マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

曽根崎荒野  銀玉小僧が行く

2010-07-26 16:48:50 | 




古い家屋の飲み屋街。 見上げれば、左に阪急ビル。右に富国生命ビル。
黒澤明の「天国と地獄」のようだ。今にみとけよ





謎の煙突のある建物があったり。曽根崎公設市場の辺りだ。
この辺、再開発のため、お取り壊し中。
時ならぬ、戦後の闇市時代の亡霊が表に出てきた感じ。





こういう場所は、銀玉鉄砲少年には格好の荒野である。
ポケットに2B弾やパチンコを持った少年たちが、走り回っていそうだが、
ひとっ子一人いない。 ただ野良猫があるいているだけ。

突然表に出た街の素顔が、あれよあれよと言う間に姿を消して行く。

お初天神でポンポンと手を合わせて、向かうは天神裏。
昔は境内に春日(お好み焼き)、常夜燈(おでん)などがあった。



お初天神裏へ通じる通りにひときわ目立つ、『酒肆 門』。
なかなか一見では入りにくそうだが、酒肆(しゅし)とは酒を飲ませる店のこと。
なに電話一本して行けば、快く酔わせてくれる。




お通し三品  牛肉とセロリ、貝柱の酒盗クリーム、金治草といか

できる店はお通しからして違っている。



造り盛り合わせ
生とり貝(舞鶴)、甘エビわた和え、天然真鯛(淡路)、本鮪はらかみ、真鯖きずし、
あおりいかと生海胆、かつお(だったかな)

少しずつ出してくるのが心憎い。



うまい魚とあっちゃあ、酒へ行くしかない。

数ある中から、亭主の好みという新潟の蒲原。





おまかせ八寸盛り合わせ

酒呑みは目で飲む。そして、あれこれとほんのちょっとずつ摘まみたい。
そういう酒呑みのツボを心得ている。

そして、この店で忘れちゃいけないのが・・・




名物ねぎあな  

泉南の方では地元のめそっこ穴子をこうして食べる。

サクッとした穴子の天ぷらに、ネギのシャキシャキ・・・旨くないわけがない。


そして、もうひとつ!!



売り切れのことも多いという・・・


サバサンド






トーストにサバ?と思うかもしれない。 これが目がウロコよ。

トーストしたパンに、辛子バターを塗り、
シメた鯖を挟み込んだ名物。

この逸品にインスパイヤ―されて、サバサンドを出す店は少なくない。
天一の「よしむら」などもそう。



なるほど、これは、よくできている。


ビール、日本酒、ワインにもいい。


食べて、う~ん、と唸った・・・。




            酒肆 門     大阪市北区曽根崎2 お初天神裏