルガン
作品も多く演奏するが(CALIGなどに多数録音)、様々なテレビや映画音楽の
作曲と演奏を行い、絶賛を浴びている。この録音では、彼のそうした得意な
作品を収録。そしてSACDマルチチャンネルの特性をいっぱいに引き出し
た(録音は、バイエルン放送録音技術研究部が担当)録音でもあります。
<ARTE NOVA>
82876640162 \650
モーツァルト:ピアノ協奏曲25&27番、ロンドK386
フランク・ベールマン(指揮)バンベルク交響楽団
ピアノのすみずみまでを知り尽くした彼の音楽は、”音と音の間の持つ意味”
を大切にしている。もちろんCDでもその意図は、はっきり聞き取ることがで
きる。まるで声を出して歌うかのような演奏、特にドラマティックに盛り上
げる部分での様子は印象的で、それは外面的な効果を狙うよりも、作品の構
造を丁寧に描いていった結果、素晴らしく充実した音楽が出来上がったので
あろう。そして、ピアノとオーケストラの掛け合い、弦や管楽器たちとの対
話も絶品。モーツァルトを聴く喜びがひしひしと伝わってくるはずだ。彼の
美音が心行くまで堪能できるだろう。
キルシュネライトは1962年、ドイツのドルトムンド/ヴェストファーレンに
生まれ、アラウ、マイセンベルグ、ゲルバー、ペライアらに師事する。87年
ボン、ドイツ音楽コンクール優勝、ゲザ・アンダ国際コンクール入賞。その
後世界各国のフェスティバルなどにレギュラー出演している。また、室内楽
でも非凡な才能を発揮しており、テツラフ等とのデュオやトリオの演奏を幅
広く行っている。これまでにバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ブゾー
ニ、メンデルスゾーン、シューマンなどのCDを発売。97年以来、ロストック
音楽大学のピアノ科教授を務めている。日本でも毎年、彼による マスターク
ラス&コンサートが開催されるが、その熱のこもったマスタークラスは大変
好評で、 昨年もすばらしく熱い演奏を聴かしてくれました。
[録音] 2005年9月
<ARS MUSICI>
AM13962 \1400
ジィリ・シュッツの「変奏曲の魅力」
モーツァルト/「デュポールの主題による変奏曲」K.573、
メンデルスゾーン/「厳格な変奏曲ニ短調」Op.54、
ブラームス/ 「ヘンデルの主題による変奏曲」、
バッハ(ブゾーニ編)/「シャコンヌ」
ジィリ・シュッツ(p)
1974年ベルリン生まれのジーリ・シュッツによる、変奏曲形式の作品を4曲収
録したアルバム。1991年、アバド&ベルリン・フィルとの共演で衝撃的なデ
ビューを飾る。(曲はモーツァルトのピアノ協奏曲第24番)以降、数々のオー
ケストラとの共演や、ピアノ・フェスティバルへの出演など、精力的に演奏
活動を行っている人である。今回のアルバムは「変奏曲の魅力」と題された
1枚。一つの主題を様々に変化させていく“変奏曲”は、奏者のセンスと力量
が問われるジャンルで、下手をすると「限りなく退屈」に陥ってしまう危険
な領域なのである。彼女はモーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームス、
そしてブゾーニ編曲のバッハの「シャコンヌ」を選び出し、各々の曲の魅力
を次から次へと紡ぎ出してくれるのだ。これは本当に魅力的。
AM14012 2枚組 \2800
リスト:「巡礼の年」(全曲)
ホー・スー・ヨン(p)
ソウル生まれの期待のピアニスト、ホー・スー・ヨンによるリストの難曲。
日本ではほとんど無名だが、ジンマンやアダム・フィッシャーとの共演や、
ヨーロッパ各地での演奏を重ね、韓国、ドイツではトップ・クラスの実力、
人気を誇る人。彼女が挑むのは、難曲で知られるリスト「巡礼の年」全曲で
ある。通常「第1年スイス」と「第2年イタリア」はよく演奏され、CDも多い
のだが、リスト晩年に作曲された「第3年」はあまり演奏されることもなく、
もちろん録音も多くない。(わずかに“エステ荘の噴水”が知られるだろう
か)それゆえ、全曲を演奏するためには充分すぎるほどの超絶技巧に加え、
深遠で難解な音楽性に対する共感も必要なのである。彼女の演奏は、明るさ
と渋さを兼ね備えた力強いもの。“オーベルマンの谷”などでの迫力、そし
て“葬送行進曲”での胸をえぐるような叫び。これは申し分のない演奏だと
思う。
AM13792 \1400
ユラ・マルグリス
ライヴ・オン・ザ・ホロヴィッツ・スタインウェイ
シューベルト/即興曲 D935-3、
リスト/ピアノ・ソナタ ロ短調、
ラフマニノフ/前奏曲 Op.23-4&5、
スクリャービン/ピアノ・ソナタ第5番、
モシュコフスキ/「花火」
ユラ・マルグリス(ホロヴィッツのピアノを使用)
一部の「通」のピアノマニアの間で、ひっそりと話題になった盤からの再発。
ロシア生まれのマルグリスは、ブゾーニ国際コンクールにも入賞歴のある実
力派。指導者としても知られ、1998年から始まった“別府アルゲリッチ音楽
祭”のマスタークラスでは、彼女の助手としても活躍。ご存知の方も多いだ
ろう。このアルバム、以前別装丁で発売されていたことがあり、「ホロヴィ
ッツのピアノを使用したこと」でも、当時のピアノ好きの間で話題となった
1枚である。選曲もホロヴィッツを意識してか、リストやラフマニノフ、スク
リャビンなどで構成されている。最後に収録された「火花」がチャーミング。
AM13852 \1400
ヴォルフガング・リーム:クラリネットのための作品集
「クラリネット五重奏のための4つのスタディ(2002)」、
「独奏クラリネットのためのVier Male(2000)」
イェルク・ヴィードマン(Cl) ミンゲ四重奏団
イェルク・ヴィードマンは1973年ミュンヘンに生まれ、ミュンヘン音楽大学
とジュリアード音楽院にてチャールズ・ナイディックに師事したクラリネッ
ト奏者であり作曲家でもあります。特に現代音楽の演奏には定評があり、リ
ームをはじめ様々な現代を代表する作曲家たちが、彼のために作曲している
ほどです。クラリネット五重奏は、非常に美しくロマンティックな音楽。和
声も整っていており、ヒーリング的要素も多い作品で、吉松隆風メロディも
多い。2002年のリーム・プロジェクトで来日し好演を残したミンゲSQが見事
にサポートしている。独奏クラリネット作品は、もっと前衛的でひたすらク
ラリネットが一つの音の音色を変えながら吼えている風の作品で、クラリネッ
ト・マニアでは話題となった作品です。
AM14042 \1400
「クセニア・ナラティ・プレイズ・ムーンドッグ」
Moondog(Louis Hardin)/「Art of Canon」より7曲、
「Elf Dance」「Troubadour Harp Book,Pastrale」「Sea Horse」「Chaconne
in A」「Mazurka」「Fleur de Lis」、レスピーギ/「リュートのための古風
な舞曲とアリア」より3曲、カベソン/「パヴァーヌと変奏」、パレーロ/「ロ
マンス」、ムダーラ/「幻想曲」
クセニア・ナラディ(ハープ)
Moondog独自のミニマルでクラシックでジャズで現代音楽的な楽曲を、ハープ
で感動的に演奏。ルネッサンス時代の作品と、レスピーギの作品を交えて演
奏され、悲しくも美しく繰り広げられるアルバムです。ジャンルを超えた崇
高なヒーリングとしてもご堪能できるはず。
Moondogは、演奏家としてストリート・ミュージシャン。つまり吟遊詩人(ト
ルバドール)的演奏作曲家でもあったこと。そして彼の音楽のルーツは中世
ルネサンス音楽にあったのだ。そこでナラティは、彼の音楽をハープで演奏
してみたが、それは本当に違和感の無い中世ルネッサンス音楽に近いもので
あった。また、レスピーギの作品の原曲はルネッサンス時代のリュート作品
をピアノに編曲(その後オーケストラ編曲)したものである。それと同じよ
うに、Moondogはピアノやオルガンを演奏していたが、逆のパターンでハー
プ(リュートの音色に最も近い楽器)で演奏することは全く自然であったの
で、ここに収録したのです。
【ムーンドッグ(本名ルイス・トーマス・ハーディン(Louis Thomas
Hardin))】アメリカ・カンサス州マリーズヴィルに1916年生まれ。16才の時
に彼の手の中で爆薬が爆発し失明。1933年にセントルイスにあるミズーリ盲
学校時代に作曲家を目指そうと決意し、クラシック音楽をききはじめトレー
ニングを始める。1943年ニューヨークで生活を始め、1947年になるころムー
ンドッグというペンネームを使い始める。1943年から1970年初めまで、彼自
分でローブやサンダルを着てバイキングのヘルメットをかぶり、写真のよう
な姿でマンハッタンでストリート・ミュージシャンをしていた。彼の作り出
す音楽はジャズ風味のアクセントの効いた小さな交響楽的音楽で笛や、自作
のパーカッションなどで構成されています。1960年も末になると彼はビート
ジェネレーションの世代の代表としてまたとりあげ始められます。ジャニス
・ジョプリンは彼の歌をとりあげ多くのテレビ番組に出演した。最近、若人
にも彼の才能が新たに見出されてきている。
AM13942 \1400
ロマン派・三重奏曲集
ウェーバー/三重奏曲 Op.63、 ルイーズ・ファランク/三重奏曲 Op.45、
メンデルスゾーン/三重奏曲 Op.49
トリオ・ヴィーク
(クリスティアーナ・ファスベンダー(fl)、ユスタス・グリム(Vc)、
フローリアン・ヴィーク(p))
ルイーズ・デュモン・ファランク(1804年パリ生~1875年)は、当時数少なか
った女性作曲家で、数多くの室内楽、ピアノ曲、交響曲、管弦楽、そして歌
曲を作曲。ここに収録されたこの曲は、極めて詩情豊かな、優しいメロディ
に溢れた作品で、フランス的というよりは、クララ・シューマンやファニー
・メンデルスゾーン同様に女性ドイツロマン派的な優しさと哀愁を併せ持っ
たような素晴らしい音楽。メンデルスゾーン作品の最終楽章は、3人が弾きま
くりの大熱演です。
ここで演奏する3人は、ドイツ音楽コンクールで優勝した仲間たちで結成され
たアンサンブル。フルートのC・ファスベンダーは、モーツァルテウム音楽院
を主席で卒業後、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭管弦楽団、バイエ
ルン放送SOのフルート奏者を務めた後、ベルリン・コミッシェ・オパーの首
席を務めている。
OC548 \1400
ジングフォニカー、ドイツ国民的歌集を歌う
(ジルヒャー、ブラームス、レーガー合唱作品集)
【第1部 愛の思想】
ジルヒャー/「ローレライ」「ターラウのエンヒェン」「おやすみ」、ブラー
ムス/「私の胸の思いのすべて」「美しい乙女よ、私を許して」「目覚めよ、
美しい恋人」「古い民謡」、レーガー/「Trutze nicht」「あこがれ」
【第2部 喜び】
ジルヒャー/「Frisch gesungen」「Burschenlust」「Suss Liebe liebt den
Mai」「Wohin mit der Freud」、ブラームス/「Mein Madel hat einen
Rosenmund」、レーガー/「Das Lieben bringt gros Freud」「Ich geh durch
einen grasgrunen Wald」
【第3部 別れ】
ジルヒャー/「Abschied 」「Lebewohl」「3つの小さいばら」「菩提樹」、
ブラームス/「別れの歌」「別れ」、レーガー/「Ach Baumchen, du stehst
grune」
【第4部 別離】
ジルヒャー/「不貞」、ブラームス/「Die Sonne scheint nicht mehr」「嘆
きの谷に角笛を吹く」「Es steht ein Lind in jenem Tal」、レーガー/「Ich
hab' die Nacht getraumet」「Verlorenes Lieb' 」「Der Tod als Schnitter」
あの有名な歌曲「ローレライ」の作曲者、フリードリヒ・フィリップ・ジル
ヒャーの歌曲、そしてブラームスとレーガーの、現在でも良く歌われている
歌曲集を、とてもみずみずしく心温まる、男声6人による素晴らしいハーモニ
ーで聞かしてくれます。
OC558 \1400
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番Op.36、
コレルリの主題による変奏曲、幻想的小曲集Op.3、
ベルント・グレムザー(p)
1967年ドイツ生まれ。ザールランド大学でギーゼキングの直弟子ヴィターリ・
マルグリスに師事する。1981年以降、コルトー、ルービンシュタイン、チャイ
コフスキーなど、17以上の国際コンクールに入賞し、早くから批評家達の注目
を集めた。各地の主要音楽祭にも出演、これまでにシューベルティアーデ、コ
ロラド音楽祭、ルール・ピアノフェスティバル、メニューインフェスティヴァ
ル、ルツェルン国際音楽祭、ラインガウ、ブランデンブルク等のフェスティ
ヴァルに登場。 バロックから現代音楽にいたるまで幅広いレパートリーを誇
るが、リスト、ゴドフスキー、ブゾーニ、ラフマニノフ等19世紀後半から20世
紀前半に活躍した作曲家の難曲を好み、中でもラフマニノフを最も得意として
いる。NAXOSにも録音が多く、評価も高い。世界各地の音楽祭に出演し、コン
サート活動もヨーロッパを中心にその範囲を広げつつある。 2003年ドイツ連
邦共和国大統領より最高の栄誉である功労十字勲章を授与された。
OC549 \1400
モーツァルト:弦楽四重奏曲集
第1番K.80, 第15番K421, 第19番K465
ザルツブルク・モーツァルテウム弦楽四重奏団
初代モーツァルテウム弦楽四重奏団は1930年に結成されましたが、1955年に
はパウムガルトナーがイニシアチブをとり、モーツァルテウム管弦楽団の主
席奏者からなる弦楽四重奏団となっています。1998年からはモーツァルテウ
ム財団より任命された、コンサートマスターでもあるマルクス・トマジがリ
ーダーとして演奏活動を行っており、ザルツブルク音楽祭だけでなく、ヨー
ロッパの音楽祭などの客演としての演奏活動。彼らの演奏はもちろんモーツァ
ルトなどの古典的作品だけでなく、オーストリアの現代作曲家の作品を数多
く初演も行っています。昨年よりこの弦楽四重奏団として単独コンサートを
行うようになり、結成されて短い期間ながら絶賛を浴びています。このアル
バムでは、スダーン&ボルトンによるシリーズ「ザルツブルクからのモーツァ
ルト」の一環ですが、スダーン&ボルトン的オリジナル楽器演奏要素も加え
ながら、古典的な演奏でホッとさせられる和やかな演奏が特徴です。これこ
そ新・モーツァルト室内楽演奏といえるでしょう。
OC606(SACD-Hybrid) \1900
「オルガン・スペクタキュラー」
バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565、
ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲、
ニーノ・ロータ:オルガン・ソナタ、
J・ウィリアムズ:スターウォーズ組曲、
ヴィエルヌ:ファントム
ハラルド・フェラー(org)
H・フェラーは、1951年ミュンヘン生まれ。ミュンヘン芸術大学でオルガンを
学び、パリでマリ・クレール・アランの教会音楽を学んだ。ドイツで奨学金
を得、1979年にミュンヘン、ベルリン、ニュルンベルクの国際コンクールで
優勝。1980年オランダ・ハールレムでのオルガン即興コンクールで優勝し、
1983年よりミュンヘン芸術大学教授を務める。彼はもちろん古典的オルガン
作品も多く演奏するが(CALIGなどに多数録音)、様々なテレビや映画音楽の
作曲と演奏を行い、絶賛を浴びている。この録音では、彼のそうした得意な
作品を収録。そしてSACDマルチチャンネルの特性をいっぱいに引き出し
た(録音は、バイエルン放送録音技術研究部が担当)録音でもあります。
<ARTE NOVA>
82876640162 \650
モーツァルト:ピアノ協奏曲25&27番、ロンドK386
フランク・ベールマン(指揮)バンベルク交響楽団
ピアノのすみずみまでを知り尽くした彼の音楽は、”音と音の間の持つ意味”
を大切にしている。もちろんCDでもその意図は、はっきり聞き取ることがで
きる。まるで声を出して歌うかのような演奏、特にドラマティックに盛り上
げる部分での様子は印象的で、それは外面的な効果を狙うよりも、作品の構
造を丁寧に描いていった結果、素晴らしく充実した音楽が出来上がったので
あろう。そして、ピアノとオーケストラの掛け合い、弦や管楽器たちとの対
話も絶品。モーツァルトを聴く喜びがひしひしと伝わってくるはずだ。彼の
美音が心行くまで堪能できるだろう。
キルシュネライトは1962年、ドイツのドルトムンド/ヴェストファーレンに
生まれ、アラウ、マイセンベルグ、ゲルバー、ペライアらに師事する。87年
ボン、ドイツ音楽コンクール優勝、ゲザ・アンダ国際コンクール入賞。その
後世界各国のフェスティバルなどにレギュラー出演している。また、室内楽
でも非凡な才能を発揮しており、テツラフ等とのデュオやトリオの演奏を幅
広く行っている。これまでにバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ブゾー
ニ、メンデルスゾーン、シューマンなどのCDを発売。97年以来、ロストック
音楽大学のピアノ科教授を務めている。日本でも毎年、彼による マスターク
ラス&コンサートが開催されるが、その熱のこもったマスタークラスは大変
好評で、 昨年もすばらしく熱い演奏を聴かしてくれました。
[録音] 2005年9月
<ARS MUSICI>
AM13962 \1400
ジィリ・シュッツの「変奏曲の魅力」
モーツァルト/「デュポールの主題による変奏曲」K.573、
メンデルスゾーン/「厳格な変奏曲ニ短調」Op.54、
ブラームス/ 「ヘンデルの主題による変奏曲」、
バッハ(ブゾーニ編)/「シャコンヌ」
ジィリ・シュッツ(p)
1974年ベルリン生まれのジーリ・シュッツによる、変奏曲形式の作品を4曲収
録したアルバム。1991年、アバド&ベルリン・フィルとの共演で衝撃的なデ
ビューを飾る。(曲はモーツァルトのピアノ協奏曲第24番)以降、数々のオー
ケストラとの共演や、ピアノ・フェスティバルへの出演など、精力的に演奏
活動を行っている人である。今回のアルバムは「変奏曲の魅力」と題された
1枚。一つの主題を様々に変化させていく“変奏曲”は、奏者のセンスと力量
が問われるジャンルで、下手をすると「限りなく退屈」に陥ってしまう危険
な領域なのである。彼女はモーツァルト、メンデルスゾーン、ブラームス、
そしてブゾーニ編曲のバッハの「シャコンヌ」を選び出し、各々の曲の魅力
を次から次へと紡ぎ出してくれるのだ。これは本当に魅力的。
AM14012 2枚組 \2800
リスト:「巡礼の年」(全曲)
ホー・スー・ヨン(p)
ソウル生まれの期待のピアニスト、ホー・スー・ヨンによるリストの難曲。
日本ではほとんど無名だが、ジンマンやアダム・フィッシャーとの共演や、
ヨーロッパ各地での演奏を重ね、韓国、ドイツではトップ・クラスの実力、
人気を誇る人。彼女が挑むのは、難曲で知られるリスト「巡礼の年」全曲で
ある。通常「第1年スイス」と「第2年イタリア」はよく演奏され、CDも多い
のだが、リスト晩年に作曲された「第3年」はあまり演奏されることもなく、
もちろん録音も多くない。(わずかに“エステ荘の噴水”が知られるだろう
か)それゆえ、全曲を演奏するためには充分すぎるほどの超絶技巧に加え、
深遠で難解な音楽性に対する共感も必要なのである。彼女の演奏は、明るさ
と渋さを兼ね備えた力強いもの。“オーベルマンの谷”などでの迫力、そし
て“葬送行進曲”での胸をえぐるような叫び。これは申し分のない演奏だと
思う。
AM13792 \1400
ユラ・マルグリス
ライヴ・オン・ザ・ホロヴィッツ・スタインウェイ
シューベルト/即興曲 D935-3、
リスト/ピアノ・ソナタ ロ短調、
ラフマニノフ/前奏曲 Op.23-4&5、
スクリャービン/ピアノ・ソナタ第5番、
モシュコフスキ/「花火」
ユラ・マルグリス(ホロヴィッツのピアノを使用)
一部の「通」のピアノマニアの間で、ひっそりと話題になった盤からの再発。
ロシア生まれのマルグリスは、ブゾーニ国際コンクールにも入賞歴のある実
力派。指導者としても知られ、1998年から始まった“別府アルゲリッチ音楽
祭”のマスタークラスでは、彼女の助手としても活躍。ご存知の方も多いだ
ろう。このアルバム、以前別装丁で発売されていたことがあり、「ホロヴィ
ッツのピアノを使用したこと」でも、当時のピアノ好きの間で話題となった
1枚である。選曲もホロヴィッツを意識してか、リストやラフマニノフ、スク
リャビンなどで構成されている。最後に収録された「火花」がチャーミング。
AM13852 \1400
ヴォルフガング・リーム:クラリネットのための作品集
「クラリネット五重奏のための4つのスタディ(2002)」、
「独奏クラリネットのためのVier Male(2000)」
イェルク・ヴィードマン(Cl) ミンゲ四重奏団
イェルク・ヴィードマンは1973年ミュンヘンに生まれ、ミュンヘン音楽大学
とジュリアード音楽院にてチャールズ・ナイディックに師事したクラリネッ
ト奏者であり作曲家でもあります。特に現代音楽の演奏には定評があり、リ
ームをはじめ様々な現代を代表する作曲家たちが、彼のために作曲している
ほどです。クラリネット五重奏は、非常に美しくロマンティックな音楽。和
声も整っていており、ヒーリング的要素も多い作品で、吉松隆風メロディも
多い。2002年のリーム・プロジェクトで来日し好演を残したミンゲSQが見事
にサポートしている。独奏クラリネット作品は、もっと前衛的でひたすらク
ラリネットが一つの音の音色を変えながら吼えている風の作品で、クラリネッ
ト・マニアでは話題となった作品です。
AM14042 \1400
「クセニア・ナラティ・プレイズ・ムーンドッグ」
Moondog(Louis Hardin)/「Art of Canon」より7曲、
「Elf Dance」「Troubadour Harp Book,Pastrale」「Sea Horse」「Chaconne
in A」「Mazurka」「Fleur de Lis」、レスピーギ/「リュートのための古風
な舞曲とアリア」より3曲、カベソン/「パヴァーヌと変奏」、パレーロ/「ロ
マンス」、ムダーラ/「幻想曲」
クセニア・ナラディ(ハープ)
Moondog独自のミニマルでクラシックでジャズで現代音楽的な楽曲を、ハープ
で感動的に演奏。ルネッサンス時代の作品と、レスピーギの作品を交えて演
奏され、悲しくも美しく繰り広げられるアルバムです。ジャンルを超えた崇
高なヒーリングとしてもご堪能できるはず。
Moondogは、演奏家としてストリート・ミュージシャン。つまり吟遊詩人(ト
ルバドール)的演奏作曲家でもあったこと。そして彼の音楽のルーツは中世
ルネサンス音楽にあったのだ。そこでナラティは、彼の音楽をハープで演奏
してみたが、それは本当に違和感の無い中世ルネッサンス音楽に近いもので
あった。また、レスピーギの作品の原曲はルネッサンス時代のリュート作品
をピアノに編曲(その後オーケストラ編曲)したものである。それと同じよ
うに、Moondogはピアノやオルガンを演奏していたが、逆のパターンでハー
プ(リュートの音色に最も近い楽器)で演奏することは全く自然であったの
で、ここに収録したのです。
【ムーンドッグ(本名ルイス・トーマス・ハーディン(Louis Thomas
Hardin))】アメリカ・カンサス州マリーズヴィルに1916年生まれ。16才の時
に彼の手の中で爆薬が爆発し失明。1933年にセントルイスにあるミズーリ盲
学校時代に作曲家を目指そうと決意し、クラシック音楽をききはじめトレー
ニングを始める。1943年ニューヨークで生活を始め、1947年になるころムー
ンドッグというペンネームを使い始める。1943年から1970年初めまで、彼自
分でローブやサンダルを着てバイキングのヘルメットをかぶり、写真のよう
な姿でマンハッタンでストリート・ミュージシャンをしていた。彼の作り出
す音楽はジャズ風味のアクセントの効いた小さな交響楽的音楽で笛や、自作
のパーカッションなどで構成されています。1960年も末になると彼はビート
ジェネレーションの世代の代表としてまたとりあげ始められます。ジャニス
・ジョプリンは彼の歌をとりあげ多くのテレビ番組に出演した。最近、若人
にも彼の才能が新たに見出されてきている。
AM13942 \1400
ロマン派・三重奏曲集
ウェーバー/三重奏曲 Op.63、 ルイーズ・ファランク/三重奏曲 Op.45、
メンデルスゾーン/三重奏曲 Op.49
トリオ・ヴィーク
(クリスティアーナ・ファスベンダー(fl)、ユスタス・グリム(Vc)、
フローリアン・ヴィーク(p))
ルイーズ・デュモン・ファランク(1804年パリ生~1875年)は、当時数少なか
った女性作曲家で、数多くの室内楽、ピアノ曲、交響曲、管弦楽、そして歌
曲を作曲。ここに収録されたこの曲は、極めて詩情豊かな、優しいメロディ
に溢れた作品で、フランス的というよりは、クララ・シューマンやファニー
・メンデルスゾーン同様に女性ドイツロマン派的な優しさと哀愁を併せ持っ
たような素晴らしい音楽。メンデルスゾーン作品の最終楽章は、3人が弾きま
くりの大熱演です。
ここで演奏する3人は、ドイツ音楽コンクールで優勝した仲間たちで結成され
たアンサンブル。フルートのC・ファスベンダーは、モーツァルテウム音楽院
を主席で卒業後、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭管弦楽団、バイエ
ルン放送SOのフルート奏者を務めた後、ベルリン・コミッシェ・オパーの首
席を務めている。